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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 3.0)ユーザーズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.3.0)
B61422-01
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6 Oracle SOA SuiteでのBPELサービス・コンポーネントの統合

Oracle Application Adapter for SAP R/3には、Business Process Execution Language (BPEL) Process Managerがシームレスに統合されており、Webサービスの簡易な統合を可能にします。Oracle BPEL Process Managerは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいており、Web Service Definition Language (WSDL)ドキュメントとして公開されるアダプタ・サービスを使用します。

この章の内容は以下のとおりです。

概要

Oracle BPEL Process Managerを統合するには、Oracle Application Adapter for SAP R/3がOracle BPEL Process Managerと同じWLSコンテナにデプロイされている必要があります。また、基になるアダプタ・サービスは、アダプタのリクエスト/レスポンス(アウトバウンド)とイベント通知(インバウンド)の両方のサービス用にOracle Application Adapter アプリケーション・エクスプローラ(アプリケーション・エクスプローラ)でデザインタイム中に生成されるWSDLファイルとして公開される必要があります。詳細は、「WSDLの生成(J2CA構成のみ)」を参照してください。

生成されたWSDLファイルは、インバウンドまたはアウトバウンドのアダプタ・サービスにそれぞれ適切なBPELプロセスの設計に使用されます。完成したBPELプロセスは、JDeveloperで正常にコンパイルされ、BPELサーバーにデプロイされる必要があります。BPELサーバーへのデプロイメント後すぐに、新規構築されたプロセスはすべて自動的にOracle Enterprise Managerコンソールにデプロイされ、BPELプロセスの実行、監視、管理、およびアダプタ・イベントのリスニングを行うことができます。

アダプタのデプロイメント

インストール中、Oracle Application Adapter for SAP R/3は、WLSコンテナ内のJ2CA 1.0リソース・アダプタとしてデプロイされます。アダプタはOracle BPEL Process Managerと同じWLSコンテナ内にデプロイされる必要があります。

新規のアプリケーション・サーバー接続の構成

Oracle JDeveloperで新規のアプリケーション・サーバー接続を構成するには:

  1. システムでOracle JDeveloperを開きます。

  2. 図6-1に示すように、メニュー・バーで、「表示」をクリックし、「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」を選択します。

    図6-1 アプリケーション・サーバー・ナビゲータ

    Oracle JDeveloper「表示」メニュー
    「図6-1 アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」の説明

    図6-2に示すように、「アプリケーション・サーバー」タブが表示されます。

    図6-2 「アプリケーション・サーバー」タブ

    「アプリケーション・サーバー」タブ
    「図6-2 「アプリケーション・サーバー」タブ」の説明

  3. 「アプリケーション・サーバー」を右クリックし、「新規アプリケーション・サーバー」を選択します。

    図6-3に示すように、アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザードが表示されます。

    図6-3 アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザード

    アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザード
    「図6-3 アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザード」の説明

  4. デフォルト選択(スタンドアロン・サーバー)を選択し、「Next」をクリックします。

    図6-4に示すように、「名前とタイプ」ページが表示されます。

    図6-4 「名前とタイプ」ページ

    「名前とタイプ」ペイン
    「図6-4 「名前とタイプ」ページ」の説明

  5. アプリケーション・サーバー接続の名前を指定し、「Next」をクリックします。

    図6-5に示すように、「認証」ページが表示されます。

    図6-5 「認証」ページ

    「認証」ペイン
    「図6-5 「認証」ページ」の説明

  6. 新規の接続用のユーザー名(「weblogic」など)およびパスワード(「welcome1」など)を指定します。

  7. 「Next」をクリックします。

    図6-6に示すように、構成ページが表示されます。

    図6-6 構成ページ

    「構成」ペイン
    「図6-6 構成ページ」の説明

  8. Oracle WebLogicのホストの名前を指定します(「localhost」など)。これは、プロセスのデプロイが必要なシステムのIPおよびOracle WebLogicのドメインです(「base_domain」など)。

  9. 「Next」をクリックします。

    図6-7に示すように、「テスト」ページが表示されます。

    図6-7 「テスト」ページ

    「テスト」ペイン
    「図6-7 「テスト」ページ」の説明

  10. 「接続のテスト」をクリックします。

  11. テストのステータスが成功であることを確認します。

  12. 「Next」をクリックします。

    図6-8に示すように、「終了」ページが表示されます。

    図6-8 「終了」ページ

    「終了」ペイン
    「図6-8 「終了」ページ」の説明

  13. 「終了」をクリックします。

    図6-9に示すように、新規のアプリケーション・サーバー接続が左ペイン(「アプリケーション・サーバー」タブ)に表示されます。

    図6-9 新規アプリケーション・サーバー接続

    「アプリケーション・サーバー」タブ
    「図6-9 新規アプリケーション・サーバー接続」の説明

サービス統合のためのアウトバウンドBPELプロセスの設計

アウトバウンドのデザインタイム構成を完了するには、次のツールが必要です。


注意:

この章に記載されている例ではJDeveloperが使用されています。

BPELプロセスを設計する前に、アプリケーション・エクスプローラを使用して、各WSDLファイルを生成する必要があります。詳細は、「リクエスト/レスポンス型のサービス用のWSDLの生成」を参照してください。

リクエスト/レスポンス型のサービス用のWSDLの生成

以下の手順を実行して、リクエスト/レスポンス型のサービス用のWSDLを生成します。

  1. 「アプリケーション・エクスプローラ」を起動し、定義済のMySAPターゲット(J2CA構成)に接続します。

    ターゲットの定義とSAP R/3への接続の詳細は、「SAP R/3へのターゲットの定義」を参照してください。

  2. 接続先のMySAPターゲットを展開します。

  3. 図6-10に示すように、「Remote Function Modules」「Financial Accounting」「0002 -- Company Code Business Object」の順に展開し、「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」を選択します。

