| Oracle® Fusion Middlewareパッチ適用ガイド 11g リリース1(11.1.1) B61412-01 |
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この章では、パッチ・セット・インストーラを使用して、既存のOracle Fusion Middleware 11g(11.1.1.2.0)環境にパッチを適用し、11g(11.1.1.3.0)環境にする方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
図4-1に、パッチ・セット・インストーラを使用した一般的なパッチ適用手順を示します。
各パッチ適用手順の詳細情報の参照先は次のとおりです。
すべてのドメイン・ホーム・ディレクトリおよびOracleインスタンスのホーム・ディレクトリとともに、Middlewareホーム・ディレクトリとすべてのサブディレクトリをバックアップします。
詳細は、第4.2.1.1項「Middlewareホーム、ドメイン・ホームおよびOracleインスタンスのバックアップ」を参照してください。
すべての管理対象サーバー、管理サーバー、すべてのシステム・コンポーネントおよびノード・マネージャを停止します。
詳細は、第4.2.1.2項「サーバーとプロセスの停止」を参照してください。
アップグレード・インストーラを実行して、WebLogic Serverを最新バージョンにアップグレードします。
詳細は、第4.2.1.3項「Oracle WebLogic Serverへのパッチ適用」を参照してください。
実行する必要のあるオプションの手順がないことを確認します。
詳細は、第4.2.2項「オプションのパッチ適用タスクの確認」を参照してください。
パッチ・セット・インストーラを実行して、Oracleホーム・ディレクトリ内のソフトウェアを更新します。
詳細は、第4.3項「パッチ・セット・インストーラのダウンロードと起動」および第4.4項「パッチ・セット・インストーラの手順」を参照してください。
必要に応じて、パッチ・セット・アシスタントを実行して、データベースのスキーマを更新します。
詳細は、第4.5項「パッチ・セット・アシスタントによるスキーマの更新」を参照してください。
パッチ適用後に必要なタスクがあれば実行し、ドメイン内のサーバーとプロセスをすべて起動します。
詳細は、第4.6項「パッチ適用後のタスク」および第4.8項「サーバーとプロセスの起動」を参照してください。
パッチのインストールが完了したことを確認します。
詳細は、第4.9項「パッチのインストールの検証」を参照してください。
この項では、パッチ・セット・インストーラを実行する前に完了する必要のあるタスクについて説明します。
この項では、ソフトウェアにパッチを適用する前に完了する必要のあるタスクについて説明します。
パッチのインストールを開始する前に、Middlewareホーム・ディレクトリ、ドメイン・ホーム・ディレクトリおよびOracleインスタンスをバックアップする必要があります。パッチのインストールが予期せず中断された場合、またはインストールが完了する前にインストールの取消しを選択した場合、パッチ・セット・インストーラを再実行する前に、環境を以前の構成にリストアしないと、パッチをインストールできない可能性があります。パッチ・セット・インストーラには、アンインストール・オプションはありません。
パッチ・セット・インストーラを実行する前に、すべてのサーバーとプロセスを停止する必要があります。
Oracle Fusion Middleware環境の停止の手順は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。
ノード・マネージャを実行している場合は、ノード・マネージャも停止する必要があります。これを行うには、ノード・マネージャが実行されているコンソール・ウィンドウを閉じるか、stopNodeManager WLSTコマンドを使用します。
詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのstopNodeManagerに関する項を参照してください。
パッチ・セット・インストーラを実行する前に、アップグレード・インストーラを使用して、Oracle WebLogic Serverにパッチを適用し、最新バージョンになっていることを確認してください。パッチ・セット・インストーラは、Oracle WebLogic Serverバージョン10.3.3を必要とします。
My Oracle Supportからアップグレード・インストーラをダウンロードします。
手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のMy Oracle Supportからのアップグレード・インストーラのダウンロードに関する項を参照してください。
アップグレード・インストーラをグラフィック・モードで実行して、WebLogic Serverにパッチを適用します。
手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のアップグレード・インストーラのグラフィック・モードでの実行に関する項を参照してください。
構成によっては、パッチの適用前に情報をバックアップし、パッチの適用が完了したらそれをリストアする必要のある製品が使用されている場合があります。
第4.6項「パッチ適用後のタスク」に、特定の製品または製品の組合せにパッチを適用する場合に実行する必要のあるタスクを示します。製品または環境に応じて特定の手順が適用される場合は、パッチの適用後にドメインが正常に機能するようにするために、説明されているタスクを実行する必要があります。これらの手順の中には、パッチ適用前のタスクが必要なものもあるため、続行する前に手順を注意深く読んでください。
第4.7項「オプションのパッチ適用手順」にも、特定の製品または製品の組合せに関するタスクが示されていますが、この項のタスクをスキップしても、ソフトウェアへのパッチ適用後に、ドメインは正常に機能します。
パッチ・セット・インストーラをダウンロードして起動するには:
