Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Application Adapter for SAP R/3(SAP JCo 3.0)ユーザーズ・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.3.0) B61422-01 |
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Oracle Application Adapter for SAP R/3には、Business Process Execution Language (BPEL) Process Managerがシームレスに統合されており、Webサービスの簡易な統合を可能にします。Oracle BPEL Process Managerは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいており、Web Service Definition Language (WSDL)ドキュメントとして公開されるアダプタ・サービスを使用します。
この章の内容は以下のとおりです。
Oracle BPEL Process Managerを統合するには、Oracle Application Adapter for SAP R/3がOracle BPEL Process Managerと同じWLSコンテナにデプロイされている必要があります。また、基になるアダプタ・サービスは、アダプタのリクエスト/レスポンス(アウトバウンド)とイベント通知(インバウンド)の両方のサービス用にOracle Application Adapter アプリケーション・エクスプローラ(アプリケーション・エクスプローラ)でデザインタイム中に生成されるWSDLファイルとして公開される必要があります。詳細は、「WSDLの生成(J2CA構成のみ)」を参照してください。
生成されたWSDLファイルは、インバウンドまたはアウトバウンドのアダプタ・サービスにそれぞれ適切なBPELプロセスの設計に使用されます。完成したBPELプロセスは、JDeveloperで正常にコンパイルされ、BPELサーバーにデプロイされる必要があります。BPELサーバーへのデプロイメント後すぐに、新規構築されたプロセスはすべて自動的にOracle Enterprise Managerコンソールにデプロイされ、BPELプロセスの実行、監視、管理、およびアダプタ・イベントのリスニングを行うことができます。
インストール中、Oracle Application Adapter for SAP R/3は、WLSコンテナ内のJ2CA 1.0リソース・アダプタとしてデプロイされます。アダプタはOracle BPEL Process Managerと同じWLSコンテナ内にデプロイされる必要があります。
Oracle JDeveloperで新規のアプリケーション・サーバー接続を構成するには:
システムでOracle JDeveloperを開きます。
図6-1に示すように、メニュー・バーで、「表示」をクリックし、「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」を選択します。
図6-2に示すように、「アプリケーション・サーバー」タブが表示されます。
「アプリケーション・サーバー」を右クリックし、「新規アプリケーション・サーバー」を選択します。
図6-3に示すように、アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザードが表示されます。
デフォルト選択(スタンドアロン・サーバー)を選択し、「Next」をクリックします。
図6-4に示すように、「名前とタイプ」ページが表示されます。
アプリケーション・サーバー接続の名前を指定し、「Next」をクリックします。
図6-5に示すように、「認証」ページが表示されます。
新規の接続用のユーザー名(「weblogic」など)およびパスワード(「welcome1」など)を指定します。
「Next」をクリックします。
図6-6に示すように、構成ページが表示されます。
Oracle WebLogicのホストの名前を指定します(「localhost」など)。これは、プロセスのデプロイが必要なシステムのIPおよびOracle WebLogicのドメインです(「base_domain」など)。
「Next」をクリックします。
図6-7に示すように、「テスト」ページが表示されます。
「接続のテスト」をクリックします。
テストのステータスが成功であることを確認します。
「Next」をクリックします。
図6-8に示すように、「終了」ページが表示されます。
「終了」をクリックします。
図6-9に示すように、新規のアプリケーション・サーバー接続が左ペイン(「アプリケーション・サーバー」タブ)に表示されます。
アウトバウンドのデザインタイム構成を完了するには、次のツールが必要です。
Oracle Adapterアプリケーション・エクスプローラ(アプリケーション・エクスプローラ)
Oracle JDeveloper BPELデザイナ(JDeveloper)またはEclipse
注意: この章に記載されている例ではJDeveloperが使用されています。 |
BPELプロセスを設計する前に、アプリケーション・エクスプローラを使用して、各WSDLファイルを生成する必要があります。詳細は、「リクエスト/レスポンス型のサービス用のWSDLの生成」を参照してください。
以下の手順を実行して、リクエスト/レスポンス型のサービス用のWSDLを生成します。
「アプリケーション・エクスプローラ」を起動し、定義済のMySAPターゲット(J2CA構成)に接続します。
ターゲットの定義とSAP R/3への接続の詳細は、「SAP R/3へのターゲットの定義」を参照してください。
接続先のMySAPターゲットを展開します。
