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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenterエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55900-02
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10 Oracle Identity Managementとの統合

この章では、Oracle WebCenterをOracle Identity Managementと統合する方法について説明します。この章の項目は次のとおりです。

10.1 資格証明ストアとポリシー・ストアの構成

次の項目では、資格証明ストアとポリシー・ストアの構成について詳細に説明します。

10.1.1 資格証明ストアとポリシー・ストアの構成の概要

Oracle Fusion Middlewareでは、WebLogicドメインで異なるタイプの資格証明ストアとポリシー・ストアを使用できます。ドメインでは、XMLファイルに基づくストアまたは異なるタイプのLDAPプロバイダに基づくストアを使用できます。ドメインでLDAPストアを使用する場合は、すべてのポリシーと資格証明データが、中央のストアで保持および管理されます。ただし、XMLポリシー・ストアを使用すると、管理対象サーバー上で行われる変更は、管理サーバーに伝播されません(両方のサーバーが同じドメイン・ホームを使用していない場合)。Oracle Fusion MiddlewareのWebCenter EDGトポロジは、管理サーバーと管理対象サーバーに異なるドメイン・ホームを使用します。したがって、整合性および一貫性を保持するため、LDAPストアをポリシー・ストアおよび資格証明ストアとして使用する必要があります。デフォルトでは、Oracle WebLogic Serverドメインは、ポリシー・ストアにXMLファイルを使用します。次の項では、デフォルト・ストアを資格証明またはポリシー用のOracle Internet Directory LDAPに変更するために必要な手順について説明します。


注意:

ポリシー・ストアおよび資格証明ストアのバックエンド・リポジトリは、同じ種類のLDAPサーバーを使用する必要があります。こうした一貫性を保持するために、一方のストアを再関連付けすると、他方のストアも再関連付けされることに注意してください。すなわち、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドのreassociateSecurityStoreを使用して、資格証明ストアとポリシー・ストアの再関連付けが1つの単位として実行されます。詳細は、第10.1.4項「資格証明とポリシーの再関連付け」を参照してください。

10.1.2 資格証明ストアの構成

資格証明ストアは、セキュリティ・データ(資格証明)のリポジトリです。資格証明には、ユーザー名とパスワードの組合せ、チケット、または公開鍵証明書が保持されます。資格証明は、認証中(プリンシパルがサブジェクトに移入されるとき)に使用され、さらに認可(サブジェクトが実行可能なアクションを決定するとき)にも使用されます。この項では、Oracle Internet Directory LDAPをOracle Fusion MiddlewareのWebCenter EDGトポロジの資格証明ストアとして構成する手順について説明します。資格証明ストアの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイド』の「資格証明ストアの構成」を参照してください。

次の項では、資格証明ストアの構成について説明します。

10.1.2.1 LDAP認証プロバイダの作成

安全のため、LDAP認証プロバイダを作成する前に、関連構成ファイルをバックアップする必要があります。

ORACLE_BASE/admin/<domain_name>/aserver/<domain_name>/config/config.xml
ORACLE_BASE/admin/<domain_name>/aserver/<domain_name>/config/fmwconfig/jps-config.xml
ORACLE_BASE/admin/<domain_name>/aserver/<domain_name>/config/fmwconfig/system-jazn-data.xml

管理サーバーのboot.propertiesファイルもバックアップします。

WebLogic Serverコンソールを使用して、LDAPを使用する資格証明ストアを構成し、適切な認証プロバイダを設定するには:

  1. WebLogic Serverコンソールにログインします。

  2. 左のナビゲーション・バーにある「セキュリティ・レルム」リンクをクリックします。

  3. myrealmデフォルト・レルム・エントリをクリックして構成します。

  4. このレルム内の「プロバイダ」タブを開きます。

  5. このレルム用に構成したDefaultAuthenticatorプロバイダがあることを確認します。

  6. 新規」ボタンをクリックし、新しいプロバイダを追加します。

  7. プロバイダの名前を入力します。たとえば、OIDAuthenticator(Oracle Internet Directoryが使用される場合)、またはOVDAuthenticator(Oracle Virtual Directoryが使用される場合)のような名前にします。

  8. 認証プロバイダのリストから、OracleInternetDirectoryAuthenticator(Oracle Internet Directoryが使用される場合)、またはOracleVirtualDirectoryAuthenticator(Oracle Virtual Directoryが使用される場合)のいずれかのタイプを選択します。

  9. OK」をクリックします。

  10. 「プロバイダ」画面で、新しく作成した認証プロバイダをクリックします。

  11. 「制御フラグ」を「SUFFICIENT」に設定します。このフラグは、この認証プロバイダによって正常に認証されたユーザーは、その認証を受け入れたうえで、他の認証プロバイダを呼び出さないようにすることを示しています。認証に失敗した場合、そのユーザーは、チェーンにある次の順番の認証プロバイダに引き継がれます。以降のすべての認証プロバイダの制御フラグも「SUFFICIENT」に設定されていることを確認してください。特に「DefaultAuthenticator」を確認し、その制御フラグを「SUFFICIENT」に設定します。

  12. 保存」をクリックしてこの設定を保存します。

  13. プロバイダ固有」タブを開き、LDAPサーバーの詳細情報を入力します。

  14. 次の表に示されているように、使用しているLDAPサーバーに固有の詳細情報を入力します。

    パラメータ 値の説明
    ホスト 例: oid.mycompany.com LDAPサーバーのサーバーID。
    ポート 例: 636 LDAPサーバーのポート番号。
    プリンシパル 例: cn=orcladmin LDAPサーバーに接続するために使用されるLDAPユーザーDN。
    資格証明 なし LDAPサーバーに接続するために使用されるパスワード。
    SSL有効 チェック・ボックスを選択 LDAPサーバーに接続するときにSSLプロトコルを使用するかどうかを指定します。
    ユーザー・ベースDN 例: cn=users,dc=us,dc=mycompany,dc=com ユーザーが起動するDNを指定します。
    グループ・ベースDN 例: cn=groups,dc=us,dc=mycompany,dc=com グループ・ノードを示すDNを指定します。
    取得したユーザー名をプリンシパルとして使用する チェック・ボックスを選択 オンにする必要があります。

    完了したら「保存」をクリックします。

  15. 変更のアクティブ化」をクリックして変更を伝播します。

10.1.2.1.1 Jive認証プロバイダの追加

WebLogic管理者をデフォルト・プロバイダからOID LDAPまたは外部LDAPに移行する前に、次の手順を実行します。

  1. Jiveで管理者権限に割り当てる、OID LDAPサーバーまたは外部LDAPサーバー上のユーザー(fmwadmin)を特定します。

  2. ユーザーを特定したら、Weblogicコンソールに移動して、そのユーザーをデフォルトのセキュリティ・プロバイダに追加します。

  3. Jive管理コンソールに移動し、WebLogic管理ユーザーとして組込みLDAPにログインしてから、ユーザー(fmwadmin)をJiveの管理者として追加します。

10.1.2.1.2 プロバイダの順序の設定

OID認証プロバイダまたはOVD認証プロバイダ、およびデフォルト認証プロバイダを並べ替えて、各認証プロバイダの制御フラグが次のように設定されていることを確認します。