Oracle Technology Network、My Oracle SupportまたはOracle E-Deliveryからパッチ・セットをダウンロードします。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareソフトウェアの取得に関する項を参照してください。
インストールするパッチ・セットを含むダウンロード済アーカイブをターゲット・コンピュータ上のディレクトリに解凍します。
ディレクトリを、解凍したアーカイブ・フォルダ内のDisk1フォルダに変更します。
インストーラを起動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
./runInstaller
Windowsオペレーティング・システムの場合:
setup.exe
システム環境および更新中の製品によっては、インストーラの起動時に、システム上のJRE/JDKの場所を指定するように求められることがあります。Oracle WebLogic Serverをインストールすると、システム上にJREがインストールされます。この場所(jreディレクトリの場所)を使用して、インストーラを起動できます。JREのデフォルトの場所は、MW_HOME/jdk160_18(UNIXオペレーティング・システム)またはMW_HOME\jdk160_18(Windowsオペレーティング・システム)です。ここで、MW_HOMEはMiddlewareホーム・ディレクトリです。
JRE/JDKの場所への絶対パスを指定してください。相対パスはサポートされていません。
Oracle WebLogic Serverに含まれているものとは別のJRE/JDKを使用する予定である場合は、次のサイトで動作保証に関するドキュメントを参照して、サポートされているJDKを確認する必要があります。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
パッチ・セット・インストーラを起動したら、表4-1の手順に従って、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントにパッチを適用します。
インストール画面に関して詳細情報が必要な場合は、付録A「パッチ・セット・インストーラの画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。
表4-1 パッチ・セット・インストーラのインストール・フロー
| 番号 | 画面 | この画面はいつ表示されるか | 説明および必要なアクション |
|---|---|---|---|
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1 |
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常時 |
「次へ」をクリックして続行します。 |
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2 |
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常時 |
既存のOracle Middlewareホームおよび製品のOracleホームの場所を指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
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3 |
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次の製品のセキュリティ・アップデートについてまだ登録していない場合のみ。
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既存のOracle Middlewareホームおよび製品のOracleホームの場所を指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
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4 |
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常時 |
実行するインストールについて確認します。 「インストール」をクリックして続行します。 |
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5 |
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常時 |
この画面には、インストールの進行状況が表示されます。 インストールが100%完了になったら、「次へ」をクリックします。 |
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6 |
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常時 |
「終了」をクリックして、画面を閉じます。 |
Oracle Fusion Middlewareを初めて使用する場合は、次にWebLogicドメインを作成して構成する必要があります。ドメインの構成と作成については、製品のインストレーション・ガイドに戻ってください。
すでにOracle Fusion Middlewareを使用している場合は、第4.5項「パッチ・セット・アシスタントによるスキーマの更新」に進んで続行します。
パッチ・セット・アシスタントで次のスキーマを更新して、新しいソフトウェア・バージョン番号に合せる必要があります。
Oracle Portal(PORTAL)
Oracle Identity Management(OID)
SOAインフラストラクチャ(SOAINFRA)
監査サービス(IAU)
詳細は、第5章「パッチ・セット・アシスタントによるスキーマの更新」を参照してください。
パッチを適用している製品でこれらのスキーマのいずれかを使用していない場合は、この項をスキップし、第4.6項「パッチ適用後のタスク」に進むことができます。
この項では、パッチのインストールの完了後に実行する必要のある手動のタスクについて説明します。該当する製品が使用されていない可能性があるため、これらのタスクの一部が環境に適用されない場合があります。ただし、該当する製品を使用している場合は、ドメインが正しく機能するようにするために、手動の手順を実行する必要があります。
