AFM
Adobe Font Metricsの略称。AFMファイルとPPDファイルは、Adobe社およびプリンタのベンダーによって提供される。これらのファイルにはプリンタに関する情報が含まれている。他のパラメータとともに、これらのファイルから、Oracle Reportsで使用するプリンタで使用可能なフォントについての情報が読み取られる。PPDファイルにリストされているすべてのフォントについて、対応するAFMファイルがそのフォント名に従って検索され、使用可能なAFMのあるすべてのフォントがロードされる。
CGI
Common Gateway Interfaceの略称。WebサーバーとCGIプログラムの間で情報を転送するための標準。CGIでは、HTTPリクエストの一部として引数をプログラムに渡す方法が指定されるとともに、プログラムで使用できる環境変数のセットが定義される。これにより、ブラウザに戻す出力がプログラムによって生成される。CGIでは、Webサーバーとユーザー間の動的な対話を可能にするためにサーバー・サイド処理が提供される。
列(column)
データの特定のドメインを表す、データベース表内の垂直方向の領域。列には列名(ENAMEなど)があり、特定のデータ型(CHARなど)を持っている。たとえば、従業員情報の表で従業員名のすべてが1つの列を構成するなど。レコード・グループ列は、データベースの列を意味する。
問合せのSELECTリスト内の列のそれぞれの式に対し自動的に作成されるか、集計や式を実行したりプレースホルダとして稼働するために手動で作成されるデータ・モデル・オブジェクト。
エンティティの属性の表示。
データ・モデル(data model)
データ・ソースからどのデータをフェッチするか、どの値を計算するか、データをレポート内でどのように順序付けるかを定義するリレーショナル・モデル。データ・モデルを定義するReports Builderオブジェクトは、問合せ、グループ、列、パラメータ、リンクである。
データ・モデル・ビュー
レポートのデータを構造的に表示するレポート・エディタのビューの1つ。このオブジェクトは、レポート出力に表示されないが、構造体でレイアウト・スタイルが決定され、データ・オブジェクトはレイアウト・オブジェクトに表示される値を提供する。
データベース(database)
ユニットとして扱われる、1組のディクショナリ表とユーザー表。
(OLAP Server)データを編成、格納および操作するオブジェクトを含む単一のファイル(拡張ファイルが付属する場合もあり)。OLAP Serverでは、このようなオブジェクトの例として、変数、ディメンション、式、モデルおよびプログラムがある。
データ・ソース(data source)
問合せで返すデータのソース。たとえば、表、ビュー、シノニム、スナップショット、およびビューとして格納される問合せなどのデータベース・オブジェクト。Oracle Reports Servicesでは、どのデータ・ソースにもアクセスできる。
Oracle Open Client Adapter(OCA)にかわり、プラッガブル・データ・ソース(PDS)アーキテクチャが新たに採用された。また、Oracle Reports 10gでは、Open Database Connectivity(ODBC)ドライバはサポートされていない。ただし、プラッガブル・データ・ソースの1つであるJava Database Connectivity(JDBC)を使用すると、JDBC-ODBCブリッジを介して他のデータ・ソースにアクセスできる。
ディテール問合せ(detail query)
マスター/ディテール・レポートの定義時に、マスターまたは親の問合せによって取得された各レコードに対し、ディテール問合せは関連するすべてのレコードを取得する。
グループ(group)
Reports Builderでは、問合せで選択したすべての列を含めるために自動的に作成されるか、レポートに出現するデータの階層を変更するためにユーザーが作成するデータ・モデル・オブジェクト。主にレポート内にブレークを作成する場合や、計算をリセットする場合に使用する。
複数のオブジェクトで構成されるオブジェクト。
HTML
HyperText Markup Languageの略称。インターネット上のWebサーバーの他のドキュメントに対するコンテンツとリンクの指定に使用される、タグ・ベースのASCII言語。エンド・ユーザーは、WebブラウザでHTMLドキュメントを表示し、リンクに従って他のドキュメントを表示する。
ハイパーリンク(hyperlink)
あるドキュメントの特定のポイントから、別のドキュメント(の特定のポイント)または同じドキュメント内の別の場所を示す参照(リンク)。Webブラウザ上のハイパーリンクは通常、他とは異なる方法で表示される(別の色、フォントまたはスタイル)。ユーザーがハイパーリンクを起動すると(マウスでクリックすると)、そのリンクの参照先がブラウザに表示される。