  • OID LDAP認証プロバイダ: SUFFICIENT

  • デフォルト認証プロバイダ: SUFFICIENT

変更内容を有効にするため、次のようにして管理サーバーを再起動します。

  1. 管理サーバーを停止します。

    SOAHOST1> cd ORACLE_BASE/admin/domainName/aserver/domainName/bin
    SOAHOST1> ./stopWebLogic.sh
    
  2. 管理サーバーを起動します。

    SOAHOST1> ./startWebLogic.sh
    

    注意:

    資格証明ストアとポリシー・ストアの再関連付けは、Fusion Middleware ControlまたはWLSTのコマンドreassociateSecurityStoreを使用し、1つの単位として実行されます。

    資格証明ストアの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイド』の「資格証明ストアの構成」を参照してください。


10.1.2.2 WebLogic管理者のLDAPへの移行

この項では、Oracle Fusion MiddlewareのWebCenter WebLogicドメインを管理するために、新しい管理者ユーザーおよびグループをプロビジョニングする方法の詳細について説明します。この項では、次の作業について説明します。

10.1.2.2.1 LDAPディレクトリでの管理ユーザーおよびグループのプロビジョニング

この項の概要で説明したように、複数のWebLogicドメインのユーザーおよびグループが中央のLDAPユーザー・ストアにプロビジョニングされる場合があります。そのような場合、1人のWebLogic管理ユーザーが企業内のすべてのドメインへのアクセス権を所有している可能性があります。これは望ましい状況ではありません。こうした状況を回避するため、プロビジョニングされるユーザーおよびグループは、ディレクトリ・ツリー内で一意の識別名を持つ必要があります。このガイドでは、WebCenter EDGのWebLogicドメインの管理ユーザーおよびグループを、次のDNを使用してプロビジョニングします。

  • 管理ユーザーDN:

    cn=weblogic_wc,cn=Users,dc=us,dc=mycompany,dc=com
    
  • 管理グループDN:

    cn=WC_Administrators,cn=Groups,dc=us,dc=mycompany,dc=com
    

次の手順に従って、管理ユーザーおよび管理グループをOracle Internet Directoryにプロビジョニングします。

  1. 次に示す内容のadmin_user.ldifという名前のldifファイルを作成して保存します。

    dn: cn=weblogic_wc, cn=Users, dc=us, dc=mycompany, dc=com
    orclsamaccountname: weblogic_wc
    givenname: weblogic_wc
    sn: weblogic_wc
    userpassword: Welcome1
    obver: 10.1.4.0
    mail: weblogic_wc
    objectclass: top
    objectclass: person
    objectclass: organizationalPerson
    objectclass: inetorgperson
    objectclass: orcluser
    objectclass: orcluserV2
    objectclass: oblixorgperson
    uid: weblogic_wc
    cn: weblogic_wc
    description: Admin User for the IDM Domain
    
  2. ORACLE_HOME/binディレクトリにあるldapaddコマンドを実行し、ユーザーをOracle Internet Directoryにプロビジョニングします。


    注意:

    ここで使用するORACLE_HOMEは、Oracle Internet DirectoryがあるIdentity ManagementインストールのORACLE_HOMEです。

    次に例を示します(次の例では、読み易さを考慮してコマンドを2行に分けて示してありますが、実際には1行に入力する必要があります)。

    OIDHOST1> ORACLE_HOME/bin/ldapadd -h oid.mycompany.com -p 389 -D
    cn="orcladmin" -w welcome1 -c -v -f admin_user.ldif
    
  3. 次に示す内容のadmin_group.ldif という名前のldifファイルを作成して保存します。

    dn: cn=WC_Administrators, cn=Groups, dc=us, dc=mycompany, dc=com
    displayname: WC_Administrators
    objectclass: top
    objectclass: groupOfUniqueNames
    objectclass: orclGroup
    uniquemember: cn=weblogic_wc,cn=users,dc=us,dc=mycompany,dc=com
    cn: WC_Administrators
    description: Administrators Group for the SOA Domain
    
  4. ORACLE_HOME/bin/ディレクトリにあるldapaddコマンドを実行し、グループをOracle Internet Directoryにプロビジョニングします(次の例では、読み易さを考慮してコマンドを2行に分けて示してありますが、実際には1行に入力する必要があります)。

    OIDHOST1> ORACLE_HOME/bin/ldapadd -h oid.mycompany.com -p 389 -D
    cn="orcladmin" -w welcome1 -c -v -f admin_group.ldif
    
10.1.2.2.2 管理ロールの管理グループへの割当て

ユーザーおよびグループをOracle Internet Directoryに追加した後、グループをWebLogicドメインのセキュリティ・レルム内の管理ロールに割り当てる必要があります。それによって、グループに属すすべてのユーザーをこのドメインの管理者にできるようになります。次の手順に従って、管理ロールを管理グループに割り当てます。

  1. WebLogic Server管理コンソールにログインします。

  2. コンソールの左ペインで、「セキュリティ・レルム」をクリックします。

  3. 「セキュリティ・レルムのサマリー」ページの表「レルム」で「myrealm」をクリックします。

  4. 「myrealm」の「設定」ページで、「ロールとポリシー」タブをクリックします。

  5. 「レルム・ロール」ページの表「ロール」の「グローバル・ロール」エントリを開きます。すると、「ロール」のエントリが表示されます。「ロール」リンクをクリックして、「グローバル・ロール」ページを表示します。

  6. 「グローバル・ロール」ページで、管理ロールをクリックして「グローバル・ロールの編集」ページを表示します。

    1. 「グローバル・ロールの編集」ページの表「ロール条件」の「条件の追加」ボタンをクリックします。

    2. 「述部の選択」ページで、条件のドロップダウン・リストから「グループ」を選択し、「次へ」をクリックします。

    3. 「引数の編集」ページのグループ引数フィールドで「WC_Administrators」を指定し、「追加」をクリックします。

  7. 終了」をクリックして、「グローバル・ロールの編集」ページに戻ります。

  8. 「ロール条件」表にWC_Administratorsグループがエントリとして表示されます。

  9. 保存」をクリックして、WC_Administratorsグループへの管理ロールの追加を終了します。

  10. Webブラウザを使用してWebLogic管理サーバー・コンソールを起動し、変更が正常に完了したことを検証します。weblogic_wcユーザーの資格証明を使用してログインします。

10.1.2.2.3 boot.propertiesファイルの更新およびシステムの再起動

管理サーバー用のboot.propertiesファイルは、Oracle Internet Directoryで作成されたWebLogic管理ユーザーを追加して更新する必要があります。次の手順に従って、boot.propertiesファイルを更新します。

  1. SOAHOST1で、次のディレクトリに移動します。

    SOAHOST1>cd ORACLE_BASE/admin/domainName/aserver/domainName/servers/
    AdminServer/security
    
