Oracle Fusion Middleware Oracle Process Manager and Notification Server管理者ガイド 11gリリース1(11.1.1.1.3) B60985-01 |
|
戻る |
次へ |
この章では、OPMN opmn.xml
ファイルの要素および属性の一般的な構成例を示し、またそれらの要素および属性について説明します。
この章は、次の項で構成されています。
例6-1に、opmn.xml
ファイル内に記述できる要素と属性のうち、システム・コンポーネントに固有ではないものをすべて示します。
すべてのパス、モジュール・データ値および環境変数値は、次のグローバル変数を参照できます。これらのグローバル変数は、それぞれのプラットフォーム固有値に展開されます。
表6-1 グローバル変数および定義
グローバル変数 | 定義 |
---|---|
|
|
|
|
: |
ライブラリ・パス(またはクラス・パス)の区切り文字(例: Linuxでは:、Microsoft Windowsでは;) |
|
実行可能ファイルの拡張子(例: Linuxではなし、Microsoft Windowsでは.exe) |
|
共有ライブラリの拡張子(例: Linuxでは.so、Microsoft Windowsでは.dll) |
|
シェル・ファイルの拡張子(例: Linuxでは.sh、Microsoft Windowsでは.bat) |
上で定義している変数はそれぞれ、LinuxやWindowsの環境変数と同じ構文を使用して参照される必要があります。たとえば、ORACLE_HOME
、{ORACLE_HOME}
または%ORACLE_HOME%
という参照はいずれも、ORACLE_HOME
へのフルパスに変換されます。
OPMNはまた、OPMNが実行されているプラットフォームに基づいて、すべてのパス内、モジュール・データ値内または環境変数値内のパス区切り文字を自動的に変換します。たとえば、/oracle/instances/ias1
はLinux上ではこのまま変更されませんが、Microsoft Windows上ではOPMNによって\oracle\instances\ias1
に変換されます。
OPMNは、^文字をエスケープ文字として使用して、その後ろに配置された文字のパス区切り文字変換を無効にします。したがって、^/は、解析後の文字列では常に/に変換されます。2つの^文字は1つの^に変換されます。
例6-1 一般的な構成の要素および属性
<opmn> <log path="path" comp="comp-codes" rotation=-size="kBytes" rotation-hour="HOD"/> <debug="path" comp="comp-codes" rotation-size="kBytes" rotation-hour="HOD"/> <notification-server interface="type"> <ipaddr remote="ip; ip" request="ip; ip"/> <port local="port" remote="port" reqest="port"/> <ssl enabled="boolean" wallet-file="path" wallet-password="password" openssl-certfile="path" openssl-keyfile="path open" openssl-password="password" openssl-lib="path"/> <tune io-timeout="timeout" io-idle="interval" timeout="timeout"/> </notification-server> <process-manager insecure-remote-requests="boolean"> <process-modules> <module path="path" tag="tag-id" status="state" cron="interval"> <module-data> <category id="id"> <data id="id" value="value" process-conversion="boolean"/> </category> </module-data> <module-id id="module-id"/> </module> </process-modules> <ias-instance="id="ias-instance-name"" name="ias-instance-name"ORACLE_HOME="path"> <environment> <variable id="id" value="value" append="boolean" process-conversion="boolean"/> </environment> <!-- module-data--> <ias-component id="component-id" id-matching="boolean" status="state"> <!-- environment--> <!-- module-data--> <dependencies> <database db-connect-info="connect" infrastructure-key="key"timeout="depend-timeout" cache-timeout="cache-timeout"/> <OID address="address" infrastructure="boolean" timeout="depend-timeout" cache-timeout="cache-timeout"> <ssl enabled="boolean" wallet-file="path" wallet-password="password"> </OID> <OSSO host="hostname" port="port" URI="uri" timeout="depend-timeout" cache-timeout="cache-timeout"> <ssl enabled="boolean" wallet-file="path" wallet-password="password"> </OSSO> <managed-process ias-instance="ias-instance-id" ias-component="ias-component-id" process-type="process-type-id" process-set="process-set-id" autostart="boolean" autostop="boolean" timeout="depend-timeout"cache-timeout="cache-timeout"/> </dependencies> <process-type="process-type-id" module-id="module-id" status="state" working-dir="path"> <!-- environment--> <!-- module-data--> <!-- dependencies--> <event-scripts> <pre-start path="path"> <pre-stop path="path"> <post-crash path="path"> </event-scripts> <start timeout="timeout" retry="num"/> <stop timeout="timeout"/> <restart timeout="timeout" retry="num"/> <ping timeout="timeout" retry="num" interval="interval"/> <port id="id" range="range"/> <process-set id="process-set-id" restart-on-death="boolean" numprocs="num" minprocs="min" maxprocs="max" status="state" working-dir="path" parallel-requests="boolean"> <!-- environment--> <!-- module-data--> <!-- dependencies--> <!-- event-scripts--> <!-- start:--> <!-- stop--> <!-- restart--> <!-- ping--> <!-- port--> </process-set> </process-type> </ias-component> </ias-instance> <launch-targets> <launch-target id="id"> <exec path="path"/> <argument value="argument"/> <timeout value="seconds"/> <max-concurrency value="number"/> </launch-target> </launch-targets> </process-manager> </opmn>
