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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
11g リリース1(11.1.1)
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19.3 Oracle ReportsのWebサービスの操作

Oracle Reportsでは、XMLを使用して定義して記述されたパブリック・インタフェースとバインディングを持つWebサービスとしてRWWebServiceサーブレットが公開されます。これらのパブリック・インタフェースとバインディングは、WSDLを介してネットワーク全体に発行されます。

19.3.1 Oracle Enterprise Managerを使用したRWWebServiceのテスト

Oracle Enterprise ManagerでRWWebserviceをテストするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。

  2. 「WebLogicドメイン」にナビゲートします。

  3. WebLogicドメイン」メニューから「Webサービス」→「Webサービスのテスト」を選択します。

    Webサービスのテスト」ページが表示されます。

  4. WSDLのURLを入力し、「WSDL解析」をクリックします。

  5. 起動するWebサービス操作を選択します。

  6. 該当するフィールドに有効な値を入力します。

  7. Webサービスのテスト」をクリックします。

    Webサービスのレスポンスが表示されます。

  8. 値を編集する場合は、「リクエスト」タブをクリックし、ステップ6および7を実行します。

RWWebServiceのエンドポイントでは、次の操作がサポートされています。

19.3.1.1 getAPIVersion

getAPIVersion()操作では、Reports Serverのバージョンの詳細をXMLフォーマットで返します。この操作にはパラメータは必要ありません。


注意:

getAPIVersionは、SOAPレスポンス全体を結果とともに(文字列で)返す唯一の操作です。runJobなどの他の操作では、SOAPレスポンス内に埋め込まれたXMLブロックとしてレスポンスが返されます。

getAPIVersionレスポンスを表示する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Enterprise Managerの「Webサービスのテスト」ページにナビゲートします。第19.3.1項「Oracle Enterprise Managerを使用したRWWebServiceのテスト」の手順1から3を参照してください。

  2. 操作」ドロップダウン・リストから、「getAPIVersion」を選択します。

    「テスト」ページにパラメータは表示されません。

  3. Webサービスのテスト」をクリックします。

    SOAPレスポンスが、「レスポンス」タブに表示されます。

次は、getAPIVersion操作のレスポンス例です。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> 
<SOAP-ENV:Envelope xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/"   
  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
  xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
  <SOAP-ENV:Body>
    <ns1:getAPIVersionResponse
      xmlns:ns1="http://oracle.reports.rwclient/RWWebService.wsdl"
      SOAP-ENV:encodingStyle="http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/">
      <return xsi:type="xsd:string">11.1.1.1.0</return> 
    </ns1:getAPIVersionResponse>
  </SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>

19.3.1.2 getServerInfo

getServerInfo(String serverName, String authId)操作では、2つのパラメータを使用し、Reports Serverの情報をXMLフォーマットで返します。

有効なパラメータは、次のとおりです。

  • serverName: NULLでない有効なサーバー名です。指定されたサーバーがネットワークで稼動していない場合、この操作によってエラーが発生します。

  • authId: ユーザー名/パスワード形式の文字列で、セキュリティ保護されたサーバーに指定する必要があります。セキュリティ保護されていないサーバーの場合、このパラメータは無視されます。

getServerInfoレスポンスを表示する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Enterprise Managerの「Webサービスのテスト」ページにナビゲートします。第19.3.1項「Oracle Enterprise Managerを使用したRWWebServiceのテスト」の手順1から3を参照してください。

  2. 操作」ドロップダウン・リストから、「getServerInfo」を選択します。

    「テスト」ページに「入力引数」セクションの関連パラメータ・フィールドが表示されます。

  3. Reports Server名(arg0)とauthIdarg1)を入力します。

  4. Webサービスのテスト」をクリックします。

    SOAPレスポンスが、「レスポンス」タブに表示されます。

次は、getServerInfo操作の出力例です。

<?xml version = '1.0' encoding = 'ISO-8859-1' standalone = 'yes'?>
<serverInfo name="repserv" version="11.1.1.1.0">
   <host>incq246bc</host>
   <processId>2588</processId>
   <startTime>27-May-2003 10:09:34</startTime>
   <queue maxQueueSize="1000"/>
   <engine id="rwEng" activeEngine="1" runningEngine="0"/>
   <engine id="rwURLEng" activeEngine="1" runningEngine="0"/>
   <performance>
      <property name="successfulJobs" value="6"/>
      <property name="currentJobs" value="0"/>
      <property name="futureJobs" value="0"/>
      <property name="transferredJobs" value="0"/>
      <property name="failedJobs" value="0"/>
      <property name="AverageResponseTime" value="2124"/>
      <property name="executionTimeToDate" value=""/>
   </performance>
</serverInfo>

19.3.1.3 getJobInfo

getJobInfo(Integer jobId, String serverName, String authId)操作では、ジョブ情報をXMLフォーマットで返します。

有効なパラメータは、次のとおりです。

  • jobId: 情報が必要なジョブのJob IDです。

  • serverName: NULLでない有効なサーバー名の値を指定する必要があります。指定されたサーバーがネットワークで稼動していない場合、この操作によってエラーが発生します。

  • authId: ユーザー名/パスワード形式の文字列で、セキュリティ保護されたサーバーに指定する必要があります。セキュリティ保護されていないサーバーの場合、このパラメータは無視されます。

getJobInfoレスポンスを表示する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Enterprise Managerの「Webサービスのテスト」ページにナビゲートします。第19.3.1項「Oracle Enterprise Managerを使用したRWWebServiceのテスト」の手順1から3を参照してください。