  2. 既存のboot.propertiesファイルの名前を変更します。

    SOAHOST1> mv boot.properties boot.properties.backup
    
  3. テキスト・エディタを使用して、セキュリティ・ディレクトリにboot.propertiesというファイルを作成します。次の行をこのファイルに入力します。

    username=adminUser
    password=adminUserPassword
    
  4. ファイルを保存します。

  5. 管理サーバーを停止します。

    SOAHOST1> cd ORACLE_BASE/admin/domainName/aserver/domainName/bin
    SOAHOST1> ./stopWebLogic.sh
    
  6. 管理サーバーを起動します。

    SOAHOST1> ./startWebLogic.sh
    

10.1.2.3 ドメイン資格証明ストアの再関連付け

資格証明ストアとポリシー・ストアの再関連付けは、Fusion Middleware ControlまたはWLSTのコマンドreassociateSecurityStoreを使用し、1つの単位として実行されます。手順の詳細は、第10.1.4項「資格証明とポリシーの再関連付け」を参照してください。

10.1.3 ポリシー・ストアの構成

ドメイン・ポリシー・ストアは、システム固有のポリシーおよびアプリケーション固有のポリシーのリポジトリです。特定のドメインには、そのドメインにデプロイされるすべてのアプリケーションが使用可能なすべてのポリシーを格納する1つのストアが存在します。この項では、Oracle Internet Directory LDAPをOracle Fusion MiddlewareのWebCenter EDGトポロジのポリシー・ストアとして構成する手順について説明します。ポリシー・ストアの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイド』の「OPSS認可とポリシー・ストア」を参照してください。『Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイド』。

10.1.3.1 LDAPベースのポリシー・ストア使用の前提条件

ポリシー・ストアとして使用されるLDAPサーバー・ディレクトリ(Oracle Internet Directory)に正しくアクセスするためには、このサーバー・ディレクトリにノードを設定する必要があります。

Oracle Internet Directory管理者は、次の手順に従って、Oracle Internet Directory Serverに適切なノードを作成する必要があります。

  1. LDIFファイル(この例ではjpstestnode.ldifを想定)を作成し、次のDNエントリおよびCNエントリを指定します。

    dn: cn=jpsroot_wc
    cn: jpsroot_wc
    objectclass: top
    objectclass: OrclContainer
    

    ルート・ノードの識別名(前述の文字列jpsroot_wc)は、他の識別名と異なっている必要があります。1つのルート・ノードを複数のWebLogicドメインが共有できます。サブツリーへの読取り権限および書込み権限がOracle Internet Directory管理者に付与されているかぎり、このノードを最上位レベルに作成する必要はありません。

  2. 次の例に示すように、ldapaddコマンドを使用して、このデータをOracle Internet Directoryサーバーにインポートします(次の例では、読み易さを考慮してコマンドを2行に分けて示してありますが、実際には1行に入力する必要があります)。

    OIDHOST1> ORACLE_HOME/bin/ldapadd -h ldap_host -p ldap_port -D
    cn=orcladmin -w password -c -v -f jpstestnode.ldif
    
  3. 次の例に示すように、ldapsearchコマンドを使用して、ノードが正常に挿入されたことを確認します(次の例では、読み易さを考慮してコマンドを2行に分けて示してありますが、実際には1行に入力する必要があります)。

    OIDHOST1> ORACLE_HOME/bin/ldapsearch -h ldap_host -p ldap_port -D
    cn=orcladmin -w password -b "cn=jpsroot_wc" objectclass="orclContainer"
    
  4. Oracle Internet DirectoryをLDAPベースのポリシー・ストアとして使用する場合は、ユーティリティoidstats.sqlをINFRADBHOSTで実行し、最適なデータベース・パフォーマンスを実現するためのデータベース統計を生成します。

    OIDHOSTn> ORACLE_HOME/ldap/admin/oidstats.sql
    

    oidstats.sqlユーティリティは、初期プロビジョニング後に1回だけ実行する必要があります。このユーティリティの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementユーザー・リファレンスを参照してください。

10.1.3.2 Oracle Internet Directory属性のカタログ化

検索フィルタで使用されるOracle Internet Directory属性は、索引付けする必要があります。ldapmodifyコマンド(構文は下で説明)を使用して、LDIFファイルで指定される属性の索引付けをすることもできます(次の例では、読み易さを考慮してコマンドを2行に分けて示してありますが、実際には1行に入力する必要があります)。

OIDHOST1> ORACLE_HOME/bin/ldapmodify -h host -p port -D bindDN -w
bindPassword -v -f catalogue-modify-ldif-filename

たとえば、前述のコマンドを次のLDIFファイルのサンプルで使用して、属性createtimestampおよびmodifytimestampをカタログ化できます。

dn: cn=catalogs
changetype: modify
add: orclindexedattribute
orclindexedattribute: modifytimestamp
orclindexedattribute: createtimestamp

次のOracle Internet Directory属性をそれぞれ索引付けする必要があります。

orclrolescope
orclassignedroles
orclApplicationCommonName
orclAppFullName
orclCSFAlias
orclCSFKey
orclCSFName
orclCSFDBUrl
orclCSFDBPort
orclCSFCredentialType
orclCSFExpiryTime
modifytimestamp
createtimestamp
orcljpsassignee

10.1.3.3 ドメイン・ポリシー・ストアの再関連付け

ポリシー・ストアの再関連付けでは、ファイル・ベース・リポジトリまたはLDAPベース・リポジトリからLDAPベース・リポジトリにポリシー・データを移行します。すなわち、再関連付けにより、格納されるデータの整合性を保っているリポジトリが変更されます。再関連付けでは、ソース・ポリシー・ストア内の各ポリシーに対するターゲットLDAPディレクトリが検索され、ディレクトリが検出されると、対応するポリシーが適宜更新されます。ディレクトリが検出されない場合、ポリシーはそのまま移行されます。

ドメイン・ポリシー・ストアをインスタンス化した後はいつでも、ファイル・ベース・ポリシー・ストアまたはLDAPベース・ポリシー・ストアを、同じデータが格納されているLDAPベース・ポリシー・ストアに再関連付けできます。そのためには、LDAPポリシー・ストアを使用できるようにドメインが適切に構成されている必要があります。

資格証明ストアとポリシー・ストアの再関連付けは、Fusion Middleware ControlまたはWLSTのコマンドreassociateSecurityStoreを使用し、1つの単位として実行されます。手順の詳細は、第10.1.4項「資格証明とポリシーの再関連付け」を参照してください。

10.1.4 資格証明とポリシーの再関連付け

ポリシー・ストアと資格証明ストアをOracle Internet Directoryに再関連付けするには、WLSTのreassociateSecurityStoreコマンドを使用します。次の手順に従います。

  1. SOAHOST1から、wlstシェルを起動します。

    SOAHOST1>cd ORACLE_COMMONHOME/common/bin
    SOAHOST1>./wlst.sh
    
  2. 次に示すwlst connectコマンドを使用して、WebLogic管理サーバーに接続します。

    構文:

    connect('AdminUser',"AdminUserPassword",t3://hostname:port)
    

    次に例を示します。

    connect("weblogic,"welcome1","t3://SOAHOST1VHN1:7001")
    
