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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Desktopユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E51908-01
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6 結果のレポート

この章では、Discoverer Desktopでレポートを作成する方法について説明します。

この章の項目は次のとおりです。

6.1 レポートを印刷する準備

テーブルとクロス集計は、それ自体で結果を簡単にレポートできるフォーマットで表示されます。ヘッダーとフッター、ページ番号および日付の追加など、追加のオプションを使用して、レポートを印刷用に準備できます。

次の図に、テーブルおよびレポートとして印刷されるバージョンの例を示します。

図6-1 テーブルおよびレポートの例

図6-1についてはこの前後の文章で説明します

図6-1の要点:
a. Discoverer Desktopワークシート。
b. Discoverer Desktopにより生成されたワークシート・レポート。
c. レポートのヘッダー・セクション。
d. ヘッダーには、日付、ワークブック名およびワークシート名が含まれています。
e. レポート本体セクション。ここにワークシート・データが含まれています。
f. レポート・フッター・セクション。ここにページ番号用の変数が含まれています。

6.1.1 印刷オプションの選択

レポートに印刷オプションを追加するには、「ページ設定」ダイアログ・ボックスを使用します。

印刷オプションを選択する手順は、次のとおりです。

  1. 「ファイル」|「ページ設定」を選択します。

    「ページ設定」ダイアログ・ボックスが表示されます。ダイアログ・ボックス上部のタブには、レポートの設計用に選択できる各種オプションが表示されます。

    図6-2 ワークシートのページ設定

    図6-2についてはこの前後の文章で説明します

    印刷範囲: 印刷するワークシート(1つ以上)を指定します。

    • 選択したワークシート: ワークブックに現在表示されているワークシートが印刷されます。

    • すべてのワークシート: ワークブックのすべてのワークシートが印刷されます。

    • グラフ: ワークシートのグラフが印刷されます。このオプションを使用できるのは、ワークシートのグラフが表示されている場合のみです。グラフを表示するには、「グラフ」「表示」を選択します。

    • 選択されているページ・アイテムの値以外についても印刷する: ページ・アイテムとデータ・ポイントのすべての組合せを使用して、すべてのワークシート・ページが印刷されます。

      注意: ワークシートに多数のページとデータ・アイテムが含まれているときに、このオプションを選択する場合は注意してください。意図したより多くのページ数が印刷される可能性があります。

    印刷方向: 多数の列を含むテーブルなど、1ページに収まらないワークシートの印刷方法を指定します。

    • 下に、次に横に: 連続するページに、テーブルまたはクロス集計のうち最初に左側のセクションが上から下へと印刷されてから、右側のセクションが上から下へと印刷されます。

    • 横に、次に下に: 連続するページに、テーブルまたはクロス集計のうち最初に上部のセクションが左から右へと印刷されてから、下部のセクションが左から右へと印刷されます。

    向き: 「縦」モードまたは「横」モードで印刷されます。通常、テーブルとクロス集計は「横」モードに適しています。

    スケール: このオプションを使用できるのは、印刷するときにプリンタが使用するドライバがPostScriptドライバの場合のみです。拡大または縮小すると、テーブルまたはクロス集計はこのボックスに指定した倍率で印刷されます。上矢印と下矢印をクリックして、倍率を増減させます。拡大または縮小が特に役立つのは、大きすぎて1ページに収まらないテーブルやクロス集計を印刷する場合です。100%より小さい倍率を指定すると、テーブルまたはクロス集計が縮小され、1ページに印刷される行数と列数が増えます(PostScriptプリンタを使用している場合は、「ファイル」|「印刷」|「プロパティ」を選択し、「詳細」タブで倍率を設定することもできます)。

  2. 「ヘッダー」タブをクリックして、レポートのヘッダー用オプションを表示します。フッターのオプションも同じです。

    図6-3 ヘッダーとフッターのページ設定

    図6-3についてはこの前後の文章で説明します

    図6-3の要点:
    a. 「挿入」をクリックすると、「左のセクション」、「中央のセクション」および「右のセクション」に、システム変数(日付、時刻またはワークシート名など)が挿入されます。「追加」をクリックすると、システム変数がヘッダーまたはフッターに追加されます。
    b. ここにヘッダーまたはフッターのテキストを入力するか、「挿入」オプションを使用してシステム変数を追加します。

