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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Application Adapter for J.D. Edwards OneWorldユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.3.0)
B61419-01
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A アウトバウンドおよびインバウンド処理用J.D. Edwards OneWorldの構成

J.D. Edwards OneWorldを使用すると、マスター・ビジネス関数(MBF)のインバウンド機能を指定できます。この章では、J.D. Edwards OneWorldでアウトバウンドおよびインバウンド・トランザクション処理を有効にする方法と、XMLをサポートするためにjde.iniファイルを変更する方法について説明します。次のトピックについて説明します。

アウトバウンドおよびインバウンド処理用JDE.INIファイルの変更

この項では、XMLコール・オブジェクト・カーネル(アウトバウンドおよびインバウンド処理)のJDE.INIファイルに必要な設定について説明します。

JDE.INIファイルを開き、[JDENET_KERNEL_DEF6]および[JDENET_KERNEL_DEF15]セクションを次のように変更します。

[JDENET_KERNEL_DEF6]krnlName=CALL OBJECT KERNELdispatchDLLName=XMLCallObj.dlldispatchDLLFunction=_XMLTransactionDispatch@28maxNumberOfProcesses=1numberOfAutoStartProcesses=1
[JDENET_KERNEL_DEF15]krnlName=XML TRANSACTION KERNELdispatchDLLName=XMLTransactions.dlldispatchDLLFunction=_XMLTransactionDispatch@28maxNumberOfProcesses=1numberOfAutoStartProcesses=1

アンダースコア(_)および@28を含むパラメータは、Windows NTオペレーティング・システムのみで使用されます。他のオペレーティング・システムの場合は、パラメータを次の表の値に置き換えます。

オペレーティング・システム Call ObjectのディスパッチDLLName XML TransのディスパッチDLLName
AS400 XMLCALLOBJ XMLTRANS
HP9000B libxmlcallojb.sl libxmltransactions.lo
SunまたはRS6000 libxmlcallojb.so Libxmltransactions.so


注意:

J.D. EdwardsのバージョンB7333(XE)のインストールには、[JDENET_KERNEL_DEF15]が含まれていません。そのため、バージョンB7333(XE)を使用する場合は、jde.iniファイルに手動で追加する必要があります。J.D. Edwardsの他のすべてのバージョンでは、インストールで[JDENET_KERNEL_DEF15]が含まれます。

GenJava開発ツールの使用(アウトバウンド処理)

この項では、J.D. Edwardsビジネス関数へのアクセス用のJavaラッパーを作成するためのGenJava開発ツールの使用方法について説明します。Oracle Application Adapter for J.D. Edwards OneWorldでは、これらのラッパーを使用してJ.D. Edwardsビジネス関数をコールします。

J.D. Edwardsには、J.D. Edwardsビジネス関数をJavaクラス・ファイルとして外部に公開するのに使用できるGenJavaというJava生成ツールが用意されています。通常、GenJavaツールは、J.D. Edwardsシステム管理者が実行します。

GenJavaの操作時には、CALLBSFNなどのビジネス関数のライブラリを指定する必要があります。GenJavaは、ビジネス関数の関連Javaクラス・ファイルおよび関連データ構造を作成します。また、GenJavaは、ビジネス関数をコンパイルし、Javaドキュメントを生成し、これらを2つの.JARファイルにパッケージ化します。1つ目の.JARファイルにはJavaクラスが含まれ、2つ目の.JARファイルにはJavaドキュメントが含まれます。

たとえば、GenJavaに指定したビジネス関数ライブラリがCALLBSFNである場合、<install>\system\classesディレクトリまたはGenJavaによってリダイレクトされた任意のユーザー指定ディレクトリに、次のファイルがあります。

これらが生成されたら、これらのライブラリ・ファイルをCLASSPATHに追加する必要があります。

また、GenJavaは、これらのビジネス関数用のPure Javaインタフェースを生成することにより、J.D. Edwardsビジネス関数にアクセスすることもできます。GenJavaは、シック・クライアントまたはデプロイメント・サーバーから生成できます。

GenJavaの実行

GenJavaは、<install>\system\bin32ディレクトリにあります。GenJavaはコマンドラインから実行します。GenJavaには、ラッパーを生成するのに使用できるコマンド・オプションが2つあります。

GenJavaのコマンド・オプション1

次のコマンドは、カテゴリ1(マスター・ビジネス関数)、カテゴリ2(主要ビジネス関数)、カテゴリ3(補助ビジネス関数)およびカテゴリ - (未分類のビジネス関数)のJavaラッパーをCALLBSFNライブラリに生成します。

GenJava /Cat 1 /Cat 2 /Cat 3 /Cat - CALLBSFN

GenJavaのコマンド・オプション2

GenJavaコマンドは、JDEScriptファイルを使用して実行することもでき、J.D. Edwardsログをウィンドウに表示します。ここには、有効なユーザーID、パスワードおよび環境を入力する必要があります。

