6.2 Oracle Reportsブリッジの起動と停止

Oracle Reportsブリッジは、2つのサブネットを接続するために使用されます。ブリッジは、異なるサブネットで実行されているOracle Reportsコンポーネント間のゲートウェイとして機能します。

注意: Oracle Reports 11gリリース1（11.1.1）では、Oracle ReportsブリッジがOracle Enterprise Manager 11gに統合されています。このため、Oracle Reportsブリッジのステータスの確認、および起動と停止はOracle Enterprise Managerから実行できます。

トラブルシューティングの例と解決策の詳細は、付録D「Oracle Reportsブリッジの問題の診断」を参照してください。

6.2.1 Oracle Process Manager and Notification ServerからのOracle Reportsブリッジの起動、停止および再起動

Oracle Process Manager and Notification（OPMN）でOracle Reportsブリッジを起動する前に、次の例に示すように、ブリッジをOPMNに追加しておく必要があります。

ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl createcomponent -adminUsername weblogic -adminHost <host_name>  -adminPort <port> -oracleHome <oracle_home  -oracleInstance <instance_home> -instanceName <instancename> -componentName <bridge_name> -componentType ReportsBridgeComponent

Oracle ReportsブリッジがOracle Process Manager and Notification（OPMN）Serverで構成されている場合、Oracle Reportsブリッジを起動するには、次のいずれかのコマンドを使用します。

ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startproc ias-component=bridgename
ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startproc process-type=ReportsBridgeComponent

Oracle Reportsブリッジを停止するには、次のコマンドを使用します。

ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl stopproc ias-component=bridgename

Oracle Reportsブリッジを再起動するには、次のコマンドを使用します。

ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl restartproc ias-component=bridgename

Oracle Reportsブリッジの名前は、opmn.xmlファイル内のias-component idにある名前と一致している必要があります。

Oracle Process Manager and Notificationブリッジのステータスを問い合せるには、次のコマンドを使用します。

ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl status

Oracle Process Manager and Notification ServerによりOracle Reportsブリッジを構成する方法の詳細は、第8.8.1.3項「Oracle Reportsブリッジの指定」を参照してください。

6.2.2 コマンドラインからのOracle Reportsブリッジの起動と停止

Oracle Reportsのコンポーネントの起動と停止には、Enterprise ManagerまたはOPMNを使用することをお薦めします。

Reportsブリッジ・コンポーネントの起動または停止の際は事前に次の環境変数を設定する必要があります。

COMPONENT_CONFIG_DIRECTORY=ORACLE_INSTANCE/config/ReportsBridgeComponent/<reports_bridge_name>

コマンドラインからOracle Reportsブリッジを起動するには、次のコマンドを使用します。

Windowsの場合:

rwbridge.bat name=bridgename

UNIXの場合:

rwbridge.sh name=bridgename

たとえば、fooという名前のOracle ReportsブリッジをWindowsで起動するには、次のコマンドを使用します。

rwbridge.bat name=foo

rwbridge実行可能ファイルの詳細は、第A.2.7項「rwbridge」を参照してください。

Oracle Reportsブリッジの初回起動時に、Oracle Reportsによって構成ファイルrwbridge.confが作成されます。このファイルはrwbridge.templateファイルの設定内容に基づいて生成され、ORACLE_INSTANCE\config\ReportsBridgeComponent\bridge_nameディレクトリに格納されます。リモートのOracle Reportsブリッジに他のサブネットへの接続を指定するには、rwbridge.confファイルを編集します。

注意: 構成の変更を有効にするには、Oracle Reportsブリッジを再起動する必要があります。

Oracle Reportsブリッジを停止するには、次のコマンドを使用します。

Windowsの場合:

rwbridge.bat name=bridgename shutdown=normal authid=username/password

UNIXの場合:

rwbridge.sh name=bridgename shutdown=normal authid=username/password

たとえば、fooという名前のOracle ReportsブリッジをUNIXで停止するには、次のコマンドを使用します。

rwbridge.sh name=foo shutdown= normal authid=scott/tiger

構成ファイルのrepbrg_bridgename.confで、identifier要素を変更してusername/passwordを指定し、encrypted属性をnoに設定します。これは、パスワードが暗号化されないことを示します。Oracle Reportsブリッジが起動されると、このパスワードは暗号化されます。

次に例を示します。

<identifier encrypted="no">scott/tiger</identifier>

使用上の注意

• identifier要素がコメント化されている場合は、authidを指定せずにOracle Reportsブリッジを停止できます。

• Oracle Reportsブリッジをリモートで停止することはできません。

詳細は、第8.2.1.19項「identifier」を参照してください。