多くの場合、メタデータを手作業で編集して、ソリューションや構成を設定する必要があります。メタデータはXMLフォーマットで作成されています。ソリューションに属するXMLファイルの要素や属性の値を変更して、ソリューションの様々な面を定義します。Oracle Studioには、ソリューションの様々な面を定義できるグラフィカル・インタフェースが用意されています。このインタフェースを使用すれば、XMLファイルを手作業で編集しなくても、簡単に変更できます。
Oracle Studioでは、次のアイテムのXMLファイルを編集できます。
マシン
バインディング
デーモン
ユーザー
XMLファイルを開くと、ファイルがエディタにグラフィカル表示されます。エディタでは、ファイルの要素と属性が最初の列に表示され、対応する値が2番目の列に表示されます。各エントリには、エントリが要素か属性かを示すアイコンがあります。ファイルをネイティブ・フォーマットで表示するには、「Source」タブをクリックします。XMLファイルのエディタ表示の例を次の図に示します。
Oracle StudioでXMLファイルを編集するには、次のようにします。
「Design」パースペクティブで、「Navigator」ビューを開きます。
「Navigator」ビューで、編集するXMLファイルの項目を探します。このアイテムは、マシン、バインディング、デーモン、ユーザーのいずれでも可能です。
アイテムを右クリックして「Open as XML」を選択します。ファイルの要素と属性のグラフィカル・リストがエディタに表示されます。
変更する要素または属性(プロパティ)を検索します。
変更するプロパティの右横の列をクリックして、値を編集または追加します。
ファイルを保存してから、Project Explorerで再度そのファイルを開き、[F5]を押してリフレッシュします。
XMLファイルが自動的に更新されます。
Oracle Studioでは、次の変更をXMLファイルに加えることもできます。
要素、属性または他のオブジェクトをXMLファイルから削除できます。
オブジェクトを削除するには、次のようにします。
エディタのリストにあるオブジェクトを右クリックします。
「Remove」を選択します。
要素または属性にDTD情報を追加できます。
DTD情報を追加するには、次のようにします。
要素または属性を右クリックして、「Add DTD Information」を選択します。「Add DTD Information」ダイアログ・ボックスが表示されます。
求められる情報をダイアログ・ボックスに入力します。「Add DTD Information」ダイアログ・ボックスの説明を、次の表に示します。
表F-1 「Add DTD Information」
フィールド | 説明 |
---|---|
Root Element Name |
XMLルート要素の名前。 |
Public ID |
このフィールドの値は公開識別子です。XMLプロセッサにヒントを提供することによって、XMLファイルとDTDファイルを(XMLカタログ・エントリを使用して)関連付けるために使用します。 「Browse」をクリックして、XMLカタログ・エントリをリストから選択します。XMLカタログ・エントリには、(DTDまたはXMLスキーマを表す)キーと(DTDまたはXMLスキーマの場所に関する情報が格納された)URIの2つの部分があります。XMLファイルに関連付けるカタログ・エントリを選択してください。 |
System ID |
このフィールドの値は、XMLファイルが関連付けられるDTDを示しています。このフィールドを編集すれば、ファイルに関連付けられるDTDを変更できます。XMLプロセッサでは、公開ID(公開識別子)を使用してDTDの検索を試みます。検索が失敗すると、システムIDを使用してDTDが検索されます。 「Browse」をクリックして、システムIDを選択します。次の2つの方法で行えます。
|
ファイルを保存してから、Project Explorerで再度そのファイルを開き、[F5]を押してリフレッシュします。
XMLファイルが自動的に更新されます。
要素または属性に関連付けられたネームスペースを変更できます。
ネームスペースを編集するには、次のようにします。
要素または属性を右クリックして、「Edit namespaces」を選択します。「Edit Schema Information」ダイアログ・ボックスが開きます。
ボタンをクリックして、この情報を変更します。
新規ネームスペースを追加するには、次のようにします。
「Schema Information」ダイアログ・ボックスで、「Add」をクリックします。
「Add Namespace Definitions」ダイアログ・ボックスが開きます。次のいずれかを選択します。
「Select from registered namespaces」。ダイアログ・ボックスが開くと、このオプションを選択できるようになります。登録済ネームスペースのリストから選択して、「OK」をクリックします。使用できる登録済ネームスペースがない場合、リストは空です。
「Specify new namespace」。次の表で説明されている情報を入力します。
表F-2 新規ネームスペース
フィールド | 説明 |
---|---|
Prefix |
XMLファイル内の資格のあるすべての要素と属性にこのプレフィックスが追加されます。 |
Namespace Name |
XMLファイルのネームスペース。 |
Location Hint |
XMLファイルのXMLスキーマの場所。XMLカタログIDまたはURIをこのフィールドに入力できます。 「Browse」をクリックして、必要なスキーマを検索します。次の2つの方法で行えます。
「Namespace Name」フィールドと「Prefix」フィールドに、スキーマからの適切な値が設定されます(このように動作するためには、このフィールドを空白にしておく必要があります)。 注意: XMLスキーマからXMLファイルを作成する場合、「Namespace Name」フィールドおよび「Location Hint」フィールドの値は変更できません。 |
ネームスペースを編集するには、次のようにします。
「Schema Information」ダイアログ・ボックスで、「Edit」をクリックします。
フィールドに情報を入力します。
要素と属性をXMLファイルに追加できます。
要素と属性を追加するには、次のようにします。
要素を右クリックします。
次のいずれかを選択します。
選択した要素に属性を追加するには、「Add Attribute」を選択します。
選択した要素に別の要素を追加するには、「Add Child」を選択します。
選択した要素の上に別の要素を追加するには、「Add Before」 を選択します。
選択した要素の下に別の要素を追加するには、「Add After」を選択します。
注意: Oracle Studio XMLエディタは、Oracleのスキーマに対して状況依存型の動作をします。この場合は、Oracleスキーマを持つXMLファイルに要素や属性を追加する場合は、スキーマ定義に応じて指定可能な値のリストから要素または属性を選択できます。このリストはサブメニューとして表示されます。 |
必要であれば、要素や属性の名前を指定します。サブメニューから要素を選択することもできます。要素または属性が、ファイルに追加されます。
ファイルを保存してから、Project Explorerで再度そのファイルを開き、[F5]を押してリフレッシュします。
XMLファイルが自動的に更新されます。