図6-10に示すように、「Remote Function Modules」、「Financial Accounting」、「0002 -- Company Code Business Object」の順に展開し、「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」を選択します。
「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」ノードを右クリックします。
図6-11に示すように、メニューが表示されます。
アウトバウンドJCAサービスの作成(リクエスト/レスポンス)をクリックします。
図6-12に示すように、「WSDLのエクスポート」ダイアログが表示されます。
「OK」をクリックします。
これで、JDeveloperでのBPELアウトバウンド・プロセスの定義に必要な最初のステップである、SOA用の空のコンポジットを作成する準備ができました。
この項では、次のステップで構成されるBPELアウトバウンド・プロセスの定義方法について説明します。
サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの構成
アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントの構成
サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの構成
サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントを作成するには、次のステップを実行します:
図6-16に示すように、「サービス・アダプタ」ペインから「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネントを「外部参照」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。
図6-17に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログが表示されます。
サード・パーティ・アダプタ・サービスの名前を入力します。
「タイプ」リストで「参照」が選択されていることを確認します(デフォルト)。
「WSDL URL」フィールドの右の既存のWSDLを検索アイコンをクリックします。
図6-18に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。
次のディレクトリまでブラウズし、アウトバウンドWSDLファイルを選択します。
<ADAPTER_HOME>
\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
「OK」をクリックします。
図6-19に示すように、「ファイルのローカライズ」ダイアログが表示されます。
「OK」をクリックします。
アウトバウンドWSDLファイルおよび関連リクエスト/レスポンスXMLスキーマ・ファイル(.xsd)が、作成済のプロジェクト・フォルダにインポートされます。
図6-20に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。
「JCAファイル」フィールドの右の JCAファイルの検索アイコンをクリックします。
図6-21に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。
次のディレクトリまでブラウズし、JCAプロパティ・ファイルを選択します。
<ADAPTER_HOME>
\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
「OK」をクリックします。
図6-22に示すように、「ファイルのコピー」メッセージが表示されます。
「はい」をクリックします。
JCAプロパティ・ファイルのコピーがプロジェクト・フォルダ内に作成されます。
図6-23に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。
「OK」をクリックします。
図6-24に示すように、サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(GetDetail)が作成され、「外部参照」ペインに表示されます。
これで、アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントを構成する準備ができました。
アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントの構成
アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントを構成するには、次のステップを実行します:
図6-25に示すように、「サービス・コンポーネント」ペインから「BPELプロセス」コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。
図6-26に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログが表示されます。
「名前」フィールドで、新規のアウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントの名前を入力します(「cc_getdetail」など)。
「テンプレート」リストで「同期BPELプロセス」を選択します。
関連するXMLリクエスト・スキーマ・ファイルの選択用の「入力」フィールドの右の「参照」アイコンをクリックします。
図6-27に示すように、「タイプ・チューザ」ダイアログが表示されます。
「プロジェクトのスキーマ・ファイル」、「GetDetail_invoke_request.xsd」の順に展開し、「CompanyCode.GetDetail」を選択します。
