| Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Process Managementモデリングおよび実装ガイド 11g リリース1(11.1.1) B61409-01 |
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この章では、ガイド付きビジネス・プロセスを使用して、プロセスのアクティビティをマイルストンに編成する方法について説明します。マイルストンを使用すると、経験の浅いユーザーにとってプロセスの実行が容易になります。ガイド付きビジネス・プロセスは、プロセスの複雑さを意識させずに、エンド・ユーザーに関連するタスクを示します。
ガイド付きビジネス・プロセスでは、BPMプロセスの相互作用アクティビティを、プロセス参加者にとって意味のある一連のマイルストンにまとめることができます。これによって、ビジネス・プロセスの複雑さを意識させず、プロセス参加者が実行する必要のあるステップの概略を示します。
ガイド付きビジネス・プロセスは、プロセス・フローのガイド付き視覚表現を提供します。エンド・ユーザーにビジネス・プロセスのカプセル化された階層ビューを提供することによって、ユーザーの操作性を向上します。
ガイド付きビジネス・プロセスを使用することによって、エンド・ユーザーがプロセスに関連付けられた一連のガイド付き手順に従ってビジネス・プロセスを完了できるように設定できます。ガイド付きビジネス・プロセスには手順の概要が示されます。この手順に従うことによって、エンド・ユーザーはより少ないトレーニングでビジネス・プロセスを完了できるようになり、プロセスの結果もより予測可能になります。
ガイド付きビジネス・プロセスは、ビジネス・プロセスに基づいたアクティビティ・ガイドとしてモデリングされます。アクティビティ・ガイドには、一連のマイルストンが含まれています。マイルストンには、エンド・ユーザーが完了する必要がある一連のタスクが含まれています。マイルストンに含まれている一連のタスクをユーザーが正常に実行すると、マイルストンが完了します。
各マイルストンは、ヒューマン・ワークフロー・タスクの特定のセットです。各ヒューマン・ワークフロー・タスクは、それ自体が、様々なロールの複数の参加者のコラボレーションを必要とするタスク・フローである場合があります。タスク・フローの内容によっては、参加者は未完了のタスク・フローをいったん保存して、後で再開することもできます。
サービス指向アーキテクチャの活用
サービス指向アーキテクチャは、ガイド付きビジネス・プロセスの基礎となります。ガイド付きビジネス・プロセスではSOAコンポジット・プロセスを使用し、次のSOAの機能を活用します。
既存の投資の再利用: Oracle SOA Suiteでは、再利用可能なサービスの基礎を提供し、そのサービスにアクセスできるようになります。コンポジット・プロセスは、SOAプラットフォーム上で実行し、プラットフォームごとに提供された既存のサービスにアクセスすることによって、既存の投資を活用します。既存のシステムを使用できることで、Oracle SOAインフラストラクチャでは、有用性およびシステムの価値が向上します。
プロセス指向ソフトウェア: プロセス編成インフラストラクチャと結合したサービス指向アーキテクチャは、複数の異なるシステムにわたるビジネス・プロセスの制御エージェントとして機能します。
ガイド付きビジネス・プロセスを使用する場合
ガイド付きビジネス・プロセスでは、他のチームで構築されたタスクフローを使用および再利用する、大規模および長期で複数ユーザーのプロセスを実行できます。たとえば、組織の財務および人事部門が、別のビジネス・プロセスで同じヒューマン・タスクフローにアクセスする場合があります。ガイド付きビジネス・プロセスを使用すると、大きいコンポジットで既存のワークフローを再利用し、エンド・ユーザーにとってより意味のあるビジネス・プロセスを作成できます。
Oracle SOAインフラストラクチャでは、BPELデザイナおよびBPELプロセス・フローによってアクセスされた再利用可能なサービスにアクセスできます。ガイド付きビジネス・プロセスは、既存のサービス、プロセスおよびタスク・フローを活用して、長期で複数ユーザーのプロセスを作成します。
ガイド付きビジネス・プロセスは、次の機能を提供します。
大きいコンポジット内のタスクおよびタスクフローを再利用し、タスクおよびアクティビティを再設計および再コーディングしなくても済むようにします。
SOAインフラストラクチャを使用してタスクを編成し、ビジネス・プロセスのフローを作成します。
マイルストンを使用して、タスクを管理可能なチャンクにモジュール化し、エンド・ユーザーに一連の関連するガイド付きタスクを示します。
たとえば、100個のタスクがある長いプロセスを、10または20個のマイルストンに細分化できます。エンド・ユーザーは、100個の個別のタスクではなく、数個のマイルストンを介したステップのみを必要とします。
ガイド付きビジネス・プロセス: デザインタイムおよびランタイム
ガイド付きビジネス・プロセスは、デザインタイム・コンポーネントおよびランタイム・インタフェースの両方で構成されます。
ガイド付きビジネス・プロセスは、Oracle Fusion Middlewareの一部であるOracle BPEL Process Managerを使用して、サービス指向アーキテクチャ内のすべてである自動化ステップおよびヒューマン・ワークフロー・ステップの両方を持つコンポジット・アプリケーション・ビジネス・プロセスを作成、デプロイおよび管理する総合的で標準ベースの使用しやすいソリューションを提供します。
ガイド付きビジネス・プロセスは、セキュリティ、スケーラビリティおよび高可用性などのOracle Fusion Middlewareの機能を活用します。次の機能によって、ガイド付きビジネス・プロセスとしてコンポジット・プロセスを公開できます。
テクノロジ抽象化。メタデータを使用することによって、ビジネス・ロジックの実際の実装はいずれのテクノロジにも依存する必要がありません。
宣言的な開発。ビジネス・ロジックおよびビジネス・プロセスを定義するためにメタデータを使用すると、ガイド付きビジネス・プロセスの作成時にコーディングの必要がなくなります。
ガイド付きビジネス・プロセスの開発には、SOAプロジェクトを含むBPELコンポジット・アプリケーションの作成が含まれます。ガイド付きビジネス・プロセスとして公開されたBPELコンポジットは、マイルストン・アクティビティを含むアクティビティ・ガイドで構成されます。別のクライアント・アプリケーションも、ガイド付きビジネス・プロセスのエンド・ユーザー・インタフェースとして開発する必要があります。
次のいずれかを使用して、ガイド付きビジネス・プロセスのユーザー・インタフェースを開発できます。
Oracle ADF
Oracle WebCenter Framework
ガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・サービス。
ガイド付きビジネス・プロセスは、一連のヒューマン・タスクを編成し、共通のユーザー・インタフェースを提供してこれらのタスクを完了および追跡する非同期のBPELプロセスまたはBPMNプロセスです。ガイド付きビジネス・プロセスを定義するには、次のコンポーネントで構成されるアクティビティ・ガイドを作成します。
マイルストン: マイルストンは、特定の目標を達成するために完了する必要があるヒューマン・タスクのグループです。マイルストンのヒューマン・タスクが完了するとマイルストンが完了します。同様に、特定のマイルストンのセットが完了するとアクティビティ・ガイドが完了します。マイルストンはヒューマン・タスク・アクティビティおよび他のBPELアクティビティを含めることができます。
ヒューマン・タスク: アクティビティ・ガイドからADFタスク・フローを起動できます。これを行うには、BPELヒューマン・タスク・コンポーネントをアクティビティ・ガイドに置き、ADFタスク・フローにバインドします。
その他のタスク: アクティビティ・ガイドはサービス・コールなどのその他のタスクを含めることができます。ただし、これらの自動化タスクは、実行時にアクティビティ・ガイド・ツリーに表示されません。
起動: BPELでは、2番目のアクティビティ・ガイドのBPELプロセスを参照するパートナ・リンクを持つ起動コンポーネントを使用することによって、現在のアクティビティ・ガイドから2番目のアクティビティ・ガイドを起動できます。これは、関連ビジネス・プロセスをコンパートメント化および再利用する場合に役立つことがあります。たとえば、エンド・ユーザーがローンに申し込むアクティビティ・ガイドは、ローン・レビューアが申込みをレビューする別のアクティビティ・ガイドを起動します。
シンプルでシーケンシャルなプロセス実行を行うアクティビティ・ガイドは、すべてのマイルストンを完了する必要があります。同様に、マイルストンを完了するには、マイルストン内のすべてのヒューマン・タスク・コンポーネントを完了する必要があります。
ブランチ化および条件ロジックを含むアクティビティ・ガイドは、すべてのマイルストンを完了する必要なく実行を完了することがあります。同様に、これらのマイルストン内のヒューマン・タスク・コンポーネントもスキップされることがあります。