  1. エディタを使用して、AddressBook.cmdという新規ファイルを作成し、次のコマンドを入力します。

    define library CALLBSFNloginlibrary CALLBSFNinterface AddressBookimport B0100031import B0100019import B0100032import B0100002import B0100033buildlogout
    
  2. 次のGenJavaコマンドを実行します。

    GenJava /cmd .\AddressBook.cmd
    
  3. GenJavaは、スクリプト・ファイルに記述されるすべてのビジネス関数用としてJavaでラッパー(CALLBSFNInterop.jar、CALLBSFNInteropDoc.jarおよびCALLBSFN.xml)を生成します。

J.D. Edwards OneWorldイベントのトリガー

サード・パーティへのインバウンド・データのフローは、Data Export Controlsアプリケーションを介して制御されます。トランザクション・タイプとオーダー・タイプごとに、様々な関数名およびライブラリを使用して1つ以上のレコードを定義できます。

  1. 図A-1に示すように、ファスト・パスフィールドに「P0047」と入力し、[Enter]を押します。

    図A-1 JD Edwards Solution Explorer

    JD Edwards Solution Explorer
    「図A-1 JD Edwards Solution Explorer」の説明

    図A-2に示すように、データ・エクスポート制御の処理ウィンドウが表示されます。

    図A-2 データ・エクスポート制御の処理ウィンドウ

    データ・エクスポート制御の処理ウィンドウ
    「図A-2 データ・エクスポート制御の処理ウィンドウ」の説明

  2. 「追加」をクリックします。

    図A-3に示すように、データ・エクスポート制御の改訂ウィンドウが表示されます。順序(Seq)番号は新規行ごとに自動的に増えていきます。

    図A-3 データ・エクスポート制御の改訂ウィンドウ

    データ・エクスポート制御の改訂ウィンドウ
    「図A-3 データ・エクスポート制御の改訂ウィンドウ」の説明

  3. 次のステップを実行します:

    1. 「トランザクション」フィールドに「JDESOOUT」と入力します。

    2. オーダー・タイプフィールドに「SO」と入力します。

    3. 「関数名」列の最初の行に「NotifyOnUpdate」と入力します。

    4. 次のように、関数ライブラリ列の最初の行に、iwoevent.dllファイルの場所への絶対パスを入力します。

      D:\JDEdwards\E812\DDP\Outbound\iwoevent.dll
      
    5. 追加/挿入に関する通知が必要な場合、追加用に実行列の最初の行に、「1」と入力します。

    6. 更新、削除および問合せについても同じように判断し、適切な列に「1」と入力します。

    7. すぐに起動列に「1」と入力し、Outbound Subsystemバッチ処理(R00460)を起動します。

  4. 図A-4に示すように、「OK」をクリックします。

    図A-4 データ・エクスポート制御の改訂ウィンドウ

    データ・エクスポート制御の改訂ウィンドウ
    「図A-4 データ・エクスポート制御の改訂ウィンドウ」の説明

アウトバウンド・スケジューラ・サブシステム処理(R00460)の起動

各トランザクション・タイプおよびオーダー・タイプに対する1つ以上のレコードの定義が終了したら、アウトバウンド・スケジューラ・サブシステム処理を手動で起動する必要があります。