次のトピックについて説明します。
Oracle Fusion Middlewareシステム・コンポーネントには、次のようなものがあります。
Oracle HTTP Server
Oracle Web Cache
Oracle Internet Directory
Oracle Virtual Directory
Oracle Forms Services
Oracle Reports
Oracle Business Intelligence Discoverer
Oracle Business Intelligence
これらのコンポーネントの1つ以上にパッチを適用した場合は、この項のタスクを実行する必要があります。システム・コンポーネントの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの主要概念の概要に関する項を参照してください。
次のタスクを実行する必要があります。
システム・コンポーネントにパッチを適用し、すべてのサービスを開始したら、システム・コンポーネントを手動で再デプロイする必要があります。そのためには、次の手順を実行します。
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注意: Oracle Internet DirectoryおよびOracle Virtual Directoryでは、この手順は必要ありません。 |
管理サーバーが起動し、稼働中であることを確認します。
opmnctl unregisterinstanceコマンドを実行します。
opmnctl redeployコマンドを実行します。
opmnctl registerinstanceコマンドを実行します。
opmnctlコマンドの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Process Manager and Notification Server管理者ガイド』のopmnctlの使用方法に関する項を参照してください。
システム・コンポーネント・ソフトウェアにパッチを適用したら、opmnctl updatecomponentregistrationコマンドを使用して、Oracle Enterprise Managerに表示されるバージョン番号文字列を手動で更新します。このコマンドの構文は次のとおりです。
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注意: opmnctl updatecomponentregistrationコマンドを実行する前に、管理サーバーが起動し、稼働中であることを確認します。
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opmnctl updatecomponentregistration -componentName component_name -Sport ssl_port_number -Port non_ssl_port_number
たとえば、my_oidというOracle Internet Directoryコンポーネントのバージョン番号文字列を更新するには、次の構文を使用します(管理サーバーへのログインとパスワードの入力を求められます)。
opmnctl updatecomponentregistration -componentName my_oid -Sport 3131 -Port 3060 Command requires login to weblogic admin server (adminserver.mydomain.com): Username: weblogic Password: Updating component registration on admin server.Command succeeded.
一部のシステム・コンポーネントでは、ポート番号を指定する必要はありません。たとえば、ovd1という名前のOracle Virtual Directoryのバージョン番号文字列を更新するには、次の構文を使用します。
opmnctl updatecomponentregistration -componentName ovd1
opmnctl updatecomponentregistrationコマンドを実行したら、インスタンスを起動し、管理サーバーを再起動する必要があります。opmnctl updatecomponentregistrationコマンドの使用方法の詳細は、次を参照してください。
Oracle Fusion Middleware Oracle Virtual Directory管理者ガイドのOPMNCTLを使用したOracleインスタンスのコンポーネント登録の更新に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle Process Manager and Notification Server管理者ガイド』のupdatecomponentregistrationに関する項
UNIXオペレーティング・システムでは、システム・コンポーネントが権限ポート番号(1024未満のポート番号)を使用するように構成されている場合、ソフトウェアへのパッチの適用後にファイル・システム権限の一部がリセットされる可能性があります。この項では、ソフトウェアへのパッチの適用後にファイル・システム権限をリセットする方法について説明します。
Oracle Internet Directoryの権限ポートを構成済である場合は、パッチ・セット・インストーラにより一部のファイルのファイル権限が無視されます。
ファイル権限をリストアするには、rootユーザーとしてoidRoot.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、Oracleホーム・ディレクトリにあります。
Oracle Web Cacheを使用するOracle Fusion Middleware 11g(11.1.1.2.0)環境にパッチを適用すると、Oracle Web Cacheバイナリが暗黙的に再リンクされます。権限ポートを使用する構成の場合、webcache_setuser.shスクリプトのsetrootコマンドを再実行する必要があります。
