Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B61376-01 |
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グループ左レポートまたはグループ上レポートでは、1つのブレーク列を持つ1つのブレーク・グループというのが最も基本的な形です。したがって、多数のディテール・フィールド値に対して、1つのマスター・フィールドの値が1回出力されます。
1つのブレーク列を持つグループ左レポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダbreak
を開き、Oracle Reportsのサンプルgrp1col_lft1.rdf
を開きます。アクセス方法の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。
概要
複数行で、他の列の値は変化しているのに1つの列だけ値が同じ場合、その同じ値を繰り返し表示しないようにするために、グループ左(または上)レポートを作成します。
1つまたは複数の問合せを使用したグループ左レポートまたはグループ上レポートを作成できます。通常、単一問合せレポートは、複数の問合せレポートよりも速く実行されます。
ブレーク列と呼ばれる列をSELECT
文に組み込んで、複数のレコードで繰り返し使用される1つ以上の値(前述のサンプル・レポートの部門番号など)を指定する必要があります。ブレーク列を使用すると、ブレーク・グループと呼ばれる2番目のグループを作成して、データにブレークを作成できます。
このレポートでは、表形式の書式をデフォルトで使用します。繰返し枠の垂直間隔を変更して、部門情報の間にそれぞれ空白を挿入すると、レポートの可読性を改善できます(たとえば、前述のサンプル・レポートでは、部門10の最後のレコードと部門20の最初のレコードの間に空白を入れます)。また、書式マスクも追加します。
この例のように、単一問合せレポートを作成する場合、レポート・ウィザードを使用して、データ・モデルとレイアウトを同時に作成できます。
データ・モデルとレイアウトを作成するには:
Reports Builderを起動します。すでに起動している場合は、「ファイル」→「新規」→「レポート」を選択します。
「ようこそ」ダイアログ・ボックスまたは「新規レポート」ダイアログ・ボックスで、「レポート・ウィザードを使う」を選択して「OK」をクリックします。
「ようこそ」ページが表示されたら、「次へ」をクリックします。
「レポート・タイプ」ページで、「ペーパー・レイアウトのみ作成」を選択し、「次へ」をクリックします。
「スタイル」ページでレポートの「タイトル」を入力し、「グループ左」を選択して「次へ」をクリックします。
「データ・ソース」ページで、「SQL問合せ」をクリックし、「次へ」をクリックします。
「データ」ページの「データ・ソース定義」フィールドに次のSELECT
文を入力します。
SELECT EMPLOYEE_ID, FIRST_NAME, LAST_NAME, JOB_ID, SALARY, DEPARTMENT_ID FROM EMPLOYEES
注意: この問合せは、次のいずれかの方法で入力できます。
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「次へ」をクリックします。
注意: データベースにまだ接続していない場合は、「クエリー・ビルダー」または「次へ」をクリックしたときに、データベースに接続するよう求められます。この例に該当するスキーマが含まれるデータベースに接続してください。第10.1項「この例の前提条件」に、この例のサンプル・スキーマの要件に関する説明があります。 |
「グループ」ページで、「DEPARTMENT_ID」をクリックし、「>」ボタンをクリックして、このフィールドを「グループ・フィールド」リストに移動し、「次へ」をクリックします。
「フィールド」ページで、「>>」ボタンをクリックして、すべてのフィールドを「表示フィールド」リストに移動します。
レポート・ウィザードの「グループ」ページが表示されるまで、「次へ」をクリックします。
「テンプレート」ページで、「事前定義テンプレート」を選択し、「Beige」をクリックします。次に「終了」をクリックして、ペーパー・デザイン・ビューにレポート出力を表示します。表示は次のようになります。
ペーパー・デザイン・ビューの「Salary」フィールドを見てください。値は、位置合せも金額表示もされていません。これらの点は、ペーパー・デザイン・ビューですぐに調整できます。
書式マスクを金額に割り当てるには:
ペーパー・デザイン・ビューで、「Salary」ラベルの下に表示されている最初の数値をクリックします。すべての値が選択されるので、それらのプロパティを同時に変更できます。
ツールバーの「通貨」ボタンをクリックします。すべての値の横に通貨記号が表示されます。
「10進桁を追加」ボタンを2回クリックします。小数点の右側に小数点以下2桁が追加されます。
フィールドのサイズを変更します。「Salary」ラベルの下でセルの値の一番右側にあるハンドルをクリックし、そのまま左へ約0.5インチ(1.5 cm)ドラッグします。
[Shift]を押しながら「Salary」ラベルをクリックします。
ツールバーの「右に整列」ボタンをクリックします。
ペーパー・デザイン・ビューの空き領域をクリックして、すべてのオブジェクトの選択を解除します。
レポートをgrp_lft2_
<自分のイニシャル>.rdf
という名前で保存します。
ペーパー・デザイン・ビューでレポート出力を確認すると、ある部門データの終了部分と次の部門データの開始部分が区別しにくいことがわかります。レポートをさらに読みやすくするには、部門間に空白を追加します。ただし、従業員の行間隔は同一にします。このレポートでは、マスター繰返し枠の「繰返し枠」プロパティを変更して、部門レコード間に空白を作成します。
部門間に空白を作成するには:
ペーパー・デザイン・ビューで、「Department Id」ラベルの下に表示されている最初の数値をクリックします。すべての部門番号が選択されるのがわかります。
ツールバーの「親枠を選択」ボタンをクリックします。「Department Id」フィールドを含む繰返し枠の境界線が、どのようにハイライト表示されているかわかります。
「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択し、プロパティ・インスペクタを表示してプロパティを設定します。
「繰返し枠」で、「枠間の垂直間隔」プロパティを「0.25」に設定します。
レポート・エディタのタイトル・バーをクリックして、再度アクティブなウィンドウにします。
レポートを保存します。