  3. 次に示すように、reassociateSecurityStoreコマンドを実行します。

    構文:

    reassociateSecurityStore(domain="domainName",admin="cn=orcladmin",
    password="orclPassword",ldapurl="ldap://LDAPHOST:LDAPPORT",servertype="OID",
    jpsroot_wc="cn=jpsroot_wc")
    

    次に例を示します。

    wls:/SOAEDGDomain/serverConfig>reassociateSecurityStore(domain="soaedg_domain",
    admin="cn=orcladmin",password="welcome1",ldapurl="ldap://oid.mycompany.com:389",servertype="OID",jpsroot_wc="cn=jpsroot_wc")
    

    このコマンドの出力を次に示します。

    {servertype=OID,jpsroot_wc=cn=jpsroot_wc_idm_idmhost1,admin=cn=orcladmin,
    domain=IDMDomain,ldapurl=ldap://oid.mycompany.com:389,password=welcome1}
    Location changed to domainRuntime tree. This is a read-only tree with
    DomainMBean as the root.
    
    For more help, use help(domainRuntime)
    
    Starting Policy Store reassociation.
    LDAP server and  ServiceConfigurator setup done.
    
    Schema is seeded into LDAP server
    Data is migrated to LDAP server
    Service in LDAP server after migration has been tested to be available
    Update of jps configuration is done
    Policy Store reassociation done.
    Starting credential Store reassociation
    LDAP server and  ServiceConfigurator setup done.
    Schema is seeded into LDAP server
    Data is migrated to LDAP server
    Service in LDAP server after migration has been tested to be available
    Update of jps configuration is done
    Credential Store reassociation done
    Jps Configuration has been changed. Please restart the server.
    
  4. コマンドが正常に完了した後に、管理サーバーを再起動します。


    注意:

    資格証明とポリシーの変更を有効にするには、ドメイン内のサーバーを再起動する必要があります。

10.2 Oracle Access Managerの統合

この項では、Oracle Access ManagerをOracle WebCenter EDGトポロジのシングル・サインオン・ソリューションとして設定する方法について説明します。

10.2.1 Oracle Access Managerの統合の概要

Oracle Access Manager(OAM)は、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1のシングル・サインオン・ソリューションとして推奨されています。OAMのインストールおよび構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』を参照してください。この章では、既存のOAMインストールおよび基礎となるディレクトリ・サービスでWebCenterインストールを構成する手順を説明します。Oracle Internet Directory(OID)またはOracle Virtual Directory(OVD)のいずれか、あるいはこの両方のディレクトリ・サービスの使用をお薦めします。


注意:

このマニュアルで説明するWebCenter EDGトポロジでは、WebCenterシステムとシングル・サインオン・システムの両方が同じネットワーク・ドメイン(mycompany.com)にある、シングル・サインオン構成を使用します。マルチ・ドメイン構成の場合は、『Oracle Access Managerアクセス管理ガイド』の第7章「シングル・サインオンの構成」で、必要な構成手順を参照してください。

10.2.2 Oracle Access Managerの前提条件

Oracle Access Manager(OAM)の設定では、Access Managerおよびポリシー・マネージャを保護するポリシーを完備した、OAMインストールが存在することを前提としています。OAMのインストールおよび構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』を参照してください。この設定には、スタンドアロンのOracle Virtual Directory(OVD)構成またはその一部としてのOracle Internet Directory(OID)などのディレクトリ・サービスがあります。この章では、WebCenterをインストールした環境をOIDまたはOVDを使用して構成する際に必要な手順を説明します。

さらに、OAMのインストール環境にはWebGateで構成した専用のWebサーバーが必要です。またこの項では、OAM Webサーバーを委任認証サーバーとして使用する手順についても説明します。

10.2.3 OAM構成ツールの使用

OAM構成ツール(oamcfg)は、一連のスクリプトを起動して必要なポリシーを設定します。そのためには、入力情報として様々なパラメータが必要となります。具体的には次の項目が作成されます。

  1. OAMのフォーム認証スキーム

  2. WebLogicサーバーでの認証を可能にするポリシー

  3. Web層にあるOracle HTTP Server WebGateで構成済アプリケーションを保護できるようにOAMで指定するWebGateエントリ

  4. 選択したシナリオに応じたホスト識別子(指定しない場合はデフォルトのホスト識別子が使用されます)

  5. アプリケーション固有のURLを保護するポリシーおよび保護対象としないポリシー

この項の項目は次のとおりです。

10.2.3.1 OAM構成ツールで使用する情報の収集

OAM構成ツールを実行するために収集または事前に準備する情報は次のとおりです。

  1. パスワード: セキュアなパスワードを作成します。このパスワードは、この後に作成するWebGateインストールのパスワードとして使用します。

  2. LDAPホスト: HA/EDGを構成する場合のディレクトリ・サーバーのホスト名またはロード・バランサ・アドレス。

  3. LDAPポート: ディレクトリ・サーバーのポート。

  4. LDAPユーザーのDN: LDAP管理ユーザーのDN。これは「cn=orcladmin」などの値です。

  5. LDAPパスワード: LDAP管理ユーザーのパスワード。

  6. oam_aa_host: Oracle Access Managerのホスト名。

  7. oam_aa_port: Oracle Access Managerのポート。

10.2.3.2 OAM構成ツールの実行

OAM構成ツールは、ORACLE_HOME/modules/oracle.oamprovider_11.1.1/ディレクトリ(ORACLE_HOMEはOAM構成ツールを実行するマシンにより異なる)にあります。このツールは、必要なインストール・ファイルがあればすべてのマシンから実行できます。ここではSOAHOST1から実行します。

次のようにOAM構成ツールを実行します(すべて1行のコマンド・ラインに記述します)。

MW_HOME/jrockit_160_14_R27.6.4-18/bin java -jar oamcfgtool.jar mode=CREATE
app_domain="WebCenter_EDG"
protected_uris="$URI_LIST"
public_uris="$PUBLIC_URI_LIST"
app_agent_password=<Password_to_be_provisioned_for_App_Agent>
ldap_host=OID.MYCOMPANY.COM
ldap_port=389
ldap_userdn="cn=orcladmin"
ldap_userpassword=<Password_of_LDAP_Admin_User>
oam_aaa_host=OAMHOST1
oam_aaa_port=OAMPORT1

このコマンドの$URI_LIST変数と$PUBLIC_URI_LIST変数は、トポロジによって次のように異なります。

  • WebCenterのみを使用する場合:

    $URI_LIST="/webcenter/adfAuthentication,/owc_wiki/user/login.jz,/owc_wiki/adfAuthentication,/integration/worklistapp,/workflow/sdpmessagingsca-ui-worklist/faces/adf.task-flow,/workflow/WebCenterWorklistDetail/faces/adf.task-flow,/workflow/sdpmessagingsca-ui-worklist,/rss/rssservlet,/owc_discussions/login!withRedirect.jspa,/owc_discussions/login!default.jspa,/owc_discussions/login.jspa,/owc_discussions/admin,/em,/console"