    図6-10 接続されたMySAP_Target

    アプリケーション・エクスプローラ
    「図6-10 接続されたMySAP_Target」の説明

  4. 「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」ノードを右クリックします。

    図6-11に示すように、メニューが表示されます。

    図6-11 「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」ノード

    「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」ノード
    「図6-11 「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」ノード」の説明

  5. アウトバウンドJCAサービスの作成(リクエスト/レスポンス)をクリックします。

    図6-12に示すように、「WSDLのエクスポート」ダイアログが表示されます。

    図6-12 「WSDLのエクスポート」ダイアログ

    「WSDLのエクスポート」ダイアログ・ボックス
    「図6-12 「WSDLのエクスポート」ダイアログ」の説明

  6. 「OK」をクリックします。

これで、JDeveloperでのBPELアウトバウンド・プロセスの定義に必要な最初のステップである、SOA用の空のコンポジットを作成する準備ができました。

SOA用の空のコンポジットの作成

SOA用に空のコンポジットを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 新規のSOAアプリケーションを作成します。

  2. 図6-13に示すように、新規のSOAアプリケーションに名前を入力し、「Next」をクリックします。

    図6-13 「アプリケーションの名前付け」ページ

    「アプリケーションの名前付け」ペイン
    「図6-13 「アプリケーションの名前付け」ページ」の説明

    図6-14に示すように、「プロジェクトの名前付け」ページが表示されます。

    図6-14 「プロジェクトの名前付け」ページ

    「プロジェクトの名前付け」ペイン
    「図6-14 「プロジェクトの名前付け」ページ」の説明

  3. プロジェクト名を入力し(「CompanyCode_GD」など)、 「Next」をクリックします。

    図6-15に示すように、SOA設定の構成ページが表示されます。

    図6-15 SOA設定の構成ページ

    SOA設定の構成ペイン
    「図6-15 SOA設定の構成ページ」の説明

  4. 「コンポジット・テンプレート」リストで「空のコンポジット」を選択し、「終了」をクリックします。

BPELアウトバウンド・プロセスの定義

この項では、次のステップで構成されるBPELアウトバウンド・プロセスの定義方法について説明します。

  1. サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの構成

  2. アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントの構成

サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの構成

サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントを作成するには、次のステップを実行します:

  1. 図6-16に示すように、「サービス・アダプタ」ペインから「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネントを「外部参照」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。

    図6-16 「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネント

    「外部参照」ペイン
    「図6-16 「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネント」の説明

    図6-17に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログが表示されます。

    図6-17 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-17 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  2. サード・パーティ・アダプタ・サービスの名前を入力します。

  3. 「タイプ」リストで「参照」が選択されていることを確認します(デフォルト)。

  4. 「WSDL URL」フィールドの右の既存のWSDLを検索アイコンをクリックします。

    図6-18に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。

    図6-18 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ

    「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ・ボックス
    「図6-18 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ」の説明

  5. 次のディレクトリまでブラウズし、アウトバウンドWSDLファイルを選択します。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
    
  6. 「OK」をクリックします。

    図6-19に示すように、「ファイルのローカライズ」ダイアログが表示されます。

    図6-19 「ファイルのローカライズ」ダイアログ

    「ファイルのローカライズ」ダイアログ・ボックス
    「図6-19 「ファイルのローカライズ」ダイアログ」の説明

  7. 「OK」をクリックします。

    アウトバウンドWSDLファイルおよび関連リクエスト/レスポンスXMLスキーマ・ファイル(.xsd)が、作成済のプロジェクト・フォルダにインポートされます。

    図6-20に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。

    図6-20 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-20 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  8. 「JCAファイル」フィールドの右の JCAファイルの検索アイコンをクリックします。

    図6-21に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。

    図6-21 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ

    「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ・ボックス
    「図6-21 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ」の説明

  9. 次のディレクトリまでブラウズし、JCAプロパティ・ファイルを選択します。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
    
  10. 「OK」をクリックします。

    図6-22に示すように、「ファイルのコピー」メッセージが表示されます。

    図6-22 「ファイルのコピー」メッセージ

    「ファイルのコピー」メッセージ
    「図6-22 「ファイルのコピー」メッセージ」の説明

  11. 「はい」をクリックします。

    JCAプロパティ・ファイルのコピーがプロジェクト・フォルダ内に作成されます。

    図6-23に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。

    図6-23 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-23 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  12. 「OK」をクリックします。

    図6-24に示すように、サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(GetDetail)が作成され、「外部参照」ペインに表示されます。

    図6-24 サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント

    「外部参照」ペイン
    「図6-24 サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント」の説明

    これで、アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントを構成する準備ができました。

アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントの構成

アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントを構成するには、次のステップを実行します:

  1. 図6-25に示すように、「サービス・コンポーネント」ペインから「BPELプロセス」コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。

    図6-25 BPELプロセス・コンポーネント

    「コンポーネント」ペイン
    「図6-25 BPELプロセス・コンポーネント」の説明

    図6-26に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログが表示されます。

    図6-26 「BPELプロセスの作成」ダイアログ

    「BPELプロセスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-26 「BPELプロセスの作成」ダイアログ」

  2. 「名前」フィールドで、新規のアウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントの名前を入力します(「cc_getdetail」など)。

