Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 リリースノート

第 6 章 Identity Synchronization for Windows の修正されたバグと既知の問題点

この章では、Identity Synchronization for Windows のリリース時に入手可能な製品固有の情報が含まれています。

この章では、「Identity Synchronization for Windows の既知の問題と制限事項」について説明しています。

Identity Synchronization for Windows の既知の問題と制限事項

この節では、リリース時点での既知の問題点および制限事項の一覧を示します。

Identity Synchronization for Windows の制限事項

この節では、製品の制限事項の一覧を示します。制限事項には、必ずしも変更要求 ID が関連付けられるわけではありません。

Identity Synchronization for Windows を正しくインストールするためには、sun-sasl-2.19-4.i386.rpm が必要です。

Linux では、Identity Synchronization for Windows をインストールする前に、使用しているシステム上に sun-sasl-2.19-4.i386.rpm パッケージがインストールされていることを確認してください。このパッケージがインストールされていないと、Identity Synchronization for Windows のインストールは失敗します。SASL パッケージは、JES 5 以降の配布パッケージの共有コンポーネントから取得できます。

ファイルアクセス権を手作業で変更した場合の問題点

インストール済みの Directory Server Enterprise Edition 製品ファイルのアクセス権を変更すると、場合によってはソフトウェアが正常に動作しなくなる可能性があります。

この制限事項に対処するには、適切なユーザーアクセス権およびグループアクセス権を持つユーザーとして製品をインストールします。

Identity Synchronization for Windows コアサービスのフェイルオーバーが行われない

Identity Synchronization for Windows コアサービスがインストールされたシステムを失った場合、Identity Synchronization for Windows コアサービスを再インストールする必要があります。Identity Synchronization for Windows コアサービスのフェイルオーバーはありません。

ou=services (Identity Synchronization for Windows DIT の設定ブランチ) を LDIF 形式でバックアップし、Identity Synchronization for Windows の再インストール中にこの情報を使用してください。

Microsoft Windows 2003 SP1 での認証動作の変更

Windows 2003 SP1 をインストールした場合、デフォルトでは、ユーザーは旧パスワードを使用して自分のアカウントに 1 時間アクセスできます。

その結果、ユーザーが Active Directory で自分のパスワードを変更すると、オンデマンド同期属性 dspswvalidate は true に設定され、旧パスワードが Directory Server への認証に使用できます。それにより、Directory Server で同期されるパスワードは、現在の Active Directory パスワードではなく、以前の旧パスワードになります。

この機能を無効にする方法の詳細は、Microsoft Windows サポートオンライン を参照してください。

管理サーバーを削除する前に serverroot.conf の削除が必要

管理サーバーをアンインストールするには、管理サーバーのパッケージを削除する前に /etc/mps/admin/v5.2/shared/config/serverroot.conf を削除してください。

CLASSPATH の admin jar パスを言及する

CLASSPATH には、admin jar の場所が含まれている必要があります。含まれていないと、再同期中に noClassDefFound エラーが表示されます。

Directory Server Enterprise Edition に一致するように PSO パスワードポリシー設定を設定

Active Directory 2003 および以前のバージョンは、大域でドメイン全体を対象とする、グローバルポリシーオブジェクト (GPO) を使用します。その結果、パスワードポリシーおよびアカウントロックアウトの設定は必然的に全体を対象とします。ただし、Active Directory 2008 (または 2008 SR2) からは、個々のユーザーやグループに対して、パスワード設定オブジェクト (PSO) をドメインレベルでより細かく適用できるようになりました。Identity Synchronization for Windows では、Active Directory と Directory Server Enterprise Edition でパスワードポリシーおよびアカウントロックアウトの設定が統一されている必要があります。PSO で定義したアカウントロックアウト設定が、特定のユーザーまたはグループの Directory Server Enterprise Edition アカウントロックアウトポリシーと一致していることを確認してください。特に、次の PSO 属性が Directory Server Enterprise Edition の設定内で一致していることを確認してください。

msDS-LockoutThreshold

ユーザーアカウントをロックアウトするまでに許容されるパスワードの試行失敗回数を指定します。

msDS-LockoutDuration

パスワードの試行失敗回数が超過した場合に、アカウントがロックアウトされる時間を指定します。

Active Directory がリフェラルを返すように設定している場合、オンデマンドの同期に長い時間がかかり「UNWILLING TO PERFORM」というエラーメッセージが返される場合があります。回避方法として、ldapmodify コマンドを使用して、Identity Synchronization for Windows プラグインを実行しているディレクトリサーバーに次に示す変更を適用します。

dn: cn=config,cn=pwsync,cn=config
changetype: modify
add: followreferrals
followreferrals: FALSE
読み取り専用のドメインコントローラがサポートされない

Identity Synchronization for Windows は、ユーザーの作成および変更を同期するために、書き込み可能なドメインコントローラを必要とします。読み取り専用のコントローラはサポートされていません。

属性マッピング、作成式、および RDN 属性が推奨されたとおりに指定されていない場合、グループ同期が失敗する

属性マッピング、作成式、および RDN 属性を、次に示すように設定する必要があります。

  • Sun Directory Server と Active Directory との間の属性マッピングは、次のように定義する必要があります。


    DS    < -----  >  AD
    cn                cn
    uid               samaccountname
  • 作成式は次のように定義する必要があります。


    for DS: uid=%uid%,<sync_base>
    for AD: cn=%cn%,<sync_base>
  • Sun Directory Server ユーザーの場合、同期対象グループに属する RDN 属性は uid である必要があります。

属性を同時に更新する動作が定義されていない

グループ同期で、エントリの属性の同時変更が定義されていません。

システムまたはアプリケーション障害時のデータ回復の実行

ハードウェアまたはアプリケーションで障害が発生したあと、同期されたディレクトリソースの一部にあるバックアップからデータを復元しなければならない場合があります。

ただし、データ回復の完了後、同期を通常どおり進行できることを保証するために、追加の手順を実行する必要があります。

コネクタは通常、メッセージキューに伝播された最後の変更についての情報を維持します。

コネクタ状態と呼ばれるこの情報は、コネクタがそのディレクトリソースから読み取る必要がある後続の変更を特定するために使用されます。同期されるディレクトリソースのデータベースがバックアップから復元される場合、コネクタ状態がすでに有効でなくなっている可能性があります。

Active Directory および Windows NT 用の Windows ベースのコネクタも内部データベースを維持します。データベースは、同期されるデータソースのコピーです。このデータベースは、接続されたデータソースのどの部分が変更されたかを特定するために使用されます。接続された Windows ソースがバックアップから復元された時点で、内部データベースは有効ではなくなります。

一般に、回復されたデータソースを再度取り込む目的には idsync resync コマンドを利用できます。


注 –

パスワードを同期する目的には、1 つの例外を除いて再同期は使用できません。Directory Server 内のパスワードを無効にするために、-i ALL_USERS オプションを使用できます。これは、再同期データソースが Windows の場合に可能な方法です。また、SUL リストには Active Directory システムのみを含める必要があります。


ただし、すべての状況で idsync resync コマンドを使用できるとは限りません。


注意 – 注意 –

次に説明する手順のいずれかを実行する前に、同期が停止していることを確認してください。


双方向の同期

同期設定に応じて、適切な修飾子設定を指定して idsync resync コマンドを使用します。resync 操作のターゲットとしては、回復されるディレクトリソースを使用します。

単方向の同期

回復されるデータソースが同期の送信先である場合、双方向の同期のときと同じ手順に従うことができます。

回復されるデータソースが同期のソースである場合、回復されるディレクトリソースの再度取り込むには引き続き idsync resync を使用できます。Identity Synchronization for Windows の設定で、同期フローの設定を変更する必要はありません。idsync resync コマンドでは、-o Windows|Sun オプションを使用して、設定されたフローとは無関係に同期フローを設定することができます。

例として次のシナリオを考えます。

Directory Server と Active Directory の間で、双方向の同期が設定されています。

Procedure単方向の同期を実行する

  1. 同期を停止します。


    idsync stopsync -w - -q -
  2. Active Directory ソースを再同期します。また、変更、作成、および削除を再同期します。


    idsync resync -c -x -o Sun -l AD -w - -q -
  3. 同期を再開します。


    idsync startsync -w - -q -

ディレクトリソース固有の回復手順

以降の手順は、特定のディレクトリソースに対応します。

Microsoft Active Directory

Active Directory をバックアップから復元できる場合は、双方向または単方向の同期について説明した節の手順に従います。

ただし、重大な障害が発生したあとは、使用するドメインコントローラの変更が必要になる場合があります。この場合、Active Directory コネクタの設定を更新するため、次の手順に従います。

Procedureドメインコントローラを変更する

  1. Identity Synchronization for Windows 管理コンソールを起動します。

  2. 「Configuration」タブを選択します。「ディレクトリソース」ノードを展開します。

  3. 適切な Active Directory ソースを選択します。

  4. 「コントローラの編集」をクリックし、新しいドメインコントローラを選択します。

    選択したドメインコントローラを、ドメインの NT PDC FSMO ロール所有者にします。

  5. 設定を保存します。

  6. Active Directory コネクタが動作しているホストで、Identity Synchronization サービスを停止します。

  7. ServerRoot/isw-hostname/persist/ADP xxx の下にある、ディレクトリを除くすべてのファイルを削除します。ここで、xxx は Active Directory コネクタ ID の数字部分です。

    たとえば、Active Directory コネクタ ID が CNN100 の場合、この数字は 100 です。

  8. Active Directory コネクタが動作しているホストで、Identity Synchronization サービスを開始します。

  9. 単方向または双方向の同期について説明した節に示されている同期フローに従い、手順を進めます。

フェイルオーバーと Directory Server

旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースと、同期されるユーザーがいるデータベースのどちらか一方または両方が、重大な障害によって影響を受ける可能性があります。

ProcedureDirectory Server のフェイルオーバーを管理する

  1. 旧バージョン形式の更新履歴ログデータベース

    旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースで、Directory Server コネクタが処理できない変更が発生した可能性があります。旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースの復元に意味があるのは、バックアップに未処理の変更が含まれる場合に限られます。 ServerRoot/isw-hostname/persist/ADP xxx/accessor.state ファイル内の最新のエントリを、バックアップ内の最後の changenumber と比較します。accessor.state の値がバックアップ内の changenumber 以上である場合は、データベースを復元しないでください。その代わりに、データベースを再作成してください。

    旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースが再作成されたあとに、必ず idsync prepds を実行してください。別の方法として、Identity Synchronization for Windows 管理コンソールの「ディレクトリソース」ウィンドウで「Directory Server の準備」をクリックします。

    Directory Server コネクタは、旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースが再作成されたことを検出し、警告メッセージをログに出力します。このメッセージは無視しても安全です。

  2. 同期対象データベースの場合

    同期対象データベースのバックアップが利用できない場合、Directory Server コネクタを再インストールする必要があります。

    同期対象データベースをバックアップから復元できる場合は、双方向または単方向の同期について説明した節の手順に従います。

Identity Synchronization for Windows 6.0 の既知の問題点

この節では、既知の問題点の一覧を示します。既知の問題点には変更要求 ID が関連付けられています。

4997513

Windows 2003 システムでは、ユーザーが次回ログイン時にパスワードを変更しなければならない設定がデフォルトでオンになっています。Windows 2000 システムでは、この設定はデフォルトではオフです。

Windows 2000 および 2003 システムで「ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要」設定をオンにしてユーザーを作成すると、Directory Server 上ではパスワードなしのユーザーが作成されます。ユーザーが次回 Active Directory にログインするとき、ユーザーはパスワードを変更する必要があります。この変更により、そのユーザーの Directory Server 上でのパスワードは無効化されます。またこの変更により、そのユーザーが次回 Directory Server への認証を行うときに、オンデマンドでの同期が強制的に必要になります。

Active Directory 上でパスワードを変更するまでの間、ユーザーは Directory Server への認証を行うことはできません。

5077227

Remote Administration 2.1 を含む pcAnywhere 10 で Identity Synchronization for Windows コンソールを表示しようとすると、問題が発生する可能性があります。pcAnywhere version 9.2 では、同様の問題の発生は確認されていません。問題が解決しない場合は、リモート管理ソフトウェアを削除してください。代替としては VNC を使用できます。VNC では、Identity Synchronization for Windows コンソールの表示に関する問題は確認されていません。

5097751

FAT 32 でフォーマットされたファイルシステム上の Windows システムに Identity Synchronization for Windows をインストールする場合、ACL は利用できません。また、セットアップ時にアクセス制限が施行されません。セキュリティーを確保するために、Identity Synchronization for Windows のインストールは必ず、NTFS ファイルシステム上の Windows に対して行うようにしてください。

6251334

Active Directory ソースの変更後であっても、ユーザー削除の同期を停止できません。したがって、同期対象ユーザーリストが同じ Active Directory ソース内の別の組織単位 (OU) にマップされる場合、削除の同期は継続します。ユーザーは Directory Server インスタンス上では削除されたように見えます。SUL マッピングを持たない Active Directory ソースからユーザーが削除される場合でも、ユーザーは削除されたように見えます。

6254516

コンシューマ上で Directory Server プラグインをコマンド行を使用して設定するとき、プラグインはコンシューマに対して新しいサブコンポーネント ID を生成しません。プラグイン設定はコンシューマに対して新しい ID を生成しません。

6288169

Identity Synchronization for Windows 用のパスワード同期プラグインは、accountlock および passwordRetryCount をチェックする前であっても、未同期のアカウントについて Active Directory へのバインドを試みます。

この問題点を解決するには、LDAP サーバー上でパスワードポリシーを施行します。また、ユーザー検索時に次のフィルタを使用するように Access Manager を設定します。

(| ( !(passwordRetryCount=*) ) (passwordRetryCount <=2) )

ただし、この回避方法では、LDAP 経由でのログイン試行数が多すぎるときに、ユーザーが見つからないというエラーが返されます。この回避方法では、Active Directory アカウントをブロックしません。

6331956

o=NetscapeRoot がレプリケートされる場合に、Identity Synchronization for Windows コンソールが起動に失敗します。

6332183

削除が可能になる前に追加操作のフローが Directory Server から Active Directory に移ると、Identity Synchronization for Windows は、ユーザーがすでに存在するという例外をログに出力する可能性があります。同期中に削除操作よりも先に追加操作が実行される競合状況が発生する可能性があり、結果として、Active Directory が例外をログに出力します。

たとえば、ユーザー dn: user1, ou=isw_data が既存のグループ dn: DSGroup1,ou=isw_data に追加された場合、ユーザーがグループから削除されると、グループの uniquemember が変更されます。userdn: user1, ou=isw_data に対して、同じ DN を持つグループに同じユーザーが追加されると追加操作が行われます。この時点で、Identity Synchronization for Windows はユーザーがすでに存在するという例外をログに出力する場合があります。

6332197

ユーザー情報がまだ作成されていないグループを Directory Server 上で同期すると、Identity Synchronization for Windows はエラーを返します。

6335193

ユーザーを Directory Server から Active Directory に同期する目的で、再同期コマンドの実行を試みる場合があります。未同期のユーザーが未同期グループに追加されると、グループエンティティーの作成に失敗します。

この問題を解決するには、同期が正しく行われるように、resync コマンドを 2 回実行するようにしてください。

6336471

Identity Synchronization for Windows プラグインは、連鎖されたサフィックスを通じた検索を行うことができません。結果として、Directory Server インスタンス上で変更およびバインド操作を実行できません。

6337018

Identity Synchronization for Windows で、XML ファイルへの Identity Synchronization for Windows 設定のエクスポートがサポートされるべきです。

6339444

同期ユーザーリストで「基本 DN」ペインの「参照」ボタンを使用して、同期のスコープを指定できます。スコープを指定するとき、サブサフィックスは取得されません。

この問題点に対処するには、読み取りおよび検索に対して匿名アクセスを許可する ACI を追加します。

6379804

Windows システム上で Identity Synchronization for Windows のコアコンポーネントを Version 1.1 SP1 にアップグレードする際に updateCore.bat ファイルで、管理サーバーへの参照がハードコードされている部分に誤りがあります。その結果、アップグレード処理の一部が正常に完了しません。

この問題を解決するには、アップグレードスクリプトの管理サーバーを参照している部分 (2 個所) を置き換えます。

アップグレードスクリプトの 51 行目と 95 行目の次の命令を置き換えます。変更内容を次に示します。

net stop "Sun Java(TM) System Administration Server 5.2"

この行を次のように変更します。

net stop admin52-serv

指示どおりに変更を行なったあとで、アップグレードスクリプトを再実行してください。

6386664

Identity Synchronization for Windows は、グループ同期機能を有効にした時点で Active Directory と Directory Server の間でユーザーおよびグループの情報を同期します。コマンド行から resync コマンドが発行されてからはじめて同期が発生するのが理想的な動作です。

6388815

入れ子のグループの同期は現時点でサポートされていないため、そのような同期を実行しようとすると Active Directory コネクタおよび Directory Server コネクタがクラッシュします。

6388872

Directory Server で、Active Directory に対する Windows の作成式について、フロー cn=%cn% はユーザーとグループの両方に対して機能します。それ以外のすべての組み合わせに対し、Identity Synchronization for Windows では同期中にエラーが発生します。

6444341

Identity Synchronization for Windows のアンインストールプログラムがローカライズされていません。WPSyncResources_X.properties ファイルの /opt/sun/isw/locale/resources ディレクトリへのインストールが失敗します。

この問題点に対処するには、不足している WPSyncResources_ X.properties ファイルを、installer/locale/resources ディレクトリから手動でコピーします。

6444878

Java Development Kit version 1.5.0_06 のインストールと設定は、管理サーバーを実行する前に行なってください。

6444896

Identity Synchronization for Windows のテキストベースインストールの実行時に、管理パスワードを空にしたまま Enter キーを押すと、インストールプログラムが終了します。

6452425

SUNWtls パッケージの version 3.11.0 がインストールされている Solaris システムに Identity Synchronization for Windows をインストールすると、管理サーバーが起動しない場合があります。この問題を解決するには、Identity Synchronization for Windows をインストールする前に SUNWtls パッケージをアンインストールします。

6452538

Windows プラットフォームで、Identity Synchronization for Windows によって使用される Message Queue 3.5 では、PATH 値の長さが 1K バイト未満である必要があります。これよりも長い値は切り捨てられます。

6472296

Windows システムの日本語ロケールにインストールしたあと、Identity Synchronization for Windows の一部のユーザーインタフェースがローカライズされずに表示されます。

この問題点に対処するには、インストールを開始する前に、PATH 環境変数に unzip.exe を追加します。

6477567

Directory Server Enterprise Edition 7.0 で、Identity Synchronization for Windows 用の Directory Server プラグインは Directory Server インストールとともにインストールされます。Identity Synchronization for Windows インストーラでは、Directory Server プラグインはインストールされません。代わりに、Identity Synchronization for Windows はプラグインの設定のみを行います。

このリリースの Identity Synchronization for Windows では、テキストベースのインストーラによるインストール処理中に、Identity Synchronization for Windows 用 Directory Server プラグインの設定が要求されることはありません。回避方法として、Identity Synchronization for Windows インストールの完了後に、端末ウィンドウから Idsync dspluginconfig コマンドを実行します。

6485333

Windows システムで、インストーラおよびアンインストーラが国際化されていません。

6486505

Windows では、Identity Synchronization for Windows は英語および日本語ロケールのみをサポートしています。

6492125

中国語および韓国語ロケールでは、Identity Synchronization for Windows のオンラインヘルプの複数バイト文字が四角形で表示されます。

6501874

Directory Server パスワード互換モード (pwd-compat-mode) が DS6-migration-mode または DS6-mode に設定されている場合、Directory Server から Active Directory へのアカウントのロックアウトの同期が失敗します。

6501886

Active Directory ドメインの管理者パスワードを変更した場合、Identity Synchronization for Windows コンソールに警告が表示される現象が確認されています。使用しているパスワードが有効な場合でも、表示される警告は「ホストのクレデンシャルが無効です: hostname .domainnname」となります。

6529349

Solaris SPARC では、/usr/share/lib/mps//jss4.jar ファイルが存在しないと Identity Synchronization for Windows がアンインストールされない可能性があります。これは、製品インストールの実行時に、インストーラがすでにインストールされている SUNWjss パッケージのインスタンスを検出し、これを更新しない場合にのみ発生します。

この問題を回避するには、製品のインストール時に、Java クラスパスに /usr/share/lib/mps/secv1/jss4.jar を追加します。


$JAVA_EXEC -Djava.library.path=./lib \
-classpath "${SUNWjss}/usr/share/lib/mps/secv1/jss4.jar:\
${SUNWjss}/usr/share/lib/mps/jss4.jar:\
${SUNWxrcsj}/sfw/share/lib/xerces-200.jar:./lib/installsdk.jar:\
./lib/ldap.jar:./lib/webstart.jar:\
${SUNWiquc}/usr/share/lib/jms.jar:.:./lib/install.jar:\
./resources:./locale/resources:./lib/common.jar:\
./lib/registry.jar:./lib/ldapjdk.jar:./installer/registry/resources" \
-Djava.util.logging.config.file=./resources/Log.properties \
-Djava.util.logging.config.file=../resources/Log.properties \
-Dcom.sun.directory.wps.logging.redirectStderr=false \
-Dcom.sun.directory.wps.logging.redirectStdout=false \
uninstall_ISW_Installer $1
6544353

Identity Synchronization for Windows は、Windows オペレーティングシステム上でパスワードのリセット中に、管理者からの最初のログイン要求時に新規パスワードの強制をサポートしません。

6572575

resync 中にグループ同期を正常に動作させるには、ユーザーおよびグループの両方が同期のスコープの同一レベルに存在しなければなりません。存在しない場合、エラーが表示されます。

6594767

ドメインコントローラがインストールされた Microsoft Windows を実行しているマシンで、新しいサーバーの作成または既存のサーバーの Web コンソールへの登録中に認証に失敗します。回避方法として、ドメインコントローラのドメイン名を持つユーザー ID を指定します。

6691600

Directory Server エントリのいずれかに補助オブジェクトクラスが含まれている場合、ユーザーを Directory Server から Active Directory に同期したり、Active Directory から Directory Server にリンクしたりできません。

この問題を解決するには、Identity Synchronization for Windows コンソールの補助オブジェクトクラスに、すべての補助オブジェクトクラスを追加します。

6709099

idsync dspluginconfig サブコマンドが、新しい Directory Server ソース上のプラグインの設定に失敗します。idsync dspluginconfig がアンインストールモードで使用されている場合、アクティブな Identity Synchronization for Windows 設定サーバーの SUBC 値が削除されます。

6721443

デバッグログが有効になっている場合、コネクタが予期せず終了し、「 NullPointerException & ArrayIndexOutOfBoundsException 」例外が表示されます。

この問題を解決するには、デバッグログを無効にします。

6725352

Controller OutTask から合成ブール値を取得中に、コネクタが予期せず終了します。

6728359

メンバー数が 1000 を超えている場合、Directory Server から Active Directory へのグループ同期が部分的に失敗します。グループ同期の操作では、最初の 1000 メンバーのみが同期され、残りは無視されます。

6728372

グループに属するユーザーエントリが同期ベースレベルに存在しない場合、Directory Server から Active Directory へのグループ同期が失敗します。

たとえば、同期ベースが ou=employees,dc=example,dc=com の場合、ユーザー dnuid=user-1,ou=employees,dc=example,dc=com である必要があります。ユーザー dnuid=user-1,ou=sales,ou=employees,dc=example,dc=com の形式である場合、グループ同期が失敗します。たとえば、ユーザーと同期ベースの間の ou=sales コンテナが原因で、グループ同期が失敗します。

6740714

オブジェクトキャッシュは、1500 以上のメンバーを含むグループに対して要求された変更を拒否します。

6740715

誤った RDN メンバー値があった場合に、グループエントリに対する再同期操作が失敗します。

6744089

メンバー変更が先に旧バージョンの変更履歴ログに記録されていない場合、Directory Server から Active Directory へのメンバー変換が失敗します。

6749286

大規模な静的グループの同F期中、Directory Server コネクタがデバッグログエントリを監査ログ内に誤って記録します。

6749294

Active Directory および Active Directory コネクタの間の接続が、大きなスタティックグループの同期中にタイムアウトし、これが原因で同期操作が失敗します。

6749923

グループの種類がドメイングローバル配布として設定されている場合でも、Directory Server から Active Direcotry への再同期操作によって、ドメイングローバルセキュリティーグループが常に作成されます。

6758690

空の値を持つ属性の同期が失敗します。これは、LDAP サーバーが空の値を受け入れるのに対し、Active Directory が空の値を受け入れないために発生します。

6762863

英語以外のロケールで、グループフローの設定にかかわらず、Directory Server から Active Directory へのグループフローが常にドメイングローバルセキュリティーとして表示されます。

6773492

旧バージョン形式の更新履歴ログエントリを正常に解析できない場合、Identity Synchronization for Windows コネクタが繰り返し再起動します。

6793036

DIT ルートが同期ルートとして設定されている場合、Active Directory から Directory Server へのグループ同期が失敗します。

6796659

グループ同期が有効になっていて、DIT で同期ベースが高くなっている場合、idsync resync が反応しなくなります。

6854004

RCL エントリを処理するとき、Directory Server コネクタが反応しなくなる場合があります。

6862596

125359-08 パッチを適用すると、Identity Synchronization for Windows 管理コンソールが期待どおりに動作しません。

6862663

Identity Synchronization for Windows コアより先に 119214-19 パッチをインストールした場合、dsadm コマンドが動作しなくなります。