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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Application Adapter for PeopleSoftユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.3.0)
B61416-01
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8 トラブルシューティングおよびエラー・メッセージ

この章では、PeopleSoftに接続する場合の制約事項および回避策について説明します。次のトピックが含まれています。

この章に記載しているアダプタ特定のエラーは、Oracle Adapter J2CAまたはOracle Adapter Business Services Engine(BSE)のいずれかの構成でアダプタを使用した場合に発生する可能性があります。

トラブルシューティング

このトピックでは、PeopleSoftに関するトラブルシューティング情報を次の4つのカテゴリに分けて説明します。


注意:

トラブルシューティングに関連する可能性があるログ・ファイル情報は、次の場所にあります。
  • Oracle Adapter J2CAトレース情報は次のディレクトリにあります。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\config\config_name\log
    
  • BSEトレース情報は次のディレクトリにあります。

    <ADAPTER_HOME>\user_projects\domains\base_domain\servers\soa_server1\stage\ibse\ibse.war\ibselogs
    
  • アプリケーション・エクスプローラのログ・ファイルは次のディレクトリにあります。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\tools\iwae\bin
    

アプリケーション・エクスプローラ

Windows上でアプリケーション・エクスプローラをデバッグまたはテスト目的で使用するには:

  1. アプリケーション・エクスプローラがデプロイされているOracle WebLogic Serverが起動していることを確認します。

  2. 図8-1に示すように、Windowsの「スタート」メニューから「すべてのプログラム」「Oracle Application Adapters」の順に選択し、「Application Explorer」をクリックして、アプリケーション・エクスプローラを起動します。

    図8-1 Oracle Application Adaptersプログラム・メニュー

    Oracle Application Adaptersプログラム・メニュー
    「図8-1 Oracle Application Adaptersプログラム・メニュー」の説明

    次のディレクトリにあるae.batファイルを実行してアプリケーション・エクスプローラを起動することもできます。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\tools\iwae\bin\ae.bat
    

    デスクトップ上にae.batファイルへのショートカットを作成することをお薦めします。

    UNIXまたはLinuxプラットフォームを使用している場合は、iwae.shファイルを実行してアプリケーション・エクスプローラを起動できます。

エラー ソリューション
アプリケーション・エクスプローラからOracle Application Adapter for PeopleSoftに接続できません。次のエラー・メッセージが表示されます。

プログラムでアダプタをアクティブ化中

次の点を確認します:
  • PeopleSoftが稼働しています。

  • PeopleSoftのユーザーIDおよびパスワードが適切です。

  • ポート番号が適切です。

  • カスタム・コンポーネント・インタフェースが適切にインストールされています。

次のエラー・メッセージが表示されます。

java.lang.IllegalStateException: java.lang.Exception: PeopleSoftシステムへのログオン・エラー

PeopleSoftに無効な接続情報が指定されているか、または誤ったpsjoa.jarがlibディレクトリに存在します。

psjoa.jarファイルのバージョンはPeopleToolsリリースに特定です。

PeopleSoftがアプリケーション・エクスプローラの「アダプタ」ノード・リストに表示されません。 PeopleSoft JARファイルのiwpsci84.jar(またはiwpsci81.jar)およびpsjoa.jarlibディレクトリに追加されていることを確認します。
実行時にログオン失敗エラーが発生します。 PeopleSoftシステムへの接続用のパスワードが、ターゲットの作成時、またはアプリケーション・エクスプローラの「編集」オプションで指定されていない場合、PeopleSoftには接続できません。接続パスワードはrepository.xmlには保存されません。アプリケーション・エクスプローラの「編集」オプションを使用してパスワードを更新し、アプリケーション・サーバーを再起動します。
次のエラー・メッセージが表示されます。

Joltセッション・プールでappserverへの接続を提供できません。この原因は使用可能なアプリケーション・サーバー・ドメインがないことが考えられます。[Fri Aug 27 13:06:27 EDT 2004] bea.jolt.ServiceException: 無効なセッション