この項では、システム・コンポーネントに固有ではない、opmn.xml
ファイル内の要素と属性について説明します。この項では、さらに、それぞれの要素の属性についても説明します。
opmn
<opmn>
は、opmn.xml
ファイル内に記述される最上位の要素です。
path
、comp
、rotation-size
、rotation-hour
OPMNのログ・メカニズムの構成を定義します。
ORACLE_INSTANCE
/diagnostics/logs/OPMN/opmn/opmn.log
internal
、ons
、pm
comp-codes
のリスト。comp-codes
リストの項目は、セミコロンを使用して区切る必要があります。comp
属性では、ロギング対象イベントのコンポーネント・コードを指定します。それらのコードは、次のコマンドを使用して、OPMNのランタイム時に動的に表示したり、変更したりできます。
> opmnctl query target=log > opmnctl set target=log comp=<comp-codes>
ログのデフォルトcomp-codesにはすでに、すべての考えられるログ・メッセージが含まれているため、その値を変更しないことをお薦めします。
次のcomp-codesが、opmn.xml
ファイルのログ要素およびデバッグ要素に表示されます。
internal
: OPMNの共通内部情報のログ
ons
: OPMNのONSコンポーネント情報のログ
pm
: OPMNのPMコンポーネント情報のログ
ons
コンポーネントもpm
コンポーネントも、component[subcomponents]
の構文を使用して指定できるサブコンポーネントから構成されています。指定できるコンポーネントは、ons
またはpm
(両方とも指定する場合はセミコロンで区切る)です。コンポーネントの有効なサブコンポーネントのリストは、それぞれカンマで区切ります。たとえば、comp="ons[local,listener];pm"
のように指定します。
表6-2に、ONSコンポーネントのコードの一覧を示します。
表6-2 ONSコンポーネントのコード
ONS属性 | 定義 |
---|---|
all |
すべてのサブコンポーネント |
local |
ローカル情報 |
listener |
リスナー情報 |
discover |
検出(サーバーまたはマルチキャスト)情報 |
servers |
ファームに接続されていて現在稼働中のリモート・サーバー |
topology |
現在のファーム全体のサーバー接続トポロジ |
server |
リモート・サーバー接続情報 |
client |
クライアント接続情報 |
connect |
全般的な接続情報 |
subscribe |
クライアント・サブスクリプション情報 |
message |
通知の受信および処理情報 |
deliver |
通知配信情報 |
special |
特殊な通知処理 |
internal |
内部リソース情報 |
secure |
SSL操作情報 |
workers |
ワーカー・スレッド |
表6-3に、PMコンポーネントのコードの一覧を示します。
表6-3 PMコンポーネントのコード
PM属性 | 定義 |
---|---|
all |
すべてのサブコンポーネント |
requests |
HTTP(ユーザー)リクエスト |
remote |
リモートHTTPリクエスト |
scheduler |
スケジューラ・スレッドおよびリソース情報 |
monitor |
モニター・スレッド情報 |
workers |
ワーカー・スレッド |
process |
管理対象プロセス |
depend |
依存性処理 |
internal |
内部リソース |
schedjobs |
周期的にスケジューリングされるジョブ |
procjobs |
プロセスごとにスケジューリングされるジョブ |
dms |
DMS処理 |
modules |
|
ons
またはpm
の各サブコンポーネントには、先頭に否定文字!を付けることができます。これにより、そのサブコンポーネントの選択が解除されます。allと指定した後に、特定のサブコンポーネントを否定することによって、そのサブコンポーネントを表示対象から除外できます。
コンポーネントおよびサブコンポーネントは、検出される順序に従って設定または否定されます。ons[all,!topology]
と指定すると、topology
を除くons
のすべてのサブコンポーネントが設定されます。一方、ons[!topology,all]
と指定すると、topology
を含むons
のすべてのサブコンポーネントが設定されます。
rotation-size
は、ログ・ファイルの最大サイズ(KB単位)です。ログ・ファイルのサイズが構成された値に達すると、OPMNのロギング・メカニズムによりログが閉じられ、そのログの名前がタイムスタンプを接尾辞とする名前に変更されて、新しいログ・ファイルが作成されます。この属性は、rotation-hour
とともに使用できます。
指定した時刻になると、OPMNのロギング・メカニズムによりログが閉じられ、そのログの名前がタイムスタンプを接尾辞とする名前に変更されて、新しいログ・ファイルが作成されます。この属性は、rotation-size
とともに使用できます。
path
、comp
、rotation-size
、rotation-hour
debug
要素には、OPMNデバッグ・ログ・メカニズムの構成定義が入ります。
注意: opmn.debug ファイルの使用を有効化する前に、Oracleサポート・サービスにお問い合せください。Oracleサポート・サービスでは、opmn.debug ファイルを使用してOPMNの問題のデバッグおよび診断を実行します。opmn.debug ファイル内のメッセージは通常、ユーザーに簡単に理解できるものではありません。 |
ORACLE_INSTANCE
/diagnostics/logs/OPMN/opmn/opmn.log
comp="comp-codes"
comp-codes
のリスト。comp-codes
リストの項目は、セミコロンを使用して区切る必要があります。comp
属性では、ロギング対象イベントのコンポーネント・コードを指定します。それらのコードは、次のコマンドを使用して、OPMNのランタイム時に動的に表示したり、変更したりできます。
> opmnctl query target=log > opmnctl set target=log comp=<comp-codes>
OPMNをリロードすると、opmn.xml
ファイル内の構成値に戻されます。
次のcomp-codesが、opmn.xml
ファイルのログ要素およびデバッグ要素に表示されます。
internal
: OPMNの共通内部情報のログ
ons
: OPMNのONSコンポーネント情報のログ
pm
: OPMNのPMコンポーネント情報のログ
ons
コンポーネントもpm
コンポーネントも、component[subcomponents]
の構文を使用して指定できるサブコンポーネントから構成されています。指定できるコンポーネントは、ons
またはpm
(両方とも指定する場合はセミコロンで区切る)です。コンポーネントの有効なサブコンポーネントのリストは、それぞれカンマで区切ります。たとえば、comp="ons[local,listener];pm"
のように指定します。
表6-4に、ONSコンポーネントのコードの一覧を示します。
表6-4 ONSコンポーネントのコード
ONS属性 | 定義 |
---|---|
all |
すべてのサブコンポーネント |
local |
ローカル情報 |
listener |
リスナー情報 |
discover |
検出(サーバーまたはマルチキャスト)情報 |
servers |
ファームに接続されていて現在稼働中のリモート・サーバー |
topology |
現在のファーム全体のサーバー接続トポロジ |
server |
リモート・サーバー接続情報 |
client |
クライアント接続情報 |
connect |
全般的な接続情報 |
subscribe |
クライアント・サブスクリプション情報 |
message |
通知の受信および処理情報 |
deliver |
通知配信情報 |
special |
特殊な通知処理 |
internal |
内部リソース情報 |
secure |
SSL操作情報 |
workers |
ワーカー・スレッド |
表6-5に、PMコンポーネントのコードの一覧を示します。
表6-5 PMコンポーネントのコード
PM属性 | 定義 |
---|---|
all |
すべてのサブコンポーネント |
requests |
HTTP(ユーザー)リクエスト |
remote |
リモートHTTPリクエスト |
scheduler |
スケジューラ・スレッドおよびリソース情報 |
monitor |
モニター・スレッド情報 |
workers |
ワーカー・スレッド |
process |
管理対象プロセス |
depend |
依存性処理 |
internal |
内部リソース |
schedjobs |
周期的にスケジューリングされるジョブ |