ガイド付きビジネス・プロセスは、Oracle BPEL Process Managerに依存してタスクを編成します。Oracle BPEL Process Manager、ワークリスト・アプリケーションおよびヒューマン・タスク・フローを結合して、より大きく長期のプロセスへの異なるヒューマン・タスクにリンクします。
ランタイムには、ガイド付きビジネス・プロセスは、マイルストン内のADFタスク・フローを編成するBPELまたはBPMNプロセス・インスタンスとして示されます。Oracle BPEL Process Managerは、BPELガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・エンジンです。BPMNガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・エンジンは、BPMNサービス・エンジンです。両方のエンジンは、すべてのヒューマン・タスク操作をヒューマン・ワークフロー・サービスに委任します。
Oracle ADF UI、Oracle WebCenter UIまたはガイド付きビジネス・プロセス・アクセスAPIで開発されたカスタム・アプリケーションを使用して、アクティビティ・ガイドに編成されたプロセス・インスタンスを表示できます。ガイド付きビジネス・プロセス・クライアントに表示するプロセス・インスタンスもワークリスト・アプリケーションに表示されますが、これらはマイルストンに編成されません。
図23-4に示すように、ガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・アーキテクチャは、クライアント、ビジネス・ロジックおよびデータ層から構成されます。
ランタイム・サポートには、ガイド付きビジネス・プロセス問合せ、ガイド付きビジネス・プロセス・メタデータおよびガイド付きビジネス・プロセス・インスタンス管理サービスが含まれています。ランタイム・コンポーネントは、Oracle BPEL Process Managerおよびヒューマン・ワークフロー・サービスとのインタフェースがあります。
ガイド付きビジネス・プロセス・クライアント・アプリケーションの基礎として、次のいずれかを使用できます。
Oracleワークリスト・アプリケーション
Oracle ADF
Oracle WebCenter Framework
ガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・サービス。
ガイド付きビジネス・プロセスのスキーマに関する詳細は、ガイド付きビジネス・プロセスのスキーマおよびソフトウェア・コンポーネントに関する項を参照してください。
ガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・フロント・エンドまたはクライアント・アプリケーションでは、エンド・ユーザーは、デザインタイムにアクティビティ・ガイドで定義されたタスク・フローを実行できます。クライアント・アプリケーションを使用して、エンド・ユーザーは次を実行できます。
マイルストンの展開およびそれに含まれるタスクへのドリルダウン
マイルストンに定義されたタスクの実行
ガイド付きビジネス・プロセスとしてのビジネス・プロセスの実行のステータスおよび完了率の表示
ガイド付きビジネス・プロセスのクライアント層コンポーネントには、次のものがあります。
カスタマイズされたクライアント・アプリケーション: カスタマイズされたクライアント・アプリケーションを作成し、Oracle ADF UI、Oracle WebCenter UIまたはガイド付きビジネス・プロセスAPIを使用して、ガイド付きビジネス・プロセスをエンド・ユーザーに表示できます。
ワークリスト・アプリケーション: ガイド付きビジネス・プロセスのタスクを表示し、ユーザーがガイド付きタスクを実行するための即時利用可能なインタフェース。
Oracle Enterprise Manager Application Server Controlコンソール: ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスを管理および監視するプラットフォーム。コンソールは、開発に続いてガイド付きビジネス・プロセスをテストする際にも役立ちます。
ランタイム・ユーザー・インタフェースの機能
ランタイム・ユーザー・インタフェースの機能は次のとおりです。
自動スクロール: ガイド付きビジネス・プロセスをデプロイすると、マイルストン・ノードおよびタスク・ノードを持つ新規ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスを生成できます。ガイド付きビジネス・プロセスにアクセスすると、マイルストン・ノードおよびタスク・ノードがまず自動的に開きます。タスクが完了すると、ガイド付きビジネス・プロセスは、マイルストン内の次のタスクに自動スクロールします。
将来のマイルストンおよびタスク: ガイド付きビジネス・プロセスにアクセスすると、アクティビティ・ガイド・ツリーにマイルストンが表示されます。アクティビティ・ガイドには、将来実行するマイルストンおよびタスクも表示されます。これにより、実行するタスクおよびマイルストンの全体的なビューをユーザーに提供します。ガイド付きビジネス・プロセスが順番に実行される場合、将来のタスクおよびマイルストンはグレー表示されます。将来のタスクおよびマイルストンは表示されますが、実行されません。
ブランチ化: ブランチ化では、ビジネス・プロセス・フローにスイッチを配置し、プロセスを2つ以上のブランチにスプリットできます。
どちらのブランチを実行するかを決定する条件が設定されます。フローのブランチ化が条件によって決定される場合、マイルストンのブランチ化ノードは、アクティビティ・ガイド・ツリーに省略記号(...)で表示されます。選択したブランチに対して実行するマイルストンは、スイッチがリアルタイムで実行する場合のみ表示されます。
パラレル・マイルストン: パラレル・マイルストンは、前のマイルストンが完了した場合、特定の順序に従わずに任意の順序でいつでも実行できるマイルストンです。
完了済タスクの無効化: エンド・ユーザーがタスクを完了すると、そのタスクへのリンクがグレー表示され、ユーザーがアクティブではないリンクに注意を向けずに済みます。
進捗状況インジケータ: 進捗状況インジケータは、ガイド付きビジネス・プロセス全体の実行の進捗状況に関するフィードバックをエンド・ユーザーに提供します。ガイド付きビジネス・プロセスの完了率の棒グラフを使用して、進捗状況が示されます。
フィルタリング: 機能の状態に基づいて、マイルストン内のタスクをフィルタ処理できます。
ビジネス・ロジック層には次のコンポーネントがあります。
ガイド付きビジネス・プロセス・メタデータ・サービス
ガイド付きビジネス・プロセスに関連付けられたSOAコンポジットは、ランタイムにガイド付きビジネス・プロセスを駆動します。このため、ランタイム環境のデータはガイド付きビジネス・プロセス・メタデータに格納されません。ガイド付きビジネス・プロセス・メタデータ・サービスは、メタデータ・サービス(MDS)からランタイムのガイド付きビジネス・プロセスの定義を検索および取得します。
ガイド付きビジネス・プロセス問合せサービス
ガイド付きビジネス・プロセス問合せサービスは、指定した検索基準に基づいて、ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンス情報を取得します。問合せサービスは、既存のワークフロー・サービスを使用して、ガイド付きビジネス・プロセス・データを問い合せます。ガイド付きビジネス・プロセス問合せサービスは、追加のワークフロー・サービスとしてワークフロー・サービス・ロケータに登録されます。
ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンス管理
ガイド付きビジネス・プロセスのランタイムの状態は、独立したオブジェクトとして保持されるため、ガイド付きビジネス・プロセスは、ガイド付きビジネス・プロセスに関連付けられたSOAコンポジットから独立した状態を持つことができます。関連するSOAコンポジット・インスタンスは、SOAコンポジットのランタイム・マネージャによって管理されます。
ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンス・スキーマ
スキーマは、ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスの構造を定義します。スキーマは、ランタイムにデータベースに対して持続されたガイド付きビジネス・プロセス・データを表します。
ヒューマン・ワークフロー・サービス
ワークフロー・サービスを使用すると、エンドツーエンドのプロセス・フロー内のシステムおよびサービスへの接続を使用して、ユーザーの相互作用をインターリーブできます。ワークフロー・サービスは、通常、他のWebサービスと同様、Webサービス説明言語(WSDL)契約を介してBPELプロセス・サービス・コンポーネントにリンクされています。BPMNでは、ワークフロー・サービスは、ユーザー・タスクを使用してBPMNプロセスにリンクされています。プロセスはユーザーまたはロールにタスクを割り当て、応答を待機します。ユーザーは、Oracle BPM Worklistを使用して、タスクを処理します。ヒューマン・ワークフロー・サービスの役割は、ビジネス・プロセスに参加しているユーザーまたはグループのすべての相互作用を処理することです。 これを行うために、組織内で該当するユーザーのタスクを作成および追跡しています。ユーザーは通常、Oracle BPEL Worklistアプリケーション、電子メール、ポータル、カスタム・アプリケーションなどの各種クライアントを通じて、タスクにアクセスします。