PeopleSoftのホスト名またはポート番号が正しくありません。
コンポーネント・インタフェースのプロパティが表示されません。 誤ったiwpsci8x.jarファイルを使用しています。
スキーマを生成できません。 索引: -1, サイズ:0のエラー・メッセージが表示される、またはアプリケーション・エクスプローラにはログオンできるが、コンポーネント・インタフェースあるいはメッセージが表示されない場合は、 iwpsci81.jarファイルとiwpsci84.jarファイルの両方がlibディレクトリに存在する可能性があります。サーバーを停止し、不要なjarファイルを削除し、サーバーを再起動します。
ae.batiaexplorer.exeではない)をアクティブ化してアプリケーション・エクスプローラを起動すると次の例外が発生します。

java.lang.ClassNotFoundException: org.bouncycastle.jce.provider.BouncyCastleProvider

これは無害な例外です。アダプタの機能には影響しません。次のURLからBouncyCastleファイルをダウンロードします。

ftp://ftp.bouncycastle.org/pub

Solaris環境でアプリケーション・エクスプローラを起動できません。次の例外がコンソールに表示されます。

javax.resource.ResourceException: IWAFManagedConnectionFactory: License violation.at com.ibi.afjca.spi.IWAFManagedConnectionFactory.createConnectionFactory(IWAFManagedConnectionFactory.java:98)at com.iwaysoftware.iwae.common.JCATransport.getConnectionFactory(JCATransport.java:133) at com.iwaysoftware.iwae.common.JCATransport.initJCA(JCATransport.java:69)at com.iwaysoftware.iwae.common.JCATransport.<init>(JCATransport.java:62)at com.iwaysoftware.iwae.common.AdapterClient.<init>(AdapterClient.java:85)at com.ibi.bse.ConfigWorker.run(ConfigWorker.java:41)at java.lang.Thread.run(Thread.java:534)

接続ファクトリを作成できませんでした。

JAVACMDがユーザーのシステムで設定されていません。アプリケーション・エクスプローラを起動する前に、次のようにJAVACMDをエクスポートします。

JAVACMD=/<jdk_home>/bin/java。ここで、<jdk_home>は、システム上でJDKがインストールされているディレクトリです。


PeopleSoft

エラー ソリューション
PeopleSoftコンポーネント・インタフェースのテスト・ツールを3層モードで使用すると、サービスが正常に機能しません。 コンポーネント・インタフェースのテスト・ツールを使用して適切にテストするには:
  1. アプリケーション・デザイナを開きます。

  2. コンポーネント・インタフェースを選択します。

  3. テスト・ツールを使用します。

サービスがテスト・ツールで機能する場合、XMLを開き、XML内で重複するフィールドがあるかどうか確認します。

次のエラー・メッセージが表示されます。

Joltセッション・プールでappserverへの接続を提供できません。この原因は使用可能なアプリケーション・サーバー・ドメインがないことが考えられます。[Fri Aug 27 13:06:27 EDT 2004] bea.jolt.ServiceException: 無効なセッション

PeopleSoftのホスト名またはポート番号が正しくありません。
コンポーネント・インタフェースおよびメッセージがアダプタ・ツリーに表示されません。 プロジェクトがPeopleSoftシステムに適切にインストールされていません。
次の例のように、実行時にPeopleSoftからエラー・コード-1が受信されます。

<LOCATIONProcessResponse xmlns="http://xmlns.oracle.com/LOCATION">

<error xmlns="">-1</error>

</LOCATIONProcessResponse>

誤ったバージョンのpsjoa.jarを使用しているか、またはiwpsci81.jarファイルとiwpsci84.jarファイルの両方がlibディレクトリに存在します。2番目の場合の場合は、不要なJARファイルを削除し、サーバーを再起動します。

psjoa.jarファイルのバージョンはPeopleToolsリリースに特定です。

Pstools.propertiesファイルが初期化されません。 このファイルはPeopleSoft 8.1に必要です。PeopleSoft 8.1を使用している場合はこのファイルを追加する必要があります。PeopleSoft 8.1を使用していなくてもこのメッセージが表示される場合はメッセージを無視してください。
次のエラー・メッセージが表示されます。

コンポーネント・インタフェース{CI name}が見つかりません

次のいずれかの理由が考えられます。
  • 選択したコンポーネント・インタフェースのJava APIがAPI JARファイル内に見つかりませんでした。このコンポーネント・インタフェース用のクラス・ファイルのJava APIを確認してください。見つからない場合は、このコンポーネント・インタフェース用のクラス・ファイルを追加してください。