procjobs |
プロセスごとにスケジューリングされるジョブ |
dms |
DMS処理 |
modules |
|
ons
またはpm
の各サブコンポーネントには、先頭に否定文字!を付けることができます。これにより、そのサブコンポーネントの選択が解除されます。allと指定した後に、特定のサブコンポーネントを否定することによって、そのサブコンポーネントを表示対象から除外できます。
コンポーネントおよびサブコンポーネントは、検出される順序に従って設定または否定されます。ons[all,!topology]
と指定すると、topology
を除くons
のすべてのサブコンポーネントが設定されます。一方、ons[!topology,all]
と指定すると、topology
を含むons
のすべてのサブコンポーネントが設定されます。
rotation-size="kBytes"
rotation-size
は、ログ・ファイルの最大サイズ(KB単位)です。ログ・ファイルのサイズが構成された値に達すると、OPMNのロギング・メカニズムによりログが閉じられ、そのログの名前がタイムスタンプを接尾辞とする名前に変更されて、新しいログ・ファイルが作成されます。
rotation-size属性は、rotation-hour
属性とともに使用できます。
rotation-hour="HOD"
ログ・ファイルで使用されるrotation-hour
属性は、指定した時刻になると、OPMNのロギング・メカニズムによりログ・ファイルが閉じられ、そのログの名前がタイムスタンプを接尾辞とする名前に変更されて、新しいログ・ファイルが作成されます。この属性は、rotation-size
属性とともに使用できます。
notification-server
要素は、OPMNのONS部分を構成する要素を構成するか、またはその要素を含みます。
OPMNは、デフォルトでIPv6とIPv4の両方のネットワーク・インタフェースをサポートしています(IPv6のサポートの詳細は第3.5項を参照)。OPMNは、リスナー・ポートを両方のインタフェースにバインドし、いずれかのインタフェースを使用して接続を試みます。アドレスが使用可能な場合、OPMNは常にIPv6インタフェースを最初に使用することを試みます。これは、Sun社のJava仮想マシン(JVM)のデフォルトの動作と同じです。
他のOPMNサーバーへ接続する場合は、IPv4とIPv6の両方で同じネットワークを使用する必要があります。たとえば、IPv4インタフェースが使用可能であっても、IPv6によってIPv6ネットワーク・インタフェースのみが強制的に使用されます。したがって、OPMNは、同じネットワーク・インタフェースを使用する他のOPMNサーバーとの間でのみ接続が可能です。同じネットワーク・インタフェースのサポートを提供していないシステムにIPv4またはIPv6を構成すると、OPMNは起動しません。
remote、request
iapddr
要素には、ONSリスナー・スレッドおよびホスト・ポートのバインドに使用するホスト情報を指定します。
remote
属性には、ONSが自身のリモート・ポートをバインドするIPアドレスまたはホスト名を指定します。リモート・ポートは、ONS間の通信に使用されます。ONS間の通知の送受信はリモート・ポートを介して行われ、またOPMNは、ONSを使用し、リモート・ポートを介して他のOPMNサーバーにリモート・リクエストをルーティングします。
request
属性には、ONSが自身のリモート・ポートをバインドするIPアドレスまたはホスト名を指定します。このポートは、ステータス情報の取得にのみ使用できます。
local、remote、request
port
要素には、ONSリスナー・スレッドおよびホストとポートのバインドに使用するホスト情報が含まれます。
local="port"
local
属性には、ONSのローカル・ポートの値を指定します。
remote="port"
remote
属性には、ONSのリモート・ポートの値を指定します。
request="port"
request
属性には、ONSのリクエストport
の値を指定します。
enabled、wallet-file、wallet-password
、openssl-certfile
、openssl-keyfile
、openssl-password
およびopenssl-lib
ssl
要素は、ONS間のセキュリティおよび認証構成に使用されます。Oracle SSLレイヤー(wallet-file
およびwallet-password
)またはOpen SSLレイヤー(openssl-certfile
、openssl-keyfile
、openssl-password
およびopenssl-lib
)のいずれかを構成できます。両方は使用できません。Oracle SSLレイヤーとOpen SSLレイヤーを同じopmn.xml
ファイル内に構成すると、サーバーが起動しません。
Oracle SSLレイヤーは、Oracle Fusion MiddlewareまたはOracle Database製品のいずれかに付属するライブラリを使用します。Oracle SSLレイヤーは、標準のOracleウォレットを使用します。Open SSLレイヤーは、暗号化ハードウェアに対してより優れたパフォーマンス、ドキュメントおよびサポートを提供します。また、Open SSLレイヤーの方が、OPMN内部で使用するハードウェア領域が少なくなります。Open SSLは、セキュリティ・プロトコルを開発するためのオープン・ソースのツール・キットです。詳細は、次を参照してください。
true
またはfalse
enabled
値がtrueに設定されると、ONSでSSL接続が有効になります。
wallet-password
属性は、指定されたOracleウォレットのパスワード文字列です。
openssl-keyfile
のパスワードに使用する文字列openssl-password
属性は、指定されたopenssl-keyfile
に使用するパスワード文字列です。
io-timeout
、io-idle
、timeout
tune
要素には、Tuneable Notification ServerのONSパラメータに関する情報が含まれます。
io-timeout
は、ローカル・サーバーに直接接続された各リモートOPMN(またはONS)サーバーで使用される、ソケットの読取りタイムアウト値(秒単位)です。リモート・サーバーがio-timeout
に構成された時間内にローカル・サーバーとの接続を介してデータを受信しないと、リモート・サーバーで接続がタイムアウトになり、ソケットが閉じられます。io-timeout
値は、リモートOPMN(またはONS)サーバーでローカル・サーバーに対して使用されるタイムアウト時間です。
io-timeout
値は、さらに、ONS接続が切断された後のリソース・クリーンアップのタイムアウトとしても使用されます。タイムアウト前に接続が再確立されると、リソースは新しい接続に転送されます。接続が再確立されない場合、リソースはタイムアウト時間が経過した後に解放されます。
ビジー状態またはオーバーロードしているシステムで実行されているサーバーでは、io-timeout
パラメータの値を大きくする必要があります。
値0を指定すると、ローカル・サーバーに対するリモート・サーバー上のio-timeout
チェックが無効化されます。このio-timeout
により、フェイルオーバー参加状態、重複したONS通知の検出状態および停止中の接続に対するキューに格納された通知のクリーンアップが無効になります。通知は接続が再確立されるまでキューに格納され続けるため、タイムアウト・チェックが無効化され、接続が再確立されない場合、リモートOPMNまたはONSサーバーのメモリー使用量が増加し続ける可能性があります。io-timeout
パラメータの値は、デバッグ時にのみ0に設定してください。
構成された値が0以外で最小値より小さい場合は、最小値に設定され、最大値より大きい場合は、最大値に設定されます。
io-timeout
- (io-timeout
/ 3)io-timeout
- 2)の整数ローカル・サーバーの直接接続先の各リモート・サーバーにメッセージを送信する時間間隔(秒単位)を指定します。構成された時間間隔内にローカル・サーバーから任意のリモート・サーバーへ通常のネットワーク通信が行われなかった場合は、リモート・サーバーにメッセージが送信されます。
io-idle
パラメータを設定すると、アイドルであるが応答するOPMNサーバーがリモート・サーバーに接続しているときに、その接続がタイムアウトにならなくなります。ビジー状態のシステムでは、この値をio-timeout
値よりもはるかに小さい値に設定する必要があります。これにより、リモート・サーバーがタイムアウトを検出する前に、ローカル・サーバーがアイドル・メッセージをキューに入れ、リモート・サーバーに送信できる十分な時間を確保します。
io-timeout
が0の場合、io-idle
属性は無視されます。構成された値が最小値より小さい場合は、最小値に設定され、最大値より大きい場合は、最大値に設定されます。
timeout="timeout"
timeout