    使用可能なヘッダー: 作成済のヘッダーが表示されます。ドロップダウン矢印をクリックしてリストを表示します。レポートに使用するヘッダーを1つ選択します。名前は、「左のセクション」、「中央のセクション」および「右のセクション」の各ボックスに入力したテキストから導出されます。

    新規のヘッダー(またはフッター)を作成するには、ドロップダウン・リストから「<なし>」を選択します。「左のセクション」、「中央のセクション」および「右のセクション」の各ボックスにヘッダー・テキストを入力して、「追加」ボタンをクリックします。ヘッダーがドロップダウン・リストに追加されます。リストからヘッダーを削除するには、ヘッダーを選択して「削除」ボタンをクリックします。

    線の太さ: ヘッダーとレポートの本文を区切る線の太さを設定します。レポートに区切り線を使用しない場合は、「線なし」を選択します。

    「左のセクション」、「中央のセクション」、「右のセクション」: 前述の「使用可能なヘッダー」リストで選択したヘッダーのテキストが表示されます。ヘッダーを編集するには、ボックス内をクリックして新規のテキストを入力します。デフォルトでは、「左のセクション」のテキストは左揃え、「中央のセクション」のテキストは中央揃え、「右のセクション」のテキストは右揃えになります。

    挿入: ヘッダーに追加できる情報が表示されます。テキスト内で挿入した情報が表示される位置をクリックし、リストから選択してヘッダーまたはフッターにテキスト・コードを追加します。テキスト・コードは、レポート内の変数情報を示すプレースホルダです。

    次の図で、「&Date」は、レポートの印刷日を示すプレースホルダです。この情報は「左のセクション」ボックスに挿入されているため、現在の日付はレポートを印刷するとページの左側に表示されます。

    図6-4 ヘッダーまたはフッター・テキストの挿入

    図6-4についてはこの前後の文章で説明します

    入力したテキストと挿入したテキストを併用できます。次に例を示します。

    入力したテキスト 挿入したテキスト 表示されるテキスト レポートでの表示状態
    ページ ページ番号 &Pageページ 1ページ、2ページ、3ページ...
    /ページ 「ページ番号」「総ページ数」 &Page/&Pagesページ 1/10ページ、2/10ページ、3/10ページ...
    レポート日: 日付 レポート日: &Date レポート日: 1998年4月15日

    フォント: 「フォント」ダイアログ・ボックスが表示されます。セクション内でフォントを変更する位置をクリックします。「フォント」ボタンをクリックし、テキスト用のオプションを選択します。「OK」をクリックします。選択したセクションのすべてのテキストに新規のフォントが適用されます。

  3. 「マージン」タブをクリックして、レポートの余白オプションを表示します。

    図6-5 レポートのページ余白の設定

    図6-5についてはこの前後の文章で説明します

    マージン: ページの余白を設定します。余白設定の右の上矢印と下矢印をクリックして余白の値を増減させます。

    端からの長さ: 用紙の端からヘッダーおよびフッターまでの長さを設定します。上矢印と下矢印をクリックして、長さを増減させます。ページの端からの長さは、余白より大きい値には設定できないため注意してください。余白より大きい値に設定すると、ヘッダーまたはフッターがテーブルまたはクロス集計の内側に印刷されます。たとえば、下余白が1.00の場合、ページの端からフッターまでの長さを1.25には設定できません。

  4. 「ページ設定」オプションの結果を確認するには、「プレビュー」ボタンをクリックします。画面にレポートのプレビューが表示されます。詳細は、次の項を参照してください。