「OK」をクリックします。
図6-28に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログに戻ります。
関連するXMLレスポンス・スキーマ・ファイルの選択用の「出力」フィールドの右の「参照」アイコンをクリックします。
図6-29に示すように、「タイプ・チューザ」ダイアログが表示されます。
「プロジェクトのスキーマ・ファイル」、「GetDetail_invoke_response.xsd」の順に展開し、「CompanyCode.GetDetailResponse」を選択します。
「OK」をクリックします。
図6-30に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログに戻ります。
「OK」をクリックします。
図6-31に示すように、アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネント(cc_ getdetail)とサード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(GetDetail)間の接続を作成します。
図6-32に示すように、「コンポーネント」ペインでアウトバウンドBPELプロセス・コンポーネント(cc_ getdetail)をダブルクリックします。
図6-33に示すように、「起動」アクティビティ・コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップし、「receiveInput」アクティビティ・コンポーネントと「replyOutput」アクティビティ・コンポーネントの間に置きます。
図6-34に示すように、新規の起動アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)とサード・パーティ・アダプタのサービス・コンポーネント(GetDetail)の間に接続を作成します。
新規の起動アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)をダブルクリックします。
図6-35に示すように、Invokeの編集ダイアログが表示されます。
新規入力変数の構成用の「入力」フィールドの右の「プラス記号」アイコンをクリックします。
図6-36に示すように、「変数の作成」ダイアログが表示されます。
新規の入力変数に示されたデフォルト値を受け入れ、「OK」をクリックします。
図6-37に示すように、Invokeの編集ダイアログに戻ります。
新規入力変数の構成用の「出力」フィールドの右の「プラス記号」アイコンをクリックします。
図6-38に示すように、「変数の作成」ダイアログが表示されます。
新規の出力変数に示されたデフォルト値を受け入れ、「OK」をクリックします。
図6-39に示すように、Invokeの編集ダイアログに戻ります。
「適用」、「OK」の順にクリックします。
図6-40に示すように、「割当て」アクティビティ・コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップし、受信アクティビティ・コンポーネント(receiveInput)と起動アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)の間に置きます。
図6-41に示すように、新規の割当てアクティビティ・コンポーネント(Assign_1)をダブルクリックします。
図6-42に示すように、「割当て」ダイアログが表示されます。
「コピー操作」タブをクリックします。
プラス記号アイコンをクリックし、使用可能な操作のリストから「コピー操作」を選択します。
図6-43に示すように、「コピー操作の作成」ダイアログが表示されます。
「From」ペインで、「変数」、「InputVariable」、「payload」の順に展開します。
「To」ペインで、「変数」、「Invoke_1_GetDetail_InputVariable」の順に展開し、「input_GetDetail」を選択します。
「OK」をクリックします。
図6-44に示すように、「割当て」ダイアログに戻ります。
「適用」、「OK」の順にクリックします。
図6-45に示すように、「割当て」アクティビティ・コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップし、起動アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)とリプライ・アクティビティ・コンポーネント(replyOutput)の間に置きます。
図6-46に示すように、新規の割当てアクティビティ・コンポーネント(Assign_2)をダブルクリックします。
図6-47に示すように、「割当て」ダイアログが表示されます。
「コピー操作」タブをクリックします。
プラス記号アイコンをクリックし、使用可能な操作のリストから「コピー操作」を選択します。
図6-48に示すように、「コピー操作の作成」ダイアログが表示されます。
「From」ペインで、「変数」、「Invoke_1_GetDetail_OutputVariable」の順に展開し、「output_GetDetail」を選択します。
「To」ペインで、「変数」、「outputVariable」、「payload」の順に展開します。
「OK」をクリックします。
図6-49に示すように、「割当て」ダイアログに戻ります。
「適用」、「OK」の順にクリックします。
図6-50に示すように、左ペインの「composite.xml」をダブルクリックします。
図6-51に示すように、メニュー・バーで「すべて保存」アイコンをクリックし、構成された新規のアウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントを保存します。