パラメータは、接続試行およびクライアント接続書込みのためローカルOPMNサーバーに対して使用されるソケット・タイムアウト値(秒単位)を指定します。ローカルOPMNサーバーへの接続のハンドシェイクが、構成されたタイムアウト値よりも長くかかる場合は、ソケットが閉じられ、接続リソースが使用可能になります。クライアント接続ソケットでの書込みが、構成されたタイムアウト値よりも長くかかる場合は、ソケットが閉じられ、接続リソースが使用可能になります。
insecure-remote-requests
process-manager
には、OPMNのPM部分に対する構成の定義が含まれます。
insecure-remote-requests="boolean"
true
またはfalse
insecure-remote-request
属性は、セキュリティ機能が構成されるまでリクエストを無効にする、セキュリティ・チェックを行うかどうかを指定します。デフォルトでは、ONSのSSLがenabled
でありウォレット・ファイルが認証用に構成されている場合にのみ、OPMNがリモートOPMNサーバーからルーティングされたリクエストの起動、停止、再起動、シャットダウンおよび再ロードを許可します。
注意: insecure-remote-request 属性をtrue に設定すると、セキュリティ・チェックが無効になるため、セキュリティ機能が構成されていない状態でこれらのリクエストをリモートで発行できるようになります。
insecure-remote-requests属性を |
各process module
は、特定のprocess-type
要素のセットをサポートするように設計されており、それらのprocess-type
要素が構成されている場合にのみ必要となります。PMは、指定したprocess module
ごとにライブラリを動的にロードします。
path、tag、status、cron
module
要素は、PMに対してprocess-type
固有のサポートを提供するために使用されます。各モジュールは、共有ライブラリとして実装されます。モジュールは、一連の標準機能をエクスポートし、PMのprocess module
APIを使用します。モジュールは、このモジュールがサポートするprocess-types
のリストを備える必要があります。1つの構成済process module
のみ、特定のprocess-type
をリストします。2つのモジュールに同じprocess-type
をリストすることはできません。
path="path"
path
属性には、共有ライブラリ・ファイルのパス名を指定する必要があります。ライブラリ・ファイルには、Linuxの場合は.so
、Microsoft Windowsの場合は.dll
というシステム接尾辞が付きます。接尾辞は省略でき、その場合、接尾辞はOPMNによって自動的に追加されます。パスを指定するときには、ORACLE_HOME
を使用できます。
このtag属性によってモジュールを識別します。モジュールは、PMのログ・ファイルにエラーを記録する場合に、またはリクエストへのレスポンスの一部として、自身のタグの値をレポートできます。必須ではありませんが、この属性に意味のある値を設定すると、プロセス管理の問題の追跡に役立ちます。
status="state"
enabled
critical、enabledまたはdisabled
モジュールをenabled
に設定すると、PMは、モジュールの初期化機能を起動してコールするときに自身の共有ライブラリをロードし、disabled
に設定すると、モジュール・エントリは完全に無視されます。モジュールのprocess-types
は、opmn.xml
ファイル内に構成されている場合、さらにdisabled
に設定されている必要があります。critical
状態は、モジュールの初期化が失敗した場合にOPMNが致命的なエラー・コードで終了する点を除き、enabled
状態と同じです。
モジュールのcron
コールバック機能をコールする時間間隔を秒単位で指定します。cron
コールバックをサポートしないモジュールに対してcron
の時間間隔を設定することはできません。モジュールを設計した場合以外、この属性の追加も変更も行わないでください。
module-data
ブロックが使用されるのは、特定のモジュールにのみ意味のある、モジュール固有の名前と値のペアを定義する場合です。各module-data
ブロックは、名前と値のデータのペアを含むいくつかのカテゴリにまとめられます。
module-data
ブロックは、opmn.xml
ファイル内の複数の要素に対して定義でき、OPMNは、process-set
レベルに、それ以上のレベルで定義されたすべての値を含む集約的なmodule-data
ブロックを作成します。この階層内に同じcategory id
とdata id
を持つ複数の定義が存在する場合は、最下位レベルに定義された値が使用されます。
表6-5に、階層内の各レベル(一番上が最上位レベル)で定義されたmodule-data
と、すべてのmodule-data
定義のprocess-set
レベルにおける結果の共用体を示します。
表6-6 module-dataの階層
モジュール | 定義 |
---|---|
|
<category id="CatA"> <data id= "DataAA" value="aaaa"/> </category> |
ias-component |
<category id="CatA"> <data id= "DataAB" value="abab"/> </category> <category id="CatB"> <data id= "DataBA" value="baba"/> </category> |
module |
<category id="CatA"> <data id= "DataAC" value="acac"/> </category> |
process-type |
<category id="CatA"> <data id= "DataAA" value="XXXX"/> </category> |
process-set |
<category id="CatB"> <data id= "DataBB" value="bbbb"/> </category> |
RESULT |
<category id="CatA"> <data id= "DataAA" value="XXXX"/> <data id= "DataAB" value="abab"/> <data id= "DataAC" value="acac"/> </category> <category id="CatB"> <data id= "DataBA" value="baba"/> <data id= "DataBB" value="bbbb"/> </category> |
id
category
要素は、module-data
ブロック内の編成レベルを表します。
id="id"
このid
文字列によってデータ・カテゴリを識別します。単一のmodule-data
ブロック内の各category id
は、一意にする必要がありますが、複数のmodule-data
ブロックに、同じdata category id
を含めることができ、その場合カテゴリは、関連していると見なされます。
id、value、process-conversion
module-data
カテゴリ内のデータ名の値を定義します。
id="id"
この文字列によってデータ属性を識別します。1つのカテゴリ内の各data id
は一意にする必要がありますが、複数のカテゴリに同じデータIDを含めることができます。同じIDを持つ異なるカテゴリ内に定義されている、他のデータ要素と同じIDを持つデータ要素は互いに関連します。
value="value"
データ要素のid
に関連付けられた値文字列です。data値が(process-set
以上の任意のレベルで)定義されているprocess-set
内(process-set
以上の任意のレベル)で定義された環境変数のうち、この値文字列内で$variable
または%variable%
として参照されているものは、変数値に展開されます。
true
true
またはfalse
process-conversion
属性を使用することで、区切り文字を設定できます。OPMNは、デフォルトで、data値文字列に含まれるスラッシュを、OPMNが稼働しているシステムに応じたディレクトリ・パスの区切り文字に変換します。UNIXでは\文字が/文字に、Windowsでは/文字が\文字に変換されます。この変換を無効にするには、この属性をfalseに設定します。
process-conversionがtrueの場合、OPMNでは、^文字をエスケープ文字として使用し、その後に続く文字の変換を無効にすることに注意してください。したがって、Windowsシステムでは、文字列中の^/は/となります。結果として生成される文字列内に^文字を指定する必要がある場合は、^文字を2つ並べて指定します。つまり、^^は^となります。
id
module-id
名は、プロセスのタイプを定義し、この構成をprocess module
に関連付けます。