IANA
Internet Assigned Numbers Authorityの略称。インターネット全体の新しいIPアドレスの割当てを管理する、Internet Architecture Board(IAB)の下位組織。IANA定義のキャラクタ・セットとは、charset
タグに対して定義でき、インターネットで使用可能なキャラクタ・セットのことを指す。
イントラネット(intranet)
内部的なTCP/IPネットワークで、これに対するアクセスは(ファイアウォールにより)企業や組織内の人物に制限されている。イントラネットはインターネットで提供されるサービスと類似したものを組織内に提供するが、インターネットに接続される必要はない。企業内で情報やアプリケーションを配布するために、内部ネットワーク上に1つ以上のWebサーバーを設定するのはイントラネットの一般的な例である。
J2EE
Java 2 Platform, Enterprise Editionの略称。Javaでエンタープライズ・アプリケーションを開発および配布するための環境。Webベースの重層的なアプリケーションの開発を支援する一連のサービス、アプリケーション・プログラミング・インタフェースおよびプロトコルで構成される。
JSP
JavaServer Pageの略称。JSPテクノロジは、Sun社のJavaサーブレットを拡張したテクノロジであり、簡単なプログラミング手法によりWebページ上に動的コンテンツを表示できる。JSPはサーバー・サイド・テクノロジである。JSPは、Webサーバーで実行されるJavaソース・コードが埋め込まれたHTMLページである。HTMLはWebブラウザに返されるページ・レイアウトを提供し、Javaはビジネス・ロジックを提供する。
マージン(margin)
レポート・セクション( ヘッダー、メインまたはトレーラ)の各論理ページの最上部と最下部に表示されるオプションのレポート領域。マージンには任意のレイアウト・オブジェクトを挿入できるが、通常はボイラープレートやフィールド(ページ番号、ページ合計、総計および現行の日時)が挿入される。
オブジェクト(object)
レイアウト上に配置できる項目。オブジェクトの例として、四角形、線、楕円、円弧、多角形、折れ線、丸い四角形、手書き、チャート、テキスト、記号、テキスト・フィールドなどがある。
Oracleデータベースでは、オブジェクト・タイプのインスタンス。オブジェクトは、オブジェクト表内の行であることも、リレーショナル表内の列オブジェクトに含まれる行の一部であることもある。
オブジェクト・ナビゲータ(Object Navigator)
階層で表示される参照および編集用のインタフェース。これにより、アプリケーション・オブジェクトを素早く簡単に検索および操作できる。次のような機能が含まれる。
インデントと展開可能なノード(最上位ノードはモジュール・タイプ、データベース・オブジェクトおよび組込みパッケージを示す)で表示される階層により、オブジェクトの作成、編集、名前の変更、削除などのタスクが可能。
検索フィールドおよびアイコンにより、任意のレベルのノードまたはノード内の個々の項目を対象とした順方向検索と逆方向検索が可能。
一般的な「ファイル」メニュー機能を実行する水平ツールバーのアイコン。
Oracle Application Server(OracleAS)
ネットワーク・アプリケーションを配置する戦略的なプラットフォーム。アプリケーション論理をアプリケーション・サーバーに移動し、ネットワーク・クライアントを実行することにより、組織は、複雑さの改善、操作性の向上および開発と実行の簡便性の向上を通して、実質的な利益を得られる。OracleASは、データベースのWeb配布の簡便化、および従来のクライアント・サーバー・アーキテクチャから、ネットワーク・アプリケーション・アーキテクチャへの移行を通じてのレガシーの完全統合を実現する、ビジネスにおいては非常に重要なプラットフォームである。
Oracle Developer Suite
最新のOracleアプリケーション開発ツールとビジネス・インテリジェンス・ツールを1つにして組み込んだ統合製品。JavaやXMLなどのインターネット標準に基づき、この製品は、Oracle Application ServerおよびOracleデータベース向けのアプリケーションを構築するための、生産性の高い開発環境を提供する。
ORACLE_INSTANCE
一部のディレクトリ・ベースのオペレーティング・システムにおける、Oracleのディレクトリ階層の最上層の別名。Oracle製品のルート・ディレクトリを示す環境変数。
このディレクトリは、ORACLE_INSTANCE
を次の構文で指定すると参照できる。
UNIXの場合: $ORACLE_INSTANCE
Windowsの場合: %ORACLE_INSTANCE%
Oracle Portal
