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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド
11g リリース1 (10.3.3)
B60986-01
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7 ソフトウェアのアンインストール

この章では、次の節について説明します。

ソフトウェアのアンインストール

次の項では、WindowsとUNIXシステムでソフトウェアや個別のコンポーネントをアンインストールする方法について説明します。ソフトウェアは、グラフィカル、コンソールまたはサイレント・モードを使用してアンインストールできます。


注意:

既存のインストールをアップグレードするためにアップグレード・インストーラを使用した場合、「以前のインストールに戻す」で説明するように、ソフトウェアを完全に削除、または以前のインストールに戻します。

製品配布のコンポーネントを個別にアンインストール、またはインストール全体をアンインストールできます。アンインストール・プログラムには依存関係チェック機能があるため、適切なコンポーネントをアンインストールできます。

アンインストール・プログラムでは、インストールに関連付けられたホーム・ディレクトリ、JDK、ユーザーが作成したWebLogicドメインは削除されません。インストール・プログラムでインストールしたコンポーネントのみを削除できます。インストール全体をアンインストールする場合は、関連付けられている製品ディレクトリも削除されます。ただし、次のいずれかが当てはまる場合を除きます:

グラフィカル・モードでのソフトウェアのアンインストール

グラフィカル・モードでアンインストール・プログラムを実行するには、コンソールでJavaベースのGUIがサポートされている必要があります。該当するシステムで、アンインストール・プログラムは、JavaベースのGUIがサポートされていないことを確認した場合、自動的にコンソール・モードで実行を開始します。

次の手順に従って、完全な製品インストールまたは個別のコンポーネントをグラフィカル・モードでアンインストールします。

  1. 実行中のすべてのサーバーを停止します。Windowsサービスとして構成しているサーバーがある場合は、サービスを停止してからソフトウェアをアンインストールする必要があります。

  2. 表7-1の説明に従って、アンインストール・プログラムを起動します。

    表7-1 グラフィカル・モードでのアンインストール・プログラムの起動

    プラットフォーム 手順

    Windows

    「スタート」>「プログラム」>「Oracle WebLogic」>「Oracle WebLogicのアンインストール」を選択します。

    Oracleアンインストーラの「ようこそ」画面が表示されます。

    UNIX

    1. 次のディレクトリに移動します:

      MW_HOME\utils\uninstall

      MW_HOMEは、アンインストールする対象の製品をインストールしたミドルウェア・ホーム・ディレクトリです。

    2. プロンプトに対してuninstall.shと入力します。

      Oracleアンインストーラの「ようこそ」画面が表示されます。

    注意: システムがグラフィカル・ユーザー・インタフェースをサポートしている場合、アンインストール・プログラムはグラフィカル・モードで起動します。システムがグラフィカル・ユーザー・インタフェースをサポートしていない場合、アンインストール・プログラムはコンソール・モードで起動します。コンソール・モードでの手順は、「コンソール・モードでのソフトウェアのアンインストール」を参照してください。


  3. 「次へ」をクリックして、アンインストール・プログラムを起動します。

    「コンポーネントの選択」画面が表示されます。

  4. 該当するチェック・ボックスを選択するか、または選択を解除して、アンインストールするコンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。デフォルトでは、インストールされているコンポーネントがすべて選択され、削除対象となっています。

  5. オプションで、「詳細」をクリックするとアンインストールされるコンポーネントを示すログ・ファイルを表示できます。

  6. Oracle製品をアンインストール中の画面で、「完了」をクリックし、アンインストール・プログラムを終了します。

コンソール・モードでのソフトウェアのアンインストール

次の手順に従って、コマンド・ライン・インタフェースを使用して完全な製品インストールまたは個別のコンポーネントをアンインストールします。

  1. 実行中のすべてのサーバーを停止します。Windowsサービスとして構成しているサーバーがある場合は、サービスを停止してからソフトウェアをアンインストールする必要があります。

  2. 表7-2の説明に従って、アンインストール・プログラムを起動します。

    表7-2 コンソール・モードでのアンインストール・プログラムの起動

    プラットフォーム 手順

    Windows

    1. コマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、次のディレクトリに移動します:

      MW_HOME\utils\uninstall

      MW_HOMEは、アンインストールする対象の製品をインストールしたミドルウェア・ホーム・ディレクトリです。

    2. プロンプトに対して、次のコマンドを入力します:

      uninstall -mode=console 
      

    「ようこそ」テキストが表示されます。

    UNIX

    1. 次のディレクトリに移動します:

      MW_HOME\utils\uninstall

      MW_HOMEは、アンインストールする対象の製品をインストールしたミドルウェア・ホーム・ディレクトリです。

    2. プロンプトに対して、次のコマンドを入力します:

      sh uninstall.sh -mode=console
      

    「ようこそ」テキストが表示されます。


  3. 「next」と入力するか、[Enter]を押して、アンインストール・プログラムの次のパネルに進みます。


    注意:

    「exit」「previous」および「next」と入力する際は、単語全体を入力するかわりに、1文字のショートカットxpおよびnをそれぞれ使用できます。

    「アンインストールするコンポーネントを選択」プロンプトが表示されます。

  4. アンインストールするコンポーネントを選択します。

    デフォルトでは、インストールされているコンポーネントがすべて選択され、削除対象となっています。


    注意:

    WebLogic Server用のインストール・プログラムを使用してソフトウェアをインストールした場合は、WebLogic Serverコンポーネントのみが表示されます。

    コンポーネントをシステムにインストールしたままにする場合は、該当するコンポーネントの数値コードを、カッコ内に表示されているとおりにコマンド・ラインに入力します。

    別のコンポーネントに必要なコンポーネントがアンインストールされないように、依存関係チェックが実行されます。

  5. 「next」と入力するか、[Enter]を押して、アンインストール・プロセスを続行します。

  6. アンインストール・プロセスが完了したら、「exit」と入力するか、[Enter]を押して、アンインストールを完了し、アンインストール・プログラムを終了します。

サイレント・モードでのソフトウェアのアンインストール

サイレント・モードでソフトウェアをアンインストールすると、ソフトウェアのすべてのインストールがアンインストールされます。個別のコンポーネントのアンインストールはできません。

サイレント・モードでアンインストール・プログラムを実行する場合、グラフィカル・モードまたはコンソール・モードでアンインストール・プログラムを実行する場合と同様に、次を含むファイルおよびディレクトリはそのまま残ります。

  • logsおよびutilsサブディレクトリを含むホーム・ディレクトリ

  • JDK (製品と共にインストールした場合)。

  • ドメイン・ディレクトリ(user_projectsにあるドメイン・ディレクトリも含む)

  • ソフトウェアのインストール後に作成または変更されたその他のファイル

これらのファイルは手動で削除できます。

サイレント・モードではソフトウェアを手動でアンインストールできますが、サイレント・モードのアンインストールは、スクリプトでの使用を意図したものです。スクリプトでは表7-3のコマンドを使用できます。

次の手順に従って、サイレント・モードでProductsソフトウェアをアンインストールします。

  1. 実行中のすべてのサーバーを停止します。Windowsサービスとして構成しているサーバーがある場合は、サービスを停止してからソフトウェアをアンインストールする必要があります。

  2. 表7-3の説明に従って、アンインストール・プログラムを起動します。

表7-3 サイレント・モードでのアンインストール・プログラムの起動

プラットフォーム 手順

Windows

  1. コマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、次のディレクトリに移動します。

    MW_HOME\utils\uninstall

    MW_HOMEは、ソフトウェアをインストールしたミドルウェア・ホーム・ディレクトリを示します。

  2. プロンプトに対して、次のコマンドを入力します:

    uninstall -mode=silent 
    

UNIX

  1. 次のディレクトリに移動します:

    MW_HOME\utils\uninstall

    MW_HOMEは、ソフトウェアをインストールしたミドルウェア・ホーム・ディレクトリを示します。

  2. プロンプトに対して、次のコマンドを入力します:

    sh uninstall.sh -mode=silent



注意:

サイレント・モードでアンインストール・プログラムを実行すると、エラーが発生した場合も含めて、アンインストールが進行中であることや、正しく完了したことを示すメッセージは表示されません。

コマンド・ラインに-log=full_path_to_log_fileオプションを追加すると、詳細なインストール・ログが作成されます。たとえば:

uninstall -mode=silent -log=C:\logs\weblogic_uninstall.log

以前のインストールに戻す

アップグレード・インストーラを使用して既存のインストールを最新のバージョンにアップグレードした場合、アンインストーラ・プログラムを使用してソフトウェアの以前のバージョンに戻すことができます。たとえば、WebLogic Serverバージョン10.3.0からバージョン10.3.3にアップグレードした場合、アンインストーラを使用して10.3.0のインストールに戻すことができます。


注意:

以前のインストールに戻す場合、アンインストール・プログラムはグラフィカル・モードまたはコンソール・モードで実行できます。この場合、サイレント・モードではアンインストール・プログラムを実行できません。

Smart Updateツールを使用してパッチと更新を削除することもできます。詳細は、『Oracle Smart Updateパッチおよびメンテナンス・パックのインストール』を参照してください。


グラフィカル・モードを使用して以前のインストールに戻す

グラフィカル・モードを使用して以前のインストールに戻すには:

  1. 実行中のすべてのサーバーを停止します。Windowsサービスとして構成しているサーバーがある場合は、サービスを停止してからソフトウェアをアンインストールする必要があります。