  5. 「OK」をクリックして、すべてのページ設定の設定値を有効にします。

6.1.2 レポートのプレビュー

レポートをプレビューするには、「ページ設定」ダイアログ・ボックスの「プレビュー」ボタンをクリックするか、または「ファイル」「印刷プレビュー」を選択します。「印刷プレビュー」ウィンドウが表示され、レポートを印刷した場合の体裁が表示されます。

図6-6 「印刷プレビュー」ウィンドウ

図6-6についてはこの前後の文章で説明します

「印刷プレビュー」ウィンドウの上部にあるボタンを使用すると、プレビューのオプションを選択できます。

印刷: レポートが印刷されます。

次ページ: レポートの次ページが表示されます。ページ間で移動すると、ウィンドウの左下隅にレポートのページ番号が表示されます。

前ページ: レポートの前ページが表示されます。

「2ページ」/「1ページ」: レポートの2ページが並べて表示されます。レポートの2ページを表示すると、このボタンが「1ページ」に変わります。「1ページ」ボタンをクリックすると、1ページが表示されます。ページを拡大している場合は、このオプションを使用できません。ウィンドウに2ページを並べて表示できないためです。

拡大: 細部をプレビューできるようにページが拡大されます。最高3倍まで拡大できます。ポインタが拡大鏡に変わります。また、ポインタをページ上の任意の場所に置いてクリックすると、イメージを拡大できます。

縮小: 拡大されていたイメージが縮小されます。

閉じる: 印刷プレビュー・ウィンドウが閉じます。

6.2 電子メール・メッセージを使用したレポートの送信

ワークシート、グラフおよび選択したテーブルまたはクロス集計を、電子メール・メッセージの一部として送信できます。この機能はほとんどの電子メール・アプリケーションに使用できますが、そのアプリケーションのメニューに表示されない場合はこの機能がサポートされていません。

電子メール・メッセージを使用してレポートを送信する手順は、次のとおりです。

  1. レポートとして送信するワークシートを表示します。

    • ワークシートの1セクションのみを電子メールで送信するには、そのセクションをドラッグして選択します。

    • グラフを送信するには、最初に「グラフ」「表示」を選択してグラフを表示します。

  2. 「ファイル」「送信」を選択します。

    「メールの準備」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図6-7 「メールの準備」ダイアログ・ボックス

    図6-7についてはこの前後の文章で説明します

    作業中のワークシート: ワークブック・ウィンドウに表示されている現行のワークシートが、電子メールによる送信の対象として選択されます。

    すべてのワークシート: ワークブックのすべてのワークシートが、電子メールによる送信の対象として選択されます。

    選択した範囲: ワークシートの一部を選択した場合は、その部分が送信されます。

    グラフ: グラフが表示されている場合は、そのグラフが送信されます。グラフは、電子メールの添付ファイルとして送信されます。

    送信形式: これらのオプションは、該当するタイプのレポートに使用できます。たとえば、グラフの送信形式は添付ファイルのみで、メッセージ・テキストとしては送信できません。

    • 添付ファイル: 選択したワークシートまたはグラフが電子メール・メッセージに添付されます。

    • テキスト: 現行のワークシートまたはワークシートの選択した部分が、電子メール・メッセージの本文に挿入されます。このオプションは、「すべてのワークシート」オプションを選択した場合とグラフには使用できません。

    注意: ワークブックをDiscovererフォーマットで送信するには、「すべてのワークシート」を選択し、ワークブックを「添付ファイル」として送信します。

    ファイル・フォーマット: ドロップダウン矢印をクリックし、電子メール・アプリケーションに適したフォーマットを選択します。リストには、送信するワークシートのタイプに対応するオプションが表示されます。

    たとえば、グラフのフォーマットは、グラフの送信に適している「Windowsメタファイル(*.wmf)」のみです。したがって、グラフの場合はドロップダウン・メニューを使用できません。同様に、ワークシートのうち選択した部分を添付テキストとして送信する場合は、ドロップダウン・メニューに適切なオプションが表示されます。

