4 Oracle Tuxedoライセンス

この章では、Oracle Tuxedoおよびアドオン製品のライセンスについて説明します。

4.1 Oracle Tuxedo製品ファミリ

Oracle Tuxedo製品ファミリは、次のコンポーネントで構成されています。

Oracle Tuxedo: Oracle Tuxedoは、Webからエンタープライズにいたる異機種環境において、C/C++/COBOLベースの高性能なトランザクション・アプリケーションを作成するためのインフラストラクチャを提供します。Oracle Tuxedoを使用すると、ユーザーは、基礎となるハードウェア、オペレーティング・システム、ネットワークおよびデータベース環境に依存することなく分散アプリケーションを開発、管理およびデプロイできます。

Tuxedoインストーラを使用して、次のようにTuxedoの様々なサーバーおよびクライアント・コンポーネントをインストールすることができます。

サーバー・コンポーネント:

Oracle Application-to-Transaction Monitor Interface（ATMI）サーバー・ソフトウェア
Oracle Common Object Request Broker Architecture（CORBA）C++サーバー・ソフトウェア
Oracle SALT
Oracle Joltサーバー・ソフトウェア
Oracle SNMP Agentソフトウェア
Oracle Tuxedo Administration Consoleソフトウェア
Oracle TSAM Agent
Link-Level Encryption（LLE）およびSecure Sockets Layer（SSL）暗号化ソフトウェア

クライアント・コンポーネント:

Oracle ATMI Workstation（/WS）クライアント・ソフトウェア
Oracle CORBA C++クライアント・ソフトウェア（C++クライアントObject Request Broker（ORB）および環境オブジェクトを含む）
Oracle Joltクライアント・ソフトウェア
Tuxedo.NET Workstationクライアント・ソフトウェア
LLEおよびSSL暗号化ソフトウェア

Oracle Tuxedoインストーラを使用して、Oracle Jolt、Oracle SALTおよびOracle TSAM製品のコンポーネントをインストールすることもできます。Oracle Tuxedoのライセンスではこれらのコンポーネントの使用は許可されていません。これらのコンポーネント（Oracle Jolt、Oracle SALTおよびOracle TSAM）は、次に説明するようにそれぞれ単独でライセンスを購入する必要があります。

Oracle Jolt: Oracle Joltは、Oracle Tuxedoアプリケーション・サービスにアクセスするためのJavaベースのクライアントAPIを提供して、既存のTuxedoアプリケーションの機能をイントラネットやインターネット対応に拡張します。JoltクライアントAPIは、スタンドアロン・モード内で、またはOracle WebLogicサーバーなどのアプリケーション・サーバー内から使用できます。

Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo（SALT）: Oracle SALTを使用すると、WebサービスとしてTuxedoサービスにアクセスできるほか、Tuxedoドメイン外にホストされているWebサービスにTuxedoアプリケーションからアクセスすることができます。SALTは、使いやすい、構成駆動型のモデルを提供するため、プログラミングの必要はありません。

Oracle Tuxedo System and Applications Monitor（TSAM）: Oracle TSAMは、システムおよびアプリケーション・サーバー、アプリケーション・トランザクションを監視し、エンド・ツー・エンドのパフォーマンス・データおよび関連する統計を提供します。TSAMは、サービス・レスポンス時間、使用率、SLA違反などの収集データをWebベースの集中管理コンソールを介してレポートします。

ユーザーは、TSAMマネージャを介して監視および管理する各ノード上でTSAMエージェントを実行する必要があります。このようなエージェントごとにライセンスを購入する必要があります。TSAMマネージャの1つ以上のインスタンスとそのコンソールは、追加ライセンスなしで実行できます。