ヒューマン・ワークフロー・サービスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「ヒューマン・ワークフローの概要」を参照してください。
次のユース・ケースは、ガイド付きビジネス・プロセスを使用する様々な状況を示しています。
多くの公共部門の組織では、フォームを手動で処理しており、これは大きな労働力を要し、環境面で無駄の多い手続きです。
たとえば、州の機関が入漁および狩猟の許可証を発行するための様々なフォームを提供、収集および処理する必要があるとします。州の機関は、夏および秋に外部の請負業者を追加で雇用して、情報の損失や過失が無いようにしながら、増加する許可証の申込みを効率的に処理します。
許可証の申込みを手動で処理するのではなく、2つのマイルストンを持つガイド付きビジネス・プロセスとして、エンドツーエンドのフォーム処理プロシージャをモデル化できます。
次に示すガイド付きビジネス・プロセスを使用したフォーム処理の例の概略は汎用的で、類似したフォームのエンドツーエンドの処理に適応させることができます。
マイルストン1: 申込みの記入および提出
申込者は、州のWebサイト上の入漁および狩猟の部門のところで、「申込み」ボタンをクリックして、入漁または狩猟の許可証の申込みを記入および提出できます。
このマイルストンには、次のタスクが含まれます。
個人情報: 申込者は、名前、住所などの個人情報を入力する必要があります。
許可証の選択: 申込者は、入漁または狩猟の許可証を選択します。
フォーム提出: 申込者は、「提出」ボタンをクリックして、州の入漁および狩猟の部門にフォームを送信します。ワークフローは申込みの承認者を選択し、その承認者にレビューおよびフォローアップをリクエストする電子メールを送信します。
マイルストン2: 申込みの処理および結果の通知
狩猟許可証の申込みには、レビューし、手動で承認または却下する必要があります。
このマイルストンには、次のタスクが含まれます。
申込みの承認/却下: 許可証の申込みの承認者は、承認/却下フローにナビゲートします。
ステータス通知: ワークフローは、許可証の申込みのステータスに関する通知を申込者に送信します。
直感的なガイド付きのユーザーの体験とともに、ガイド付きビジネス・プロセスは、許可証の申込みの生産性を向上させながら、許可証の申込みプロセスの効率を最大にします。さらに、ガイド付きビジネス・プロセスは、フロントエンド・レベルおよびバックエンド・レベルの両方で、エンドツーエンドの申込みプロセスを監視できます。
ローン組成業界では、銀行は、プロセス統合、規制の順守および商品提供の高速化などのビジネス要素を考慮する必要があります。ローン商品は頻繁に変更され、ローンを提供する州や地域によって異なる場合が多くあります。
次の例は、ローン組成のサブセットに焦点を合せています。このため、図では特定のプロセスのみを示しています。
ビジネス・プロセス・フロー
この例では、オンラインのローン申込みプロシージャのビジネス・プロセス・フローは次のとおりです。
申込みまたは登録: 顧客は、ローン商品の資格情報を入力します。
ローンの処理またはロック: 顧客は、特定の商品および金利に同意します。プロシージャのこのステージでは、顧客の追加情報を収集するサブプロセスが発生します。この情報により、引受会社はローンを決定できます。
ローンの引受: 引受会社は収集した情報を使用し、ローンを承認または却下します。
終了: ローンを販売する組織は、ローン申込みおよび承諾プロセスを終了します。
図23-5に示すように、これらのプロセスは、相互関係を持つサービスおよびプロシージャに依存しています。
組成: 顧客データおよび関連データを取得し、データの処理に基づいて決定し、サード・パーティ・サービスからデータをリクエストするプロセス。
サード・パーティ・サービス: 顧客およびローンで購入する商品に関するデータを取得するのに使用されます。
セカンダリ・プロセス: メイン・プロセスの実行中に実行するプロセス。この例は、各種抵当権付き住宅ローン商品の価格設定に焦点を合せています。
サービス: 組成に続いて、ローンは、銀行で予約されるか、他の銀行や他のローン・ベンダーなどのセカンダリ市場で販売されます。
これらのプロセスは簡単に表示されますが、プロセスを完了するには、多くのビジネスの課題が存在します。
次第に、ソフトウェア内で実際の人間の間の相互作用を調整する必要があります。ほとんどすべてのソフトウェア・システム、特にコラボレーション・プロセスおよびコンポジット・アプリケーションでは、人間は重要な参加者です。構造化されたワークフロー・システムと人間の相互作用が存在する場合、共通の課題が提示されます。
ローンを承諾するかどうかは、顧客のクレジット履歴、収入およびその他の要素に基づいた、大規模なルールのセットの処理を必要とします。銀行が決定したビジネス・プロセスを使用して、これらの要素を調整する必要があります。申込者の個人情報およびサード・パーティ・サービスからの外部データ・リクエストなどの要素に応じて、その申込者を承認または却下するかを引受会社に警告します。
抵当権付き住宅ローン申込みのガイド付きビジネス・プロセスには、複数のマイルストンが含まれます。次のガイド付きビジネス・プロセスの概略は、抵当権付き住宅ローン申込みのプロシージャを示しています。
マイルストン1: ローン申込み
見込み客はローン供給会社のWebサイトで登録し、一連のガイド付きタスクを介してローンを申し込みます。
登録: 申込者は銀行のWebサイトで登録します。
商品選択: 申込者は、必要な商品のタイプおよび地域的に申込み可能な商品に基づいてローンを選択します。
申込み: 申込者は、ローンの申込みに必要な個人情報を入力します。
マイルストン2: 申込みの処理
ローン申込みプロセスが完了すると、ローンは処理され、承認のためにレビューされます。
情報の取得: 様々なサービスを使用して、ローンおよび申込者の財務状況や個人情報に関する情報にアクセスします。
レビュー: 引受会社は、ローンの申込みを手動でレビューする必要があります。
承認: レビューされたデータに基づいて、承認者はローンを承認または却下する必要があります。
マイルストン3: 終了手続き
ローンが承認されると、終了手続きの準備に入ります。
このマイルストンには、次のタスクが含まれます。
終了手続きの予約: タイトル・カンパニーまたは終了手続きの弁護士は、顧客との予約を設定します。
終了手続きの書類: ローンの終了手続き者は、最終的な手続きとして、ローンの書類を終了手続きの代理業者に渡し、必要な書類を顧客に渡します。
次の標準およびガイドラインは、ガイド付きビジネス・プロセスに適用します。
ガイド付きビジネス・プロセスを、スタンドアロンOracle WebLogic Serverにデプロイする必要があります。
次に、ガイド付きビジネス・プロセスの開発の主なワークフローについて説明します。
次のように、ガイド付きビジネス・プロセスを開発します。
BPELまたはBPMNプロセスを開発し、ガイド付きビジネス・プロセスとして構成します。
マイルストンおよび関連付けられたタスクを構成します。
タスク・フローを開発します。
ガイド付きビジネス・プロセスをデプロイ、インスタンス化およびテストします。
ランタイムで使用するために、ガイド付きビジネス・プロセス・フロント・エンドを開発します。フロント・エンドを開発するには、次を実行します。
Oracle ADF UIまたはOracle WebCenter UIを使用して、クライアント・アプリケーションを開発します。
Oracle BPELワークリスト・アプリケーションを、クライアント・アプリケーションとして使用します。
ガイド付きビジネス・プロセスのランタイム・サービスを使用して、カスタムUIを開発します。
ガイド付きビジネス・プロセスのクライアント・アプリケーションをデプロイします。
Oracle Enterprise Manager Application Server Controlコンソールを使用して、ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスを監視します。
ガイド付きビジネス・プロセスを使用すると、プロセスをマイルストンに編成できます。これらのマイルストンは、エンド・ユーザーにとって意味のあるもので、タスクに関連する情報のみを示すことにより、プロセスの複雑さを意識させません。
ガイド付きビジネス・プロセスを作成し、プロセス内のタスクを一連のマイルストンに編成できます。マイルストンを使用すると、プロセスを実行し、より効率的な方法でプロセスの実行を追跡できます。
次のリストでは、使用できる機能を説明します。
マイルストンの有効期限: マイルストンを構成して、マイルストンを構成するすべてのタスクに特定の有効期限または期間を指定できます。
有効期限に到達すると、マイルストンは期限切れになり、非アクティブになります。マイルストンが期限切れになると、非アクティブになります。ランタイムにマイルストンがアクティブになると、マイルストンの期限が開始します。
