Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B61376-01 |
|
戻る |
次へ |
この章では、値範囲に基づいた集約データを含むレポートについて学習します。この章の手順に従うと、図30-1に示すようなレポート出力を生成できます。
概要
範囲内のデータを集約または収集するレポートでは、データベースから値が取り出され、定義した集約範囲に基づいてその値が書式設定されます。データを収集する範囲はパラメータを使用して指定することもできます。
データ・リレーションシップ
このレポートでは、SELECT
文に2つのファンクションを使用して、集約範囲を指定します。このファンクションは、給与の下限を計算する(FLOOR(SAL/1000))*1000)
と、給与の上限を計算する(CEIL*((SAL+1)/1000) * 1000)
です。これらのファンクションから値を受け取る列をブレーク・グループ内に置き、コントロール・ブレーク形式のサンプル・レポートを作成します。
レイアウト
このレポートでは、グループ左のレイアウト・スタイルを使用します。
使用例
この例では、給与が0〜999の範囲内にあるすべての従業員の名前、給与が1,000〜1,999の範囲内にあるすべての従業員の名前などを収集し、その名前を表示する、ペーパー・レポートとJSPベースのWebレポートの両方を作成します。このレポートを変更して、必要な集約範囲を表示できます。
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
ペーパー・レポートとWebレポート用のデータ・モデルとレイアウトを作成するためのレポート・ウィザードを使用した問合せとレイアウトの作成
JSPベースのWebレポートを生成するためのJSPレポートのWebソースの変更
範囲内のデータを集約するレポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダaggregatingdata
を開き、Oracle Reportsのサンプルaggregatingdata.rdf
を開きます。サンプルを開く方法の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。