  3. 「テンプレート」リストで「同期BPELプロセス」を選択します。

  4. 関連するXMLリクエスト・スキーマ・ファイルの選択用の「入力」フィールドの右の「参照」アイコンをクリックします。

    図6-27に示すように、「タイプ・チューザ」ダイアログが表示されます。

    図6-27 「タイプ・チューザ」ダイアログ

    「タイプ・チューザ」ダイアログ・ボックス
    「図6-27 「タイプ・チューザ」ダイアログ」の説明

  5. 「プロジェクトのスキーマ・ファイル」「GetDetail_invoke_request.xsd」の順に展開し、「CompanyCode.GetDetail」を選択します。

  6. 「OK」をクリックします。

    図6-28に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログに戻ります。

    図6-28 「BPELプロセスの作成」ダイアログ

    「BPELプロセスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-28 「BPELプロセスの作成」ダイアログ」

  7. 関連するXMLレスポンス・スキーマ・ファイルの選択用の「出力」フィールドの右の「参照」アイコンをクリックします。

    図6-29に示すように、「タイプ・チューザ」ダイアログが表示されます。

    図6-29 「タイプ・チューザ」ダイアログ

    「タイプ・チューザ」ダイアログ・ボックス
    「図6-29 「タイプ・チューザ」ダイアログ」の説明

  8. 「プロジェクトのスキーマ・ファイル」「GetDetail_invoke_response.xsd」の順に展開し、「CompanyCode.GetDetailResponse」を選択します。

  9. 「OK」をクリックします。

    図6-30に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログに戻ります。

    図6-30 「BPELプロセスの作成」ダイアログ

    「BPELプロセスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-30 「BPELプロセスの作成」ダイアログ」

  10. 「OK」をクリックします。

  11. 図6-31に示すように、アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネント(cc_ getdetail)とサード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(GetDetail)間の接続を作成します。

    図6-31 作成された接続

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図6-31 作成された接続」の説明

  12. 図6-32に示すように、「コンポーネント」ペインでアウトバウンドBPELプロセス・コンポーネント(cc_ getdetail)をダブルクリックします。

    図6-32 アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図6-32 BPELプロセス・コンポーネント」の説明

  13. 図6-33に示すように、「起動」アクティビティ・コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップし、「receiveInput」アクティビティ・コンポーネントと「replyOutput」アクティビティ・コンポーネントの間に置きます。

    図6-33 起動アクティビティ・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図6-33 「起動」アクティビティ・コンポーネント」の説明

  14. 図6-34に示すように、新規の起動アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)とサード・パーティ・アダプタのサービス・コンポーネント(GetDetail)の間に接続を作成します。

    図6-34 作成された接続

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図6-34 作成された接続」の説明

  15. 新規の起動アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)をダブルクリックします。

    図6-35に示すように、Invokeの編集ダイアログが表示されます。

    図6-35 Invokeの編集ダイアログ

    Invokeの編集ダイアログ・ボックス
    「図6-35 Invokeの編集ダイアログ」の説明

  16. 新規入力変数の構成用の「入力」フィールドの右の「プラス記号」アイコンをクリックします。

    図6-36に示すように、「変数の作成」ダイアログが表示されます。

    図6-36 「変数の作成」ダイアログ

    「変数の作成」ダイアログ」・ボックス
    「図6-36 「変数の作成」ダイアログ」の説明

  17. 新規の入力変数に示されたデフォルト値を受け入れ、「OK」をクリックします。

    図6-37に示すように、Invokeの編集ダイアログに戻ります。

    図6-37 Invokeの編集ダイアログ

    Invokeの編集ダイアログ・ボックス
    「図6-37 Invokeの編集ダイアログ」の説明

  18. 新規入力変数の構成用の「出力」フィールドの右の「プラス記号」アイコンをクリックします。

    図6-38に示すように、「変数の作成」ダイアログが表示されます。

    図6-38 「変数の作成」ダイアログ

    「変数の作成」ダイアログ」・ボックス
    「図6-38 「変数の作成」ダイアログ」の説明

  19. 新規の出力変数に示されたデフォルト値を受け入れ、「OK」をクリックします。

    図6-39に示すように、Invokeの編集ダイアログに戻ります。

    図6-39 Invokeの編集ダイアログ

    Invokeの編集ダイアログ・ボックス
    「図6-39 Invokeの編集ダイアログ」の説明

  20. 「適用」「OK」の順にクリックします。

  21. 図6-40に示すように、「割当て」アクティビティ・コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップし、受信アクティビティ・コンポーネント(receiveInput)と起動アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)の間に置きます。

    図6-40 「割当て」アクティビティ・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図6-40 「割当て」アクティビティ・コンポーネント」の説明

  22. 図6-41に示すように、新規の割当てアクティビティ・コンポーネント(Assign_1)をダブルクリックします。

    図6-41 「割当て」アクティビティ・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図6-41 「割当て」アクティビティ・コンポーネント」の説明

    図6-42に示すように、「割当て」ダイアログが表示されます。

    図6-42 「割当て」ダイアログ

    「割当て」ダイアログ・ボックス
    「図6-42 「割当て」ダイアログ」の説明

  23. 「コピー操作」タブをクリックします。

  24. プラス記号アイコンをクリックし、使用可能な操作のリストから「コピー操作」を選択します。

    図6-43に示すように、「コピー操作の作成」ダイアログが表示されます。

    図6-43 「コピー操作の作成」ダイアログ

    「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-43 「コピー操作の作成」ダイアログ」の説明

  25. 「From」ペインで、「変数」「InputVariable」「payload」の順に展開します。

  26. 「To」ペインで、「変数」「Invoke_1_GetDetail_InputVariable」の順に展開し、「input_GetDetail」を選択します。

  27. 「OK」をクリックします。

    図6-44に示すように、「割当て」ダイアログに戻ります。

    図6-44 「割当て」ダイアログ

    「割当て」ダイアログ・ボックス
    「図6-44 「割当て」ダイアログ」の説明

  28. 「適用」「OK」の順にクリックします。

  29. 図6-45に示すように、「割当て」アクティビティ・コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップし、起動アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)とリプライ・アクティビティ・コンポーネント(replyOutput)の間に置きます。