手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド』の権限ポートおよび1,024よりも多いファイル記述子に対するroot権限の構成に関する項を参照してください。
Oracle HTTP Server(Oracle Web Tierのインストールによるスタンドアロン・バージョン、またはOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールによる埋込みバージョン)をインストール済である場合、ソフトウェアにパッチを適用すると、その権限が変更されます。
Oracle HTTP Server で権限ポートを使用できるようにするには、次のコマンドを使用して権限を変更します。
chown root ORACLE_HOME/ohs/bin/.apachectl chmod 6750 ORACLE_HOME/ohs/bin/.apachectl
Oracle Internet Directoryのパッチ・セットのインストール後、Enterprise Managerに表示されるレプリケーション・ステータスが正しくない場合があります。正しいレプリケーション・ステータスが表示されるようにするには、oidtdip.sql およびldapxgrt.sqlスクリプトを実行する必要があります。これらのスクリプトは、IM_ORACLE_HOME/ldap/admin(UNIXオペレーティング・システム)またはIM_ORACLE_HOME\ldap\admin(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリにあります。これらのスクリプトは、ODSスキーマがインストールされているデータベース上のOracle Internet Directory(ODS)スキーマ・ユーザーとして実行する必要があります。
(Oracle Enterprise Managerによって管理されている)WebLogic Serverに関連付けられているWeb Tierインスタンスごとに、Web TierのOracleホームへのパッチ適用後に次の手順を実行する必要があります。
WebLogic ServerにインストールされているNonJ2EEManagementアプリケーションを更新します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
INSTANCE_HOME/bin/opmnctl redeploy
Windowsオペレーティング・システムの場合:
INSTANCE_HOME\bin\opmnctl redeploy
コンポーネントのプロパティ情報(コンポーネントのバージョンなど)が更新されるようにインスタンスを再登録します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
INSTANCE_HOME/bin/opmnctl unregisterinstance INSTANCE_HOME/bin/opmnctl registerinstance
Windowsオペレーティング・システムの場合:
INSTANCE_HOME\bin\opmnctl unregisterinstance INSTANCE_HOME\bin\opmnctl registerinstance
opmn unregisterinstanceコマンドの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Process Manager and Notification Server管理者ガイド』のunregisterinstanceに関する項を参照してください。
opmn registerinstanceコマンドの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Process Manager and Notification Server管理者ガイド』のregisterinstanceに関する項を参照してください。
次の一連のコマンド例を使用して、Enterprise Managerに表示されるOracle HTTP Serverのバージョン番号を更新できます。
opmnctl redeploy opmnctl unregisterinstance -instanceName ohs1 -adminHost myHost -adminPort 7001 opmnctl registerinstance -adminHost myHost -adminPort 7001
管理サーバーを再起動し、Enterprise Managerにログインします。
この項の内容は次のとおりです。
この項の手順は、B2BサーバーがB2B EDIエンドポイントと統合されている環境で、カスタムのXEngine構成を使用している場合にのみ必要です。そのような環境では、同じインストールで作成されたすべてのB2Bドメインが、MW_HOME/SOA_ORACLE_HOME/third_party/edifecs/XEngine(UNIXオペレーティング・システム)またはMW_HOME\SOA_ORACLE_HOME\third_party\edifecs\XEngine(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリ内に格納されている単一のXEngine構成を共有します。
XEngineのカスタマイズを保持するには:
Oracle SOA Suiteにパッチを適用する前に、MW_HOME/SOA_ORACLE_HOME/third_party/edifecs/XEngine(UNIXオペレーティング・システム)またはMW_HOME\SOA_ORACLE_HOME\third_party\edifecs\XEngine(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリに格納されている内容をすべてバックアップします。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は、次のように指定します。