これで、BPELアウトバウンド・プロセスをデプロイする準備ができました。
BPELアウトバウンド・プロセスをデプロイするには、次のステップを実行します:
図6-52に示すように、左ペインでプロジェクト名を右クリックし(「CompanyCode_GD」など)、「デプロイ」を選択して、「CompanyCode_GD」をクリックします。
図6-53に示すように、「デプロイメント・アクション」ページが表示されます。
「アプリケーション・サーバーにデプロイ」が選択されていることを確認します。
「Next」をクリックします。
図6-54に示すように、「構成のデプロイ」ページが表示されます。
デフォルト値を選択したままにし、「Next」をクリックします。
図6-55に示すように、「サーバーの選択」ページが表示されます。
構成済の使用可能なアプリケーション・サーバーを選択し、「Next」を選択します。
図6-56に示すように、「SOAサーバー」ページが表示されます。
ターゲットのSOAサーバーを選択し、「Next」をクリックします。
図6-57に示すように、「サマリー」ページが表示されます。
プロジェクトに使用可能なすべてのプロジェクトをレビューおよび確認し、「終了」をクリックします。
図6-58に示すように、プロセスが正常にデプロイされます。
Oracle Enterprise Managerコンソールで入力XMLドキュメントを起動するには、次のステップを実行します:
図6-59に示すように、Oracle Enterprise Managerコンソールにログオンします。
左ペインでドメイン、「SOA」フォルダの順に展開します。
使用可能なプロジェクト(「CompanyCode_GD」など)を選択します。
図6-60に示すように、「テスト」をクリックします。
図6-61に示すように、「リクエスト」タブをクリックします。
「値」フィールドに適切な入力値を入力し、「Webサービスのテスト」をクリックします。
図6-62に示すように、Oracle Enterprise Managerコンソールに出力レスポンスが表示されます。
XMLビューを使用して入力XMLドキュメントを起動するには、以下の手順を実行します。
Oracle Enterprise ManagerコンソールでアウトバウンドBPELプロセスまたはアウトバウンド・メディエータ・プロセスをテストするとき、これらのコンソールで生成されたXMLエンベロープは使用しないでください。かわりに、これらを削除し、ネームスペース修飾のWSDLに準拠する、スキーマから生成されたXMLペイロードを使用します。
Enterprise Managerコンソールを使用してメディエータ・データ・フローをテストできます。メディエータ・データ・フローおよび相互作用を作成すると、Webサービスが作成され、Oracle Application Serverに登録されます。メディエータまたはアウトバウンド・プロセスの作成方法の詳細は、第7章「Oracle SOA Suiteでのメディエータ・サービス・コンポーネントとの統合」を参照してください。
この項では、Oracle Application Adapter for SAP R/3をSAP R/3と統合し、イベント・データを受信する方法について説明します。この例では、SAP R/3イベントは顧客レコードがSAP R/3システムに追加されたときに発生しています。
アダプタのデザインタイム構成を完了するには、次のツールが必要です。
Oracle Adapterアプリケーション・エクスプローラ(アプリケーション・エクスプローラ)
Oracle JDeveloper BPELデザイナ(JDeveloper)またはEclipse
注意: この章に記載されている例ではJDeveloperが使用されています。 |
BPELプロセスを設計する前に、アプリケーション・エクスプローラを使用して、各WSDLファイルを生成する必要があります。詳細は、「イベント統合のためのWSDLの生成」を参照してください。
アプリケーション・エクスプローラを使用してインバウンド相互作用のためのWSDLを生成するとき、各インバウンドJ2CAサービスに個別のチャネルを作成し、そのチャネルを選択する必要があります。
注意: 2つ以上のイベントで同じチャネルが共有されている場合、正しいBPELプロセスにイベント・メッセージが配信されないことがあります。 |
チャネルの作成
チャネルを作成するには:
「アプリケーション・エクスプローラ」を起動し、J2CA構成に接続します。
左ペインで、 「イベント」ノードを展開します。
「MySAP」ノードを展開します。
図6-65に示すように、左ペインにポートおよびチャネル・ノードが表示されます。
「チャネル」を右クリックし、「チャネルの追加」を選択します。
図6-66に示すように、「チャネルの追加」ダイアログが表示されます。
次のステップを実行します:
「SAP_Channel」
など、チャネルの名前を入力します。
簡単な説明を入力します(オプション)。
「プロトコル」リストから、「Application Server - mySAP」を選択します。
「次へ」をクリックします。
図6-67に示すように、「アプリケーション・サーバー」ダイアログが表示されます。以下のタブが使用可能です。
「ユーザー」(必須)
「システム」(必須)
セキュリティ
詳細
図6-68に示すように、「システム」タブをクリックします。
「詳細」タブ(任意)では、以下の表の情報に基づいてSAP R/3チャネルに適切な情報を入力します。
表6-4 「詳細」タブのパラメータ
ターゲット・パラメータ | 説明 |
---|---|
IDOCフォーマット |
リストからIDOCタイプを選択します。
|
IDOCリリース |
接続に使用したいIDOCのバージョニング |
IDOCリリース・プロバイダ |