マイルストンが属するガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスを終了するように、マイルストンを構成することもできます。マイルストンが期限切れになり、非アクティブになると、マイルストンを実行するガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスも非アクティブになります。
ブランチ化: ブランチ化では、ビジネス・プロセス・フローにスイッチを配置し、プロセスを2つ以上のブランチにスプリットできます。
どちらのブランチを実行するかを決定する条件が設定されます。フローのブランチ化が条件によって決定される場合、マイルストンのブランチ化ノードは、アクティビティ・ガイド・ツリーに省略記号(...)で表示されます。選択したブランチに対して実行するマイルストンは、スイッチがリアルタイムで実行する場合のみ表示されます。
オプション/必須タスク: デフォルトでは、別の方法で構成しない場合は順次タスクが必須です。アクティビティ・ガイドの完了に必要なタスクは、アスタリスク(*)で表示されます。必須タスクはスキップできません。オプション・タスクの使用例は、アクティビティ・ガイドで必須タスクを完了した後でエンド・ユーザーがオプションで入力できる調査です。
タスクを必須またはオプションとして構成すると、ランタイムに必須またはオプションのステータスでタスクをフィルタ処理できます。
パラレル・フロー: パラレル・フローを使用すると、BPELプロセスまたはBPMNプロセスは複数のタスクを同時に実行でき、時間がかかり独立した複数のタスクを実行する必要がある場合に役立ちます。
前のマイルストンが完了すると、エンド・ユーザーは、任意の順序でパラレル・マイルストンを実行できます。
将来のマイルストンおよびタスク: ガイド付きビジネス・プロセスにアクセスすると、アクティビティ・ガイド・ツリーにマイルストンが表示されます。アクティビティ・ガイドには、将来実行するマイルストンおよびタスクも表示されます。これにより、実行するタスクおよびマイルストンの全体的なビューをユーザーに提供します。アクティビティ・ガイドが順番に実行される場合、将来のタスクおよびマイルストンはグレー表示されます。将来のタスクおよびマイルストンは表示されますが、実行されません。
国際化: ガイド付きビジネス・プロセスは、リソース・バンドルを使用した国際化をサポートしています。リソース・バンドルは、テキスト、ラベル、メッセージおよびその他のロケールに影響されるオブジェクトを、コア・ソース・コードから分離し、アクティビティ・ガイドのローカライズされたすべてのバージョンのシングル・コード・ベースを保持します。アクティビティ・ガイドを国際化するには、ガイド付きビジネス・プロセスを国際化する方法に関する項を参照してください。
BPMNガイド付きビジネス・プロセスを開発するには、まずBPMNプロセスを作成する必要があります。その後、BPMNプロセスに基づくガイド付きビジネス・プロセスを開発できます。
プロジェクトごとに1つのガイド付きビジネス・プロセスのみを定義できます。ガイド付きビジネス・プロセスは、プロジェクトのBPMNプロセスに基づいています。このプロセスはルート・プロセスです。
BPMNプロセスに基づいて、ガイド付きビジネス・プロセスを開発できます。
BPMNガイド付きビジネス・プロセスを開発するには:
BPMNプロセスを作成するか、既存のBPMNプロセスを使用します。
BPMプロジェクト・ナビゲータで、BPMNプロセスを含むプロジェクトを展開します。
「アクティビティ・ガイド」ノードを右クリックします。
「構成」を選択します。
「タイトル」テキスト・フィールドに、ガイド付きビジネス・プロセスを識別するタイトルを入力します。
「ルート・プロセス」リストから、ガイド付きビジネス・プロセスに変換するBPMNプロセスを選択します。
「OK」をクリックします。
ガイド付きビジネス・プロセスのマイルストンに、BPMNプロセスのユーザー・タスクを追加できます。ガイド付きビジネス・プロセスの構築が終了すると、ガイド付きビジネス・プロセス・クライアントを使用して、BPMNプロセスにアクセスできます。
新規マイルストンを既存のガイド付きビジネス・プロセスに追加できます。
新規マイルストンをガイド付きビジネス・プロセスに追加するには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを右クリックします。
「新規マイルストン」を選択します。
「新規マイルストン」ダイアログが表示されます。
マイルストンのタイトルを入力します。
オプションで、「残りのタスク」フィールドに、このマイルストンが完了したとみなされるためにユーザーが完了する必要があるタスクの数を入力します。
ランタイムに、アクティビティ・ガイド・ツリーではこの値を使用して、進捗状況インジケータに、合計タスク中の完了タスクのパーセンテージを表示します。
「OK」をクリックします。
ガイド付きビジネス・プロセスは新規マイルストンを表示します。ルート・プロセスのユーザー・タスクを新規マイルストンに追加できます。
ガイド付きビジネス・プロセスのマイルストンに、ユーザー・タスクを追加できます。
マイルストンにユーザー・タスクを追加するには:
ルート・プロセスを開きます。
ユーザー・タスクを右クリックします。
「マイルストンに追加」を選択します。
「マイルストンへのユーザー・タスクの追加」ダイアログが表示されます。
「マイルストン」リストから、ユーザー・タスクを追加するマイルストンを選択します。
マイルストンが作成されていない場合、「マイルストン」リストの横にある「追加」ボタンを使用して、マイルストンを作成できます。
ユーザー・タスクがマイルストンの最終タスクである場合、「マイルストンの最終タスク」チェック・ボックスを選択します。
「OK」をクリックします。
ガイド付きビジネス・プロセス・クライアントから、ユーザー・タスクを実行できます。アクティビティ・ガイド・ツリーのマイルストンの下に、ユーザー・タスクが表示されます。
ガイド付きビジネス・プロセスには、少なくとも2つのマイルストンが含まれていることを確認します。マイルストンが1つのみである場合、「マイルストンに移動」オプションがグレー表示されます。
別のマイルストンにユーザー・タスクを移動するには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、ユーザー・タスクを右クリックします。
「マイルストンに移動」を選択します。
「マイルストンに移動」ダイアログが表示されます。
「マイルストン」リストから、ユーザー・タスクを移動するマイルストンを選択します。
「OK」をクリックします。
ガイド付きビジネス・プロセスには、少なくとも2つのマイルストンが含まれていることを確認します。マイルストンが1つのみである場合、「マイルストンに移動」オプションがグレー表示されます。
BPMNガイド付きビジネス・プロセスのマイルストンを順序付けするには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを展開します。
次のように、各マイルストンを右の位置に移動します。
マイルストンを右クリックします。
マイルストンを移動する場所に応じて、「上に移動」または「下に移動」を選択します。
ガイド付きビジネス・プロセスからタスクを削除できます。
ガイド付きビジネス・プロセスからタスクを削除するには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを展開します。
削除するタスクを含むマイルストンが縮小されている場合、それを展開する必要があります。
削除するタスクを右クリックします。
「削除」を選択します。
確認のメッセージが表示されます。
「OK」をクリックします。
ガイド付きビジネス・プロセスから、そのタスクにアクセスできません。ガイド付きビジネス・プロセスを含むマイルストンには、そのタスクはリストされなくなります。
ガイド付きビジネス・プロセスから、使用しないまたは必要としないマイルストンを削除できます。
マイルストンを削除するには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを展開します。
削除するマイルストンを右クリックします。
「削除」を選択します。
確認のメッセージが表示されます。
「OK」をクリックします。
マイルストンはガイド付きビジネス・プロセスに表示されません。マイルストンのすべてのユーザー・タスクは、ガイド付きビジネス・プロセスから削除されます。ガイド付きビジネス・プロセスから、これらのタスクにアクセスできなくなります。
ガイド付きビジネス・プロセスを完了するのに必須とならないように、タスクをオプションとして構成できます。
オプション・タスクを構成するには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを展開します。
タスクを含むマイルストンを展開します。
タスクを右クリックします。
「編集」を選択します。
「ユーザー・タスクの編集」ダイアログが表示されます。
「タスクをオプションとして表示」を選択します。
「OK」をクリックします。
デフォルトでは、オプションになるよう構成しない場合、すべてのタスクが必須になります。オプションとして構成するタスクにスキップ・ボタンを構成する必要があります。