cp -pr SOA_Oracle_Home/soa/thirdparty/edifecs/XEngine backup_location
パッチ・セット・インストーラを実行して、ソフトウェアを更新します。
MW_HOME/SOA_ORACLE_HOME/third_party/edifecs/XEngine(UNIXオペレーティング・システム)またはMW_HOME\SOA_ORACLE_HOME\third_party\edifecs\XEngine(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリ内XEngine ZIPファイルを解凍します。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は、次のように指定します。
cd SOA_Oracle_Home/soa/thirdparty/edifecs
gunzip XEngine.tar.gz
tar -xvf XEngine.tar
バックアップの場所からカスタマイズ済の構成ファイルをリストアします。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムでXERegistry.xmlファイルを変更した場合は、次のように指定します。
cp backup_location/config/XERegistry.xml SOA_Oracle_Home/soa/thirdparty/edifecs/XEngine/config
現在Oracle BAMとOracle Data Integrator(ODI)の統合を使用している場合は、パッチ・セット・インストーラを実行してソフトウェアを更新した後に、インストール・スクリプトを再実行してOracle ODIクライアントを更新する必要があります。
ODIによって使用されるOracle BAMインタフェースは、リリース間でいくつかの変更が加えられており、すべてのODIクライアント・エンドポイントで更新が必要です。この手動の手順は、BAM-ODI統合が構成されているドメインに対してのみ必要です。
そのようなドメインごとに、次の手順を実行します。
Oracle BAMがその下にインストールされているMiddlewareホーム・ディレクトリを使用して、wlfullclient.jarファイルを生成します。その手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverスタンドアロン・クライアントのプログラミング』のWebLogic JarBuilderツールの使用方法に関する項に記載されています。
wlfullclient.jarをODI_HOME/lib/weblogicディレクトリにコピーします。
次のOracle BAM .jarファイルをODI_HOME/libディレクトリにコピーします。
SOA_ORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam_11.1.1/oracle-bam-common.jar SOA_ORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam_11.1.1/oracle-bam-etl.jar SOA_ORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam_11.1.1/oracle-bam-adc-ejb.jar SOA_ORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam.thirdparty_11.1.1/commons-codec-1.3.jar SOA_ORACLE_HOME/bam/modules/oracle.bam.thirdparty_11.1.1/xstream-1.3.1.jar oracle_common/modules/oracle.odl_11.1.1/ojdl.jar oracle_common/modules/oracle.jps_11.1.1/jps-api.jar oracle_common/modules/oracle.dms_11.1.1/dms.jar oracle_common/modules/org.jaxen_1.1.1.jar
次のOracle BAMナレッジ・モジュールをSOA_ORACLE_HOME/bam/ODI/knowledge_modulesディレクトリからODI_HOME/libディレクトリにコピーします。
KM_CKM Get Oracle BAM Metadata.xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (delete).xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (insert).xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (looksert natural).xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (looksert surrogate).xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (update).xml KM_IKM SQL to Oracle BAM (upsert).xml KM_LKM Get Source Metadata.xml KM_LKM Oracle BAM to SQL.xml KM_RKM Oracle BAM.xml
次のODI_HOME構成ファイルをバックアップします。
ODI_HOME/lib/bam_odi.logging.properties ODI_HOME/lib/config/BAMODIConfig.xml
次のように、SOA_ORACLE_HOME/bam/ODIディレクトリからODI_HOMEディレクトリに、新しいバージョンのODI構成ファイルをコピーします。
SOA_ORACLE_HOME/bam/ODI/config/bam_odi.logging.properties to ODI_HOME/lib/bam_odi.logging.properties SOA_ORACLE_HOME/bam/ODI/config/BAMODIConfig.xml to ODI_HOME/lib/config/BAMODIConfig.xml