ブラウザ・ベースの開発ツールで、スケーラブルでセキュアかつ拡張可能なHTMLアプリケーションやWebサイトの構築に使用する。Oracle Reports Servicesでは、Oracle Portalを使用して、レポート要求、セキュア・サーバー、およびレポート出力の印刷に使用するOracle Reports Servicesプリンタに関する情報を格納し、Web上に公開されたレポートへのエンド・ユーザー・アクセスを制御する。
ペーパー・デザイン・ビュー
レポート・エディタのビューの1つ。用紙レポートの出力を表示し、ペーパー・レイアウト・ビューを起動しなくても、間隔、フィールドのフォーマット、カラー、テキスト編集など、レイアウトで一般的に必要とされる単純な変更の多くを実行可能にする。
ペーパー・レイアウト・ビュー
レポート・エディタのビューの1つ。用紙レポートのレイアウト・オブジェクトを表示し、レイアウト・オブジェクトを変更できるようにする。レイアウト・オブジェクトにはすべて、プロパティ・インスペクタを使用して変更できるプロパティがある。レイアウト・オブジェクトの階層は、データ・モデルで決定される。
Portable Document Formatの略称。ドキュメントの作成に使用された元のアプリケーション・ソフトウェア、ハードウェアおよびオペレーティング・システムに依存せずにドキュメントを表現する(Adobe Acrobatに固有の)ファイル形式。PDFファイルは、テキスト、グラフィックおよびイメージのあらゆる組合せが入ったドキュメントを、デバイスや解像度から独立した形式で表現できる。
PPD
PostScript Printer Definitionの略称。PPDファイルとAFMファイルはAdobe社およびプリンタのベンダーによって提供される。これらのファイルにはプリンタに関する情報が含まれている。他のパラメータとともに、これらのファイルから、Oracle Reportsで使用するプリンタで使用可能なフォントについての情報が読み取られる。PPDファイルにリストされているすべてのフォントについて、対応するAFMファイルがそのフォント名に従って検索され、使用可能なAFMのあるすべてのフォントがロードされる。
プロパティ・インスペクタ(Property Inspector)
オブジェクト・ナビゲータ、レポート・エディタおよびテンプレート・エディタで、現在選択しているオブジェクトのプロパティを表示、検索および設定できるウィンドウ。Reports Builderオブジェクト(問合せ、グループ、枠、パラメータなど)にはすべて対応するプロパティがあり、プロパティ・インスペクタを使用して表示できる。プロパティ・インスペクタには次の機能がある。
展開および縮小が可能なノード
配置されたプロパティの編集
検索機能
複数選択
複合的なプロパティ・ダイアログ
プロパティ・インスペクタの複数インスタンスを起動する機能
プロパティのヘルプを表示するには、プロパティ・インスペクタのプロパティをクリックし、[F1]キーを押す。
Reports CGI(rwcgi
)
注意: Reports CGI(rwcgi )は非推奨になっています(下位互換性を確保するためにのみ維持)。かわりにReports JSP、rwservlet (Reports Servlet)またはReports Web Servicesを使用してください。 |
WebサーバーまたはJ2EEコンテナとReports Serverとの間の情報の変換および配布を処理するOracle Reportsの実行可能ファイル。Common Gateway Interface(CGI)またはReports Web Cartridgeとも呼ばれる。これにより、Webブラウザからレポートを動的に実行できる。
Reports Client(rwclient
)
リモートのReports Server(rwserver
)にレポートを送信するためのコマンドライン・インタフェースを提供するOracle Reportsの実行可能ファイル。
レポート・エディタ(Report Editor)
Webおよび用紙レポートのデータ・オブジェクトやレイアウト・オブジェクトを扱うための各種ビューが表示されるOracle Reports Builderのウィンドウ。ビューには次のものがある。
Reports Engine
データ・ソースからのデータのフェッチ、レポートのフォーマット、キャッシュへの出力の送信、およびReports Serverへのジョブ準備完了通知の送信を実行するOracle Reports Servicesのコンポーネント。
Reports Builder(rwbuilder
)
設計時のユーザー・インタフェースを提供するOracle Reportsの実行可能ファイル。これにより、レポート開発者はレポート定義を作成および維持できる。
Reports Runtime(rwrun
)
Oracle Reports ServicesのインプロセスReports Serverを使用してレポートを実行する、Oracle Reportsの実行可能ファイル。