この識別子は、各process-type
で使用され、そのprocess-type
をサポートするモジュールを指定します。複数のmodule-ids
を持つモジュールを構成できます。
id="module-id"
id
Oracleインスタンスの構成を定義します。各OPMNに対してサポートされるias-instance
は1つのみです。
id
= ias-instance-id;
name
= ias-instance-name
id="ias-instance-name"
この文字列には、ias-instance
のIDを指定します。
name="ias-instance-name"
ias-instance
-id
name
文字列には、ias-instance
の名前を指定します。この値を使用して、Oracleインスタンスが識別されます。
module-data
ブロックと同様に、environment
ブロックはopmn.xml
ファイル内の複数の要素に対して定義でき、OPMNは、process-set
レベルに、それ以上のレベルで定義されたすべての値を含む集約的なenvironment
ブロックを作成します。この階層内に同じid
を持つ複数の定義が存在する場合は、最下位レベルに定義された値が使用されます。
OPMNは、それぞれの管理対象プロセスについて一連のデフォルトの環境変数を提供するとともに、管理対象Javaプロセスについて一連のJavaシステム・プロパティを提供します。
表6-7では、環境変数について説明します。
表6-7 環境変数
環境変数 | 定義 |
---|---|
|
Oracleホームへのフルパス |
|
Oracleインスタンス・ホームへのフルパス |
|
Oracleインスタンスの名前 |
|
一意のプロセスID |
|
|
|
プロセスのインデックス |
|
|
|
コンポーネントの名前 |
|
コンポーネントのタイプ |
|
コンポーネントに関する、ディスク上の構成ファイルへの絶対パス |
|
コンポーネントに関する、ディスク上のログ・ファイルへの絶対パス |
|
デフォルト値はOPMN環境の |
|
デフォルト値はOPMN環境の |
|
デフォルト値はOPMN環境の |
|
デフォルト値はOPMN環境の |
|
デフォルト値は |
|
デフォルト値は |
|
Linuxのデフォルト値: ORACLE_HOME/bin:ORACLE_HOME/jdk/bin:/bin:/usr/bin:/usr/local/bin Microsoft Windowsのデフォルト値: %ORACLE_HOME%\lib;%ORACLE_HOME%\bin;%ORACLE_HOME%\jdk\bin;%SystemRoot%;%SystemRoot%\system32 |
|
デフォルト値はシステムの |
|
デフォルト値はシステムの |
|
デフォルト値はシステムの |
|
Oracleインスタンスが管理サーバーに登録されている場合はtrue |
|
関連付けられている管理ホスト(使用できない場合はN/A) |
|
関連付けられている管理ポート(使用できない場合はN/A) |
|
関連付けられている管理プロトコル(使用できない場合はN/A) |
|
関連付けられている管理ユーザー名(使用できない場合はN/A) |
表6-8では、すべての管理対象Javaプロセスに設定されるシステム・プロパティ(プロセスモジュールによってOPMNに対してそのようにフラグ付けされたもの)について説明します。
表6-8 システム・プロパティ
環境変数 | 定義 |
---|---|
|
一意のプロセスID |
|
|
|
プロセスのインデックス |
|
|
|
Oracleホームへのフルパス |
|
Oracleインスタンス・ホームへのフルパス |
|
Oracleインスタンスの名前 |
|
コンポーネントの名前 |
|
コンポーネントのタイプ |
|
コンポーネントに関する、ディスク上の構成ファイルへの絶対パス |
|
コンポーネントに関する、ディスク上のログ・ファイルへの絶対パス |
|
Oracleインスタンスが管理サーバーに登録されている場合はtrue |
|
関連付けられている管理ホスト(使用できない場合はN/A) |
|
関連付けられている管理ポート(使用できない場合はN/A) |
|
関連付けられている管理プロトコル(使用できない場合はN/A) |
|
関連付けられている管理ユーザー名(使用できない場合はN/A) |
id、value、append、process-conversion
variable要素は、環境変数の名前と値を定義します。
id="id"
id
には、環境変数の名前を指定します。environment id
は、environment
ブロック内で重複してもかまいませんが、最後に定義した値が前に定義した値よりも優先されます。異なる要素のenvironment
ブロック内で、同じenvironment id
を定義できますが、最下位レベルに定義した値が、それより上のレベルで定義した値よりも優先されます。
value="value"
環境変数の値を指定します。値文字列内で$variable
または%variable%
として参照されている環境変数は、変数値に展開されます。同じ環境変数が自身を参照して、上位レベルの定義を使用したり、これと同じenvironment
ブロック内の前の位置にある定義やOPMN環境内の定義を使用したりできます。
環境変数を参照する場合は、Linuxシェル構文の$variable
または${variable}
、あるいはMicrosoft Windows形式の%variable%
を使用できます。何も定義されていない変数を参照した場合、変数はそのまま維持されるので、value="_notdefined_"
は何も変更されません。
たとえば、次のenvironmentブロックでは、accumulate
に"foobar
"という値を指定しています。
<environment> <variable id="accumulate" value="foo"> <variable id="accumulate" value="${accumulate}bar"> </environment>
append="boolean"
true
またはfalse
この属性に対して値true
を指定することにより、新しい環境変数値を以前に定義した値に追加するようOPMNに強制できます。値と値との間はシステム・ライブラリ・デリミタ(Linuxの場合は:(コロン)、Microsoft Windowsの場合は;(セミコロン))で区切られます。これは、CLASSPATH
などの変数に使用する値をまとめる際に役立ちます。
たとえば、次のenvironment
ブロックでは、LinuxシステムのCLASSPATH
に/foo:/bar
という値を指定しています。
<environment>
<variable id="CLASSPATH" value="/foo">
<variable id="CLASSPATH" value="/bar" append="true">
</environment>
process-conversion="boolean"
true
true
またはfalse
id、id-matching、status
、type
ias-component
は、管理を目的としてprocess-type
を論理グループにまとめたものです。
id
属性は、ias-instance
内のias-component
を一意に識別します。
id-matching="boolean"
true
またはfalse
OPMNはデフォルトで、コンポーネントのid-matching
属性がtrue
に設定されている場合を除いて、すべての構成済ias-component
と一致するias-component
を指定しないようリクエストします。この属性がtrue
に設定されている場合は、ias-component
やそのias-component
に対して構成された任意のprocess-type
またはprocess-set
に反映されるためには、OPMNリクエストにias-component id
が明示的に含まれている必要があります。
status="state"
enabled
enabled
またはdisabled
ias-component
をenabled
に設定すると、OPMNは構成されたすべての属性および要素を解析して、OPMNに対する操作のリクエストを許可し、disabled
に設定すると、ias-component
エントリは完全に無視されます。
type="component-type"
type属性を使用すると、同じias-instance
内のias-component
間の関係を指定できます。
この属性を構成した場合、component-type
は、プロセスごとのCOMPONENT_TYPE
環境変数(またはJavaプロセスのoracle.component.type
システム・プロパティ)の値に使用されるとともに、COMPONENT_CONFIG_PATH
およびCOMPONENT_LOG_PATH
(oracle.component.configpath
およびoracle.component.logpath