    $PUBLIC_URI_LIST="/webcenter,/owc_wiki,/owc_discussions,/rss,/workflow"

  • WebCenterおよびSOAを使用する場合:

    $URI_LIST="/webcenter/adfAuthentication,/owc_wiki/user/login.jz,/owc_wiki/adfAuthentication,/integration/worklistapp,/workflow/sdpmessagingsca-ui-worklist/faces/adf.task-flow,/workflow/WebCenterWorklistDetail/faces/adf.task-flow,/workflow/sdpmessagingsca-ui-worklist,/rss/rssservlet,/owc_discussions/login!withRedirect.jspa,/owc_discussions/login!default.jspa,/owc_discussions/login.jspa,/owc_discussions/admin,/em,/console, /DefaultToDoTaskFlow,/b2b,/sdpmessaging/userprefs-ui"

    $PUBLIC_URI_LIST="/webcenter,/owc_wiki,/owc_discussions,/rss,/workflow"


注意:

SOAを後でインストールする場合または別のURLの保護が必要になった場合は、同じapp_domainを使用し、新しいURLのみではなく、保護するURLをすべて指定して、再度OAM構成ツールを実行してください。

コマンドが正常に実行された場合、次のような出力が得られます。

Successfully connected to LDAP
Processed input parameters
Intialized Global Configuration

10.2.3.3 ポリシー・ドメインおよびアクセス・ゲートを正常に作成したことの確認

ポリシー・ドメインの確認

ポリシー・ドメインを確認する手順は次のとおりです。

  1. Oracle Access Managerにログオンします。

    http://OAMADMINHOST:<port>/access/oblix/

  2. ポリシー・マネージャ」をクリックします。

  3. 左のパネルにある「ポリシー・ドメイン」リンクをクリックすると、すべてのポリシー・ドメインのリストが表示されます。このリストには作成直後のドメインも表示されます。このドメインの接尾辞は_PDなので、ドメイン名はWebCenter_EDG_PDのようになります(3番目の列「URL接頭辞」には、このドメインの作成時に指定したURIも表示されます)。

  4. 作成したポリシー・ドメインへのリンクをクリックすると、このドメインの「一般」領域が表示されます。

  5. リソース」タブをクリックすると、指定したURIが表示されます。他のタブをクリックし、他の設定を表示することもできます。

アクセス・ゲート構成の確認

アクセス・ゲート構成を確認する手順は次のとおりです。

  1. 右上にある「アクセス・システム・コンソール」リンクをクリックします(このリンクはトグル方式なので、クリックした後は「ポリシー・マネージャ」リンクになります)。

  2. アクセス・システム構成」タブをクリックします。

  3. 左のパネルにある「アクセス・ゲート構成」リンクをクリックします。

  4. 検索条件に「WebCenter_EDG」と入力し(または第10.2.3.2項「OAM構成ツールの実行」app_domain名として使用した他のサブストリングなどを入力)、「実行」をクリックします。

  5. 作成したドメインのアクセス・ゲートが表示されたら(アクセス・ゲートの接尾辞は_AGなので、その名前はWebCenter_EDG_AGのようになる)、それをクリックすると作成したばかりのアクセス・ゲートの詳細が表示されます。

10.2.3.4 ホスト識別子の更新

OAM構成ツールは、app_domainパラメータの値を使用してポリシー・ドメインのホスト識別子を作成します。構成が正常に機能するためには、ホストに対するすべてのホスト名バリエーションを反映してホスト識別子を更新する必要があります。OAM構成ツールで作成したホスト識別子を更新する手順は次のとおりです。

  1. Webブラウザで次のURLを指定し、アクセス・システム・コンソールに移動します。

    http://hostname:port/access/oblix
    

    hostnameにはWebPass Oracle HTTP Serverインスタンスを実行しているWebPassのホストを指定し、portにはOracle HTTP ServerインスタンスのHTTPポートを指定します。

  2. ユーザー名とパスワードの入力を求められたら、管理者としてログインします。「OK」をクリックします。

  3. 「アクセス・システム(Access System)」メイン・ページで、「アクセス・システム・コンソール」リンクをクリックします。

  4. 「アクセス・システム・コンソール」ページで、「アクセス・システム構成」タブをクリックします。

  5. 「アクセス・システム構成」ページで、左下にある「ホスト識別子」をクリックします。

  6. 「すべてのホスト識別子をリスト」ページで、OAM構成ツールで作成したホスト識別子をクリックします。たとえば、「WebCenter_EDG」を選択します。

  7. 「ホスト識別子詳細」ページで「変更」をクリックします。

  8. 「ホスト識別子の変更」ページで、ホストに対して考えられるホスト名バリエーションをすべて追加します。プラス記号およびマイナス記号をクリックし、必要に応じてフィールドを追加または削除します。「アクセス・システム構成」で使用する「優先HTTPホスト」の値は、ホスト名バリエーションの1つとして追加する必要があります。たとえば、wcedg_wdwebhost1.mycompany.com:7777admin.mycompany.com:7777があります。

  9. 「キャッシュの更新」の横にあるチェック・ボックスを選択し、「保存」をクリックします。

    「現時点でキャッシュを更新すると、システム内のすべてのキャッシュがフラッシュされます。よろしいですか。」という内容のメッセージ・ボックスが表示されます。

    OK」をクリックして、構成変更の保存を終了します。

  10. 「ホスト識別子詳細」ページで変更内容を確認します。

10.2.3.5 WebGateプロファイルの更新

OAM構成ツールでは、app_domainパラメータの値で作成したWebGateプロファイルのPreferred_HTTP_Hostおよびホスト名属性に値が移入されます。正しく機能する構成とするには、この2つの属性の両方を適切な値で更新する必要があります。OAM CFGツールで作成したWebGateプロファイルを更新する手順は次のとおりです。

  1. Webブラウザで次のURLを指定し、アクセス・システム・コンソールに移動します。

    http://hostname:port/access/oblix
    

    hostnameにはWebPass Oracle HTTP Serverインスタンスを実行しているWebPassのホストを指定し、portにはOracle HTTP ServerインスタンスのHTTPポートを指定します。

  2. 「アクセス・システム(Access System)」メイン・ページで、「アクセス・システム・コンソール」リンクをクリックし、管理者としてログインします。

  3. 「アクセス・システム・コンソール」メイン・ページで、「アクセス・システム構成」リンクをクリックし、「アクセス・ゲート検索」ページを表示します。

  4. 適切な検索条件を入力して、「実行」をクリックし、アクセス・ゲートのリストを表示します。

  5. OAM構成ツールで作成したアクセス・ゲートを選択します。たとえば、WebCenter_EDG_AGを選択します。

  6. 「アクセス・ゲート詳細」ページで、「変更」を選択し、「アクセス・ゲートの変更」ページを表示します。

  7. 「アクセス・ゲートの変更」ページで、次のように更新します。

    • ホスト名: WebGateを実行しているコンピュータの名前にホスト名を更新します(webhost1.mycompany.comなど)。

    • 優先HTTPホスト: 前述の項で指定したホスト名バリエーションの1つにPreferred_HTTP_Hostを更新します(admin.mycompany.com:7777など)。