パラレル・タスク・フローを構成するには、BPMNプロセスでゲートウェイを使用する必要があります。ゲートウェイの使用方法の詳細は、第6章「Oracle BPMを使用したビジネス・プロセスのモデリング」を参照してください。
タスク・フローを分岐するには、BPMNプロセスでゲートウェイおよび条件シーケンス・フローを使用する必要があります。ゲートウェイおよび条件シーケンス・フローの使用方法の詳細は、第6章「Oracle BPMを使用したビジネス・プロセスのモデリング」を参照してください。
エンド・ユーザーがタスクを実行できない場合、ブロックされたアイコンおよびメッセージを表示するように、タスクを構成できます。
ブロックされたアイコンおよびメッセージを表示するようにタスクを構成するには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを展開します。
タスクを含むマイルストンを展開します。
「編集」を選択します。
「ユーザー・タスクの編集」ダイアログが表示されます。
「ブロックされたアイコンとテキストを表示」チェック・ボックスを選択します。
ガイド付きビジネス・プロセスでブロックされていることを説明するメッセージを表示させる場合、フィールドにメッセージを入力します。
「OK」をクリックします。
現在のタスクが完了し、次のタスクがンスタンス化されていない場合、アクティビティ・ガイド・ツリーに、ブロックされたアイコンが表示されます。説明のメッセージを定義した場合、ブロックされたアイコン上にカーソルを置くと、ツールチップにメッセージが表示されます。
「アクティビティ・ガイド」ノードの横に表示されるように、アクティビティ・ガイド・ツリーにカスタム・アイコンを構成できます。
ガイド付きビジネス・プロセスのアイコンを構成するには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを右クリックします。
「構成」を選択します。
「アイコンの位置」フィールドの横にある「参照」ボタンをクリックします。
「参照アイコン」ダイアログが表示されます。
ファイル・システムからアイコンを選択します。
「開く」をクリックします。
「アクティビティ・ガイドの編集」ダイアログにアイコン・パスが表示されます。
「OK」をクリックします。
アクティビティ・ガイド・ツリーは、このアイコンを使用して、アクティビティ・ガイド・ノードを識別します。アイコンを指定しない場合、アクティビティ・ガイド・ノードではアイコンが表示されません。
各マイルストンの横に表示されるように、アクティビティ・ガイド・ツリーにカスタム・アイコンを構成できます。
マイルストンのアイコンを構成するには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを展開します。
マイルストンを右クリックします。
「編集」を選択します。
「アイコンの位置」フィールドの横にある「参照」ボタンをクリックします。
「参照アイコン」ダイアログが表示されます。
ファイル・システムからアイコンを選択します。
「開く」をクリックします。
「マイルストンの編集」ダイアログにアイコン・パスが表示されます。
「OK」をクリックします。
アクティビティ・ガイド・ツリーは、このアイコンを使用して、マイルストン・ノードを識別します。アイコンを指定しない場合、マイルストン・ノードではアイコンが表示されません。
ガイド付きビジネス・プロセスの表示モードを構成して、マイルストンおよびタスクのリンクの表示方法を指定できます。
ガイド付きビジネス・プロセスの表示モードを構成するには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを右クリックします。
「編集」を選択します。
「表示モード」リストで、次のオプションから選択します。
| 表示モード | 説明 |
|---|---|
| 常時 | このガイド付きビジネス・プロセスのすべてのマイルストンで、マイルストンおよびタスクのリンクを常に表示します。 |
| インスタンス化時 | ガイド付きビジネス・プロセスのすべてのマイルストンで、マイルストンの1つ以上のユーザー・タスクがインスタンス化されているときにのみ、マイルストンおよびタスクのリンクを表示します。 |
「OK」をクリックします。
ガイド付きビジネス・プロセス内のマイルストンおよびタスクは、この構成を使用して、マイルストンおよびタスクのリンクを表示します。マイルストンおよびタスクが別の構成を使用するように構成されている場合、ガイド付きビジネス・プロセスの構成は無視されます。
マイルストンの表示モードを構成して、マイルストンおよびタスクのリンクの表示方法を指定できます。
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを右クリックします。
「編集」を選択します。
「表示モード」リストで、次のオプションから選択します。
| 表示モード | 説明 |
|---|---|
| デフォルト | ガイド付きビジネス・プロセスの構成を使用します。 |
| 常時 | マイルストンのリンクを常に表示します。 |
| インスタンス化時 | マイルストンの1つ以上のユーザー・タスクがインスタンス化されているときにのみ、マイルストンのリンクを表示します。
BPMサービス・エンジンが条件を評価するまでアクティビティ・ガイド・ツリーにマイルストンが表示されないように、条件ゲートウェイの後に配置されたマイルストンに、このモードを使用します。 |
「OK」をクリックします。
ユーザー・タスクの表示モードを構成して、タスクのリンクの表示方法を指定できます。
ユーザー・タスクの表示モードを構成するには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、ユーザー・タスクを含むマイルストンを展開します。
ユーザー・タスクを右クリックします。
「編集」を選択します。
「表示モード」リストで、次のオプションから選択します。
| 表示モード | 説明 |
|---|---|
| デフォルト | マイルストンの構成を使用します。 |
| 常時 | タスクを含むマイルストンが表示されている場合、タスクのリンクを常に表示します。ユーザー・タスクがインスタンス化されていない場合、このリンクはグレー表示されます。 |
| インスタンス化時 | ユーザー・タスクがインスタンス化されているときにのみ、タスクを表示します。
BPMサービス・エンジンが条件を評価するまでアクティビティ・ガイド・ツリーにユーザー・タスクが表示されないように、条件ゲートウェイの後に配置されたユーザー・タスクに、このモードを使用します。 |
「OK」をクリックします。
ガイド付きビジネス・プロセスの構成およびマイルストンの構成に関係なく、この構成に従って、タスクのリンクが表示されます。マイルストンが表示されているときに、タスクのリンクが表示されます。
ガイド付きビジネス・プロセスのタスク・アクセス・モードを構成して、タスクのリンクが有効になるタイミングを指定できます。
ガイド付きビジネス・プロセスのタスク・アクセス・モードを構成するには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを右クリックします。
「編集」を選択します。
「タスク・アクセス」リストで、次のオプションから選択します。
| タスク・アクセス・モード | 説明 |
|---|---|
| アクティブのみ | タスクへのリンクは、タスクがアクティブであり、ユーザーが更新可能なときにのみ有効になります。タスクを完了すると、タスクへのリンクはグレー表示されます。 |
| 任意の状態 | タスクへのリンクは、タスクをインスタンス化した後は常に有効になります。タスクを完了した後でも有効なままです。 |
「OK」をクリックします。
タスクが完了した後、ガイド付きビジネス・プロセスではこの構成を使用してリンクが表示されます。タスク・モードが「アクティブのみ」の場合は、タスクのリンクがグレー表示されます。タスク・モードが「任意の状態」の場合は、タスクのリンクは有効なままになり、タスクを実行しようとしたときにメッセージが表示されます。
クライアントが異なるロケールで表示できるように、BPMNガイド付きビジネス・プロセスをローカライズできます。
BPMNガイド付きビジネス・プロセスをローカライズするには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを右クリックします。
「編集」を選択します。
「タイトル」リストから、「変換」を選択します。
「タイトル」フィールドの横にある「変換」アイコンをクリックします。
「翻訳可能文字列の編集」ダイアログが表示されます。
「リソース・バンドルの作成」をクリックします。
「リソース・バンドルの作成」ダイアログが表示されます。
リソース・バンドルを識別するための名前を入力します。
「OK」をクリックします。
「翻訳可能文字列の編集」ダイアログに、作成したリソース・バンドルが表示されます。
キー・リストの横にある「追加」アイコンをクリックして、新規翻訳キーを追加します。
「新規キーの作成」ダイアログが表示されます。
「名前」フィールドに、翻訳キーを識別するための名前を入力します。
「翻訳可能なテキスト」フィールドに、タイトルを入力します。
「OK」をクリックします。
「説明」リストから、「変換」を選択します。
「説明」フィールドの横にある「変換」アイコンをクリックします。