この項の内容は次のとおりです。
この手順は、OmniPortletおよびWebClippingカスタマイズを使用しており、それらがファイルベースのプリファレンス・ストアで使用されている場合にのみ必要です。デフォルトでは、Oracle WebCenterおよびPortalでファイルベースのプリファレンス・ストアは使用されません。ファイルベースのプリファレンス・ストアがデフォルトで使用されるのは、10gバージョンからアップグレードされた11g リリース1(11.1.1)Portal環境に対してのみです。
Oracle Fusion Middleware 11.1.1.3.0パッチ・セットを適用すると、OmniportletとWebClippingの両方のアプリケーションが再デプロイされ、すべてのカスタマイズと構成データが失われます。したがって、パッチ・セット・インストーラを実行する前に、OmniportletとWebClippingの構成とカスタマイズを保存して、パッチ・セットの適用後にカスタマイズが失われないようにする必要があります。
カスタマイズを保存およびバックアップするには、まず次のディレクトリを見つける必要があります。
path_to_war_directory/WEB-INF/providers/omniPortlet
path_to_war_directory/WEB-INF/providers/webclipping/
path_to_war_directoryは、UNIXオペレーティング・システム上の次のパスを表します。
DOMAIN_HOME/servers/WLS_PORTAL/tmp/_WL_user/portalTools_version/randomly_generated_directory/war
DOMAIN_HOMEは、構成ウィザードの「ドメイン名と場所の指定」画面で指定された、Oracle PortalまたはOracle WebCenterドメインのドメイン・ホームの場所です。
omniportletディレクトリを見つけたら、次のコマンドを使用して、ディレクトリをバックアップすることができます。
cp -fr path_to_war_directory/WEB-INF/providers/omniPortlet backup_location
OmniPortletとWebClippingの構成とカスタマイズをリストアするには:
次のディレクトリへのパスを見つけます。
path_to_war_directory/WEB-INF/providers/omniPortlet
path_to_war_directory/WEB-INF/providers/webclipping/
path_to_war_directory/WEB-INF/providers/omniPortlet
path_to_war_directory/WEB-INF/providers/webclipping/
path_to_war_directoryは、UNIXオペレーティング・システム上の次のパスを表します。
DOMAIN_HOME/servers/WLS_PORTAL/tmp/_WL_user/portalTools_version/randomly_generated_directory/war
DOMAIN_HOMEは、構成ウィザードの「ドメイン名と場所の指定」画面で指定された、Oracle PortalまたはOracle WebCenterドメインのドメイン・ホームの場所です。
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注意: パッチ・セット・インストーラによりOmniPortletおよびWebClippingアプリケーションが再デプロイされるので、新しいパスは、バックアップ済のカスタマイズのパスとは異なる場合があります。 |
これらのディレクトリをそれぞれのバックアップ・コピーで置き換えます。
たとえば、omniportletディレクトリをリストアするには、次のコマンドを使用します。
cp -fr backup_location path_to_war_directory/WEB-INF/providers/omniPortlet
Oracle Portalドメインで、管理対象サーバーWLS_PORTALを再起動します。
Oracle WebCenterドメインで、管理対象サーバーWLS_Portletを再起動します。
Oracle WebCenterでWikiおよびブログ機能を使用している場合、ソフトウェアへのパッチの適用後にWikiおよびブログが機能するようにするために、更新済のWikiおよびブログ・ファイルをアプリケーション・ホーム・ディレクトリ(デフォルトでは、UNIXオペレーティング・システム1の場合はMW_HOME/user_projects/applications、Windowsオペレーティング・システムの場合はMW_HOME\user_projects\applications)にコピーする必要があります。このアプリケーション・ホーム・ディレクトリは、WebCenterドメイン内で作成されたすべてのアプリケーションが格納されている場所です。
更新済のWikiおよびブログ・ファイルをコピーするには:
次の場所にあるWiki構成ファイルapplication_config.scriptをバックアップします。
APPLICATION_HOME/domain_name/owc_wiki/WEB-INF/classes/application_config.script
ORACLE_HOME/wikiserver/owc_wiki内のOracle WebCenter Wiki and Blog Serverのデプロイメント・ディレクトリからWebCenter APPLICATION_HOME/domain_nameディレクトリにファイルをコピーします。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は、次のように指定します。
cp -r /home/Oracle/Middleware/Oracle_WC1/wikiserver/owc_wiki /home/Oracle/Applications/wc_domain/.