    • プライマリHTTP Cookieドメイン: ドメインの接尾辞がホスト識別子(例: mycompany.com)であるプライマリHTTP Cookieドメインを更新します。

  8. 保存」をクリックします。「これらの変更をコミットしますか。」という内容のメッセージ・ボックスが表示されます。

  9. OK」をクリックして、構成の更新を終了します。

  10. 「アクセス・ゲートの詳細」ページに表示される値を確認し、正常に更新されたことを確認します。

10.2.3.6 アクセス・サーバーの追加

アクセス・サーバーをWebGateに割り当てるには:

  1. 管理者としてアクセス・システム・コンソールにログインします。

  2. 必要に応じて、「アクセス・ゲート」ページの「詳細」に移動します。「アクセス・システム・コンソール」から、「アクセス・システム構成」→「アクセス・ゲート構成」→WebGateへのリンク(WebCenter_EDG_AG)を選択します。

  3. 「アクセス・ゲート」ページの「詳細」で、「アクセス・サーバーをリスト」をクリックします。

  4. このWebGateに現在構成されているプライマリ・アクセス・サーバーまたはセカンダリ・アクセス・サーバーを示すページが表示されます。

    「追加」をクリックします。

  5. 「新規アクセス・サーバーの追加」ページで、「サーバーの選択」リストからアクセス・サーバーを選択し、「プライマリ・サーバー」を指定して、WebGateの2つの接続を定義します。

    追加」ボタンをクリックして関連付けを完了します。

  6. アクセス・サーバーとWebGateの関連を示すページが表示されます。リンクをクリックしてサマリーを表示し、後で使用するためにこのページを印刷します。

  7. 手順3から6を繰り返し、別のアクセス・サーバーをWebGateに関連付けます。

10.2.3.7 委任フォーム認証の構成

OAMインストールとともにインストールしたWebGateにリダイレクトするようにフォーム認証を構成する手順は次のとおりです。

  1. 「アクセス・システム・コンソール」を開きます。

  2. 「アクセス・システム構成」画面で、左側のバーから「認証管理」を選択します。

  3. OraDefaultFormAuthNScheme」を選択します。

  4. 変更」をクリックします。

  5. 「チャレンジ・リダイレクト」フィールドで、IDMインストールのホストとポートを入力します(http://sso.mycompany.comなど)。

WebGateは、IDMインストールにインストールしておく必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』を参照してください。

10.2.4 WebGateのインストールと構成

Web層を保護するために、次の手順を実行して各WEBHOSTnマシンにWebGateをインストールする必要があります。

  1. 次のコマンドを使用して、WebGateインストーラを起動します(インストーラの場所は、第1.5.5項「インストールするコンポーネント」を参照)。

    ./Oracle_Access_Manager10_1_4_3_0_linux_OHS11g_WebGate –gui
    
  2. 「ようこそ」画面が表示されます。「次へ」をクリックします。

  3. 「顧客情報」画面(図10-1)で、Webサーバーを実行しているユーザー名とユーザー・グループを入力します。「次へ」をクリックして続行します。

    図10-1 「顧客情報」画面

    図10-1の説明
    「図10-1顧客情報画面」の説明

  4. インストール先画面(図10-2)で、WebGateをインストールするディレクトリを指定します。「次へ」をクリックして続行します。

    図10-2 インストール先画面

    図10-2の説明
    「図10-2 インストール先画面」の説明

  5. インストールの概要の画面で「次へ」をクリックします。

  6. WebGate構成画面(図10-3)の説明に従って、WebGateに必要なGCCランタイム・ライブラリをダウンロードし、「参照」を使用して、このGCCランタイム・ライブラリのローカル・コンピュータ上の場所を指定します。「次へ」をクリックして続行します。

    図10-3 ラインタイム・ライブラリ画面

    図10-3の説明
    「図10-3 ラインタイム・ライブラリ画面」の説明

  7. この段階で、インストーラにより必要なアーティファクトが作成されます。作成が完了したら、「次へ」をクリックして続行します。

  8. 「トランスポート・セキュリティ・モード」画面(図10-4)で、「オープン・モード: 暗号化なし」を選択し、「次へ」をクリックして続行します。

    図10-4 トランスポート・セキュリティ・モード画面

    図10-4の説明
    「図10-4 トランスポート・セキュリティ・モード画面」の説明

  9. WebGate構成画面で、使用するアクセス・サーバーの詳細を入力します。入力する情報は次のとおりです。

    • WebGate ID: OAM構成ツールを実行したときの指定のID

    • WebGateのパスワード

    • アクセス・サーバーID: OAMアクセス・サーバー構成から報告されたID

    • アクセス・サーバーのホスト名: OAMアクセス・サーバー構成から報告された名前

    • アクセス・サーバーのポート番号: OAMアクセス・サーバー構成から報告された番号


    注意:

    アクセス・サーバーのID、ホスト名およびポートは、すべて入力が必須の項目です。

    これらの詳細は、Oracle Access Manager管理者から取得できます。「次へ」をクリックして続行します。

    図10-5 アクセス・サーバー構成画面

    図10-5の説明
    「図10-5 アクセス・サーバー構成画面」の説明

  10. 「Webサーバーの構成」画面で「はい」をクリックすると、自動的にWebサーバーが更新されます。「次へ」をクリックして続行します。

  11. 表示された「Webサーバーの構成」画面で、httpd.confファイルが格納されているディレクトリのフルパスを指定します。このファイルは、次のディレクトリにあります。

    ORACLE_BASE/admin/<OHS_Instance>/config/OHS/<OHS_ComponentName>
    

    次に例を示します。

    /u01/app/oracle/admin/ohs_instance2/config/OHS/ohs2/httpd.conf
    

    次へ」をクリックして続行します。

  12. 表示された「Webサーバーの構成」ページに、Webサーバー構成がWebGate向けに変更されたことを示すメッセージが示されます。「はい」をクリックして確認します。

  13. Webサーバーをいったん停止してから再起動し、構成の更新を有効にします。「次へ」をクリックして続行します。

  14. 表示された「Webサーバーの構成」画面に、「WebサーバーをSSLモードで設定する場合、SSL関連パラメータを使用してhttpd.confファイルを構成する必要があります。SSL構成を手動で調整するには、表示される指示に従ってください。」というメッセージが示されます。「次へ」をクリックして続行します。

  15. 表示された「Webサーバーの構成」画面に、製品設定とWebサーバーの構成の残りの部分に関する情報が記載されているドキュメントの場所を示すメッセージが表示されます。「いいえ」を選択し、「次へ」をクリックして続行します。

  16. 最後の「Webサーバーの構成」画面が表示されます。Webサーバーの構成に関する詳細情報を得るには、手動でブラウザを起動し、該当のHTMLドキュメントを開くように指示するメッセージが表示されます。「次へ」をクリックして続行します。