「翻訳可能文字列の編集」ダイアログが表示されます。
キー・リストの横にある「追加」アイコンをクリックして、新規翻訳キーを追加します。
「新規キーの作成」ダイアログが表示されます。
「名前」フィールドに、翻訳キーを識別するための名前を入力します。
「翻訳可能なテキスト」フィールドに、説明を入力します。
「OK」をクリックします。
「アクティビティ・ガイドの編集」ダイアログで、「OK」をクリックします。
ガイド付きビジネス・プロセスを構成するマイルストンをローカライズします。
クライアントが異なるロケールで表示できるように、マイルストンをローカライズできます。
マイルストンをローカライズするには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを右クリックします。
「編集」を選択します。
「タイトル」リストから、「変換」を選択します。
「タイトル」フィールドの横にある「変換」アイコンをクリックします。
「翻訳可能文字列の編集」ダイアログが表示されます。
キー・リストの横にある「追加」アイコンをクリックして、新規翻訳キーを追加します。
「新規キーの作成」ダイアログが表示されます。
「名前」フィールドに、翻訳キーを識別するための名前を入力します。
「翻訳可能なテキスト」フィールドに、タイトルを入力します。
「OK」をクリックします。
「説明」リストから、「変換」を選択します。
「説明」フィールドの横にある「変換」アイコンをクリックします。
「翻訳可能文字列の編集」ダイアログが表示されます。
キー・リストの横にある「追加」アイコンをクリックして、新規翻訳キーを追加します。
「新規キーの作成」ダイアログが表示されます。
「名前」フィールドに、翻訳キーを識別するための名前を入力します。
「翻訳可能なテキスト」フィールドに、説明を入力します。
「OK」をクリックします。
「アクティビティ・ガイドの編集」ダイアログで、「OK」をクリックします。
マイルストンに、ブロックされたアイコンおよびテキストを表示するように構成されたユーザー・タスクが含まれる場合、マイルストンを構成するユーザー・タスクをローカライズします。
ユーザー・タスクでは、次の要素をローカライズできます。
タイトル
説明
ブロックされたテキスト
このプロシージャは、ブロックされたテキストのローカライズ方法を示しています。ローカライズのフロー・オブジェクトの標準プロシージャに従って、ユーザー・タスクのタイトルおよび説明もローカライズできます。
ユーザー・タスクをローカライズするには:
BPMプロジェクト・ナビゲータで、「アクティビティ・ガイド」ノードを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイド」ノードを展開します。
削除するタスクを含むマイルストンが縮小されている場合、そのマイルストンを展開します。
タスクを右クリックします。
「編集」を選択します。
「ブロックされたアイコンとテキストを表示」リストで、「変換」を選択します。
「タイトル」フィールドの横にある「変換」アイコンをクリックします。
「翻訳可能文字列の編集」ダイアログが表示されます。
キー・リストの横にある「追加」アイコンをクリックして、新規翻訳キーを追加します。
「新規キーの作成」ダイアログが表示されます。
「名前」フィールドに、翻訳キーを識別するための名前を入力します。
「翻訳可能なテキスト」フィールドに、タイトルを入力します。
「OK」をクリックします。
ガイド付きビジネス・プロセスのフローの開発は、BPELビジネス・プロセスの開発に類似しています。新規BPELプロセスを作成したら、BPELプロセスをガイド付きビジネス・プロセスになるように構成します。マイルストン・コンポーネントは、コンポーネント・パレットに表示され、アクティビティ・ガイドにドラッグ・アンド・ドロップできます。ガイド付きビジネス・プロセスから、ヒューマン・タスク・フロー、ADFタスク・フローおよびその他のガイド付きビジネス・プロセスなどの異なるコンポーネントを起動できます。ガイド付きビジネス・プロセスで起動できるコンポーネントの詳細は、ガイド付きビジネス・プロセスのコンポーネントに関する項を参照してください。
ガイド付きビジネス・プロセスを開発する際には、次のようなトップダウンの方法を使用します。
SOAプロジェクトを含むアプリケーションを作成します。
コンポジット・プロセスを作成し、それをアクティビティ・ガイドとして公開します。
マイルストン、およびマイルストン内のヒューマン・タスク・アクティビティなどのアクティビティ・ガイドを構築します。
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注意: 現在、マイルストンは別のマイルストン内にネストできません。 |
アクティビティ・ガイド・プロセスを開発するには:
JDeveloperで、新規SOAプロジェクトを作成します。
「SOAプロジェクトの作成」ウィドウで、「BPELを使用するコンポジット」テンプレートを選択します。
「BPELプロセスの作成」ウィンドウで、「テンプレート」ドロップダウン・リストから「非同期BPELプロセス」を選択します。
SOAPサービスとして公開を選択し、サービスに定義されたスキーマを参照します。「入力」フィールドおよび「出力」フィールドを使用すると、「タイプ・チューザ」ダイアログまたは「SCAリソース・ルックアップ」ダイアログから特定の入出力スキーマを選択またはインポートできます。このスキーマは、送信するメッセージの構造を定義します。「入力」フィールドおよび「出力」フィールドでは、スキーマを参照し、リクエストおよびレスポンスの要素をそれぞれ選択します。
「OK」をクリックします。
作成したBPELプロセスを開き、「アクティビティ・ガイド・プロパティ」アイコンをクリックします。
「アクティビティ・ガイドの編集」ウィンドウで、「アクティビティ・ガイドとして公開」チェック・ボックスを選択し、アプリケーションを保存します。
コンポーネント・パレットから、マイルストンをアクティビティ・ガイドにドラッグ・アンド・ドロップします。オプションで、マイルストン・エディタで次を入力します。
名前: 追跡が容易になるように、マイルストンに意味のある名前を入力します。
処理率: マイルストンによって表されたSOAコンポジットのパーセンテージを示す数字を入力します。プロセスのパーセンテージは、クライアント・アプリケーションでエンド・ユーザーに、完了したプロセスの部分を示すために表示されます。
プロセスのパーセンテージを入力すると、プロセス・フローを全体または各マイルストンで考慮し、それに応じてパーセンテージを割り当てます。
分岐されたフローでは、処理率の値を各ブランチに均等に割り当てます。
表示タイトル: マイルストンのタイトルを入力します。このタイトルは、クライアント・アプリケーションでエンド・ユーザーに表示されます。
説明: マイルストンで実行するタスクの概要など、マイルストンの説明を入力します。
イメージ: マイルストンを表すイメージを参照します。このイメージは、クライアント・アプリケーションでエンド・ユーザーに表示されます。
マイルストンを開き、ヒューマン・タスクをマイルストンにドラッグ・アンド・ドロップします。
または、2番目のアクティビティ・ガイドのBPELプロセスを参照するパートナ・リンクを持つ起動コンポーネントを使用して、マイルストンから別のアクティビティ・ガイドを呼び出すことができます。
ADFタスク・フローを設計し、ヒューマン・タスク・フローにバインドします。
「ペイロードを持つ完了済タスク」を選択していることを確認します。
必要に応じてマイルストンおよびヒューマン・タスクを追加して、アクティビティ・ガイドの残りを開発し、プロジェクトを保存します。
アクティビティ・ガイドをデプロイするOracle SOAインフラストラクチャを持つスタンドアロンOracle WebLogic Serverへの接続を作成します。
スタンドアロンOracle WebLogic Serverにプロジェクトをデプロイします。アクティビティ・ガイドのOracle WebLogic Serverへのデプロイの詳細は、ガイド付きビジネス・プロセスのOracle Weblogic Serverへのデプロイに関する項を参照してください。
SOAコンポジットをガイド付きビジネス・プロセスとして構成すると、BPELデザイナはアクティビティ・ガイド・メタデータ・ファイル(接尾辞が.agのファイル)を生成します。これは、SOAプロジェクトのルート・ディレクトリの下で使用可能です。アクティビティ・ガイド・メタデータ・ファイルには、アクティビティ・ガイドの名前、表示タイトル、説明、識別キーなどのデザインタイムに入力された値、および、名前、タイトル、有効期限設定などのマイルストン・メタデータが含まれています。アクティビティ・ガイド・メタデータ・ファイルは、BPELメタデータとともにメタデータ・ストアに保存されます。BPELプロセスが更新されるたびに、BPELデザイナは、アクティビティ・ガイド・メタデータ・ファイルを自動的に再生成します。
アクティビティ・ガイド・メタデータ・ファイルは、スキーマAGDefinition.xsdに準拠しています。
Oracle BPELサービス・エンジンは、ガイド付きビジネス・プロセスの完全なライフ・サイクルを管理します。ガイド付きビジネス・プロセスが開始すると、Oracle BPELサービス・エンジンは、関連付けられたBPELプロセスがアクティビティ・ガイドとして有効であるかどうかを確認します。BPELプロセスがアクティビティ・ガイドとして有効な場合、ガイド付きビジネス・プロセスの実行が開始します。