    次の図に、添付ファイルに使用可能なオプションを示します。

    図6-8 電子メールの添付ファイル・フォーマットのオプション

    図6-8についてはこの前後の文章で説明します

    「Oracleレポート定義ファイル(*.rdf)」を選択すると、ダイアログ・ボックスの下部に「次へ」ボタンが表示され、レポートのフォーマットを追加選択できます。詳細は、第6.3.1項「Oracle Reportsへのエクスポート」を参照してください。

  3. 「送信」ボタンをクリックします。

    電子メール・アプリケーションが起動します。「メールの準備」ダイアログ・ボックスで選択したオプションに応じて、ワークシートまたはワークブックが電子メール・メッセージの添付ファイルまたはメッセージ・テキストとなります。

6.3 他のアプリケーションへのエクスポート

テーブルとクロス集計を様々なフォーマットでエクスポートして、他のアプリケーションで開くことができます。たとえば、テーブルをMicrosoft ExcelワークブックまたはLotus 1-2-3スプレッドシートにエクスポートし、ExcelまたはLotus 1-2-3を使用して開くことができます。


注意:

テーブルまたはクロス集計をエクスポートすると、そのデータ、フォーマットおよびレイアウトがエクスポートされます。Discoverer Desktopで定義した計算、条件または他のツールはエクスポートされません。つまり、エクスポートしたデータを他のアプリケーションで表示できますが、そのアプリケーションではDiscoverer Desktopツールを適用できません。

他のアプリケーションにエクスポートする手順は、次のとおりです。

  1. エクスポートするワークシートを表示します。

  2. 「ファイル」「エクスポート」を選択します。

    「エクスポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。エクスポート・オプションの詳細は、前項を参照してください。

    図6-9 「エクスポート」ダイアログ・ボックス

    図6-9についてはこの前後の文章で説明します
  3. ドロップダウン・メニューからエクスポート・フォーマットを選択します。

  4. エクスポート・ファイルを保存するディレクトリを選択します。ボックスにディレクトリ・パスを入力することもできます。他のディレクトリを表示するには「参照」ボタンをクリックします。

  5. レポートの名前およびディレクトリ・パスを入力します。

    たとえば、前述のダイアログ・ボックスでは、名前とディレクトリ・パスはC:\Video Stores Analysis.xlsです。

  6. 「終了」をクリックします。

レポートが、指定したディレクトリに新しいフォーマットで保存されます。

6.3.1 Oracle Reportsへのエクスポート

コンピュータにOracle Reportsアプリケーションが組み込まれている場合は、Discoverer Desktopからテーブルとクロス集計をOracle Reportとしてエクスポートできます。この機能は、Discoverer DesktopレポートにOracle Reportsの広範囲なフォーマット機能を適用できることを意味します。

Oracle Reportsにエクスポートする手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Reportsにエクスポートするワークシートを表示します。

  2. 「ファイル」「エクスポート」を選択します。

    「エクスポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図6-10 Oracle Reportsへのエクスポートのステップ1

    図6-10についてはこの前後の文章で説明します
  3. エクスポート・フォーマットとして「Oracleレポート定義ファイル(*.rdf)」を選択します。

  4. エクスポート・ファイルを保存するディレクトリを選択します。また、ボックスにディレクトリ・パスを入力することもできます。他のディレクトリを表示するには「参照」ボタンをクリックします。

  5. ディレクトリ・パスにレポート名を入力します。

  6. 「次へ」をクリックします。

    レポートのテンプレート選択用ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図6-11 Oracle Reportsへのエクスポートのステップ2

    図6-11についてはこの前後の文章で説明します

    このダイアログ・ボックスには、Oracle Reportsで作成したレポート・テンプレートを選択するためのオプションが表示されます。

    テンプレートを使用しない(フォーマットしない): レポートはフォーマット、フォントまたは色を使用せずにエクスポートされます。

    事前定義済のテンプレートを選択: ドロップダウン・メニューからレポートのテンプレートを選択します。リストには、Oracle Reportsで事前定義済のテンプレートが表示されます。