Reports Server(rwserver
)
レポートを実行、配布および公開するためのレポート・サービスを提供するOracle Reportsの実行可能ファイル。これにより、企業全体で統一されたレポートの生成が可能になる。ユーザーの認証、スケジューリング、キャッシングおよびレポート配布などのクライアント要求を処理するOracle Reports Servicesのコンポーネント。Reports Serverにレポートを送信するには、rwservlet
、Reports JSP、CGI、rwclient
などのOracle Reportsクライアントを使用する。
Reports Services
Reports Developerアプリケーションのランタイム環境。Oracle Reports Servicesでは、レポートを実行、配布および公開して、企業全体で統一されたレポートを作成する。Oracle Reports Servicesを使用してレポートを配布すると、柔軟性の向上、時間短縮および処理容量の増大につながる。
Reports Servlet(rwservlet
)
WebサーバーまたはJ2EEコンテナとReports Serverとの間の情報の変換および配布を処理するOracle Reports Servicesのコンポーネント。これにより、Webブラウザからレポートを動的に実行できる。
ランタイム・パラメータ・フォーム(Runtime Parameter Form)
実行時にオプションで表示される画面またはウィンドウ。これにより、ユーザーはレポートを実行する前に印刷オプションやパラメータを変更できる。
スキーマ(schema)
関連するデータベース・オブジェクトの集合。通常はデータベース・ユーザーID別にグループ分けされる。スキーマ・オブジェクトには、表、ビュー、順序、ストアド・プログラム・ユニット、シノニム、索引、クラスタ、データベース・リンクなどが含まれる。
サーブレット(servlet)
通常、データベースへのアクセスまたはE-Commerce処理の実行を目的としてWebサーバーまたはアプリケーション・サーバー上で実行され、サーバー・サイド処理を提供するJavaアプリケーション。サーブレットはJavaで記述されるため、サーバーとオペレーティング・システム間で移植が可能。
Reports Servlet(rwservlet
)およびJSPは、カスタム(JSP)レポート・タグの処理、およびOracle HTTP ServerとReports Serverとの間の情報の配布を実行するOracle Reports Servicesのコンポーネント。
スタイル・シート(style sheet)
HTMLドキュメントで、より柔軟なフォーマットを提供するHTMLの拡張機能。スタイル・シートを利用するHTMLドキュメントを表示するには、スタイル・シートをサポートするブラウザで表示する。
テンプレート(template)
共通スタイルおよび標準を含む骨格となる定義で、グラフィックを含むこともある。テンプレートは、洗練されたルック・アンド・フィールを備えたレポートを簡単かつ短時間で開発可能にする標準形式を提供する。
テンプレート・エディタ(Template Editor)
テンプレートのオブジェクトやフォーマット・プロパティを定義できる作業領域。レポート・エディタのペーパー・レイアウト・ビューと類似している。マージン領域ではオブジェクト(ページ番号、テキストおよびグラフィックなど)を作成、削除および変更できる。ボディ領域ではオブジェクトを作成および削除できないが、プロパティ・インスペクタではボディ・オブジェクトのプロパティを変更できる。
ツール・パレット(tool palette)
ユーザー・インタフェースにアイコン・ボタンで表示されるツールの集合。これにより、レポート開発者はペーパー・レイアウト・ビューで四角形を描画したり、データ・モデル・ビューで問合せを作成するなどのタスクを実行できる。
URL
Uniform Resource Locatorの略称。インターネット上で有効なリソースの位置を表す簡潔な文字列表記。また、これはOracleASへの要求をエンコードするためにクライアントで使用するテキスト文字列の形式でもある。
ビュー(view)
Reports Builderでは、レポート・データ・モデル、レイアウトまたはパラメータ・フォームの定義など、一連の特定のタスクを実行する作業領域。
仮想表。その行はデータベースに実際には存在しないが、データベースに物理的に格納されている表に基づいている。
Webソース・ビュー(Web Source View)
レポートのHTMLまたはJSPソースを表示するレポート・エディタのビューの1つ。このビューを使用して、レポート・ブロック・ウィザードやグラフ・ウィザードで、Webページに動的コンテンツを追加できる。経験を積んだJava開発者は、このビューで直接Webソースを編集できる。