接続用のIDOCリリース・プロバイダ。リストから、IDOC DOCRELフィールド(デフォルト)、SAPリリース、または「ユーザー入力」を選択します。 |
「SAPトレース」 |
このオプションを選択してSAPトレースを有効にします。 SAPトレースは、デザインタイムおよびランタイムの間、以下の場所に格納されています。 デザインタイム:
ランタイム:
SAPトレースに使用するファイル名のフォーマットは、以下のとおりです(デザインタイムおよびランタイム)。
|
処理モード |
リストから同期処理のタイプを選択します。可能な値として、「REQUEST」と「REQUEST_RESPONSE」があります。 |
「OK」をクリックします。
左ペインのチャネル・ノードの下にチャネルが表示されます。アイコン上の「X」 は、そのチャネルが現在切断されていることを示します。
イベント通知のためのWSDLの生成
チャネルを作成し、開始していないことを確認した後、アプリケーション・エクスプローラを使用してイベント用にWSDLを生成する必要があります。
アプリケーション・エクスプローラを起動します。
図6-69に示すように、すべてのアダプタのリストが表示されます。
次のステップを実行します:
「MySAP」ノードを展開します。
図6-70に示すように、使用可能なターゲットのリストが表示されます。
接続パラメータを確認します。
ターゲット名を右クリックし、「接続」を選択します。
図6-71に示すように、「x」アイコンが消え、ノードが接続されたことが示されます。
「IDOCs」ノードを展開して「DEBMAS」を選択します。
図6-72に示すように、DEBMASのリストが表示されます。
DEBMASのリストから「DEBMAS05」を右クリックします。
図6-73に示すように、インバウンドJCAサービスの作成(イベント)を選択します。
図6-74に示すように、「WSDLのエクスポート」ダイアログが表示されます。
次のステップを実行します:
「名前」フィールドで、WSDLファイルの名前を指定します。
「チャネルリストで、このインバウンド・サービス用に作成したチャネルを選択します。
重要: 各イベントに個別のチャネルを作成する必要があります。ランタイム前にチャネルが停止していることを確認してください。
「ルート」、「ネームスペース」、「スキーマ」の3つの検証オプション・チェック・ボックスも表示されます。複数の検証オプションの選択もできます。
- 「ルート」検証は、インバウンドXMLドキュメント内のルート要素の検証に使用します。
- 「ネームスペース」検証は、インバウンドXMLドキュメント内のネームスペースの検証に使用します。
- 「スキーマ」検証は、WSDLドキュメント内のスキーマを使用したインバウンドXMLドキュメントの検証に使用します。
実行時には、検証は選択された検証オプションに基づいて処理されます。複数の検証オプションが選択されている場合、実行時に最初の検証が失敗すると、残りの検証オプションは処理されません。ルート検証およびネームスペース検証は、適度な検証レベルであるとみなされ、スキーマ検証はより厳しい検証レベルとみなされます。SAP環境のIDOC間でルート要素とネームスペースが異ならない限り、ルート検証とネームスペース検証を併用することをお薦めします。
これで、JDeveloperでのBPELインバウンド・プロセスの定義に必要な最初のステップである、SOA用の空のコンポジットを作成する準備ができました。
この項では、次のステップで構成されるBPELインバウンド・プロセスの定義方法について説明します。
サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの構成
インバウンドBPELプロセス・コンポーネントの構成
サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの作成
サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントを作成するには、次のステップを実行します:
図6-78に示すように、「サービス・アダプタ」ペインから「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネントを「公開されたサービス」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。
図6-79に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログが表示されます。
サード・パーティ・アダプタ・サービスの名前を入力します。
「タイプ」リストで「サービス」が選択されていることを確認します(デフォルト)。
「WSDL URL」フィールドの右の既存のWSDLを検索アイコンをクリックします。
図6-80に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。
次のディレクトリまでブラウズし、インバウンドWSDLファイルを選択します。
<ADAPTER_HOME>
\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
「OK」をクリックします。
図6-81に示すように、「ファイルのローカライズ」ダイアログが表示されます。
「OK」をクリックします。
インバウンドWSDLファイルおよび関連リクエスト/レスポンスXMLスキーマ・ファイル(.xsd)が、作成済のプロジェクト・フォルダにインポートされます。
図6-82に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。
「JCAファイル」フィールドの右の JCAファイルの検索アイコンをクリックします。
図6-83に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。
次のディレクトリまでブラウズし、JCAプロパティ・ファイルを選択します。