    カスタム・テンプレート・ファイルを選択: Oracle Reportsでカスタム・テンプレートを作成した場合は、それがこのボックスに表示されます。ドロップダウン・メニューからテンプレートを選択します。

    以下を使って、完了時にレポートを表示: レポートの表示フォーマットをOracle Reportsと同様のフォーマットにする場合は、このオプションを選択します。

    Reports Runtime: レポートはOracle Reportsランタイムに表示されます。

    Report Designer: Oracle Reports Builderアプリケーションにレポートが表示されます。このレポートは、Designerの機能を使用して編集できます。

  7. 「終了」をクリックします。

レポートにテンプレートが適用され、前に指定したディレクトリに保存されます。このレポートを、Oracle ReportsまたはOracle Reportsをサポートしている他のアプリケーションで開くことができます。

6.3.2 Microsoft Excelへのエクスポート

ツールバーのExcelツールを使用すると、Discoverer Desktopのテーブルとクロス集計をMicrosoft Excelにすばやくエクスポートできます。

Excelフォーマットでエクスポートする手順は、次のとおりです。

  1. Microsoft Excelで表示するワークシートを表示します。

  2. ツールバーのExcelツールをクリックします。

    図6-12 Excelツール

    図6-12についてはこの前後の文章で説明します

    ワークシートが.xlsフォーマットで保存され、Microsoft Excelが開いてワークシートが表示されます。

    図6-13 テーブルおよびレポートの例

    図6-13についてはこの前後の文章で説明します

    図6-13の要点:
    a. Discoverer Desktopワークシート。
    b. Microsoft Excelスプレッドシート・フォーマット(*.xls)に変換され、Microsoft Excelに表示されているワークシート。
    c. フォーマットされていないデータが表示されていることに注意してください。通貨記号、小数点以下の桁数およびパーセントのフォーマットは表示されません。このフォーマットは、Microsoft Excelで再適用できます。

6.4 スケジュールされたレポートの生成

スケジュールされたレポートとは、指定の時刻に実行されるように設定されているワークブックです。たとえば、月間売上高から月間利益を計算するワークシートを各月の最終日に実行したり、隔週のキャッシュ・フロー分析を生成するワークシートに基づいてレポートを2週間ごとに実行できます。

通常、スケジュールされたレポートとして使用するワークシートは、日常的なデータ分析用ではなく専用に設計されています。たとえば、ワークシートには、定期的にスケジュールされたレポートにのみ必要な結果を生成する、特殊な計算や条件を組み込むことができます。

ワークブック内のすべてまたは一部のワークシートを、スケジュールされたレポートとして実行するように選択できます。通常、レポートをスケジュールするのは、次の場合です。

スケジュールされたレポートはサーバー上で実行されるため、コンピュータを夜間(またはレポートの実行をスケジュールするとき)も稼働させ続ける必要はありません。スケジュールされたレポートの実行結果もサーバーに保存されるため、この結果はサーバーにログオンしてDiscoverer Desktopを起動すると使用できます。


注意:

複合データ・セットや複雑なワークシートで作業している場合は、ワークシートのロード所要時間が、開く対象のワークシートについてデータベース管理者が設定した時間制限を超えることがあります。その場合は、ワークシートのロード時間が時間制限を超えることを示すメッセージ・ボックスに、「スケジュール」ボタンが表示されます。「スケジュール」ボタンをクリックすると、時間制限が適用されない状態で後からロードできるように、ワークシートをレポートとしてスケジュールできます。

レポートをスケジュールする手順は、次のとおりです。

  1. レポートとしての実行をスケジュールするワークシートを含むワークブックを開きます。

  2. 「ファイル」「スケジュール」を選択します。

    「ワークブックのスケジュール」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図6-14 「ワークブックのスケジュール: ステップ1」ダイアログ・ボックス

    図6-14についてはこの前後の文章で説明します
  3. ワークシート・タイトルの横にあるチェック・ボックスを選択し、そのワークシートをスケジュールされたレポートの一部として組み込みます。

