この節では、このリリースで削除されたか、または非推奨となった機能の一覧を示し、次のリリースで削除される可能性のある機能やコマンドを取り上げます。
パスワードポリシーでは、DS5-compatible-mode 相互運用モードが非推奨になりました。このバージョンでは、DS6–mode 相互運用モードを使用する必要があります。
『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Upgrade and Migration Guide』の「Command Line Changes」で説明されているとおり、version 5.2 の一部のコマンドが Directory Server 7.0 から削除されました。
次の従来のスクリプトが次のコマンドに置き換えられました。
従来のスクリプト |
新しいコマンド |
start-slapd |
dsadm start |
ldif2db |
dsadm import |
db2ldif |
dsadm export |
bak2db |
dsadm restore |
db2bak |
dsadm archive |
restart-slapd |
dsadm restart |
stop-slapd |
dsadm stop |
詳しくは、『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Upgrade and Migration Guide』の「Command Line Changes」を参照してください。
レプリケートされたサーバートポロジを移行する前に、『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Upgrade and Migration Guide』の第 5 章「Migrating a Replicated Topology」を確認してください。
Directory Server インスタンスを作成するとき、パスワードポリシーは初期状態で下位互換に設定されます。アップグレード後、より柔軟できめ細やかなパスワードポリシー構成を可能にするために、互換性モードを変更するべきです。ポリシー変換は Directory Server によって管理されます。下位互換のパスワードポリシー設定は、将来のリリースで削除される可能性があります。
Directory Server インスタンスを作成する場合、DN 変更操作のサポートは無効化されています。レプリケーショントポロジ内のすべてのサーバーインスタンスをアップグレードしたあと、DN 変更操作を正常にレプリケートできます。その時点で、各サーバーインスタンスで DN 変更操作のサポートを有効にすることができます。この目的には、dsconf set-server-prop moddn-enabled:on コマンドを使用します。
version 5.2 インスタンスとの互換性を提供するため、サーバーインスタンスの作成中は DN 変更操作が無効化されます。
db-path サフィックスプロパティー (dsconf set-suffix-prop suffix-name db-path:/new/directory および dsconf create-suffix --db-path) は将来のリリースで削除される可能性があります。db-path サーバープロパティーを使用してすべてのサフィックスをインスタンスディレクトリ以外のディレクトリに格納します。
Sun は現在、負荷のある状態での dsadm repack サブコマンドの安定性についての問題解決に取り組んでいます。安全措置として、Sun は 7.0 リリースの dsadm repack サブコマンドを一時的に無効化しています。
そのため、dsadm repck の実行を試みると、次のメッセージが表示されます。
:[19/Oct/2009:11:51:50 +0200] - WARNING<99999> - conn=-1 op=-1 msgId=-1 - The repack function is temporarily disabled for the 7.0 release. |
詳細については、ご購入先までお問い合わせください。
『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Developer’s Guide』の第 2 章「Changes to the Plug-In API Since Directory Server 5.2」では、プラグイン API の変更点について詳しく説明しています。これらの参照先で非推奨であることが示されているインタフェースは、将来のリリースで削除される可能性があります。
Identity Synchronization for Windows に対する Directory Server Enterprise Edition 7.0 の変更はありません。
Identity Synchronization for Windows 製品の最新バージョンは 6.0 です。
Identity Synchronization for Windows にアップグレードする前に、『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Upgrade and Migration Guide』の第 8 章「Migrating Identity Synchronization for Windows」をお読みください。
Directory Server Resource Kit に対する Directory Server Enterprise Edition 7.0 の変更はありません。
LDAP ユーティリティーに関する Sun Solaris システムのマニュアルページは、Directory Server Enterprise Edition で提供されるバージョンの LDAP ユーティリティー ldapsearch、 ldapmodify、ldapdelete、および ldapadd についての記述がありません。これらのコマンドは、Solaris システムで別々には提供されなくなり、代わりに将来のバージョンのオペレーティングシステムで提供されるコマンドに統合される可能性があります。LDAP クライアントツールのマニュアルページについては、『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Man Page Reference 』を参照してください。