  17. 「Oracle COREid Readme」画面が表示されます。画面の情報を確認し、「次へ」をクリックして続行します。

  18. 正常にインストールが完了したことを示すメッセージが、インストールの詳細とともに表示されます。

10.2.5 WebLogic認証プロバイダの設定

この項では、第10.1.2.1項「LDAP認証プロバイダの作成」の手順に従って、LDAP認証プロバイダを設定済であると想定します。LDAP認証プロバイダをまだ作成していない場合は、この項の作業を進める前に作成しておいてください。

この項の項目は次のとおりです。

10.2.5.1 構成ファイルのバックアップ

まず、次の関連する構成ファイルをバックアップします。

ORACLE_BASE/admin/<domain_name>/aserver/<domain_name>/config/config.xml 
ORACLE_BASE/admin/<domain_name>/aserver/<domain_name>/config/fmwconfig/jps-config.xml
ORACLE_BASE/admin/<domain_name>/aserver/<domain_name>/config/fwmconfig/system-jazn-data.xml

管理サーバーのboot.propertiesファイルもバックアップします。

10.2.5.2 OAM IDアサータの設定

OAM IDアサータを設定する手順は次のとおりです。

  1. WebLogicコンソールにログインしていない場合は、ログインします。

  2. SecurityRealms\<Default Realm Name>\Providersに移動します。

  3. 新規」をクリックし、ドロップダウン・メニューから「OAM Identity Asserter」を選択します。

  4. アサータの名前(OAM ID Asserterなど)を入力し、「保存」をクリックします。

  5. 新しく追加したアサータをクリックし、OAMアイデンティティ・アサータの構成画面を確認します。

  6. 「制御フラグ」を「REQUIRED」に設定して、「保存」をクリックします。

  7. プロバイダ固有」タブを開き、必要な設定を次のように構成します。

    • プライマリ・アクセス・サーバー: OAMサーバーのエンドポイント情報をHOST:PORT形式で指定します。

    • アクセス・ゲート名: アクセス・ゲートの名前(WebCenter_EDG_AGなど)。

    • アクセス・ゲートのパスワード: アクセス・ゲートのパスワード(オプション)。

  8. 設定を保存します。

10.2.5.3 プロバイダの順序の設定

OAMアイデンティティ・アサータ、OID認証プロバイダおよびデフォルト認証プロバイダの制御フラグが次のように設定されていることを確認し、これらの認証プロバイダを並べ替えます。

  • OAMアイデンティティ・アサータ: REQUIRED

  • OID LDAP認証プロバイダ(またはOVD LDAP認証プロバイダ): SUFFICIENT

  • デフォルト認証プロバイダ: SUFFICIENT

10.2.6 管理コンソール・アプリケーションのログイン・フォームの変更

「/」で記述したURLにコンソール・アプリケーションが直接ログインできるように、そのアプリケーションのweb.xmlファイルを変更します。これを実行するには:

  1. 次のようにWL_HOME/server/lib/consoleapp/webapp/WEB-INF/web.xmlファイルをバックアップします。

    SOAHOST1>cp WL_HOME/server/lib/consoleapp/webapp/WEB-INF/web.xml WL_HOME/server/lib/consoleapp/webapp/WEB-INF/web.xml.backup
    
  2. web.xmlファイルを編集して、form-login-pageのURLを「/」に変更します。

    具体的な変更箇所は次のとおりです。

    login-config>
        <auth-method>CLIENT-CERT,FORM</auth-method>
        <form-login-config>
          <form-login-page>/login/LoginForm.jsp</form-login-page>
          <form-error-page>/login/LoginError.jsp</form-error-page>
        </form-login-config>
      </login-config>
    

    変更後:

    <login-config>
        <auth-method>CLIENT-CERT,FORM</auth-method>
        <form-login-config>
          <form-login-page>/</form-login-page>
          <form-error-page>/login/LoginError.jsp</form-error-page>
        </form-login-config>
      </login-config>
    
  3. 同じSSOの動作で管理サーバーがフェイルオーバーできるようにするには、SOAHOST2のインストールで前述の手順を繰り返します。

  4. 管理サーバーを再起動します。

10.3 WebCenterアプリケーションの構成

この項の項目は次のとおりです。

10.3.1 システム・プロパティの構成

アプリケーションがSSOモードで構成されているために特殊な処理が必要であることをWebCenterとADFに通知するシステム・プロパティがあります。このモードでは、次のシステム・プロパティが必要です。

表10-1 システム・プロパティ

プロパティ コメント

oracle.webcenter.spaces.osso

true

このフラグは、SSOが使用されているためにデフォルトのランディング・ページにログイン・フォームが表示されないことをWebCenterに通知します。かわりに、ユーザーがクリックするとSSO認証が起動するログイン・リンクが表示されます。


このプロパティを設定するには、<adminserver_domain_home>/binディレクトリにあるsetDomainEnv.shスクリプトを編集します。次のように、このプロパティをEXTRA_JAVA_PROPERTIES変数に追加します。

EXTRA_JAVA_PROPERTIES="-Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true -Doracle.mds.bypassCustRestrict=true -Djps.update.subject.dynamic=true -Doracle.webcenter.spaces.osso=true -noverify ${EXTRA_JAVA_PROPERTIES}"

この変更の後で、次のサーバーを再起動します。

  • WebCenterの管理サーバー

  • ドメインのすべての管理対象サーバー

  • Web層のOHS

10.3.2 WebCenter管理者ロールの構成

WebCenterのプライマリ認証プロバイダとしてOracle Internet DirectoryまたはOracle Virtual Directoryを構成した後は、weblogicユーザーをWebCenter管理者として使用しないでください。Oracle Internet Directoryにユーザーを作成し、WLSTまたはFusion Middleware Controlを使用して、そのユーザーをWebCenter管理者にします。

10.3.2.1 WLSTを使用したWebCenter Spaces管理者ロールの付与

WLSTを使用してWebCenter管理者ロールを付与する手順は、次のとおりです。

  1. WLSTを起動します。

  2. 次のコマンドを使用して、ターゲット・ドメインのWebCenter Spaces管理サーバーに接続します。

    connect('<user_name>','<password>, '<host_id:port>')
    

    各値の説明は次のとおりです。

    • <user_name>は、管理サーバーへのアクセスに使用するユーザー・アカウントの名前(weblogicなど)です。

    • <password>は、管理サーバーへのアクセスに使用するパスワードです。

    • <host_id>は、管理サーバーのホストIDです。

    • <port>は、管理サーバーのポート番号(7001など)です。

  3. 次のように、grantAppRoleコマンドを使用して、LDAPのユーザーにWebCenter Spaces管理者アプリケーション・ロールを付与します。

    grantAppRole(appStripe="webcenter", appRoleName="s8bba98ff_4cbb_40b8_beee_296c916a23ed#-#Administrator",
    principalClass="weblogic.security.principal.WLSUserImpl", principalName="<wc_admin>")
    

