Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 11g リリース1(11.1.1) B61375-01 |
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低速または負荷の高いマシンでは、レポートを配布する前に、次の構成を実行することをお薦めします。
pingのタイムアウト(OPMN側): pingのタイムアウトは、スタンドアロンReports Serverからのコールバックを待つ時間を決めるためにOPMNでそのタイムアウト判定に使用される基準です。
デフォルトのタイムアウト期間は150
です。この期間は、ping timeout
、ping interval
およびnumber of retries
の値から計算されます。デフォルト値は次のとおりです。
ping timeout = 30 seconds ping interval = 20 seconds number of retries = 3
注意: number of retries は、OPMNがスタンドアロンReports Serverへの接続に成功し、プロセスからONS通知を定期的に受信する場合にのみ適用されます。 |
これらの値に基づいて、3回のpingが30秒のタイムアウトと20秒の間隔で実行されます。初回のpingは、指定されたping interval
の経過後に実行されます。つまり、スタンドアロンReports ServerがOPMNによって起動されてから約150秒(20+3×30+2×20)が経過すると、プロセスが応答不能と判定され再起動されます。ただし、OPMNがスタンドアロンReports Serverに接続した後にReports ServerにおけるONS通知の定期送信が遅すぎる場合、30秒のタイムアウトが適用されます。
pingのタイムアウトを構成するには、opmn.xml
の次の要素にpingエントリを追加して、マシンの負荷にあった十分なタイムアウト値を指定します。
<ias-component id="<reports_server_name>"> ... ... <restart timeout="720" retry="2" /> ... <ping timeout="110" interval="30" /> ...
注意: 11gでは、Oracle WebLogic ServerはOPMNで管理されないので、WLS_REPORTS内で実行されるインプロセス・サーバーのpingや障害検出は行われません。 |
Reports Serverの起動または再起動のタイムアウト(OPMN.xml
): 起動または再起動のタイムアウトは、Reports Serverのプロセス・タイプ(opmn.xml
のprocess-type id="ReportsServer"
)の起動または再起動を待つ時間を決め、そのタイムアウト判定に使用される基準です。
デフォルトのタイムアウト期間は600
です。デフォルト値は次のとおりです。
<start timeout="600" retry="2"/> <restart timeout="600"/>
負荷の高いマシンでは、OPMNがすべてのReports Serverの起動を試みたときに、一部のReports Serverの起動アクティビティが完了せず、それらのReports Serverで起動タイムアウトが生じる場合があります。また、Reports Serverでは、rwserver.
conf
ファイルのengine
要素のinitengine
プロパティで指定された数のエンジンを起動する必要があります。負荷の高いマシンでは、これらのエンジン・プロセスの起動に時間がかかる場合があります。Reports Serverプロセスの起動や再起動のプロパティをチューニングする作業と並行して、次に説明するrwserver.
conf
のcallbackTimeout
プロパティもチューニングしてください。
コールバックのタイムアウト(Reports Server側): コールバックのタイムアウトは、Reports Serverがエンジンからのレスポンスを待つ時間を決め、そのタイムアウト判定に使用される基準です。この値はrwserver.
conf
ファイルで指定できます。タイムアウト期間はミリ秒単位で指定します。
次に例を示します。
<engine id="rwEng" class="oracle.reports.engine.EngineImpl" initEngine="1" maxEngine="1" minEngine="0" engLife="50" maxIdle="30" callbackTimeOut="90000">
注意: マシンの処理速度が非常に遅い場合は、callbackTimeOut 値を大きくしてください。 |