  2. WebLogic Server 10.3.0にロールバックする場合、組込みLDAPスキーマに関する重要事項は、「組込みLDAPスキーマのアップグレード」を参照してください。

  3. 表7-1の説明に従って、アンインストール・プログラムを起動します。

  4. 「次へ」をクリックします。「アンインストール・タイプを選択」画面が表示されます。この画面のオプションは、アップグレードした初回インストールとアップグレードしたリリースによって異なります。次の例では、WebLogic Server 10.3.0が(Workshop for WebLogicなしで)インストールされ、バージョン10.3.0のインストールがバージョン10.3.3にアップグレードされた環境の場合を示しています。

    周囲のテキストはuninstall_select.gifを説明しています。
  5. 適切な「ロールバック」または「アンインストール」オプションを選択します。この例では:

    • WebLogic Server 10.3.0リリースに戻すには、WebLogic Platformにロールバックを選択して、「次へ」をクリックします。WebLogic Platformをアンインストール中の画面が表示されます。ステップ5に進みます。

    • WebLogic Server 10.3.3リリースを完全にアンインストールするには、「WebLogicプラットフォーム versionのアンインストール」を選択します。この場合、コンポーネントの選択画面が表示され、「グラフィカル・モードでのソフトウェアのアンインストール」のステップ4からアンインストールを続行できます。

  6. アンインストール・プログラムがソフトウェアの以前のバージョンを復元するまで待機します。アンインストール完了のメッセージが表示されたら、「完了」をクリックします。

コンソール・モードを使用して以前のインストールに戻す

コンソール・モードを使用して以前のインストールに戻すには:

  1. 実行中のすべてのサーバーを停止します。Windowsサービスとして構成しているサーバーがある場合は、サービスを停止してからソフトウェアをアンインストールする必要があります。

  2. WebLogic Server 10.3.0にロールバックする場合、組込みLDAPスキーマに関する重要事項は、「組込みLDAPスキーマのアップグレード」を参照してください。

  3. 表7-2の説明に従って、アンインストール・プログラムを起動します。

  4. 「next」と入力するか、[Enter]を押して、アンインストール・プログラムの次のパネルに進みます。

  5. 選択するアンインストールまたはロールバックのオプションに対して、適切な番号を入力します。表示されるオプションは、初回インストールとアップグレードしたバージョンによって異なります。

    • WebLogic Server 10.3.0.0にロールバックオプションを選択すると、数分後、アンインストール・プログラムが以前のバージョンを復元している間、「ファイルをリストアしています」のメッセージが表示されます。ステップ5に進みます。

    • アンインストールオプションを選択すると、既存のインストールをすべて完全に削除するか、または、現在インストールされているバージョンのコンポーネントを個別に削除できます。この場合、アンインストールするコンポーネントを選択パネルが表示されます。続行するには、「コンソール・モードでのソフトウェアのアンインストール」のステップ4に進みます。

  6. アンインストール・プログラム・シェルがクローズすると、プロセスが完了します。

組込みLDAPスキーマのアップグレード

WebLogic Server 10.3.1より、組込みLDAPサーバーに新規の操作属性orclguidが追加されました。したがって、WebLogic Server 10.3.0バージョンから10.3.x以降のバージョンにアップグレードした後、10.3.0インストールにロールバックする必要が生じた場合は、ロールバック後に、10.3.0インストールの組込みLDAPスキーマを、ロールバック前のインストールのスキーマ・バージョンにアップグレードすることをお薦めします。これを行わないと、ロールバック後に、次のLDAPエラーが表示される可能性があります。

LDAPException: error result (65); Missing Attributes: [], NotAllowed Attributes: [orclguid]

組込みLDAPスキーマをアップグレードするには:

  1. 10.3.0インストールにロールバックする前に、次のスキーマ・ファイルのコピーを一時ディレクトリに保存します。

    WL_HOME\server\lib\schema.core.xml

  2. WebLogic Server 10.3.0インストールにロールバックした後、WebLogic Server 10.3.0インストールのスキーマ・ファイルを一時ディレクトリに保存したスキーマ・ファイルに置き換えます。

ソフトウェアの再インストール

同じホーム・ディレクトリまたは同じファイル・ロケーションで、同じ製品の以前インストールしたバージョンの上に同じバージョンの製品を再インストールすることはできません。ただし、既存のインストールに製品および製品コンポーネントを追加できます。たとえば、あるインストールでコア・アプリケーション・サーバー、管理コンソールおよび構成ウィザード・アップグレード・フレームワークをインストールし、別のインストールでWebLogic JDBCドライバとServerサンプルをインストールできます。

同じバージョンの製品コンポーネントまたは製品全体を同じ場所に再インストールするには、まず以前のインストールをアンインストールする必要があります。

すでに完全なインストールが格納されているホーム・ディレクトリに製品の完全なコピーをインストールしようとすると、エラー・メッセージが表示されます。「OK」をクリックして(コンソール・モードの場合は「OK」と入力して)「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面(またはパネル)に戻ります。

プロンプトで、次のいずれかのオプションを選択します。

次のいずれかの章の説明に従って、ソフトウェアをインストールします。