    • 「すべて選択」をクリックすると、ワークブックのすべてのワークシートがレポートに組み込まれます。

    • 「選択解除」をクリックすると、各チェック・ボックスの選択が解除されます。

  4. レポートを実行する日時を入力します。

    この日時を変更するには、変更する数値をクリックし、新しい時刻または日付を入力するか、上矢印または下矢印をクリックします。たとえば、20:00を24:01に変更するには、「20」をクリックして「24」と入力するか、「20」が「24」に変わるまで上矢印をクリックします。次に、「00」をクリックして「01」と入力するか、上矢印を1回クリックします。最後に、「PM」をクリックし、上または下矢印をクリックして「PM」を「AM」に変更します。

  5. スケジュールを繰り返す間隔のオプションを1つ選択します。

    無期限: スケジュールされたレポートは1回のみ実行されます。

    間隔: レポートは定期的に実行されます。数値を入力して、ドロップダウン・メニューから時間間隔を選択します。たとえば、月次レポートを実行するには、「1」と入力して「月」を選択します。

  6. 「次へ」をクリックします。

    図6-15 「ワークブックのスケジュール: ステップ2」ダイアログ・ボックス

    図6-15についてはこの前後の文章で説明します
  7. スケジュールされたレポートの名前を入力します。

  8. (オプション)スケジュールされたレポートの説明を入力します。この説明は、スケジュールされたレポートを複数作成した場合に特に役立ちます。説明は、「スケジュール・マネージャ」ダイアログ・ボックスに表示されます。

  9. スケジュールされたレポートの結果をサーバーに格納しておく期間を入力します。この期間が経過すると、結果はサーバーから自動的に削除されます。結果をローカル・コンピュータにワークシートとして保存した場合、そのワークシートは削除されません。

  10. 「終了」をクリックします。

これで、対象のワークブックとそのワークシートが、「ワークブックのスケジュール」ダイアログ・ボックスで選択したオプションに基づいてスケジュールされ、実行されます。

6.4.1 スケジュールされたレポートの結果の表示

スケジュールされたレポートでは、実行結果から導出された結果を含むワークシートまたはワークシート・セットが生成されます。これらの結果は、最初にDiscoverer Desktopを起動するときや、ワークブックでの作業中に表示できます。

  • Discoverer Desktopでの作業中にレポートを表示するには、スケジュール・マネージャを使用します。詳細は、次の項を参照してください。

  • スケジュールされたレポートを夜間(または週末)に実行し、翌朝一番に結果を表示する必要がある場合は、次の手順を使用します。

スケジュールされたレポートの結果をDiscoverer Desktopの起動時に表示する手順は、次のとおりです。

  1. Discoverer Desktopを起動して通常の方法でログオンします。

    開く対象を選択するためのウィンドウが表示されます。

  2. 「既存のワークブックを開く」ボタンをクリックします。

    図6-16 スケジュールされたレポートの結果の表示

    図6-16についてはこの前後の文章で説明します
  3. 「スケジュール・マネージャ」ボタンをクリックします。

    「スケジュール・ワークブックを開く」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスには、完了したレポートが表示されます。

    図6-17 「スケジュール・ワークブックを開く」ダイアログ・ボックス

    図6-17についてはこの前後の文章で説明します
  4. 完了したスケジュール済レポートから、表示の対象を選択します。

  5. 「開く」をクリックします。

    ワークブックが開き、スケジュールされたレポートにより生成されたワークシートが表示されます。


    注意:

    スケジュールされたレポートの実行により生成されたワークシートには、そのレポート専用に導出されたデータが含まれています。このワークシートでは通常の方法で作業できますが、そのデータを変更すると、ワークシートのデータがレポートから導出された特定のデータではなくなることを示すメッセージが表示されます。

6.4.1.1 Oracle Applicationsユーザーとして接続した場合のスケジュールされたワークブックの表示

Oracle Applicationsユーザーとして接続する場合は、次のルールが適用されます。

  • 特定のユーザーおよび職責として接続し、ワークブックをスケジュールした場合、スケジュールされたワークブックは、そのユーザーおよび職責に固有のものになります。

  • 特定のユーザーとして接続したときに、職責がワークブックのスケジュールに使用された職責と異なる場合は、スケジュール済ワークブックの結果が、作成された元のスケジュール済ワークブックと異なる場合があります。