)によって指定されたパスのtype要素に使用されます。component-type
が構成されていない場合は、process-type id
属性がこれらの文字列の構成で使用されます。
OPMNは、dependencies
を使用して、プロセスを起動するかどうかを決定します。module-data
およびenvironment
ブロックと同様に、dependenciesブロックは、opmn.xml
ファイル内の複数の要素に対し定義でき、OPMNは、process-set
レベルに、それ以上のレベルで定義されたすべての依存性が含まれた集約的な依存性リストを作成します。重複する依存性が異なるレベルで定義されている場合、プロセスを起動する前にその依存性に対する重複チェックが実行されます。OPMNは、process-set
レベルに、それ以上のレベルで定義されたすべての依存性が含まれた集約的な依存性リストを作成します。重複する依存性が異なるレベルで定義されている場合、プロセスを起動する前にその依存性に対する重複チェックが実行されます。
依存性のタイプは、主に外部と内部の2つに分けられます。外部依存性は、OPMNが管理しないリソースに使用されます。たとえば、Fusion Middleware Controlコンソールです。
外部プログラムは、リソースのチェックを行うためにOPMNによって実行されます。内部依存性は、システム・コンポーネント・プロセス(ユニット)に使用され、リモートのOPMN上で管理されるプロセスもこれに含まれます。
OPMNは、各依存性の既知の最後の状態を含む依存性の状態および最後にチェックを実行した時間のキャッシュを維持します。各依存性について、cache-timeout
パラメータを使用すると、キャッシュ内に維持している状態を使用する期間、またはその状態を使用するかどうかを指定できます。同様に、各依存性に対する一般的なタイムアウト・パラメータを使用して、その依存性からのステータス更新をOPMNが待つ時間(この時間を超えると、依存性のチェックおよびプロセスの起動が中止されます)を指定できます。
OPMNは、依存性が宣言されている順序で依存性をチェックします。依存性一覧のトラバースは、チェックがすべて成功する(依存性が有効)、最初のチェックが失敗する(依存性が無効)、あるいは依存性チェックがタイムアウトになるかのいずれかによって終了します。
db-connect-info、infrastructure-key、timeout、cache-timeout
database
要素には、チェックするデータベースを指定します。db-connect-info
またはinfrastructure-key
のいずれかを使用して、データベースを識別します。
infrastructure-key
が指定されない場合)db-connect-info
属性には、データベースへの接続に必要な文字列を指定します。この文字列は、次のいずれかの形式で指定できます。
<host>:<port>/<service name>
(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp) (HOST=<host>) (PORT=<port>)) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=<service name>)))
次に例を示します。
pdsundev7:1521/asdb.us.oracle.com
db-connect
が指定されない場合)infrastructure key
属性は、データベースの識別に必要です。
timeout="depend-timeout"
1200
timeout
属性には、依存性のチェックが完了するまでOPMNが待機する時間を秒単位で指定します。チェックが構成されたタイムアウトよりも長くかかっていると、OPMNはチェックが失敗したと見なします。
cache-timeout="cache-timeout"
600
cache-timeout
属性には、キャッシュ内の依存性のエントリに対してOPMNが現在の稼働中ステータスを使用する時間を秒単位で指定します。最後に成功した依存性のチェックが、現在のチェックからさかのぼって指定した秒数内に実行されたものであれば、即座に依存性のチェックに成功のフラグが付き、指定した秒数よりも前の場合は、新たに依存性のチェックが実行されます。cache-timeout
は最後に成功した依存性チェックのみを対象としており、前のチェックが失敗した場合は、別の方法で依存性チェックが実行されることに注意してください。値が0の場合、OPMNはチェックを常に実行します。
address、infrastructure、timeout、cache-timeout
<OID>
要素は、特定のOracle Internet Directoryのアドレス文字列をチェックするOracle Internet Directoryサービスを指定します。この値をtrue
に設定すると、デフォルトのOracle Internet Directoryが使用されます。
address="address"
address
要素には、Oracle Internet Directoryへの接続に必要なアドレス文字列を指定します。
address
が設定されていない場合)true
またはfalse
Oracleインスタンスに、デフォルトのインフラストラクチャのOracle Internet Directoryを使用するかどうかを指定します。
enabled、wallet-file、wallet-password
Oracle Internet Directory接続用のSSL情報を指定します。
enabled="boolean"
true
またはfalse
Oracle Internet Directory接続でSSLを有効にするには、enabled
属性をtrue
に設定します。
Oracle Internet Directory接続の認証に使用するウォレット・ファイルのパス名を指定します。
wallet-password
属性には、指定されたウォレット・ファイルに使用するパスワードを指定します。
1200
timeout
属性には、依存性のチェックが完了するまでOPMNが待機する時間を秒単位で指定します。チェックが構成されたタイムアウトよりも長くかかっていると、OPMNはチェックが失敗したと見なします。
cache-timeout="cache-timeout"
600
cache-timeout
属性には、キャッシュ内の依存性のエントリに対してOPMNが現在の稼働中ステータスを使用する時間を秒単位で指定します。最後に成功した依存性のチェックが、現在のチェックからさかのぼって指定した秒数内に実行されたものであれば、依存性のチェックに成功のフラグが付きます。そうでない場合、OPMNは別の依存性チェックを実行します。cache-timeout
は、最後に成功した依存性チェックに対するものです。前のチェックが失敗した場合、OPMNは別の方法で依存性のチェックを実行します。値が0の場合、OPMNはチェックを常に実行します。
host、port、URI、timeout、cache-timeout
OSSO
要素には、チェックするOracle Single Sign-Onサービスを指定します。
host="hostname"
host
属性には、Oracle Single Sign-On接続用のホスト名を指定します。
port="port"
port
属性には、Oracle Single Sign-On接続用のポートを指定します。
URI="uri"
URI
属性には、Oracle Single Sign-On接続用のURIを指定します。
enabled、wallet-file、wallet-password
ssl
要素には、Oracle Single Sign-On接続用のSSL情報を指定します。
enabled="boolean"
true
またはfalse
enabled
属性は、Oracle Single Sign-OnのSSL接続を有効にします。接続を有効にするには、この属性をtrue
に設定します。
wallet-file="path"
wallet-file
属性には、Oracle Single Sign-On接続の認証に使用するウォレット・ファイルのパス名を指定します。ORACLE_HOME
の値を使用できます。
wallet-password="password"
wallet-password
には、指定されたwallet-fileのパスワードを指定します。
timeout="depend-timeout"
1200
timeout
属性には、依存性のチェックが完了するまでOPMNが待機する時間を秒単位で指定します。チェックが構成されたタイムアウトよりも長くかかっていると、OPMNはチェックが失敗したと見なします。
cache-timeout="cache-timeout"
600
cache-timeout
属性には、キャッシュ内の依存性のエントリに対してOPMNが現在の稼働中ステータスを使用する時間を秒単位で指定します。最後に成功した依存性のチェックが、現在のチェックからさかのぼって指定した秒数内に実行されたものであれば、依存性のチェックに成功のフラグが付きます。そうでない場合、OPMNは別の依存性チェックを実行します。cache-timeout