    図6-45 「割当て」アクティビティ・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図6-45 「割当て」アクティビティ・コンポーネント」の説明

  30. 図6-46に示すように、新規の割当てアクティビティ・コンポーネント(Assign_2)をダブルクリックします。

    図6-46 新規の割当てアクティビティ・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図6-46 新規の割当てアクティビティ・コンポーネント」の説明

    図6-47に示すように、「割当て」ダイアログが表示されます。

    図6-47 「割当て」ダイアログ

    「割当て」ダイアログ・ボックス
    「図6-47 「割当て」ダイアログ」の説明

  31. 「コピー操作」タブをクリックします。

  32. プラス記号アイコンをクリックし、使用可能な操作のリストから「コピー操作」を選択します。

    図6-48に示すように、「コピー操作の作成」ダイアログが表示されます。

    図6-48 「コピー操作の作成」ダイアログ

    「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-48 「コピー操作の作成」ダイアログ」の説明

  33. 「From」ペインで、「変数」「Invoke_1_GetDetail_OutputVariable」の順に展開し、「output_GetDetail」を選択します。

  34. 「To」ペインで、「変数」「outputVariable」「payload」の順に展開します。

  35. 「OK」をクリックします。

    図6-49に示すように、「割当て」ダイアログに戻ります。

    図6-49 「割当て」ダイアログ

    「割当て」ダイアログ・ボックス
    「図6-49 「割当て」ダイアログ」の説明

  36. 「適用」「OK」の順にクリックします。

    図6-50 composite.xmlファイル

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図6-50 composite.xmlファイル」の説明

  37. 図6-50に示すように、左ペインの「composite.xml」をダブルクリックします。

    図6-51 「すべて保存」アイコン

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図6-51 「すべて保存」アイコン」の説明

  38. 図6-51に示すように、メニュー・バーで「すべて保存」アイコンをクリックし、構成された新規のアウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントを保存します。

    これで、BPELアウトバウンド・プロセスをデプロイする準備ができました。

BPELアウトバウンド・プロセスのデプロイ

BPELアウトバウンド・プロセスをデプロイするには、次のステップを実行します:

  1. 図6-52に示すように、左ペインでプロジェクト名を右クリックし(「CompanyCode_GD」など)、「デプロイ」を選択して、「CompanyCode_GD」をクリックします。

    図6-52 「CompanyCode_GD」オプション

    「デプロイ」コンテキスト・メニュー
    「図6-52 「CompanyCode_GD」オプション」の説明

    図6-53に示すように、「デプロイメント・アクション」ページが表示されます。

    図6-53 「デプロイメント・アクション」ページ

    「デプロイメント・アクション」ペイン
    「図6-53 「デプロイメント・アクション」ページ」の説明

  2. 「アプリケーション・サーバーにデプロイ」が選択されていることを確認します。

  3. 「Next」をクリックします。

    図6-54に示すように、「構成のデプロイ」ページが表示されます。

    図6-54 「構成のデプロイ」ページ

    「構成のデプロイ」ペイン
    「図6-54 「構成のデプロイ」ページ」の説明

  4. デフォルト値を選択したままにし、「Next」をクリックします。

    図6-55に示すように、「サーバーの選択」ページが表示されます。

    図6-55 「サーバーの選択」ページ

    「サーバーの選択」ペイン
    「図6-55 「サーバーの選択」ページ」の説明

  5. 構成済の使用可能なアプリケーション・サーバーを選択し、「Next」を選択します。

    図6-56に示すように、「SOAサーバー」ページが表示されます。

    図6-56 「SOAサーバー」ページ

    「SOAサーバー」ペイン
    「図6-56 「SOAサーバー」ページ」の説明

  6. ターゲットのSOAサーバーを選択し、「Next」をクリックします。

    図6-57に示すように、「サマリー」ページが表示されます。

    図6-57 「サマリー」ページ

    「サマリー」ペイン
    「図6-57 「サマリー」ページ」の説明

  7. プロジェクトに使用可能なすべてのプロジェクトをレビューおよび確認し、「終了」をクリックします。

    図6-58に示すように、プロセスが正常にデプロイされます。

    図6-58 デプロイメントの成功を伝えるメッセージ

    「認証リクエスト」ダイアログ・ボックス
    「図6-58 デプロイメントの成功を伝えるメッセージ」の説明

Oracle Enterprise Managerコンソールでの入力XMLドキュメントの起動

Oracle Enterprise Managerコンソールで入力XMLドキュメントを起動するには、次のステップを実行します:

  1. 図6-59に示すように、Oracle Enterprise Managerコンソールにログオンします。

    図6-59 Oracle Enterprise Managerコンソール

    Oracle Enterprise Managerコンソール
    「図6-59 Oracle Enterprise Managerコンソール」の説明

  2. 左ペインでドメイン、「SOA」フォルダの順に展開します。

  3. 使用可能なプロジェクト(「CompanyCode_GD」など)を選択します。

    図6-60 「テスト」ページ

    「テスト」ボタン
    「図6-60 「テスト」ボタン」の説明

  4. 図6-60に示すように、「テスト」をクリックします。

    図6-61 「リクエスト」タブ

    「リクエスト」タブ
    「図6-61 「リクエスト」タブ」の説明

  5. 図6-61に示すように、「リクエスト」タブをクリックします。

  6. 「値」フィールドに適切な入力値を入力し、「Webサービスのテスト」をクリックします。

    図6-62に示すように、Oracle Enterprise Managerコンソールに出力レスポンスが表示されます。

    図6-62 出力レスポンス

    「レスポンス」タブ
    「図6-62 出力レスポンス」の説明

    XMLビューを使用して入力XMLドキュメントを起動するには、以下の手順を実行します。

    1. 図6-63に示すように、リストから「XMLビュー」を選択します。

      図6-63 入力引数リスト

      「入力引数」セクション
      「図6-63 入力引数リスト」の説明

    2. 「入力引数」エリアに適切な入力XMLドキュメントを入力し、「Webサービスのテスト」をクリックします。

      図6-64に示すように、Oracle Enterprise Managerコンソールに出力レスポンスが表示されます。

      図6-64 受信した出力レスポンス

      「レスポンス」タブ
      「図6-64 受信した出力レスポンス」の説明

アウトバウンドBPELおよびアウトバウンド・メディエータ・プロセスのテスト

Oracle Enterprise ManagerコンソールでアウトバウンドBPELプロセスまたはアウトバウンド・メディエータ・プロセスをテストするとき、これらのコンソールで生成されたXMLエンベロープは使用しないでください。かわりに、これらを削除し、ネームスペース修飾のWSDLに準拠する、スキーマから生成されたXMLペイロードを使用します。

Enterprise Managerコンソールを使用してメディエータ・データ・フローをテストできます。メディエータ・データ・フローおよび相互作用を作成すると、Webサービスが作成され、Oracle Application Serverに登録されます。メディエータまたはアウトバウンド・プロセスの作成方法の詳細は、第7章「Oracle SOA Suiteでのメディエータ・サービス・コンポーネントとの統合」を参照してください。

イベント統合のためのインバウンドBPELプロセスの設計

この項では、Oracle Application Adapter for SAP R/3をSAP R/3と統合し、イベント・データを受信する方法について説明します。この例では、SAP R/3イベントは顧客レコードがSAP R/3システムに追加されたときに発生しています。

アダプタのデザインタイム構成を完了するには、次のツールが必要です。


注意:

この章に記載されている例ではJDeveloperが使用されています。

BPELプロセスを設計する前に、アプリケーション・エクスプローラを使用して、各WSDLファイルを生成する必要があります。詳細は、「イベント統合のためのWSDLの生成」を参照してください。

イベント統合のためのWSDLの生成

アプリケーション・エクスプローラを使用してインバウンド相互作用のためのWSDLを生成するとき、各インバウンドJ2CAサービスに個別のチャネルを作成し、そのチャネルを選択する必要があります。


注意:

2つ以上のイベントで同じチャネルが共有されている場合、正しいBPELプロセスにイベント・メッセージが配信されないことがあります。

チャネルの作成

チャネルを作成するには:

  1. 「アプリケーション・エクスプローラ」を起動し、J2CA構成に接続します。

  2. 左ペインで、 「イベント」ノードを展開します。

  3. 「MySAP」ノードを展開します。

    図6-65に示すように、左ペインにポートおよびチャネル・ノードが表示されます。

    図6-65 「MySAP」チャネル・ノード

    「チャネルの追加」
    「図6-65 「MySAP」チャネル・ノード」の説明

  4. 「チャネル」を右クリックし、「チャネルの追加」を選択します。

    図6-66に示すように、「チャネルの追加」ダイアログが表示されます。

    図6-66 「チャネルの追加」ダイアログ

    「チャネルの追加」ダイアログ・ボックス
    「図6-66 「チャネルの追加」ダイアログ」の説明

    次のステップを実行します:

    1. 「SAP_Channel」など、チャネルの名前を入力します。

    2. 簡単な説明を入力します(オプション)。

    3. 「プロトコル」リストから、「Application Server - mySAP」を選択します。

  5. 「次へ」をクリックします。

    図6-67に示すように、「アプリケーション・サーバー」ダイアログが表示されます。以下のタブが使用可能です。

    • 「ユーザー」(必須)

    • 「システム」(必須)