6.4.2 スケジュール・マネージャでの作業

スケジュール・マネージャを使用すると、スケジュールされたレポートの結果の表示、新規レポートのスケジュール、レポートの再スケジュールまたはレポートのスケジュールの編集ができます。

スケジュール・マネージャを実行するには、「ファイル」「ワークブックの管理」「スケジュール・マネージャ」を選択します。「スケジュール・マネージャ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

図6-18 スケジュール・マネージャ

図6-18についてはこの前後の文章で説明します

図6-18の要点:
a. 実行がスケジュールされているDiscoverer Desktopレポート。時計付きのアイコンは、「日付」「時間」が示す日時に実行するようにレポートがスケジュールされていることを示します。
b. 完了して開く用意ができているDiscoverer Desktopレポート。レポート・アイコンは、レポートが表示の「日付」「時間」に生成されたことを示します。

スケジュール・マネージャには、スケジュールされたレポートと完了したレポートが表示されます。時計付きのアイコンは、レポートが指定の時刻に実行するように設定されていることを示します。時計のないアイコンは、完了したレポートを示します。このダイアログ・ボックスには、他に次の情報が表示されます。

名前: スケジュールされたレポートまたは完了したレポートの名前。完了したレポートは開くことができます。スケジュールされたレポートを開くことはできませんが、必要な場合はスケジュール設定を編集できます。

ステータス: ステータス・タイプには、スケジュール済、完了、進行中、日付範囲外、データベース管理者より削除済、スケジュール不可、レポート実行中にエラー発生などがあります。

「日付」および「時間」: スケジュールされたレポートの実行が設定されている日時、または完了したレポートが実行された日時。

実行時間: スケジュールされたレポートが完了するまでのサーバーの所要時間。

「スケジュール・マネージャ」ダイアログ・ボックスから新規レポートをスケジュールする手順は、次のとおりです。

  1. 「スケジュール」ボタンをクリックします。

    「ワークブックのスケジュール」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図6-19 「ワークブックのスケジュール」ダイアログ・ボックス

    図6-19についてはこの前後の文章で説明します
  2. 「マイ・コンピュータ」または「データベース」をクリックして、スケジュールされたレポートのワークシートを含むワークブックの場所を指定します。

  3. 「スケジュール」をクリックします。「開く」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. レポートとしてスケジュールするワークブックとワークシートを選択します。

  5. 前述の手順でレポートをスケジュールします。

スケジュールされたレポートの結果を表示する手順は、次のとおりです。

  1. リストから完了したレポートを選択します。

  2. 「開く」をクリックします。

    注意: 「開く」ボタンを使用できるのは、完了したレポートを選択する場合のみです。

    完了したレポートを含むワークブックが開き、スケジュールされたレポートとして設計したワークシートが表示されます。

完了したレポートを削除する手順は、次のとおりです。

  1. リストから完了したレポートを選択します。

  2. 「削除」をクリックします。

    注意: 「削除」ボタンを使用できるのは、完了したレポートを選択する場合のみです。リストからスケジュールされたレポートを選択すると、このボタンが「スケジュールされていません」に変わります。

スケジュールされたレポートのスケジュールを取り消す手順は、次のとおりです。

  1. スケジュールされたレポートを選択します。

  2. 「スケジュール取消し」ボタンをクリックします。

    注意: 「スケジュール取消し」ボタンを使用できるのは、スケジュールされたレポートを選択する場合のみです。リストから完了したレポートを選択すると、このボタンが「削除」に変わります。