は、最後に成功した依存性チェックに対するものです。前のチェックが失敗した場合、OPMNは別の依存性チェックを実行します。値が0の場合、OPMNはチェックを常に実行します。
ias-instance、ias-component、process-type、process-set、autostart、autostop、timeout、cache-timeout
managed-process
属性には、チェックする管理対象プロセスを指定します。process-type
またはprocess-set
に対応するプロセスは、指定した依存性の管理対象プロセスがアクティブでない場合には、起動しません。循環依存が検出されると、ローカルの管理対象プロセスでは拒否されますが、リモートの管理対象プロセスでは、依存性チェックのデッドロックが生じ、タイムアウトが発生します。
ias-instance="ias-instance-id"
process-type
またはprocess-set
のias-instance
管理対象プロセスの依存性のias-instance
を指定します。指定したias-instance
は、現在のOPMNで管理されていなければ、リモートの管理対象プロセスの依存性であると見なされます。
ias-component="ias-component-id"
管理対象プロセスの依存性のias-component
を指定します。
process-type="process-type-id"
管理対象プロセスの依存性のprocess-type-id
を指定します。
管理対象プロセスの依存性のprocess-set-id
を指定します。
autostart="boolean"
true
またはfalse
autostart
属性は、管理対象プロセスの依存性に使用されます。チェックの実行時にプロセスが実行されていない場合、autostart
要素に応じて、OPMNがそのプロセスの起動を試みます。
autostop="boolean"
true
またはfalse
管理対象プロセスの依存性が停止中である場合に、管理対象プロセスを停止するかどうかを指定します。この属性は、リモートの管理対象プロセスの依存性については常にfalse
です。
timeout="depend-timeout"
1200
timeout
属性には、依存性のチェックが完了するまでOPMNが待機する時間を秒単位で指定します。チェックが構成されたタイムアウトよりも長くかかっていると、OPMNはチェックが失敗したと見なします。
600
cache-timeout
属性は、リモートのOPMNが管理するプロセスにのみ使用されます。cache-timeout
属性には、キャッシュ内の依存性のエントリに対してOPMNが現在の稼働中ステータスを使用する時間を秒単位で指定します。最後のタイムアウト依存性のチェックが、現在のチェックからさかのぼって指定した秒数内に実行されたものであれば、即座に依存性のチェックに成功のフラグが付き、指定した秒数よりも前の場合は、OPMNが新たに依存性のチェックを実行します。cache-timeout
は最後に成功した依存性チェックのみを対象としており、前のチェックが失敗した場合は、OPMNにより依存性チェックが実行されることに注意してください。値が0の場合、OPMNはチェックを常に実行します。
注意: cache-timeout は最後に成功した依存性チェックのみを対象としており、前のチェックが失敗した場合は、OPMNにより別の依存性チェックが実行されます。 |
process-type
id、module-id、status、working-dir
process-type
は、同じモジュールがサポートするprocess-set
をグループ化したものです。
id="process-type-id"
id
属性は、ias-component
内のprocess-type
を一意に識別します。
module-id="module-id"
module-id
属性は、process-type
をサポートするmodule-id
属性に直接マップする必要があります。
status="state"
enabled
enabled
またはdisabled
process-type
をenabled
に設定すると、OPMNは構成されたすべての属性および要素を解析して、OPMNに対する操作のリクエストを許可し、disabled
に設定すると、process-type
エントリは完全に無視され、opmn.xml
ファイルの一覧にないエントリと同様に処理されます。
working-dir="path"
working-dir
パス名には、process-type
要素により作成される管理対象プロセス用に設定された作業ディレクトリを指定します。process-set
でworking-dir
属性も定義している場合、process-setのパス名はprocess-type
のパス名よりも優先されます。
event script
が実行されます。OPMNはスクリプトの実行が完了するか、またはタイムアウトが起こるまで待機してから、次のaction
を実行します。オプション名 | オプションの引数 | 説明 |
---|---|---|
|
|
システムの現在の |
|
|
管理対象プロセスの |
|
|
管理対象プロセスの |
|
|
管理対象プロセスの |
|
|
管理対象プロセスの |
|
|
管理対象プロセスの |
- |
|
プロセスの |
- |
|
プロセスの |
|
|
スクリプトが実行された理由を示す文字列。 |
- |
|
|
- |
|
システムでのプロセスの開始時間を示す整数値(秒単位)。 |
脚注1 この引数は、startがプロセスの再起動リクエストの一部である場合に、pre-startスクリプトについてのみ指定されます。pre-startイベントは、startの実行前でのみトリガーされます。restart操作は、stop操作とそれに続くstart操作から構成される場合があります。start操作は単独で実行することも、restart操作の一部として実行することもできます。
脚注2 この引数は、pre-stopまたはpost-crashイベント・スクリプトにのみ使用できます。
pre-start
path
構成した依存性チェックが実行されて(かつ成功して)からプロセスが実際に開始するまでの間に、OPMNが実行するpre-start
スクリプトを指定します。pre-start
スクリプトのタイムアウトは、プロセス自体の起動に設定されたタイムアウト値になり、このスクリプトの実行に使用した時間は、プロセスの起動のタイムアウト値に向かってカウントされます。スクリプトがタイムアウトした場合、プロセスは起動せず、関連するすべてのHTTPリクエストが失敗します。
イベント・スクリプトを使用してstart
、stop
、restart
などのOPMNプロセスのリクエストを実行する場合は注意が必要です。これらのリクエストは、process-set
レベルでシリアライズされます。現在のリクエスト(またはすでにキューに格納されている別のリクエスト)の対象となっているprocess-set
上でスクリプトがリクエストを起動する場合、そのスクリプトはタイムアウトになるまでハングします。
path="path"
このパス名で、OPMNが実行権限を持つ実行可能プログラム、またはOPMNが読取り権限と実行権限の両方を持つスクリプト・ファイルを指定する必要があります。
path
OPMNは、関連付けられたプロセスを停止する前に、指定されたスクリプトを実行します。このスクリプトのタイムアウトは、プロセス自体の停止に設定された値です。このスクリプトの実行に使用した時間は、プロセスの停止のタイムアウト値に向かってカウントされます。スクリプトがタイムアウトした場合は、関連するHTTPリクエストは失敗します。ただし、OPMNはプロセスの停止操作を続行します。
start、stop
、restart
などのOPMNプロセスのリクエストを実行する場合は注意が必要です。これらのリクエストは、process-set
レベルでシリアライズされます。現在のリクエスト(またはすでにキューに格納されている別のリクエスト)の対象となっているprocess-set
上でスクリプトがリクエストを起動する場合、そのスクリプトはタイムアウトになるまでハングします。
path="path"
path
属性で、OPMNが実行権限を持つ実行可能プログラム、またはOPMNが読取り権限と実行権限の両方を持つスクリプト・ファイルを指定する必要があります。
path
OPMNは、関連付けられたプロセスが予期せず中断した後に、指定されたスクリプトを実行します。このスクリプトのタイムアウトは、プロセス自体の停止に設定されたタイムアウト値です。スクリプトが終了すると、OPMNは中断したプロセスの置換をスケジュールします。
start
、stop、restartなどのOPMNプロセスのリクエストを実行する場合は注意が必要です。これらのリクエストは、process-set
レベルでシリアライズされます。現在のリクエスト(またはすでにキューに格納されている別のリクエスト)の対象となっているprocess-set
上でスクリプトがリクエストを起動する場合、そのスクリプトはタイムアウトになるまでハングします。