    • セキュリティ

    • 詳細

    図6-67 「アプリケーション・サーバー」ダイアログ

    「アプリケーション・サーバー」ダイアログ・ボックス
    「図6-67 「アプリケーション・サーバー」ダイアログ」の説明

  6. 「ユーザー」タブでは、以下の表の情報に基づいてSAP R/3チャネルに適切な情報を入力します。

    表6-1 「ユーザー」タブのパラメータ

    ターゲット・パラメータ 説明

    「クライアント」

    クライアント通信用にSAP R/3アプリケーションに定義されたクライアント数

    「ユーザー」

    SAP R/3アプリケーション用の有効なユーザーID

    「パスワード」

    SAP R/3アプリケーション用の有効なパスワード

    「認証モード」

    SAP R/3システムに接続するときに使用したい認証モード。デフォルトでは、ドロップダウン・リストから「パスワード」が選択されています。


  7. 図6-68に示すように、「システム」タブをクリックします。

    図6-68 「システム」タブ

    「ユーザー」タブ
    「図6-68 「システム」タブ」の説明

  8. 「システム」タブでは、以下の表の情報に基づいてSAP R/3チャネルに適切な情報を入力します。

    表6-2 「システム」タブのパラメータ

    ターゲット・パラメータ 説明

    「ゲートウェイ・ホスト」

    SAP R/3ゲートウェイのホスト名

    「ゲートウェイ・サービス」

    SAP R/3ゲートウェイのサービス

    「サーバーのプログラムID」

    このチャネルで使用したいSAP R/3のプログラムID

    「アプリケーション・サーバー」

    使用しているSAP R/3アプリケーション・サーバーの名前

    「システム番号」

    SAP R/3のシステム番号


  9. 「セキュリティ」タブでは、以下の表の情報に基づいてSAP R/3チャネルに適切な情報を入力します。

    表6-3 「セキュリティ」タブのパラメータ

    ターゲット・パラメータ 説明

    「SNCモード」

    デフォルトでは、SNCは無効です。SNCを有効にするには、リストから「1」を選択します。

    「SNCパートナ」

    SNCサービスを提供するRFCサーバーまたはメッセージ・サーバー(ロード・バランシング)の名前を入力します。

    「SNCレベル」

    リストからSNCライブラリのバージョンを選択します。

    SNC名

    使用しているSNCライブラリの名前を入力します。

    「SNCライブラリ・パス」

    SNCライブラリへのパスを入力します。


  10. 「詳細」タブ(任意)では、以下の表の情報に基づいてSAP R/3チャネルに適切な情報を入力します。

    表6-4 「詳細」タブのパラメータ

    ターゲット・パラメータ 説明

    IDOCフォーマット

    リストからIDOCタイプを選択します。

    • XML(デフォルト)

    • XML-CDATA-ENVELOPED

    • NATIVE IDOC

    IDOCリリース

    接続に使用したいIDOCのバージョニング

    IDOCリリース・プロバイダ

    接続用のIDOCリリース・プロバイダ。リストから、IDOC DOCRELフィールド(デフォルト)、SAPリリース、または「ユーザー入力」を選択します。

    「SAPトレース」

    このオプションを選択してSAPトレースを有効にします。

    SAPトレースは、デザインタイムおよびランタイムの間、以下の場所に格納されています。

    デザインタイム:

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\tools\iwae\bin
    

    ランタイム:

    <ADAPTER_HOME>\user_projects\domains\base_domain
    

    SAPトレースに使用するファイル名のフォーマットは、以下のとおりです(デザインタイムおよびランタイム)。

    • rfc02664_04332.trc

    • JCO100226_043846994.trc

    処理モード

    リストから同期処理のタイプを選択します。可能な値として、「REQUEST」「REQUEST_RESPONSE」があります。


  11. 「OK」をクリックします。

    左ペインのチャネル・ノードの下にチャネルが表示されます。アイコン上の「X」 は、そのチャネルが現在切断されていることを示します。


    注意:

    チャネルはBPEL PM Serverで管理されているので開始しないでください。テストおよびデバッグ目的で起動する場合はランタイム前に停止してください。

イベント通知のためのWSDLの生成

チャネルを作成し、開始していないことを確認した後、アプリケーション・エクスプローラを使用してイベント用にWSDLを生成する必要があります。

  1. アプリケーション・エクスプローラを起動します。

  2. 「アダプタ」ノードを展開します。

    図6-69に示すように、すべてのアダプタのリストが表示されます。

    図6-69 「アダプタ」ノード

    アダプタ・リストの展開
    「図6-69 「アダプタ」ノード」の説明

    次のステップを実行します:

    1. 「MySAP」ノードを展開します。

      図6-70に示すように、使用可能なターゲットのリストが表示されます。

      図6-70 切断された「MySAPターゲット」ノード

      切断された「SAPTarget」ノード
      「図6-70 切断された「MySAPターゲット」ノード」の説明

    2. 「SAPTarget」など、「MySAP」ノードの下のターゲット名をクリックします。

      接続ダイアログに保存したパラメータが表示されます。

  3. 接続パラメータを確認します。

  4. ターゲット名を右クリックし、「接続」を選択します。

    図6-71に示すように、「x」アイコンが消え、ノードが接続されたことが示されます。

    図6-71 接続されたMySAPターゲット

    接続されたSAPターゲット
    「図6-71 「接続されたMySAPターゲット」の説明

  5. 「IDOCs」ノードを展開して「DEBMAS」を選択します。

    図6-72に示すように、DEBMASのリストが表示されます。

    図6-72 DEBMAS顧客マスター・データ配布リスト

    DEBMAS05を選択します。
    「図6-72 DEBMAS顧客マスター・データ配布リスト」の説明

  6. DEBMASのリストから「DEBMAS05」を右クリックします。

    図6-73 インバウンドJCAサービスの作成(イベント)オプション

    インバウンドJCAサービスの作成
    「図6-73 インバウンドJCAサービスの作成(イベント)オプション」の説明

  7. 図6-73に示すように、インバウンドJCAサービスの作成(イベント)を選択します。

    図6-74に示すように、「WSDLのエクスポート」ダイアログが表示されます。

    図6-74 「WSDLのエクスポート」カタログ

    「WSDLのエクスポート」ダイアログ・ボックス
    「図6-74 「WSDLのエクスポート」カタログ」の説明

    次のステップを実行します:

    1. 「名前」フィールドで、WSDLファイルの名前を指定します。

    2. 「チャネルリストで、このインバウンド・サービス用に作成したチャネルを選択します。

      重要: 各イベントに個別のチャネルを作成する必要があります。ランタイム前にチャネルが停止していることを確認してください。

    3. 「ルート」、「ネームスペース」、「スキーマ」の3つの検証オプション・チェック・ボックスも表示されます。複数の検証オプションの選択もできます。

      - 「ルート」検証は、インバウンドXMLドキュメント内のルート要素の検証に使用します。

      - 「ネームスペース」検証は、インバウンドXMLドキュメント内のネームスペースの検証に使用します。

      - 「スキーマ」検証は、WSDLドキュメント内のスキーマを使用したインバウンドXMLドキュメントの検証に使用します。

      実行時には、検証は選択された検証オプションに基づいて処理されます。複数の検証オプションが選択されている場合、実行時に最初の検証が失敗すると、残りの検証オプションは処理されません。ルート検証およびネームスペース検証は、適度な検証レベルであるとみなされ、スキーマ検証はより厳しい検証レベルとみなされます。SAP環境のIDOC間でルート要素とネームスペースが異ならない限り、ルート検証とネームスペース検証を併用することをお薦めします。

