Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B61376-01 |
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この章では、条件に応じて、異なる複数のフォーム・レターの生成が可能なレポートについて学習します。この章の手順に従うと、図23-1および図23-2に示すレポート出力を生成できます。
概要
この2つのフォーム・レターは、同じレポートから作成されています。2つのレターには、共通する複数の特徴があります。したがって、基本となるフォーム・レターを作成してから、現行レコード(この場合は従業員)用に特定の部分を表示するかどうかを決定するために、その部分に条件を適用した方がより便利です。
条件付きの印刷は、実行時に特定の条件を満たす場合にのみレポート・セクションを表示するときに効果的です。反対に、条件付きの印刷を使用して、特定のユーザーに対して必要がない情報を非表示にすることもできます。
データ・リレーションシップ
このレポートでは、1つの問合せを使用してすべてのデータを選択します。
レイアウト
このレポートでは、フォーム・レター・レイアウト・スタイルを使用します。また、レターを構成する各種ボイラープレートを作成します。これらのボイラープレート・オブジェクトの印刷を制御するには、垂直方向に縮小するアンカーとPL/SQLフォーマット・トリガーを使用して、指定した条件を満たす従業員に条件ごとに異なるフォーム・レターを作成します。
使用例
このサンプルでは、全従業員を会社主催のピクニックに招待するフォーム・レターを作成します。ただし、成績上位の営業担当者に送るフォーム・レターには、ディナー・パーティへの特別招待を加えます。一方、その他の従業員には、ディナーへの招待のかわりに感謝の文言を加えます。
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
テキストのロジックの追加。アンカーでオブジェクトを連動し、テキスト表示を制御するフォーマット・トリガーを作成します。
条件付きフォーム・レター・レポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダcondform
を開き、Oracle Reportsのサンプルcondform.rdf
を開きます。アクセス方法の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。