Oracle BPELサービス・エンジンは、メタデータ・ストアからアクティビティ・ガイドのメタデータ定義を読み取り、作成日や定義IDなどのメタデータ値とランタイム値を使用して、ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスを作成します。Oracle BPELサービス・エンジンは、アクティビティ・ガイドとそれに関連付けられたBPELプロセスに同じキー値を割り当て、新規作成されたガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスをロードします。一意のIDを使用すると、Oracle Enterprise Manager Application Server Controlコンソールで、ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスを追跡できます。
BPELプロセスは、Receiveアクティビティに従って、アクティビティの実行を順番に開始します。マイルストンがアクティブになると、マイルストン内のタスクは、エンド・ユーザーに対して使用可能になります。ヒューマン・タスクは独立したエンティティであるため、Oracle BPELサービス・エンジンは、包括的なマイルストンでタスクにタグ付けします。ガイド付きビジネス・プロセスはこの情報を使用して、階層ツリー構造に、アクティビティ・ガイド、マイルストンおよびタスクを表示します。タスクが完了するまで、マイルストンはアクティブなままです。アクティビティ・ガイドは、エンド・ユーザーに完了率を表示します。完了率が100パーセントに到達すると、ガイド付きビジネス・プロセスが完了します。
未処理のフォルトの場合、BPELプロセスは失敗の状態に入り、ガイド付きビジネス・プロセスではエラーが発生します。FaultHandlingフレームワークを使用して、エラーを予測できます。エラーが発生した場合でも、適切なエラー処理が行われると、ガイド付きビジネス・プロセスの実行を続行できます。
指定した日付または特定の期間が経過した後に期限切れとなるように、マイルストンを構成できます。マイルストンの有効期限にマイルストンが属するガイド付きビジネス・プロセスの実行を終了するように、マイルストンを構成することもできます。
タスクを期限切れとなるように構成することもできます。ヒューマン・タスクの期限切れの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「Oracle BPEL Process Managerの使用」を参照してください。
マイルストンの有効期限を設定するには:
BPELガイド付きビジネス・プロセスを開発する方法に関する項の説明に従って、ガイド付きビジネス・プロセスを開発します。
ガイド付きビジネス・プロセスに関連付けられたSOAコンポジットを開き、有効期限を設定するマイルストンを開きます。
「マイルストン」ウィンドウで、「有効期限の設定」チェック・ボックスを選択します。
マイルストンの有効期限オプションである「期間」および「期限」が有効になります。
有効期限オプションを設定します。使用可能なオプションは次のとおりです。
期間: マイルストンが有効になる期間を入力します。指定した期間の終わりに、マイルストンは期限切れになります。デフォルト値は、システム日付から10年間です。
期間は、年、月、日、時間または秒で入力します。
期限: マイルストンが有効な期限を、将来の日付で入力します。指定した日付に、マイルストンは期限切れになります。デフォルト値はシステム日付です。
有効期限を選択し、マイルストンが期限切れになる時点を入力します。
ランタイムにマイルストンがインスタンス化するときに、マイルストンの期間が開始します。マイルストンの有効期間の最小値は10分間です。デザインタイムに評価が行われます。
オプションで、「中断」を選択して、有効期限にマイルストンおよびアクティビティ・ガイドの残りの実行を終了します。
指定した日付に、または構成した期間が経過すると、マイルストンが期限切れになるように、マイルストンを構成します。
マイルストンの有効期限が過ぎると、期限切れのマイルストン内のタスクは取り消されます。
ガイド付きビジネス・プロセスが実行されると、Oracle BPEL Process Managerを使用して、指定した有効期限まで、または構成した期間が経過するまで、マイルストンを実行できます。デザインタイムに「中断」チェック・ボックスを選択した場合、マイルストンの有効期限に、ガイド付きビジネス・プロセスが終了します。
エンド・ユーザーには、期限切れのマイルストン内のタスクではなく、期限切れのマイルストンが表示されることがあります。有効期限後に終了するようにマイルストンを構成していない場合、マイルストンの有効期限は、ガイド付きビジネス・プロセス全体ではなく、特定のマイルストンにのみ影響します。
スイッチ・コンポーネントを使用して、ガイド付きビジネス・プロセスのフローにブランチを作成できます。BPELプロセス・フローのブランチ化の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「Oracle BPEL Process Managerの使用」を参照してください。
ガイド付きビジネス・プロセスのフローを分岐するには:
BPELガイド付きビジネス・プロセスを開発する方法に関する項の説明に従って、ガイド付きビジネス・プロセスを開発します。
composite.xmlファイルを開き、次のプロパティを追加して、注釈値の読取りを有効にします。
例23-1 注釈の読取りのためのComposite.xmlファイルへのプロパティの追加
<property name="configuration.analysisSchema" type="xs:string" many="false">Design</property>
このプロパティは、データベース表のコレクション内のプロセスに関する情報を格納する、デザインタイム・プロセス分析スキーマを有効にします。
「コンポーネント・パレット」→BPELアクティビティ・ガイド・コンポーネントから、スイッチをSOAコンポジットにドラッグ・アンド・ドロップします。
スイッチを右クリックし、「Switch Caseの追加」を選択します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「Oracle BPEL Process Managerの使用」の説明に従って、スイッチを構成し、BPELプロセス・フローを分岐します。
マイルストンを最初のブランチにドラッグ・アンド・ドロップします。マイルストン内のヒューマン・タスクまたはその他のアクティビティをドラッグ・アンド・ドロップします。
他のブランチに対してこれを繰り返します。
必要に応じて、各ブランチの開発を続行します。
Oracle BPEL Process Managerは、スイッチ・コンポーネントの条件セットを評価します。条件の評価に応じて、ブランチが実行されます。
エンド・ユーザーには、分岐されたアクティビティ・ガイド・フローは、クライアント・アプリケーションに省略記号で表示されます。選択したブランチが実行されると、省略記号が展開され、分岐されたフロー内で実行するマイルストンおよびタスクが表示されます。
マイルストン内のヒューマン・タスクを、ガイド付きビジネス・プロセスのフロー内の必須タスクとして構成できます。マイルストンを完了するには、必須タスクを完了する必要があります。同様に、必須タスクを含むガイド付きビジネス・プロセスを完了するには、必須タスクを含むマイルストンも完了する必要があります。
タスクを必須として構成すると、ランタイムにアクティビティ・ガイドのユーザー・インタフェースで、必須またはオプションのステータスに応じて、タスクをフィルタ処理できます。
必須タスクを構成するには:
BPELガイド付きビジネス・プロセスを開発する方法に関する項の説明に従って、ガイド付きビジネス・プロセスを開発します。
アクティビティ・ガイドに関連付けられたBPELプロセス・ファイルで、「アクティビティ・ガイドの編集」アイコンをクリックします。ウィンドウが表示され、アクティビティ・ガイドの設定パラメータが有効になります。
「マイルストン表示モード」ドロップダウン・リストから、「すべて表示」を選択します。
必要に応じて、構成するヒューマン・タスクをダブルクリックします。
「注釈」タブをクリックし、「注釈の有効化」チェック・ボックスを選択します。
「追加」をクリックして、パラメータを作成します。パラメータ名に、REQUIREDと入力します。パラメータの値に、YESと入力します。
composite.xmlファイルを開き、次のプロパティを追加して、注釈値の読取りを有効にします。
例23-2 注釈の読取りのためのComposite.xmlファイルへのプロパティの追加
<property name="configuration.analysisSchema" type="xs:string" many="false">Design</property>
このプロパティは、データベース表のコレクション内のプロセスに関する情報を格納する、デザインタイム・プロセス分析スキーマを有効にします。