  8. 「OK」をクリックします。

    これで、JDeveloperでのBPELインバウンド・プロセスの定義に必要な最初のステップである、SOA用の空のコンポジットを作成する準備ができました。

SOA用の空のコンポジットの作成

SOA用に空のコンポジットを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 新規のSOAアプリケーションを作成します。

  2. 図6-75に示すように、新規のSOAアプリケーションに名前を入力し、「Next」をクリックします。

    図6-75 「アプリケーションの名前付け」ページ

    「アプリケーションの名前付け」ペイン
    「図6-75 「アプリケーションの名前付け」ページ」の説明

    図6-76に示すように、「プロジェクトの名前付け」ページが表示されます。

    図6-76 「プロジェクトの名前付け」ページ

    「プロジェクトの名前付け」ペイン
    「図6-76 「プロジェクトの名前付け」ページ」の説明

  3. プロジェクト名を入力し(「matmas01」など)、 「Next」をクリックします。

    図6-77に示すように、SOA設定の構成ページが表示されます。

    図6-77 SOA設定の構成ページ

    SOA設定の構成ペイン
    「図6-77 SOA設定の構成ページ」の説明

  4. 「コンポジット・テンプレート」リストで「空のコンポジット」を選択し、「終了」をクリックします。

BPELインバウンド・プロセスの定義

この項では、次のステップで構成されるBPELインバウンド・プロセスの定義方法について説明します。

  1. サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの構成

  2. インバウンドBPELプロセス・コンポーネントの構成

サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの作成

サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントを作成するには、次のステップを実行します:

  1. 図6-78に示すように、「サービス・アダプタ」ペインから「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネントを「公開されたサービス」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。

    図6-78 「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネント

    「公開されたサービスペイン
    「図6-78 「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネント」の説明

    図6-79に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログが表示されます。

    図6-79 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-79 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  2. サード・パーティ・アダプタ・サービスの名前を入力します。

  3. 「タイプ」リストで「サービス」が選択されていることを確認します(デフォルト)。

  4. 「WSDL URL」フィールドの右の既存のWSDLを検索アイコンをクリックします。

    図6-80に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。

    図6-80 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ

    「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ・ボックス
    「図6-80 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ」の説明

  5. 次のディレクトリまでブラウズし、インバウンドWSDLファイルを選択します。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
    
  6. 「OK」をクリックします。

    図6-81に示すように、「ファイルのローカライズ」ダイアログが表示されます。

    図6-81 「ファイルのローカライズ」ダイアログ

    「ファイルのローカライズ」ダイアログ・ボックス
    「図6-81 「ファイルのローカライズ」ダイアログ」の説明

  7. 「OK」をクリックします。

    インバウンドWSDLファイルおよび関連リクエスト/レスポンスXMLスキーマ・ファイル(.xsd)が、作成済のプロジェクト・フォルダにインポートされます。

    図6-82に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。

    図6-82 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-82 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  8. 「JCAファイル」フィールドの右の JCAファイルの検索アイコンをクリックします。

    図6-83に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。

    図6-83 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ

    「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ・ボックス
    「図6-83 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ」の説明

  9. 次のディレクトリまでブラウズし、JCAプロパティ・ファイルを選択します。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
    
  10. 「OK」をクリックします。

    図6-84に示すように、「ファイルのコピー」メッセージが表示されます。

    図6-84 「ファイルのコピー」確認メッセージ

    「ファイルのコピー」メッセージ
    「図6-84 「ファイルのコピー」確認メッセージ」の説明

  11. 「はい」をクリックします。

    JCAプロパティ・ファイルのコピーがプロジェクト・フォルダ内に作成されます。

    図6-85に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。

    図6-85 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-85 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  12. 「OK」をクリックします。

    サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(matmas)が作成され、図6-86に示すように、「公開されたサービス」ペインに表示されます。

    図6-86 サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント

    「公開されたサービスペイン
    「図6-86 サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント」の説明

    これで、インバウンドBPELプロセス・コンポーネントを構成する準備ができました。

インバウンドBPELプロセス・コンポーネントの作成

インバウンドBPELプロセス・コンポーネントを作成するには、次のステップを実行します:

  1. 図6-87に示すように、「サービス・コンポーネント」ペインから「BPELプロセス」コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。

    図6-87 BPELプロセス・コンポーネント

    「コンポーネント」ペイン
    「図6-87 BPELプロセス・コンポーネント」の説明

    図6-88に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログが表示されます。

    図6-88 「BPELプロセスの作成」ダイアログ

    「BPELプロセスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-88 「BPELプロセスの作成」ダイアログ」

  2. 「名前」フィールドで、新規のインバウンドBPELプロセス・コンポーネントの名前を入力します(「matmas_inbound」など)。

  3. 「テンプレート」リストで「WSDLに基づく」を選択します。

  4. SOAPサービスとして公開チェック・ボックスを選択解除します。

  5. 「WSDL URL」フィールドの右の既存のWSDLを検索アイコンをクリックします。

    図6-89に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。

    図6-89 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ

    「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ・ボックス
    「図6-89 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ」の説明

  6. プロジェクト・フォルダまでブラウズし、インバウンドWSDLファイルを選択します。

    例:

    C:\JDeveloper\mywork\MySAP_sep23\matmas01\MATMAS01_receive.wsdl
    
  7. 「OK」をクリックします。

    図6-90に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログに戻ります。

    図6-90 「BPELプロセスの作成」ダイアログ

    「BPELプロセスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図6-90 「BPELプロセスの作成」ダイアログ」