  • リクエスト・ドキュメント内でコンポーネント・インタフェースの名前が誤って記述されています。

次のエラー・メッセージが表示されます。

認可されていません(90,6)PSSessionリクエストの実行に失敗しました

コンポーネント・インタフェースには、この操作の実行に必要なアクセスがありません。PeopleSoft > セキュリティ > 権限リストで、コンポーネント・インタフェースの権限設定を変更します。
次のエラー・メッセージが表示されます。

{keyname}キーにも値を指定する必要があります

次のいずれかの理由が考えられます。
  • リクエストXMLドキュメントに必須キーの要素が存在しません。リクエスト・ドキュメントにキー名および値を含めてください。

  • リクエスト・ドキュメント内でキー(Key)フィールド名が誤って記述されています。

  • リクエストXMLドキュメント内で実行(Perform)操作が誤って記述されています。


Oracle Adapter J2CA

エラー ソリューション
Oracle Adapter J2CA構成への接続を試行すると、アプリケーション・エクスプローラに次のメッセージが表示されます。

JCAを初期化できませんでした

次の例に示すように、右ペインの「詳細」タブで、「ホーム」フィールドで正しいディレクトリが指定されていることを確認します。
<ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\tools\iwae\bin\..\..\..\

BSEエラー・メッセージ

このトピックでは、Oracle WebLogic Server Adapter Business Services Engine(BSE)を使用してWebサービスを処理する場合に発生する可能性がある様々なエラー・タイプについて説明します。

BSEでの一般的なエラー処理

BSEは、アダプタ・フレームワークへのSOAPゲートウェイと一部のアダプタのエンジンの両方の役割を果たします。デザインタイムとランタイムの両方で、アダプタを使用するWebサービスが実行されるときに様々な条件によりBSEでエラーが発生ことがあります。これらの条件とその結果発生するエラーは、特定のアダプタにかかわらず同様に公開されるものと、使用されるアダプタによって異なった形態で公開されるものがあります。このトピックでは、アダプタ特定のもので、いくつかの一般的なエラー条件の場合に発生するエラーについて説明します。通常、BSE内のSOAPゲートウェイ(エージェント)は、SOAPリクエスト・メッセージをWebサービスに必要なアダプタに渡します。エラーが発生した場合、はアダプタおよびAPI、またはアダプタで使用されるインタフェースによって異なります。APIはPeopleToolsから生成され、PeopleToolsのリリースに特定されます。いくつかのシナリオで、SOAPゲートウェイでSOAPフォルトが生成されます。一般に、BSE内のSOAPエージェントが無効なSOAPリクエストを受信するたびに、SOAPフォルト要素がSOAPリスポンスで生成されます。SOAPフォルト要素にはフォルト・ストリングおよびフォルト・コード要素が含まれます。フォルト・コードには、SOAPエージェント・エラーの記述が含まれます。次のSOAPレスポンス・ドキュメントは、BSEが無効なSOAPリクエストを受信したときに生成されます。

<SOAP-ENV:Envelope xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">  
 <SOAP-ENV:Body>
      <SOAP-ENV:Fault>
         <faultcode>SOAP-ENV:Client</faultcode>
         <faultstring>Parameter node is missing</faultstring>
      </SOAP-ENV:Fault>
   </SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>

この例では、BSEは、このWebサービスに必須のSOAPリクエスト・メッセージで要素を受信しませんでした。

アダプタ特定のエラー処理

アダプタでランタイム中に例外が発生すると、BSE内のSOAPエージェントは生成されたSOAPレスポンス内にSOAPフォルト要素を含めます。SOAPフォルト要素には、フォルト・コード要素およびフォルト・ストリング要素が含まれます。フォルト・ストリングには、アダプタのターゲット・システムからのネイティブ・エラー記述が含まれます。アダプタはターゲット・システムのインタフェースおよびAPIを使用するので、例外が発生するかどうかはターゲット・システムのインタフェースまたはAPIによるエラー条件の処理方法によって決定されます。BSE内のSOAPエージェントによってSOAPリクエスト・メッセージがアダプタに渡されるとき、リクエストがそのサービスのWSDLに基づいて無効な場合、アダプタはSOAPフォルトを起こす例外を発生することがあります。アダプタで起こる可能性があるすべてのエラー条件を予期することはほぼ不可能ですが、一般的なエラー条件をアダプタがどのように処理し、どのようにWebサービスのコンシューマ・アプリケーションに公開されるかについて次に説明します。