WebCenterドメインにプロセス・スペースBPM機能(WebCenterとBPM対応SOAドメイン間の統合)を追加する場合は、この手動の手順を実行する必要があります。ドメインがリリース11.1.1.3.0に更新された既存のリリース11.1.1.2.0ドメインであるか、リリース11.1.1.3.0の新規インストールで作成された新規のドメインであるかに関係なく、この手順を実行する必要があります。
プロセス・スペース機能の詳細は、Oracle BPEL Process Managerユーザーズ・ガイドのOracle Business Process Managementのプロセス・スペースの概要に関する項を参照してください。
Process Portalインストール・パッケージを見つけます。これは、SOA_ORACLE_HOME/bpm(UNIXオペレーティング・システム)またはSOA_ORACLE_HOME\bpm(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリ内にあるprocessportal.zipという名前のファイルです。このファイルを見つけたら、Oracle WebCenterがインストールされているマシン上の任意のディレクトリ内に解凍します。
展開ディレクトリ内で、process-portal-install.propertiesファイルを編集し、すべてのフィールドに、Oracle BPMデータベース、BPMおよびWebCenterドメイン、およびOracle WebCenterインストールに関する必要な情報を入力します。
それぞれのドメイン信頼パスワードを同じ値に設定することで、BPMサーバーが実行されているSOAドメインとWebCenterドメインの間でドメイン信頼を確立します。
install.xmlスクリプトを変更して、Oracle WebCenterのドメイン・パスワードを設定します。
Oracle Content ServerおよびOracle Discussions接続がOracle WebCenterですでに構成されている場合は、次の手順を実行します。
process-portal-install.propertiesファイルでwcConfigServicesプロパティをfalseに設定します。
次のantコマンドを実行します。
ant -f install.xml
管理サーバーとWebCenter Spacesを起動します。
Oracle Content ServerおよびOracle Discussions接続がOracle WebCenterで構成されていない場合は、次の手順を実行します。
process-portal-install.propertiesファイルでwcConfigServicesプロパティをtrueに設定します。
次のantコマンドを実行します。
ant -f install.xml
管理サーバーとWebCenter Spacesを起動します。
次のantコマンドを実行します。
ant -f install.xml post-install -DpiArgs="-importGSOnly"
この項では、特定の製品を使用またはカスタマイズ(あるいはその両方)しているかどうかに応じて実行する必要のある手順について説明します。これらの手順をスキップしても、ドメインは正常に機能します。
次のトピックについて説明します。
WS-AtomicTransactionは、11g リリース11.1.1.3.0のJRF Webサービスの新機能です。それ以前のOracle Fusion Middlewareリリースで作成されたドメインでは、policy-accessor-config.xml内に必要なエントリがないため、JRF WebサービスおよびWebサービス・クライアントに対してWS-AtomicTransactionが有効になっていません。
WS-AtomicTransactionを有効にするには、次を実行します:
次のファイルを編集します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
DOMAIN_HOME/domain_name/config/fmwconfig/policy-accessor-config.xml
Windowsオペレーティング・システムの場合:
DOMAIN_HOME\domain_name\config\fmwconfig\policy-accessor-config.xml
Interceptorsセクションで、次のコードを追加します。
<interceptor name="ClientWSATInterceptor“ class="oracle.j2ee.ws.client.transaction.ClientWSATInterceptor" category="transaction" /> <interceptor name="ServerWSATInterceptor“ class="oracle.j2ee.ws.server.transaction.ServerWSATInterceptor" category="transaction" />
Interceptor Chainsセクションで、次のコードを追加します。
<interceptor-ref name="ServerWSATInterceptor"/> <interceptor-ref name="ClientWSATInterceptor"/>
Oracle Directory Service ManagerのOracle Virtual Directoryバージョン番号文字列を更新するには:
JAVA_HOMEおよびANT_HOME環境変数を設定します。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は、次に示すようにJAVA_HOMEを設定します。
export JAVA_HOME=/home/Oracle/Middleware/jdk160_18
ANT_HOMEは、MW_HOME/modules/org.apache.ant_1.7.1(UNIXオペレーティング・システム)またはMW_HOME\modules\org.apache.ant_1.7.1(Windows オペレーティング・システム)に設定する必要があります。次に示すのは、UNIXオペレーティング・システムの例です。