    <wc_admin>は、作成する管理者アカウントの名前です。

  4. 新しいアカウントをテストするには、新しいアカウント名を使用してWebCenter Spacesにログインします。

    「管理」リンクが表示され、すべての管理操作を実行できるようになります。

10.3.2.2 Fusion Middleware Controlを使用したWebCenter Spaces管理者ロールの付与

ここでは、デフォルトのweblogicアカウント以外のユーザー・アカウントにWebCenter Spaces管理者ロールを付与する方法を説明します。

Fusion Middleware Controlを使用してWebCenter Spaces管理者ロールを付与する手順は、次のとおりです。

  1. Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Spaces用のWebLogicドメインを選択します。

  2. 「WebLogicドメイン」メニューから、「セキュリティ」→「アプリケーション・ロール」を選択します。

    「アプリケーション・ロール」ページが表示されます。

  3. WebCenter Spacesの「アプリケーション」名(WLS_Spaces/webcenter)を選択し、WebCenter Spacesで「ロール名」として使用される次の内部識別子を指定して、管理アプリケーション・ロールを検索します。

    s8bba98ff_4cbb_40b8_beee_296c916a23ed#-#Administrator
    

    この検索では、s8bba98ff_4cbb_40b8_beee_296c916a23ed#-#Administratorが返されます。これが管理者ロール識別子になります。

  4. 「ロール名」列で管理者ロール名(s8bba98ff_4cbb_40b8_beee_296c916a23ed#-#Administrator)をクリックします。

    「アプリケーション・ロールの編集」ページが表示されます。

  5. ユーザーの追加」をクリックします。

    「ユーザーの追加」ポップアップが表示されます。

  6. 検索機能を使用して、管理者ロールを割り当てるユーザーを検索します。

  7. 矢印キーを使用して、「使用可能なユーザー」列から「選択したユーザー」列にユーザーを移動し、「OK」をクリックします。

  8. 「アプリケーション・ロールの編集」ページで、「OK」をクリックします。

  9. WLS_Spaces管理対象サーバーを再起動します。

    WebCenter Spacesにログインすると、「管理」リンクが表示され、すべての管理操作を実行できます。

10.3.3 OAM用のディスカッション・サーバーとWikiの構成

この項の項目は次のとおりです。

10.3.3.1 ディスカッション・サーバーでSSOプロバイダとしてOAMを使用するための設定

Oracle WebCenterディスカッション・サーバーをOAMシングル・サインオン用に構成するには:

  1. 次の場所でOracle WebCenterディスカッション・サーバーの管理コンソールにログインします。

    http://host:port/owc_discussions/admin

    hostおよびportは、WLS_Services管理対象サーバーのホストIDとポート番号です。

  2. 「システム・プロパティ」ページを開き、「owc_discussions.sso.mode」プロパティを編集(このプロパティがすでに存在する場合)または追加して、その値を「true」に設定します。

  3. SSOサーバーのベースURLを示すように「jiveURL」プロパティを編集または追加します。次に例を示します。

    jiveURL = example.com:8890/owc_discussions
    

10.3.3.2 WebCenterへのWikiページの追加

Wikiページ機能は、Webページ内に組込み可能なポートレットとしてサポートされます(SSO機能も有効)。この機能はアイデンティティ・ストアを必要とせず、サポートもしないため、LDAPストアを設定する必要はありません。

WebCenterのグループ・スペースにWikiページを追加するには:

  1. WebCenter Spacesにログインし、グループ・スペースに移動します。

  2. ページを追加し、スタイルとして「Webページ」を選択します。

  3. ページが作成されたら、右上隅にある「編集」アイコン(鉛筆)をクリックします。「コンポーネント・プロパティ」ダイアログで、「ソース」フィールドに次のURLを入力します。

    http://<host>:<OHS port>/owc_wiki/page/show.jz?inline=1&scope=#{communityContext.communityName}
    

    これは、使用中のOHSポートのURLであることに注意してください。これにより、WebGateを介して容易にSSO機能を利用できます。

  4. コンポーネント・プロパティの指定が完了すると、Wikiページのコンテンツが表示されます。

  5. 変更を保存します。

10.4 WebCenterおよびBPELの認証の構成

この項の項目は次のとおりです。

10.4.1 認証プロバイダの設定

SOAドメインがWebCenterドメインと同じ認証プロバイダを使用し、OAM認証用に構成されていることを確認します。

10.4.2 soa-infraのBPMWorkflowAdminアプリケーション・ロールのロール・メンバーの設定

ユーザーweblogicを持たないアイデンティティ・ストアにドメインを関連付ける場合は、アプリケーション・ロールBPMWorkflowAdminに別の有効なユーザーを割り当てる必要があります。このロールを有効なユーザーに割り当てる手順は次のとおりです。

  1. LDAPストアに、このロールを割り当てるユーザー(この場合の名前はWCAdmin)を作成します。

  2. ロールを割り当てます。この作業は、SOAのOracleホームからWLSTを使用して実行できます。

    次に例を示します。

    cd $ORACLE_HOME/common/bin/
    wlst.sh
    
    connect('weblogic','weblogic', 'SOAADMINHOST:7001')
    revokeAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="oracle.security.jps.service.policystore.ApplicationRole", principalName="SOAAdmin")
    grantAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="weblogic.security.principal.WLSUserImpl", principalName="WCAdmin")
    

10.5 インストールのバックアップ

拡張したドメインが正常に動作していることを確認した後、そのインストール内容をバックアップします。これは、以降の手順で問題が発生した場合に短時間でリストアできることを考慮した迅速なバックアップです。バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメントの設定が完了すれば、このバックアップは破棄してかまいません。その時点では、デプロイメント固有の定期的なバックアップ手順とリカバリ手順を実行できるようになっています。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。バックアップおよびリストアを必要とするOracle HTTP Serverのデータの詳細は、このガイドでOracle HTTP Serverのバックアップとリカバリの推奨事項に関する項を参照してください。コンポーネントのリカバリ方法に関する詳細は、このガイドでコンポーネントのリカバリに関する項およびコンポーネントが失われた後のリカバリに関する項を参照してください。ホストが失われた場合のリカバリに固有の推奨事項は、このガイドで別のホストへのOracle HTTP Serverのリカバリに関する項を参照してください。また、データベースのバックアップの詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

この時点でインストールをバックアップする手順は次のとおりです。

  1. Web層をバックアップする手順は次のとおりです。

    1. opmnctlを使用してインスタンスを停止します。

      ORACLE_BASE/admin/<instance_name>/bin/opmnctl stopall
      
    2. 次のコマンドをroot権限で実行して、Web層のミドルウェア・ホームをバックアップします。

      tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web.tar $MW_HOME
      
    3. 次のコマンドをroot権限で実行して、Web層のインスタンス・ホームをバックアップします。

      tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web_instance.tar $ORACLE_INSTANCE
      
    4. opmnctlを使用してインスタンスを起動します。

      ORACLE_BASE/admin/<instance_name>/bin/opmnctl startall
      
  2. 管理サーバーのドメイン・ディレクトリをバックアップします。バックアップを実行してドメイン構成を保存します。構成ファイルは、すべてORACLE_BASE/admin/<domain_name>ディレクトリの下にあります。

    SOAHOST1> tar -cvpf edgdomainback.tar ORACLE_BASE/admin/<domain_name>