path="path"
path
属性で、OPMNが実行権限を持つ実行可能プログラム、またはOPMNが読取り権限と実行権限の両方を持つスクリプト・ファイルを指定する必要があります。
timeout、retry
start
属性には、管理対象プロセスの起動パラメータが含まれます。
timeout="timeout"
60
timeout
属性には、管理対象プロセスの起動に対するタイムアウト値(秒単位)を指定します。
retry="num"
0
retry
属性には、1つのリクエストに対するプロセス起動の連続試行回数を指定します。
timeout
stop
属性には、管理対象プロセスの停止パラメータを指定します。
timeout="timeout"
30
管理対象プロセスの停止に対するtimeout
値(秒単位)を指定します。
timeout、retry
管理対象プロセスのrestart
パラメータを指定します。
timeout="timeout"
90
管理対象プロセスの再起動に対するtimeout
値(秒単位)を指定します。
retry="num"
0
retry
属性には、1つのリクエストに対するプロセス再起動の連続試行回数を指定します。
,
<process-set>timeout、retry
ping
要素には、管理対象プロセスのpingパラメータを指定します。
timeout="timeout"
20
管理対象プロセスのpingに対するtimeout
値(秒単位)を指定します。モジュールごとにpingのタイムアウトを指定します。
retry="num"
0
retry
属性には、pingの許容される連続失敗回数(この回数を超えると、モジュールはプロセスがアクセス不能と宣言してこのプロセスを再起動します)を指定します。モジュールごとにpingのリトライ回数を指定します。
interval="interval"
20
interval
属性には、管理対象プロセスのpingを実行する時間間隔(秒単位)を指定します。
id、range
port
要素では、使用するモジュールに対するポート管理メカニズムを指定します。各モジュールは、id
に設定されたポートを使用します。
id="id"
id
属性で、process-type
に使用するポートの範囲を指定します。どのモジュールにも、独自の必須またはオプションのport
id一覧があります。
range="range"
port range
は、id
に割り当てるポートを指定します。
モジュールがid
内のポート番号をリクエストすると、OPMNは、その範囲内のポートがローカル・システムにバインドされているかどうかをチェックし、バインドされていない場合はモジュールにそのポート番号を返します。port range
の構文は、個々のポートの番号または下限-上限の範囲指定をカンマで区切って並べたリストです。
次に例を示します。
ポート5555、6666、7777、8888および9999を指定する構文は次のとおりです。
range="5555,6666,7777,8888,9999"
ポート4000〜4250を指定する構文は次のとおりです。
range="4000-4250"
ポート7000〜7049、7775、7785および8050〜8099を指定する構文は次のとおりです。
range="7000-7049,7775,7785,8050-8099"
id="component-id" numprocs="1"
id、restart-on-death、numprocs、minprocs、maxprocs、status、working-dir、parallel-requests
process-set
は、OPMN内のプロセスを抽象化したものです。すべてのmodule-data
、環境変数およびその他の構成パラメータが、process-set
レベルで最終的な値に解決されます。
process-set
が構成されていない場合は、ias-component
と同じid
と、1というnumprocs
を使用して、この属性が自動的に作成されます。
id
属性は、process-type
内のprocess-set
を一意に識別します。
restart-on-death="boolean"
true
またはfalse
管理対象プロセスが、リクエストによる停止ではなく予期せず中断した場合、OPMNはそのプロセスの自動再起動を行いません。終了された管理対象プロセスの自動再起動を無効にするには、この属性をfalse
に設定します。
minprocs
が構成されない場合。構成される場合は×)OPMNがprocess-set
に対して起動するプロセスの数を指定します。
numprocs
が構成されない場合。構成される場合は×)OPMNがprocess-setに対して起動するプロセスのデフォルトの個数を指定します。minprocs
が構成されている場合、maxprocs
には、minprocsの値以上の値を設定する必要があります。minprocsおよびmaxprocs
が構成されている場合、このプロセス・セットに対するOPMNリクエストに、特定のプロセス数が指定されます。この属性は、numprocs
が構成されている場合は指定できません。
maxprocs
属性は、minprocsが構成されている場合は指定する必要がありますが、numprocsが構成されている場合は指定できません。
status="state"
enabled
enabled
またはdisabled
process-set
をenabled
に設定すると、OPMNは構成されたすべての属性および要素を解析して、OPMNに対する操作のリクエストを許可します。disabled
に設定すると、process-set
エントリは完全に無視され、opmn.xml
ファイルの一覧にないエントリと同様に処理されます。
ORACLE_INSTANCE
working-dir
パス名には、process-set
要素に属す作成済の管理対象プロセス用に設定された作業ディレクトリを指定します。
parallel-requests="boolean"
true
またはfalse
OPMNは、特定のprocess-set
で一度に1つのリクエストのみが実行できるように、process-set
レベルでリクエストをシリアライズします。後続のリクエストはそれぞれ、実行前に前のリクエストが完了するまで待機する必要があります。このデフォルトの動作は、parallel-requests
がtrue
に設定されている場合、process-set
に対して無効化されます。
注意: parallel-requests 属性が有効になっている場合は、OPMNはprocess-set に対するリクエストのシリアライズをまったく実行しません。つまり、競合するリクエストが事実上同時に発行および実行される可能性があり、その結果としてprocess-set 内のプロセスが予測不可能な状態になります。したがって、parallel-requests がtrue に設定されている場合は、process-set に対して競合するリクエストが同時に発行されていないことを確認する必要があります(これには、一致するprocess-set の暗黙的なワイルドカードを使用したリクエストも含みます)。 |
launch-targets
launch-targetsブロックは、launch-target定義のリストで構成されます。1つのlaunch-targetsブロックのみが存在できます。
launch-target
OPMNによって起動リクエストを通じて起動されるプロセスの定義を指定します。
有効値: 文字列。このlaunch-targetの識別子。それぞれのlaunch-targetには一意のIDを割り当てる必要があります。この識別子は、起動リクエストのtarget引数で指定します。
exec
launch-targetの実行可能ファイルへのパスを指定します。1つのlaunch-targetについて1つのexec要素のみを構成できます。
path="path"
実行可能ファイルへのフルパスを指定します。
argument
構成された実行可能プロセスに常に渡される引数を指定します。1つのlaunch-targetについて複数のargument要素を構成でき、これらの引数は構成された順序で実行可能ファイルに渡されます。
起動リクエストを通じて渡される追加の引数は、構成された引数の後に渡されます。
value="argument"
実行可能ファイルに対する単一の引数を指定します。スペースは引数の区切り文字ではありません。複数の引数を定義するには、複数のargument要素を使用します。
timeout
起動リクエスト・スレッドによって行われる各入出力で使用されるタイムアウトを指定します。1つのlaunch-targetについて1つのtimeout要素のみを構成できます。
value="seconds"
入出力タイムアウト値を秒単位で指定します。
max-concurrency
このlaunch-targetに対する同時プロセスの最大数。1つのlaunch-targetについて1つのmax-concurrency要素のみを構成できます。
value="maximum"
このlaunch-targetに対する同時プロセスの最大数。