  2. 操作」ドロップダウン・リストから、「getJobInfo」を選択します。

    「テスト」ページに「入力引数」セクションの関連パラメータ・フィールドが表示されます。

  3. jobIdarg0)、Reports Server名(argm1)およびauthIdarg2)を入力します。

  4. Webサービスのテスト」をクリックします。

    SOAPレスポンスが、「レスポンス」タブに表示されます。

次は、job id=3を指定した場合のgetJobInfo操作の出力例です。

<?xml version = '1.0' encoding = 'ISO-8859-1' standalone = 'yes'?>
<serverQueues>
   <job id="3" queueType="past">
      <name>test.rdf</name>
      <type>report</type>
      <status code="4">Finished successfully</status>
      <owner>RWUser</owner>
      <server>repserv</server>
      <destination>
         <desType>cache</desType>
         <desFormat>html</desFormat>
         <file>21748116.htm</file>
         <file>217481161.jpg</file>
         <file>217481160.jpg</file>
      </destination>
      <timingInfo>
         <queued>27-May-2003 10:21:50</queued>
         <started>27-May-2003 10:21:50</started>
         <finished>27-May-2003 10:21:51</finished>
      </timingInfo>
   </job>
 </serverQueues>

19.3.1.4 killJob

killJob(Integer jobId, String serverName, String authId)操作では、指定されたジョブIDに基づいてジョブを削除し、操作のステータスをXMLフォーマットで返します。

有効なパラメータは、次のとおりです。

  • jobId: 情報が必要なジョブのJob IDです。

  • serverName: NULLでない有効なサーバー名の値を指定する必要があります。指定されたサーバーがネットワークで稼動していない場合、この操作によってエラーが発生します。

  • authId: ユーザー名/パスワード形式の文字列で、セキュリティ保護されたサーバーに指定する必要があります。セキュリティ保護されていないサーバーの場合、このパラメータは無視されます。

killJobレスポンスを表示する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Enterprise Managerの「Webサービスのテスト」ページにナビゲートします。第19.3.1項「Oracle Enterprise Managerを使用したRWWebServiceのテスト」の手順1から3を参照してください。

  2. 操作」ドロップダウン・リストから、「killJob」を選択します。

    「テスト」ページに関連パラメータ・フィールドが表示されます。

  3. jobIdarg0)、Reports Server名(arg1)、およびauthIdarg2)を入力します。

  4. Webサービスのテスト」をクリックします。

    SOAPレスポンスが、「レスポンス」タブに表示されます。

次は、Job ID=3を指定した場合のkillJob操作の出力例です。

<?xml version = '1.0' encoding = 'ISO-8859-1' standalone = 'yes'?>
<serverQueues>
   <job id="3" queueType="past">
      <name>test.rdf</name>
      <type>report</type>
      <status code="7">Canceled upon user request</status>
      <owner>RWUser</owner>
      <server>repserv</server>
      <destination>
         <desType>cache</desType>
         <desFormat>html</desFormat>
      </destination>
      <timingInfo>
         <queued>27-May-2003 10:21:50</queued>
         <started>27-May-2003 10:21:50</started>
         <finished>27-May-2003 10:22:00</finished>
      </timingInfo>
   </job>
</serverQueues>

19.3.1.5 runJob

runJob(String commandLine, Boolean synchronous)操作では、commandLineパラメータの一部として指定されたReports Serverに対してジョブを実行します。


注意:

Oracle ReportsのWebサービスでは、ジョブの出力や実際のレポートが返されません。

有効なパラメータは、次のとおりです。

  • commandLine: ジョブを送信するための完全なコマンドライン構文です。次に例を示します。

    server=repserv report=test.rdf destype=file desname=output.pdf desformat=pdf         userid=scott/tiger@oraDB
    

    注意:

    コマンドライン・パラメータでは、paramform=yesを指定できません。パラメータの実際の値をcommandLine引数の一部として渡す必要があります。

  • synchronous: ジョブを同期で実行するかどうかを指定するBOOLEANオブジェクトです。

runJobレスポンスを表示する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Enterprise Managerの「Webサービスのテスト」ページにナビゲートします。第19.3.1項「Oracle Enterprise Managerを使用したRWWebServiceのテスト」の手順1から3を参照してください。

  2. 操作」ドロップダウン・リストから、「runJob」を選択します。

    「テスト」ページに関連パラメータ・フィールドが表示されます。

  3. コマンドライン構文を入力します(arg0)。また、ジョブを同期で実行するかどうか(T/F、Y/N)を指定します(arg1)。

  4. Webサービスのテスト」をクリックします。

    SOAPレスポンスが、「レスポンス」タブに表示されます。

次は、runJob操作の出力例です。

<?xml version = '1.0' encoding = 'ISO-8859-1' standalone = 'yes'?>
<serverQueues>
   <job id="7" queueType="current">
      <name>test.rdf</name>
      <type>report</type>
      <status code="1">Waiting in the queue</status>
      <owner>RWUser</owner>
      <server>repserv</server>
      <destination>
         <desType>file</desType>
         <desName>output.pdf</desName>
         <desFormat>pdf</desFormat>
      </destination>
      <timingInfo>
         <queued>27-May-2003 10:22:00</queued>
         <started>27-May-2003 10:22:00</started>
         <finished>27-May-2003 10:22:00</finished>
      </timingInfo>
   </job>
</serverQueues>