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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61375-01
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23.4 双方向サポート

双方向サポートは、中東圏および北アフリカ圏の言語など、通常の文字表記方向が右から左の言語でアプリケーションを設計できるようにする機能です。双方向サポートによって、次の制御が可能になります。

双方向のアプリケーションを設計する際に、NLS_LANGの設定を継承するかわりに、グローバリゼーション・サポートの環境変数DEVELOPER_NLS_LANGおよびUSER_NLS_LANGを使用することができます。たとえば、Windows環境で英語のインタフェースを使用しながらアラビア語のアプリケーションを開発する場合は、これらの環境変数を次のように設定します。

DEVELOPER_NLS_LANG=AMERICAN_AMERICA.AR8MSWIN1256
USER_NLS_LANG=ARABIC_UNITED ARAB EMIRATES.AR8MSWIN1256

この例では、DEVELOPER_NLS_LANG環境変数がアラビア語のキャラクタ・セットを使用していることに注意してください。詳細は、第23.2項「グローバリゼーション・サポートの環境変数」を参照してください。

UNIX版では、右から左に記述する言語の場合、PDF出力の右揃えテキストにまだ不揃いが見られる場合があります。この問題を回避するには、可変幅フォントではなく、固定幅フォントを使用します。たとえば、Miriam Fixed True Typeフォント(ヘブライ語)はWindows 2000で使用可能な固定幅フォントであり、UNIXプラットフォームでフォント・サブセットに使用して、ヘブライ語のフォント位置合せに関する問題を修正できます。異なるプラットフォーム間におけるフォント関連問題を解決する方法の詳細は、第12章「フォント・モデルおよびクロス・プラットフォームの配布」を参照してください。

23.4.1 拡張BIDI形状変更

Oracle Reports 11gリリース1(11.1.1)には、XDO APIを使用する新しい拡張BIDI形状変更メカニズムが導入されています。この機能では、新しいBIDI形状変更メカニズムを使用するかどうかを指定する、新しい環境変数REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLINGを使用します。新しい拡張BIDIアルゴリズムを使用する場合には、この環境変数の値をYESに設定する必要があります。この環境変数を設定しない場合や、この環境変数の値をNOに設定する場合には、従来のメカニズムが使用されます。

REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLINGの値をYESに設定する場合には、次のようになります。

  • 従来のBIDI形状変更メカニズムでサポートされていたすべての値が、REPORTS_ARABIC_NUMERAL環境変数に対してサポートされます。

  • REPORTS_BIDI_ALGORITHM環境変数に対してサポートされている値は、次のとおりです。

    • UNICODE

    • ORACLE

    • UNICODE_VARIANT

  • デフォルト値はUNICODEです。

この環境変数の使用方法の詳細は、第B.1.45項「REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLING」を参照してください。