  8. 「OK」をクリックします。

    図6-91 作成された接続

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図6-91 作成された接続」の説明

  9. 図6-91に示すように、サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(matmas_inbound)とインバウンドBPELプロセス・コンポーネント(matmas)間の接続を作成します。

  10. 左ペインの「composite.xml」をダブルクリックします。

    図6-92 「すべて保存」アイコン

    「すべて保存」アイコン
    「図6-92 「すべて保存」アイコン」の説明

  11. 図6-92に示すように、メニュー・バーで「すべて保存」アイコンをクリックし、構成された新規のインバウンドBPELプロセス・コンポーネントを保存します。

    これで、BPELインバウンド・プロセスをデプロイする準備ができました。

BPELインバウンド・プロセスのデプロイ

BPELインバウンド・プロセスをデプロイするには、次のステップを実行します:

  1. 図6-93に示すように、左ペインでプロジェクト名を右クリックし(「matmas01」など)、「デプロイ」を選択して、「matmas01」をクリックします。

    図6-93 「Matmas01」オプション

    「デプロイ」コンテキスト・メニュー
    「図6-93 「Matmas01」オプション」の説明

    図6-94に示すように、「デプロイメント・アクション」ページが表示されます。

    図6-94 「デプロイメント・アクション」ページ

    「デプロイメント・アクション」ペイン
    「図6-94 「デプロイメント・アクション」ページ」の説明

  2. 「アプリケーション・サーバーにデプロイ」が選択されていることを確認します。

  3. 「Next」をクリックします。

    図6-95に示すように、「構成のデプロイ」ページが表示されます。

    図6-95 「構成のデプロイ」ページ

    「構成のデプロイ」ペイン
    「図6-95 「構成のデプロイ」ページ」の説明

  4. デフォルト値を選択したままにし、「Next」をクリックします。

    図6-96に示すように、「サーバーの選択」ページが表示されます。

    図6-96 「サーバーの選択」ページ

    「サーバーの選択」ペイン
    「図6-96 「サーバーの選択」ページ」の説明

  5. 構成済の使用可能なアプリケーション・サーバーを選択し、「Next」を選択します。

    図6-97に示すように、「SOAサーバー」ページが表示されます。

    図6-97 「SOAサーバー」ページ

    「SOAサーバー」ペイン
    「図6-97 「SOAサーバー」ページ」の説明

  6. ターゲットのSOAサーバーを選択し、「Next」をクリックします。

    図6-98に示すように、「サマリー」ページが表示されます。

    図6-98 「サマリー」ページ

    「サマリー」ペイン
    「図6-98 「サマリー」ページ」の説明

  7. プロジェクトに使用可能なすべてのプロジェクトをレビューおよび確認し、「終了」をクリックします。

    図6-99に示すように、プロセスが正常にデプロイされます。

    図6-99 デプロイメントの成功を伝えるメッセージ

    「認証リクエスト」ダイアログ・ボックス
    「図6-99 デプロイメントの成功を伝えるメッセージ」の説明

    イベント・メッセージがSAP GUIを介してトリガーされると、図6-100に示すように、Oracle Enterprise Managerコンソール側でインスタンスが正常に受信されます。

    図6-100 受信されたインスタンス

    Oracle Enterprise Managerコンソール
    「図6-100 受信されたインスタンス」の説明

SAP R/3でのイベントのトリガー

イベントは、アプリケーション・システム内のアクティビティによって生成されます。たとえば、SAP R/3は、システム内で顧客情報が更新されると、イベントを生成する可能性があります。イベントの詳細は、「イベント・アダプタの構成」を参照してください。

次のトピックでは、Oracle Application Adapter for SAP R/3を使用して、SAP R/3のイベントをトリガーし、イベント統合を検証します。

SAP R/3でイベントをトリガーする手順は、次のとおりです。

  1. 図6-101に示すように、SAP Workbenchを起動してSAP R/3システムにログインします。

    図6-101 SAP Workbench

    SAP Workbench
    「図6-101 SAP Workbench」の説明

  2. bd12トランザクションを実行します。

    図6-102 顧客送信ウィンドウ

    顧客送信
    「図6-102 顧客送信ウィンドウ」の説明

    顧客送信ウィンドウで以下の情報を入力します。

    1. 図6-102に示すように、「カスタマ」フィールドに1~3の範囲で顧客番号を入力します。

    2. 「出力タイプ」フィールドにDEBMASを入力します。

    3. 論理システムフィールドにSAP R/3とともに使用する論理システムを指定します。

  3. 図6-103に示すように、左上隅のチェック・マーク・アイコンをクリックします。

  4. 「メッセージ・タイプ」列にDEBMASが表示されることを確認します。

  5. 「実行」ボタンをクリックします。

    指定した論理システムに顧客マスター・データが送信されます。アプリケーション・エクスプローラのチャネルが同じ値のプログラムIDを定義している場合、そのチャネルはSAP R/3から顧客マスター・データを受信します。

結果の確認

結果を確認するには:

  1. 次のURLを使用して、Oracle Enterprise Managerコンソールにログオンします。

    http://localhost:7001/em
    
  2. 左ペインでドメイン、「SOA」フォルダの順に展開します。

  3. 図6-104に示すように利用可能なインバウンドBPELプロセス(たとえばmatmas01)を選択します。

    図6-104 利用可能なインバウンドBPELプロセス

    図6-104の説明が続きます
    「図6-104 利用可能なインバウンドBPELプロセス」の説明

  4. 「インスタンス」タブをクリックします。

    図6-105に示すように、最近受信したランタイム・イベント・メッセージが「インスタンス」タブに表示されます。

    図6-105 「インスタンス」タブ

    図6-105の説明が続きます
    「図6-105 「インスタンス」タブ」の説明

  5. 「インスタンスID」をクリックすると、受信したイベント・メッセージが表示されます。