Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B61376-01 |
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この章では、請求書に出力するレポートについて学習します。この章の手順に従うと、図33-1に示すレポート出力を生成できます。
概要
請求書レポートは、支払金額が条件付きで印刷されるマスター/ディテール・レポートです。顧客名や住所などの関連情報は、マスター問合せ(問合せが1つのみの場合はグループ)から取得されます。明細項目は、ディテール問合せから取得されます。支払金額は、ページのフッターに印刷されます。
これらの情報はすべて、印刷済請求書フォーム上の特定の行および列位置に印刷する必要があります。これらの情報を正しくフォーマットするために、第32章「印刷済フォームを使用したレポートの作成」と同じ方法を多数使用します。
このレポートをフォーマットする際の補助手段として、請求書のTIFFイメージにリンクします。これによって、フィールドをより正確に配置できます。
注意: この例の多くの概念は、次のサンプル・レポートで使用されています。
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データ・リレーションシップ
このレポートのデータは、マスター/ディテール・リレーションシップでリンクされた2つの問合せを使用してフェッチします。また、ブレークと2つのサマリーを定義します。
レイアウト
このレイアウトは、印刷済フォーム・レポートのレイアウトに似ています。ただし、このレイアウトでは、フォームのTIFFイメージにリンクし、それをガイドとして使用して、複数のフィールドの位置を調整します。
使用例
この例では、請求書を顧客別に印刷するレポートを作成します。レポートには次の情報が含まれます。
名前、住所、日付、発注書番号などの標準的な支払情報
品目番号、説明、価格を含む購入品目のリスト
すべての購入品目の合計額
印刷済フォームのイメージ(この場合、空白の請求書イメージ)をインポートする方法や、ペーパー・レイアウト・ビューのツールを使用してこのようなフォームでレポートを印刷する方法も学習します。
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
空のレポートを新規作成するための手動での新規レポートの作成
データ・リンクが設定された2つの問合せを作成するためのデータ・リンクを含むデータ・モデルの作成
請求書に含めるサマリー列と式列の作成
請求書情報を挿入するためのレイアウトの準備
請求書情報用の新しいフィールドを作成し、請求書フォームの正しい位置に配置することによる請求書情報の挿入
請求書レポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダinvoice
を開き、Oracle Reportsのサンプルinvoice.rdf
を開きます。このファイルの開き方の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。