export ANT_HOME=/home/Oracle/Middleware/modules/org.apache.ant_1.7.1
UNIXオペレーティング・システムでは、PATH環境変数にJAVA_HOME/binおよびANT_HOME/binを追加します。Windowsオペレーティング・システムでは、PATH環境変数にJAVA_HOME\binおよびANT_HOME\binを追加します。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は、次のように指定します。
export PATH=$ANT_HOME/bin:$PATH
ORACLE_HOME/ovd/patchset(UNIXオペレーティング・システム)またはORACLE_HOME\ovd\patchset(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。
ant updateOVDVersion -Dovd_instance=ovd_instance_location
たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は、次のように指定します。
ant updateOVDVersion -Dovd_instance=/home/Oracle/Middleware/asinst_1
Oracle Virtual Directoryインスタンスを再起動します。
Oracle SOA Suiteのユーザー・メッセージ・サービス(UMS)機能を使用している場合は、UMS JMSリソースを保護して、匿名クライアントがこれらのリソースにアクセスできない(したがって、意図しない通知がUMSの構成済エンドポイントに送信されない)ようにする必要があります。
これらの機能を使用している各ドメインで、次の手順を実行する必要があります。
Oracle WebLogic Serverの認証ポリシーをUMS JMSリソースに適用して、リソースを匿名アクセスから保護します。手順は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite管理者ガイドのユーザー・メッセージ・サービスの保護に関する項を参照してください。
保護されているJMSリソースにアクセスする適切な権限がUMSアプリケーションにあることを確認するには、ps2Upgrade() WLSTコマンド(インストール・ディレクトリからUMSドメインのポリシー・ストアに新しいポリシーを追加するコマンド)を実行して、UMSドメインのポリシーを更新する必要があります。
ps2Upgrade()コマンドの構文は次のとおりです。
ps2Upgrade(ps1Config="full_path_to_11.1.1.2.0_jps-config.xml_file", ps2JaznData="full_path_to_11.1.1.3.0_system-jazn-data.xml_file")
次に、このコマンドの例を示します。
ps2Upgrade( ps1Config="/home/data/domains/WLS_SOAWC/config/fmwconfig/jps-config.xml", ps2JaznData="/home/Oracle/Middleware/oracle_common/modules/oracle.jps_11.1.1/domain_config/system-jazn-data.xml")
このコマンドは、スクリプト・モードで実行することもできます。
ps2Upgrade.py -ps1Config full_path_to_11.1.1.2.0_jps-config.xml_file -ps2JaznData full_path_to_11.1.1.3.0_system-jazn-data.xml_file)
例:
ps2Upgrade.py -ps1Config /home/data/domains/WLS_SOAWC/config/fmwconfig/jps-config.xml -ps2JaznData /home/Oracle/Middleware/oracle_common/modules/oracle.jps_11.1.1/domain_config/system-jazn-data.xml)
コマンドの実行後、変更を有効にするためにすべてのサーバーを再起動する必要があります。
WLSTコマンドの詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。
Oracle Web Services Manager(OWSM)の新しいパッチ・セットにはそれぞれ、事前定義された新しいWebサービス・ポリシーを含めることができます。既存のドメインに対してそのような新しいポリシーを利用するには、『Oracle Fusion Middleware Web Servicesセキュリティおよび管理者ガイド』のMDSリポジトリにおけるOracle WSMポリシーのアップグレードに関する項の説明に従って、upgradeWSMPolicyRepository() WLSTコマンドを実行する必要があります。
ソフトウェアへのパッチの適用が終了し、必要なパッチ適用後のタスクをすべて実行したら、サーバーとプロセスを起動する準備が整ったことになります。
Oracle Fusion Middleware環境の起動の手順は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middleware環境の起動に関する項を参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』のノード・マネージャの起動に関する項に従って、ノード・マネージャを起動できます。
インストールを検証するには、ブラウザを起動し、次のURLを入力します。
管理サーバー・コンソールにアクセスするには、次のURLを使用します。
http://host:admin_server_port/console
管理サーバーがSSL接続を受け入れるように構成されている場合は、次のURLを使用して、管理サーバー・コンソールに保護モードでアクセスします。
https://host:secure_admin_server_port/console
Enterprise Managerにアクセスするには、次のURLを使用します。
http://host:admin_server_port/em