  1. 図A-5に示すように、ファスト・パスフィールドに「BV」と入力し、[Enter]を押します。

    図A-5 JD Edwards Solution Explorer

    JD Edwards Solution Explorer
    「図A-5 JD Edwards Solution Explorer」の説明

    図A-6に示すように、バッチ・バージョンの処理 - 使用可能なバージョンウィンドウが表示されます。

    図A-6 バッチ・バージョンの処理 - 使用可能なバージョンウィンドウ

    バッチ・バージョンの処理 - 使用可能なバージョンウィンドウ
    「図A-6 バッチ・バージョンの処理 - 使用可能なバージョンウィンドウ」の説明

  2. 図A-7に示すように、バッチ・アプリケーションフィールドに「R00460」と入力し、「検索」をクリックします。

    図A-7 バッチ・アプリケーションフィールド

    バッチ・バージョンの処理 - 使用可能なバージョンウィンドウ
    「図A-7 バッチ・アプリケーションフィールド」の説明

  3. Select 「インタオペラビリティ汎用送信サブシステムUBE」(XJDE0001)を選択し、「選択」をクリックします。

    図A-8に示すように、バージョン・プロンプトウィンドウが表示されます。

    図A-8 バージョン・プロンプトウィンドウ

    バッチ・バージョン - バージョン・プロンプトウィンドウ
    「図A-8 バージョン・プロンプトウィンドウ」の説明

  4. 図A-9に示すように、「送信」をクリックします。

    図A-9 「OK」オプションの選択

    バッチ・バージョン - プリンタの選択ウィンドウ
    「図A-9 「OK」オプションの選択」の説明

  5. 最後の画面に移動し、「OK」をクリックします。

サブシステム処理の検証

この項では、アウトバウンド・スケジューラ・サブシステム処理の検証方法について説明します。

  1. 図A-10に示すように、ファスト・パスフィールドに「WSJ」と入力し、[Enter]を押します。

    図A-10 JD Edwards Solution Explorer

    JD Edwards Solution Explorer
    「図A-10 JD Edwards Solution Explorer」の説明

    図A-11に示すように、サーバーの処理(Subm Jobs)ウィンドウが表示されます。

    図A-11 サーバーの処理(Subm Jobs)ウィンドウ

    サーバーの処理(Subm Jobs)ウィンドウ
    「図A-11 サーバーの処理(Subm Jobs)ウィンドウ」の説明

  2. 対応するサーバーを表から選択します。

  3. 図A-12に示すように、メニュー・バーから「行」をクリックし、サブシステム・ジョブを選択します。

    図A-12 「検索」オプションの選択

    サーバーの処理(Subm Jobs)ウィンドウ
    「図A-12 「検索」オプションの選択」の説明

  4. 図A-13に示すように、「検索」をクリックします。

    図A-13 「ジョブ・ステータス」列

    サーバーの処理(Subm Jobs)ウィンドウ
    「図A-13 「ジョブ・ステータス」列」の説明

  5. 「ジョブ・ステータス」列に「R」がリストされていることを確認します。

イベントをトリガーするためのP4210(受注オーダー)の構成

この項では、イベントをトリガーするためにP4210(受注オーダー)を構成する方法について説明します。

  1. 図A-14に示すように、ファスト・パスフィールドに「IV」と入力し、[Enter]を押します。

    図A-14 JD Edwards Solution Explorer

    JD Edwards Solution Explorer
    「図A-14 JD Edwards Solution Explorer」の説明

    図A-15に示すように、対話型バージョンウィンドウが表示されます。

    図A-15 対話型バージョンウィンドウ

    対話型バージョンウィンドウ
    「図A-15 対話型バージョンウィンドウ」の説明

  2. 図A-16に示すように、対話型アプリケーションフィールドに「P4210」と入力し、「検索」をクリックします。

    図A-16 対話型アプリケーションフィールド

    対話型バージョンウィンドウ
    「図A-16 対話型アプリケーションフィールド」の説明

  3. 表からドキュメント・バージョン(「RIS0001 - Sales Order Entry - SO Order Type」など)を選択します。

  4. メニュー・バーから「行」をクリックし、処理オプションを選択します。

    図A-17に示すように、処理オプションダイアログが表示されます。

    図A-17 処理オプションダイアログ

    処理オプションダイアログ・ボックス
    「図A-17 処理オプションダイアログ」の説明

  5. 相互運用タブをクリックします。

  6. 「トランザクション・タイプ」フィールドに「JDESOOUT」と入力します。

  7. 受注オーダーを追加します。

構成ステップの検証

この項では、F0046を更新して構成ステップを検証する方法について説明します。

  1. 図A-18に示すように、ファスト・パスフィールドに「P0046」と入力し、[Enter]を押します。

    図A-18 JD Edwards Solution Explorer

    JD Edwards Solution Explorer
    「図A-18 JD Edwards Solution Explorer」の説明

    図A-19に示すように、P0046 - 処理ログの処理ウィンドウが表示されます。

    図A-19 処理ログの処理ウィンドウ

    P0046 - 処理ログの処理ウィンドウ
    「図A-19 処理ログの処理ウィンドウ」の説明

  2. 「検索」をクリックします。

    図A-20に示すように、次のデータが表示されます。

    図A-20 データ表示の表

    データの結果ペイン
    「図A-20 データ表示の表」の説明

  3. 対応するトランザクションを検索します。

    次のディレクトリに、iwoevnt.logファイルが作成されます。

    \\iwJDE812\JDEdwards\E812\DDP\system\bin32
    

    iwoevent.logファイルは、iwoevent.dllおよびiwoevent.cfgファイルがあるアウトバウンド・フォルダに作成されます。次に、イベント・ログ・ファイルの例を示します。

    Event call begin...Server time      : Tue May 27 07:23:55 2008userId           : JDE       batchNumber      : 15205          transactionNumber: 103494                lineNumber       : 1.000000transactionType  : JDESOOUTsequenceNumber   : 1.000000Request xml:========================<? xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><jde><request><connection><dsn /><user /><password /><sp><proc>JDESOOUT</proc><data><ediUserId>JDE       </ediUserId><ediBatchNumber>15205          </ediBatchNumber><ediTransactionNumber>103494                </ediTransactionNumber></data></sp></connection></request></jde>========================