Oracle Application Adapter for PeopleSoftの無効なSOAPリクエスト

PeopleSoftエージェントで、実行されるWebサービスのWSDLに準拠しないSOAPリクエスト・メッセージが受信されると、次のSOAPレスポンスが生成されます。

<SOAP-ENV:Envelope xmlns:xsi="http://www.w3.org/1999/XMLSchema-instance" 
xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:xsd="http://www.w3.org/1999/XMLSchema">
  <SOAP-ENV:Body>
   <m:CARRIERResponse xmlns:m="urn:schemas-iwaysoftware-com:iwse"
   xmlns="urn:schemas-iwaysoftware-com:iwse"
   cid="2A3CB42703EB20203F91951B89F3C5AF">
   <PS8> 
      <error>Cannot find Component Interface {VARRIER}    (91,2)Initialization
    failed (90,7)Not Authorized (90,6)Failed to execute PSSession request Cannot find Component Interface {VARRIER} (91,2)</error> 
        </PS8>
      </m:CARRIERResponse>
   </SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>

PeopleSoftリクエストからの空の結果

Oracle Application Adapter for PeopleSoftで、PeopleSoft内のレコードと一致しない、SOAPリクエスト内に渡された入力パラメータを使用してコンポーネント・インタフェースがWebサービスとして実行される場合、次のSOAPレスポンスが生成されます。

<SOAP-ENV:Envelope xmlns:xsi="http://www.w3.org/1999/XMLSchema-instance" 
xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:xsd="http://www.w3.org/1999/XMLSchema">
 <SOAP-ENV:Body>
  <m:CARRIERResponse xmlns:m="urn:schemas-iwaysoftware-com:iwse" 
xmlns="urn:schemas-iwaysoftware-com:iwse" cid="2A3CB42703EB20203F91951B89F3C5AF">
    <PS8>
        <error>No rows exist for the specified keys. {CARRIER} (91,50)Failed to execute PSBusComp request</error>
    </PS8>
  </m:CARRIERResponse>
 </SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>

PeopleSoftへの接続の失敗

Oracle Application Adapter for PeopleSoftがPeopleSoftに接続できない場合、次のSOAPレスポンスが生成されます。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1" ?>
<SOAP-ENV:Envelope xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
<SOAP-ENV:Body>
  <SOAP-ENV:Fault>
   <faultcode>SOAP-ENV:Server</faultcode>
  <faultstring>java.lang.Exception: Error Logon to PeopleSoft 
   System<faultstring>
 </SOAP-ENV:Fault>
</SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>

無効なSOAPリクエスト

Oracle WebLogic Server Application Adapterで、実行されるWebサービスのWSDLに準拠しないSOAPリクエスト・メッセージが受信されると、次のSOAPレスポンスが生成されます。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1" ?>
<SOAP-ENV:Envelope xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
<SOAP-ENV:Body>
 <SOAP-ENV:Fault>
  <faultcode>SOAP-ENV:Server</faultcode>
  <faultstring>RPC server connection failed: Connection refused: connect</faultstring>
 </SOAP-ENV:Fault>
</SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>

Oracle WebLogic Server Application Adapterリクエストからの空の結果

アダプタで、ターゲット・システム内のレコードと一致しない、渡された入力パラメータを使用してSOAPリクエストが実行されると、次のSOAPレスポンスが生成されます。


注意:

このアダプタの条件では、SOAPフォルトは発生しません。

<SOAP-ENV:Envelope xmlns:xsi="http://www.w3.org/1999/XMLSchema-instance" 
xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:xsd="http://www.w3.org/1999/XMLSchema">
   <SOAP-ENV:Body>
      <m:RunDBQueryResponse xmlns:m="urn:schemas-iwaysoftware-com:iwse"
        xmlns="urn:schemas-iwaysoftware-com:iwse"
        cid="2A3CB42703EB20203F91951B89F3C5AF">
        <RunDBQueryResult run="1" />
     </m:RunDBQueryResponse>
  </SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>