    スケジュールを取り消すと、そのレポートがリストから削除されます。

スケジュールされたレポートの設定を編集する手順は、次のとおりです。

  1. リストからスケジュールされたレポートを選択します。

  2. 「編集」ボタンをクリックします。

    「ワークブックのスケジュール」ダイアログ・ボックスが表示されます。「スケジュール」タブが選択されています。

    図6-20 編集用の「ワークブックのスケジュール」ダイアログ・ボックス

    図6-20についてはこの前後の文章で説明します

    このダイアログ・ボックスは、スケジュールされたレポートの作成に使用したものとほとんど同じです。ただし、このダイアログ・ボックスでは、スケジュールされたレポート内のワークシートの追加や削除はできません。ワークシートの追加や削除を実行するには、「ファイル」「スケジュール」を選択し、新規にスケジュールされたレポートを作成する必要があります。

  3. 必要に応じてスケジュールを変更します。

  4. 「一般」タブをクリックします。

  5. 必要に応じて、このダイアログ・ボックスで設定を変更します。

  6. 「OK」をクリックします。

    「スケジュール・マネージャ」ダイアログ・ボックス内のスケジュールが更新され、変更結果が反映されます。これで、スケジュールされたレポートは更新後の設定に基づいて実行されます。

6.4.2.1 エラーの表示

スケジュールされたワークブックの実行中にエラーが発生すると、レポートのステータスが「クエリーの実行中にエラーが発生しました。」または「スケジュールできませんでした。」になります。

エラーを説明するメッセージを表示する手順は、次のとおりです。

  1. 正常に実行されなかったスケジュール済レポートをクリックします。

  2. 「エラーを表示」ボタンをクリックします。

    メッセージには、エラー・コードとテキストが表示されます。

6.5 ワークブックの共有

ワークブックを共有にすると、データを表示、分析および印刷するためのアクセス権限が他のユーザーに付与されます。ワークブックを他のユーザーと共有できるように設定するには、次の2通りの方法があります。

ワークブックを共有にすると、他のユーザーが同じデータを使用して分析できます。たとえば、会計部門のユーザー全員に、買掛金情報と売掛金情報を含むワークブックを共有させることができます。同様に、プロジェクト・マネージャに、プロジェクト用に作成されたすべてのワークブックへのアクセス権限を付与できます。

ワークブックを共有にするには、「ファイル」「ワークブックの管理」「共有」を選択します。「ワークブックの共有」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスの上部には、ワークブックをユーザーに割り当てるためのタブと、ユーザーをワークブックに割り当てるためのタブがあります。

図6-21 「ワークブックの共有」ダイアログ・ボックス

図6-21についてはこの前後の文章で説明します

ワークブック->ユーザー: 1つのワークブックを他の複数ユーザーと共有するには、このタブをクリックします。

ユーザー->ワークブック: 複数のワークブックを他の1人のユーザーと共有するには、このタブをクリックします。

ワークブックを他の複数のユーザーと共有する手順は、次のとおりです。

  1. 「ワークブック->ユーザー」タブをクリックします。

  2. ドロップダウン・リストから、共有にするワークブックの名前を選択します。

  3. 「選択可能ユーザー」リストで、ワークブックの共有相手の名前をクリックします。

  4. 「追加」をクリックします。そのユーザーの名前が「共有」列に表示されます。

    「共有」列の名前のリストには、ワークブックにアクセスできるユーザーが表示されます。

  5. ワークブックの共有相手となる他のすべてのユーザーについて、前述の手順を繰り返します。

  6. 「OK」をクリックします。

複数のワークブックを他の1人のユーザーと共有する手順は、次のとおりです。

  1. 「ユーザー->ワークブック」タブをクリックします。

  2. ドロップダウン・リストから、ワークブックの共有相手にするユーザーの名前を選択します。

  3. 「使用可能なワークブック」リストで、相手との共有にするワークブックの名前をクリックします。

  4. 「追加」をクリックします。そのワークブックの名前が「共有」列に表示されます。

    「共有」列の名前のリストには、相手と共有できるワークブックが表示されます。

  5. 他のユーザーと共有する他のすべてのワークブックについて、前述の手順を繰り返します。

  6. 「OK」をクリックします。