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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61375-01
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24.2 ロギング機能の強化

Oracle Reports 11gリリース1(11.1.1)では、次の領域でロギング機能が強化されています。

表24-2は、拡張ログ・メッセージのリストです。

表24-2 拡張ロギング・メッセージの例

拡張 サンプル出力

セキュリティ

起動

SecurityHelper:start

JAZNSecurity

RWJAZNSecurity:jobCommandCheck Authorization check started

ReportsActionHandler

ReportsActionHandler:run Checking job command permission

JAZNSecurity

JAZNSecurity:jobCommandCheck Authorization check passed for job 1

JAZNSecurity

RWJAZNSecurity:authenticate Authenticated User weblogic successfully

ジョブの管理

ConnectionImpl

ConnectionImpl:runJob Calling findDuplicatedJob for jobid = 1

JobManager

JobManager:findDuplicatedJob Found no duplicated job for job 1

ConnectionImpl

ConnectionImpl:runJob No Duplicate jobs for jobid = 1

アップグレード

アップグレード・フレームワーク

reports app is deployed to managed server WLS_REPORTS

アップグレード・フレームワーク

ReportsServerComponent component is configured in destination instance

Upgrade.Reports

Creating reports specific upgrade items

Upgrade.Reports

Creating reports specific upgrade items complete.

高可用性

JOC Caching

ReportsCacheHandler: putFile File <fileName> pushed to JOC

フォント

フォント関連のログの拡張の詳細は、第12.2.3項「フォント診断およびトレース」を参照してください。


24.2.1 エンジン・クラッシュの診断

この項では、エンジン・クラッシュを診断するためのロギング構成の推奨設定について説明します。

ログ・ファイルのいくつかのログ・メッセージを確認できないために、エンジン・クラッシュの診断が困難になることがあります。特に、ログ・メッセージがエンジン・クラッシュの直前に生成される場合などです。

パフォーマンス上の理由から、ロギング・フレームワークではログをメモリーにバッファし、ログを定期的にログ・ファイルにフラッシュします。エンジンが突然クラッシュした場合、ロギング・フレームワークでは、エンジン・プロセスが終了する前にバッファからファイルにログをフラッシュできないことがあります。その結果、エンジン・クラッシュの前に記録される必要があったロギング情報が、ログ・ファイルに書き込まれていないことがあります。

エンジン・クラッシュを診断し、すべてのログ・エントリを表示するには、次の手順を実行します。

rwserverの場合

  • 次の場所にあるReports Server logging.xmlファイルに移動します。

    ORACLE_INSTANCE/config/ReportsServerComponent/<server name>/logging.xml(スタンドアロン・サーバーの場合)

    $DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/WLS_REPORTS/logging.xml(インプロセス・サーバーの場合)

  • エンジン・ログ・ハンドラのautoFlushLevelの値をTRACE:32に設定します。

    次に例を示します。

    <log_handler name='rwengine_trace_handler' ....>
       <property name='autoFlushLevel' value='TRACE:32'/>
        ...
    

rwrunの場合

  • ORACLE_INSTANCE/config/ReportsToolsComponent/ReportsTools/logging.xmlにあるlogging.xmlファイルにナビゲートします。

  • エンジン・ログ・ハンドラのautoFlushLevelの値をTRACE:32に設定します。

    次に例を示します。

     <log_handler name='runtime_trace_handler' ...>
       <property name='autoFlushLevel' value='TRACE:32'/>
        ...
    

デフォルトでは、NOTIFICATION :1メッセージはただちにフラッシュされます。任意のメッセージに対してautoFlushLevelパラメータの値をTRACE : 32に設定すると、そのログ・メッセージはただちにファイルにフラッシュされます。フラッシュを連続して実行するとパフォーマンスに影響を及ぼすため、autoFlushLevelは診断のためにのみ設定することをお薦めします。