<ADAPTER_HOME>
\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
「OK」をクリックします。
図6-84に示すように、「ファイルのコピー」メッセージが表示されます。
「はい」をクリックします。
JCAプロパティ・ファイルのコピーがプロジェクト・フォルダ内に作成されます。
図6-85に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。
「OK」をクリックします。
サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(matmas)が作成され、図6-86に示すように、「公開されたサービス」ペインに表示されます。
これで、インバウンドBPELプロセス・コンポーネントを構成する準備ができました。
インバウンドBPELプロセス・コンポーネントの作成
インバウンドBPELプロセス・コンポーネントを作成するには、次のステップを実行します:
図6-87に示すように、「サービス・コンポーネント」ペインから「BPELプロセス」コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。
図6-88に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログが表示されます。
「名前」フィールドで、新規のインバウンドBPELプロセス・コンポーネントの名前を入力します(「matmas_inbound」など)。
「テンプレート」リストで「WSDLに基づく」を選択します。
SOAPサービスとして公開チェック・ボックスを選択解除します。
「WSDL URL」フィールドの右の既存のWSDLを検索アイコンをクリックします。
図6-89に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。
プロジェクト・フォルダまでブラウズし、インバウンドWSDLファイルを選択します。
例:
C:\JDeveloper\mywork\MySAP_sep23\matmas01\MATMAS01_receive.wsdl
「OK」をクリックします。
図6-90に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログに戻ります。
「OK」をクリックします。
図6-91に示すように、サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(matmas_inbound)とインバウンドBPELプロセス・コンポーネント(matmas)間の接続を作成します。
左ペインの「composite.xml」をダブルクリックします。
図6-92に示すように、メニュー・バーで「すべて保存」アイコンをクリックし、構成された新規のインバウンドBPELプロセス・コンポーネントを保存します。
これで、BPELインバウンド・プロセスをデプロイする準備ができました。
BPELインバウンド・プロセスをデプロイするには、次のステップを実行します:
図6-93に示すように、左ペインでプロジェクト名を右クリックし(「matmas01」など)、「デプロイ」を選択して、「matmas01」をクリックします。
図6-94に示すように、「デプロイメント・アクション」ページが表示されます。
「アプリケーション・サーバーにデプロイ」が選択されていることを確認します。
「Next」をクリックします。
図6-95に示すように、「構成のデプロイ」ページが表示されます。
デフォルト値を選択したままにし、「Next」をクリックします。
図6-96に示すように、「サーバーの選択」ページが表示されます。
構成済の使用可能なアプリケーション・サーバーを選択し、「Next」を選択します。
図6-97に示すように、「SOAサーバー」ページが表示されます。
ターゲットのSOAサーバーを選択し、「Next」をクリックします。
図6-98に示すように、「サマリー」ページが表示されます。
プロジェクトに使用可能なすべてのプロジェクトをレビューおよび確認し、「終了」をクリックします。
図6-99に示すように、プロセスが正常にデプロイされます。
イベント・メッセージがSAP GUIを介してトリガーされると、図6-100に示すように、Oracle Enterprise Managerコンソール側でインスタンスが正常に受信されます。
イベントは、アプリケーション・システム内のアクティビティによって生成されます。たとえば、SAP R/3は、システム内で顧客情報が更新されると、イベントを生成する可能性があります。イベントの詳細は、「イベント・アダプタの構成」を参照してください。
次のトピックでは、Oracle Application Adapter for SAP R/3を使用して、SAP R/3のイベントをトリガーし、イベント統合を検証します。
SAP R/3でイベントをトリガーする手順は、次のとおりです。
図6-101に示すように、SAP Workbenchを起動してSAP R/3システムにログインします。
顧客送信ウィンドウで以下の情報を入力します。
図6-102に示すように、「カスタマ」フィールドに1~3の範囲で顧客番号を入力します。
「出力タイプ」フィールドにDEBMASを入力します。
論理システムフィールドにSAP R/3とともに使用する論理システムを指定します。
図6-103に示すように、左上隅のチェック・マーク・アイコンをクリックします。
「メッセージ・タイプ」列にDEBMASが表示されることを確認します。
「実行」ボタンをクリックします。
指定した論理システムに顧客マスター・データが送信されます。アプリケーション・エクスプローラのチャネルが同じ値のプログラムIDを定義している場合、そのチャネルはSAP R/3から顧客マスター・データを受信します。
結果の確認
結果を確認するには: