Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 11g リリース1(11.1.1) B61375-01 |
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AFM
Adobe Font Metricsの略称。AFMファイルおよびPPDファイルは、Adobe社およびプリンタのベンダーによって提供される。これらのファイルには、プリンタに関する情報が含まれる。Oracle Reportsでは、プリンタで使用可能なフォントに関する情報が他のパラメータとともにこれらのファイルから読み取られる。PPDファイルに記述されているすべてのフォントについて、フォント名に応じて対応するAFMファイルが検索され、有効なAFMが存在するすべてのフォントがロードされる。
CGI
Common Gateway Interfaceの略称。WebサーバーとCGIプログラム間の情報の転送に使用される標準規格。CGIは、HTTPリクエストの一部として引数をプログラムに渡す方法を指定し、プログラムで使用可能になる一連の環境変数を定義する。プログラムはその後、ブラウザに返す出力を生成する。CGIは、Webサーバーがユーザーと動的に対話できるよう、サーバー側の処理を提供する。
列
データの特定のドメインを表す、データベース表内の垂直方向の領域。列には列名(ENAMEなど)があり、特定のデータ型(CHARなど)を持っている。たとえば、従業員情報の表で従業員名すべてが1つの列を構成するなど。レコード・グループ列は、データベースの列を表す。
問合せのSELECTリスト内の列のそれぞれの式に対して自動的に作成されるか、集計や式を実行するため、またはプレースホルダとして使用するために手動で作成されるデータ・モデル・オブジェクト。
エンティティの属性を表したもの。
データ・モデル
データ・ソースからフェッチするデータ、計算する値、およびレポートでのデータの順序を定義するリレーショナル・モデル。データ・モデルを定義するReports Builderのオブジェクトには、問合せ、グループ、列、パラメータおよびリンクがある。
データ・モデル・ビュー
レポート・エディタのビューの1つ。レポート内のデータを構造的に表示する。レポート出力にオブジェクトは表示されないが、構造によってレイアウト・スタイルが決まり、データ・オブジェクトによってレイアウト・オブジェクトに表示される値が提供される。
データベース(database)
問合せから返されるデータのソース。表、ビュー、シノニム、スナップショット、ビューとして格納された問合せなどのデータベース・オブジェクトがある。Oracle Reports Servicesでは、様々なデータソースにアクセスできる。
ユニットとして扱われる、1組のディクショナリ表とユーザー表。
データソース
問合せから返されるデータのソース。表、ビュー、シノニム、スナップショット、ビューとして格納された問合せなどのデータベース・オブジェクトがある。Oracle Reports Servicesでは、様々なデータソースにアクセスできる。
Oracle Open Client Adapter(OCA)はプラッガブル・データ・ソース(PDS)アーキテクチャに置き換えられ、Open Database Connectivity(ODBC)ドライバは、Oracle Reportsでは廃止されている。ただし、Java Database Connectivity(JDBC)は、JDBC-ODBC Bridgeを使用できるプラッガブル・データソースの1つであり、これを利用することにより他のデータソースへのアクセスが可能になる。
グループ
Reports Builderでは、問合せによって選択されたすべての列を格納するために自動的に作成されるデータ・モデル・オブジェクトであるか、レポートに表示するデータの階層を変更するためにユーザーが作成するデータ・モデル・オブジェクト。主にレポートでのブレークの作成や、計算のリセットを目的に使用される。
他の複数のオブジェクトで構成されるオブジェクト。
HTML
Hypertext Markup Languageの略称。インターネットのWebサーバー上のコンテンツおよび他のドキュメントへのリンクの指定に使用される、タグベースのASCII言語。エンド・ユーザーは、WebブラウザからHTMLドキュメントを表示し、リンクを追って他のドキュメントを表示する。
ハイパーリンク
ドキュメント内の特定の場所から別のドキュメント(内の特定の場所)または同じドキュメント内の別の場所への参照(リンク)。Webブラウザでは通常、ハイパーリンクが強調表示(異なる色、フォントまたはスタイルの使用により)される。ユーザーがハイパーリンクをアクティブにすると(マウスでクリックすることによって)、ブラウザにリンク先が表示される。
IANA
Internet Assigned Numbers Authorityの略称。インターネット全体の新しいIPアドレスの割当てを管理する、Internet Architecture Board(IAB)の下位組織。IANA定義のキャラクタ・セットとは、charset
タグに対して定義でき、インターネットで使用可能なキャラクタ・セットのことを指す。
イントラネット