タスクを必須として構成すると、次のタスクまたはマイルストンを続行するためには、タスクを完了する必要があります。
必須タスクに設定された注釈名/注釈値のペアは、属性nameをrequiredに設定された要素af:iconを生成します。
ランタイムに、デザインタイムに生成されたaf:icon要素がレンダリングされます。ガイド付きビジネス・プロセス・クライアント・アプリケーションでは、必須タスクをアスタリスクで表示し、完了する必要があることを示します。
必須タスクを含むマイルストンは、マイルストン自体も必須として表示されます。
次のタスクを続行するために前のタスクを完了する必要があるという点で、デフォルトでは、ほとんどのタスクが順次および必須です。ただし、オプション・タスクはスキップすることができ、ガイド付きビジネス・プロセスは、スキップされたタスクの後で続行できます。
アクティビティ・ガイド内のタスクをオプションとして構成するには、次の主なステップを実行する必要があります。
receiveアクティビティおよびtaskSwitchアクティビティを、BPELプロセス内のオプション・タスクから削除します。
アクティビティ・ガイドのコンポジット・タスク・ファイルにスキップ・ボタンを構成します。
タスクをオプションとして構成すると、ランタイムにアクティビティ・ガイドのユーザー・インタフェースで、必須またはオプションのステータスに応じて、タスクをフィルタ処理できます。
オプション・タスクを構成するには:
BPELガイド付きビジネス・プロセスを開発する方法に関する項の説明に従って、ガイド付きビジネス・プロセスを開発します。
receiveアクティビティおよびtaskSwitchアクティビティを、オプション・タスクから手動で削除します。
receiveアクティビティの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「Oracle BPEL Process Managerの使用」を参照してください。
オプション・タスクを表示するユーザー・インタフェースで、エンド・ユーザーがオプション・タスクをクリックして次のタスクを続行できるように、スキップ・ボタンを開発します。
ヒューマン・タスクをBPELプロセスにドラッグ・アンド・ドロップすると、タスク・サービスへのinvokeアクティビティおよびreceiveアクティビティが自動的に追加されます。タスクを完了して次に移動するために、receiveアクティビティを実行する必要があります。
receiveアクティビティをオプション・タスクから削除すると、BPELエンジンが、タスクをスキップし、次のタスクを続行できます。
スキップ・ボタンを使用すると、オプション・タスクのステータスを追跡できます。スキップされたタスクは、試行済であるが完了済ではないものとして表示されます。
パラレル・フローを使用すると、BPELプロセスは複数のタスクを同時に実行でき、時間がかかり独立した複数のタスクを実行する必要がある場合に役立ちます。
アクティビティ・ガイドに関連付けられたBPELプロセスでのパラレル・タスクの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「Oracle BPEL Process Managerの使用」を参照してください。
パラレル・フローに呼出しが入ることによって、BPELプロセスは複数のWebサービスを同時に起動し、入ってきた順にレスポンスを受信できます。
ガイド付きビジネス・プロセスを国際化することによって、タスクやマイルストンなどのアクティビティ・ガイド・コンポーネントの静的フィールドの表示をローカライズできます。たとえば、指定したガイド付きビジネス・プロセスのすべてのコンポーネントのタイトルおよびフィールド名を、フランス語で表示されるようにローカライズできます。
ガイド付きビジネス・プロセスを国際化するには:
BPELガイド付きビジネス・プロセスを開発する方法に関する項の説明に従って、ガイド付きビジネス・プロセスを開発します。
アクティビティ・ガイドに関連付けられたSOAコンポジットを開き、ツールバーの「アクティビティ・ガイド・プロパティ」アイコンをクリックします。
「アクティビティ・ガイドの編集」ウィンドウで、右側のドロップダウン・リストから、「リソース」を選択します。ドロップダウン・リストの右にある地球アイコンをクリックします。
「翻訳可能文字列の編集」ダイアログで、「リソース・バンドルの作成」をクリックします。表示されたダイアログで、リソース・バンドルの名前を入力し、「OK」をクリックします。
「追加」アイコンをクリックして、キー値をリソース・バンドルに追加します。
アクティビティ・ガイドのタイトルおよび説明のキーおよび値を入力します。
|
注意: 現在、動的な値は、翻訳可能なアクティビティ・ガイドのフィールドでサポートされていないため、{0}、{1}などのプレースホルダを入力しないでください。 |
ガイド付きビジネス・プロセスを国際化すると、場所およびプロパティのリソース・バンドル・ファイルがそれぞれ生成されます。これらは、プロジェクトのソース・パスに格納されます。リソース・バンドルには、アクティビティ・ガイドの静的フィールドのキー値のペアが含まれます。
リソース・バンドル・プロパティを使用して、アクティビティ・ガイドの.agファイルが更新されます。resourceBundleタグの名前属性には、ガイド付きビジネス・プロセスを国際化する方法に関する項で定義されたリソース・バンドルの名前が含まれます。アクティビティ・ガイドのタイトルおよび説明の要素のタイプ属性は、RESOURCEに設定されます。値要素には、リソース・バンドル・キーが含まれます。
ガイド付きビジネス・プロセスは、SOAコンポジット・プロセスと同じ方法で、アプリケーション・サーバーにデプロイされます。ただし、ガイド付きビジネス・プロセスを、JDeveloperに含まれる埋込みのOracle WebLogic Serverではなく、Oracle WebLogic Serverのスタンドアロン・インスタンスにデプロイする必要があります。
ガイド付きビジネス・プロセスをOracle WebLogic Serverにデプロイするには、次の主なステップを実行します。
Oracle WebLogic Serverへの接続の作成
JDeveloperまたはAntスクリプトを使用したガイド付きビジネス・プロセスのデプロイ
ガイド付きビジネス・プロセスをデプロイするには:
ガイド付きビジネス・プロセスのデプロイでの主なステップは次のとおりです。
Oracle WebLogic Serverへの接続を作成します。
接続タイプWeblogic 10.3を使用します。
WLSドメインの名前を入力します。
JDeveloperを介して、またはAntスクリプトを使用して、ガイド付きビジネス・プロセスをデプロイします。
JDeveloperを使用してガイド付きビジネス・プロセスをデプロイするには:
ガイド付きビジネス・プロセスに関連付けられたSOAコンポジットを右クリックし、「デプロイ」を選択します。SOAコンポジットの名前、および前のステップで構成されたサーバー接続の名前を選択します。
Antスクリプトを使用してガイド付きビジネス・プロセスをデプロイするには:
SOAコンポジットを右クリックし、「デプロイ」、SOAコンポジットの名前および「JARへ」を選択します。
例23-3に示すコマンドを実行します。
SOAコンポジットのアプリケーション・サーバーへのデプロイの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「Enterprise Managerを使用したSOAアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
ガイド付きビジネス・プロセスは、WLS上で実行されます。Oracle Enterprise Manager Application Server Controlコンソールを使用して、ガイド付きビジネス・プロセスを表示できます。
SOAアプリケーションのWLSへのデプロイの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「Enterprise Managerを使用したSOAアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
Oracle Enterprise Manager Application Server Controlコンソールで、デプロイされたガイド付きビジネス・プロセスのインスタンスを作成できます。これは、テストを行う場合に役立ちます。
ガイド付きビジネス・プロセス・インスタンスを作成するには:
Webブラウザで、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlコンソールのURLを次のように入力します。
アプリケーションを参照し、作成したSOAコンポジットをクリックします。
「アクション」→「サービスのテスト - クライアント」を選択します。
サンプル・データを入力し、コンポジットを起動することによって、ガイド付きビジネス・プロセスをテストします。
Fusion Middleware Controlコンソールをリフレッシュし、SOAコンポジット・インスタンスが作成されたことを確認します。BPELプロセスが実行されたことを確認します。