内部的なTCP/IPネットワークであり、これに対するアクセスは(ファイアウォールにより)企業や組織内の人物に制限されている。イントラネットは、インターネットと同様のサービスを組織内で提供するが、必ずしもインターネットに接続されているとはかぎらない。企業内で情報やアプリケーションの配布のため、内部ネットワーク上に1つ以上のWebサーバーをセットアップするのはイントラネットの一般的な例である。
JAAS
Java Authentication and Authorization Serviceの略。ユーザーに対してアクセス制御の認証と強制適用をサービスにおいてできるようにするAPI群である。標準のPluggable Authentication Module(PAM)フレームワークのJavaテクノロジ版を実装しており、ユーザー・ベースの認可をサポートしている。
Java EE
Java Platform, Enterprise Editionの略称。Javaで企業アプリケーションを開発、デプロイするための環境。複数層からなるWebベースのアプリケーションの開発を可能にする、一連のサービス、Application Programming Interface(API)、プロトコルを提供する。
JSP
JavaServer Pageの略称。JSPテクノロジは、Sun社のJavaサーブレット・テクノロジの拡張機能で、Webページ上に動的コンテンツを表示するための簡単なプログラミング手段を提供する。JSPはサーバー側テクノロジである。また、JSPは、Webまたはアプリケーション・サーバーで実行される埋込みのJavaソース・コードを持つHTMLページである。HTMLはWebブラウザに表示されるページ・レイアウトを提供し、Javaはビジネス・ロジックを提供する。
マージン
レポート・セクション(ヘッダー、メインまたはトレーラ)の各論理ページの上部および下部に表示されるオプションのレポート・リージョン。マージンにはあらゆるレイアウト・オブジェクトを挿入できるが、通常は、ボイラープレートやフィールド(ページ番号、ページ合計、総計、現在の日付と時刻など)が組み込まれる。
オブジェクト
レイアウト上に配置できるアイテム。オブジェクトの例としては、四角形、線、楕円、円弧、多角形、折れ線、丸い四角形、手書き、チャート、テキスト、記号、テキスト・フィールドなどがある。
Oracleのデータベースにおけるオブジェクト・タイプのインスタンス。オブジェクト表の行、またはリレーショナル表の列オブジェクトに含まれる行の一部がオブジェクトとなる。
オブジェクト・ナビゲータ
アプリケーション・オブジェクトの検索と操作を迅速かつ容易に実行できる、階層的な表示および編集インタフェース。次のような機能がある。
インデントと開閉可能ノードによる階層表現(トップ・レベルのノードに、モジュール・タイプ、データベース・オブジェクトおよびビルトイン・パッケージを表示)。オブジェクトの作成、編集、削除、名前の変更などのタスクを実行できる。
検索のフィールドとアイコン。あらゆるレベルのノードやノード内の個別項目の順方向/逆方向検索を実行できる。
水平ツールバーの各種アイコン。「ファイル」メニューの一般的な機能と同じもの。
Oracle Fusion Middleware(OracleAS)
ネットワーク・アプリケーションを配置するための戦略的プラットフォーム。アプリケーション・ロジックをアプリケーション・サーバーに移動し、ネットワーク・クライアントを配置することで、複雑さが緩和され、管理が容易になり、開発と配布が簡素化されるため、組織は大幅な省力化を実現できる。OracleASのみが、ビジネスに不可欠なプラットフォームを提供する。このプラットフォームによって、データベースWebパブリッシングが容易になるほか、従来のクライアント/サーバー・アーキテクチャからネットワーク・アプリケーション・アーキテクチャに移行しつつ、過去の資産を完全に統合できる。
Oracle Developer Suite
Oracleの優れたアプリケーション開発ツールとビジネス・インテリジェンス・ツールを結合して1つの統合製品としたもの。JavaやXMLなどのインターネット標準に基づいてこの製品は、Oracle Fusion MiddlewareおよびOracle Database向けのアプリケーションを作成するために高い完成度と生産性を持つ開発環境を実現する。
ORACLE_HOME
ディレクトリベースのオペレーティング・システムにおける、Oracleディレクトリ階層の最上位ディレクトリの別名。Oracle製品のルート・ディレクトリを示す環境変数。
ORACLE_HOME
に指定されたディレクトリは、次の構文で参照できる。
UNIXの場合: $ORACLE_HOME
Windowsの場合: %ORACLE_HOME%
Oracle Portal
スケーラビリティがありセキュアで拡張可能なHTMLアプリケーションやWebサイトを作成するためのブラウザベース型開発ツール。Oracle Reports Servicesでは、Oracle Portalを使用して様々な情報を保存することで、Web上で発行されたレポートに対するエンド・ユーザーのアクセスを制御する。保存される情報には、レポート・リクエスト、保護されているサーバー、およびレポート出力の印刷に使用するOracle Reports Servicesプリンタに関する情報がある。
Oracle Reports Client(rwclient
)
リモートのReports Server(rwserver
)にレポートを送信するためのコマンドライン・インタフェースを実現するOracle Reportsコンポーネント。
Oracle Reports Builder(rwbuilder
)
Oracle Reportsのレポート作成コンポーネントを提供するOracle Reportsコンポーネント。レポート開発者はOracle Reports Builderの設計時ユーザー・インタフェースで、レポート定義の作成やメンテナンスを行う。詳細は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプ(Oracle Reports Builderで「ヘルプ」→「目次」を選択)および『Oracle Reportsレポート作成ガイド』を参照してください。
Oracle Reports Runtime(rwrun
)
rwrun
プロセスと同じJVMを実行する各自インプロセス・サーバー(デフォルトのインプロセスReports Serverと混同しないこと)を起動してレポートを実行するOracle Reportsコンポーネント。
注意: rwrun は、テスト目的にのみ使用することをお薦めします。本番環境では、rwservlet とrwclient を使用して、Oracle Reports Servicesの威力をフル活用してください。 |
Oracle Reports Services
レポートを全社規模で実行、配布および公開するランタイム環境。Oracle Reports Servicesを使用してレポートを配置すると、より柔軟になり、時間が節約され、処理能力も高まる。
Oracle Reports Servlet(rwservlet
)
WebサーバーやJava EEコンテナ(Oracle WebLogic Serverなど)とReports Serverとの間で情報を変換して送信し、ユーザーがWebブラウザからレポートを動的に実行できるようにするOracle Reports Services用コンポーネント。
Oracle Reports Queue Manager(rwrqm
)
(Windowsのみ)Reports Server(rwserver
)で管理されているレポート・ジョブのタイムスタンプやステータス情報を保持する。
ペーパー・デザイン・ビュー
レポート・エディタのビューの1つ。ペーパー・レポートの出力を表示し、レイアウトに対する間隔設定、フィールドの書式設定、カラー設定、テキスト編集などの一般的で簡単な変更の多くを、ペーパー・レイアウト・ビューを開くことなく実行できるようにする。
ペーパー・レイアウト・ビュー
レポート・エディタのビューの1つ。ペーパー・レポート内のレイアウト・オブジェクトを表示し、あらゆるレイアウト・オブジェクトに対して多くの変更を実行できるようにする。すべてのレイアウト・オブジェクトには、プロパティ・インスペクタで変更可能なプロパティが設定されている。レイアウト・オブジェクトの階層はデータ・モデルによって決まる。
Portable Document Formatの略称。ドキュメントを、その作成に使用されたアプリケーション・ソフトウェア、ハードウェアおよびオペレーティング・システムに依存することなく表示できるようにするAdobe Acrobat専用のファイル形式。PDFファイルでは、テキスト、グラフィックおよびイメージのあらゆる組合せを含むドキュメントを、デバイスや解像度に依存しない形式で記述できる。
PPD
PostScript Printer Definitionの略称。PPDファイルおよびAFMファイルは、Adobe社およびプリンタのベンダーによって提供される。これらのファイルには、プリンタに関する情報が含まれる。Oracle Reportsでは、プリンタで使用可能なフォントに関する情報が他のパラメータとともにこれらのファイルから読み取られる。PPDファイルに記述されているすべてのフォントについて、フォント名に応じて対応するAFMファイルが検索され、有効なAFMが存在するすべてのフォントがロードされる。
プロパティ・インスペクタ
オブジェクト・ナビゲータ、レポート・エディタおよびテンプレート・エディタで現在選択されているオブジェクトのプロパティの表示、検索および設定が可能なウィンドウ。Reports Builderの各オブジェクト(問合せ、グループ、枠、パラメータなど)にはプロパティが関連付けられており、プロパティ・インスペクタを使用して表示できる。プロパティ・インスペクタには、次のような機能がある。
開閉可能ノード
プロパティのインプレイス編集
検索機能
複数選択
複合プロパティ・ダイアログ
プロパティ・インスペクタの複数のインスタンスの起動機能
プロパティに関するヘルプを参照するには、プロパティ・インスペクタでプロパティをクリックして[F1]を押す。
Reports CGI(rwcgi
)
注意: Reports CGI(rwcgi )は非推奨であり(下位互換性を確保するためにのみ維持されている)、かわりに、Reports JSP、Oracle Reports Servlet(rwservlet )またはReports Web Servicesを使用してください。 |
Common Gateway Interface(CGI)またはReports Web Cartridgeとも呼ばれるOracle Reportsコンポーネント。WebサーバーやJava EEコンテナ(Oracle WebLogic Serverなど)とReports Serverとの間で情報の変換と配布を行い、Webブラウザからレポートを動的に実行する。
レポート・エディタ
Oracle Reports Builderのウィンドウ。Webレポートとペーパー・レポートのデータ・オブジェクトやレイアウト・オブジェクトの処理に役立つ様々なビューがある。提供されるビューは、次のとおり。
Reports CGI(rwcgi
)
注意: Reports CGI(rwcgi )は廃止されており、かわりに、Reports JSPまたはOracle Reports Servlet(rwservlet )を使用してください。 |
Common Gateway Interface(CGI)またはReports Web Cartridgeとも呼ばれるOracle Reportsコンポーネント。WebサーバーやJava EEコンテナ(Oracle WebLogic Serverなど)とReports Serverとの間で情報の変換と配布を行い、Webブラウザからレポートを動的に実行する。
Reports Engine
Oracle Reports Servicesのコンポーネント。データソースからのデータの取得、レポートのフォーマット、キャッシュへの出力の送信をそれぞれ行い、ジョブの準備が完了したことをReports Serverに通知する。
Reports Server(rwserver
)
Reports Server(rwserver
)はOracle Reportsコンポーネントの1つである。これによって、全社規模でレポートの実行、配布および公開を行うレポート・サービスが実現される。ユーザー認証、スケジューリング、キャッシュ処理、レポート配布などのクライアント・リクエストを処理するOracle Reports Servicesコンポーネントである。Reports Serverへのレポートの送信には、Oracle Reports Servlet(rwservlet
)、Reports JSP、Oracle Reports Client(rwclient
)などのOracle Reportsクライアントを使用する。
スキーマ
関連するデータベース・オブジェクトの集合。通常、データベース・ユーザーIDによってグループ化される。スキーマ・オブジェクトには、表、ビュー、順序、ストアド・プログラム・ユニット、シノニム、索引、クラスタ、データベース・リンクなどがある。
サーブレット
Webサーバーまたはアプリケーション・サーバーで実行されるJavaアプリケーション。通常はデータベースへのアクセス、E-Commerceプロセスなどのサーバー側の処理を行う。サーブレットはJavaで記述されているため、サーバー間やオペレーティング・システム間での移植性が高い。
Oracle Reports Servlet(rwservlet
)とJSPでは、カスタム(JSP)レポート・タグを処理し、Oracle HTTP ServerとReports Serverとの間で情報を配布するOracle Reports Services用コンポーネントである。
スタイル・シート
HTMLドキュメントで強力なフォーマットの柔軟性を提供する、HTMLの拡張書式。スタイル・シートを利用するHTMLドキュメントは、スタイル・シートをサポートしているブラウザで表示する必要がある。
テンプレート
共通のスタイルと標準を含むフレームワークを定義したもの。グラフィックを含む場合もある。テンプレートによって提供される標準書式を基に、専門的な水準のルック・アンド・フィールを備えたレポートを迅速かつ簡単に開発できる。
テンプレート・エディタ
テンプレートのオブジェクトおよび書式設定プロパティを定義できる作業領域。レポート・エディタのペーパー・レイアウト・ビューに似ている。このマージン領域で、オブジェクト(ページ番号、テキスト、グラフィックなど)を作成、削除および変更できる。本体領域ではオブジェクトの作成や削除もできないが、本体オブジェクトのプロパティはプロパティ・インスペクタで変更できる。
ツール・パレット
ユーザー・インタフェースのアイコン・ボタンによって表されるツールの集合。これにより、レポート開発者は、ペーパー・レイアウト・ビューでの四角形の描画やデータ・モデル・ビューでの問合せの作成などのタスクを実行できる。
URL
Uniform Resource Locatorの略称。インターネットを通じて利用できるリソースの場所を簡潔な文字列で表したもの。また、クライアントがOracleASへのリクエストをエンコードするために使用するテキスト文字列の書式でもある。
ビュー
Reports Builderでは、一連の特定タスク(レポートのデータ・モデル、レイアウトまたはパラメータ・フォームの定義など)を実行する作業領域。
実際にはデータベースに存在しないデータ行から構成されるが、データベースに物理的に格納されている表に基づく仮想表。
Webソース・ビュー
レポート・エディタのビューの1つ。レポートのHTMLまたはJSPソースを表示する。このビューでレポート・ブロック・ウィザードおよびグラフ・ウィザードを使用することにより、Webページに動的なコンテンツを追加できる。熟練したJava開発者であれば、このビューで直接Webソースを編集できる。