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Oracle® Complex Event Processing開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1) for Eclipse
B61654-01
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23 パフォーマンス・チューニング

この章では、次の項などで、Oracle CEPサーバーおよびアプリケーションのパフォーマンスを向上するための技術について説明します。

23.1高可用性パフォーマンスのチューニング

マルチサーバー・ドメインにデプロイするために高可用性アプリケーションを作成するときは、次のパフォーマンス・チューニング・オプションを考慮します。

詳細は、16.3項「高可用性用Oracle CEPアプリケーションの設計」を参照してください。

23.1.1 ホスト構成

リカバリ時間に関係なく、高可用性のみを必要としている場合、小規模であまり装備されていないホストをセカンダリとして使用できます。ただし、高可用性パフォーマンスを最大限にするために、マルチサーバー・ドメイン内のすべてのホストは同じ、つまり、番号とプロセッサ・タイプが同じ、メモリー・サイズ、番号とディスク領域が同じであることを確認します。

23.1.2 高可用性入力アダプタおよびサービス品質

Oracle CEP高可用性入力アダプタはすべての高可用性サービス品質オプションに適用できます。ただし、高可用性入力アダプタはパフォーマンスのオーバーヘッドを増加するため、一部の高可用性サービス品質オプション(16.2.1項「簡易フェイルオーバー」および16.2.2項「バッファリングで簡易フェイルオーバー」など)には適しません。

イベントからアプリケーション時間を使用している場合、入力アダプタを使用する必要はありません。パフォーマンスの観点からみた場合、通常はイベントからのアプリケーション時間を使用することをお薦めします。

23.1.3 高可用性入力アダプタの構成

プライマリ・サーバーがイベント・メッセージをブロードキャストするために要する時間とセカンダリ・サーバーがこれらのメッセージを処理するために要する時間を短縮するには、batch-sizeを増加することを考慮します。

プライマリ・サーバーが多数のイベントがあるイベント・メッセージをブロードキャストする前に失敗した場合、batch-sizeを増加すると、重複イベントとイベントのミスの可能性が増加します。

詳細は、17.2.1.2項「高可用性入力アダプタ・コンポーネント構成ファイルの構成」表17-3を参照してください。

23.1.4 出力アダプタ構成のブロードキャスト

プライマリ・サーバーがトリミング・メッセージをブロードキャストするために要する時間とセカンダリ・サーバーがこれらのメッセージを処理するために要する時間を短縮するには、trimming-intervalを減少させることを考慮します。

trimming-intervalが減少すると、新しいプライマリ・サーバーのメモリー内キューが古いプライマリ・サーバーに対して期限切れのためにリカバリ時間が増加する場合があります。

詳細は、17.2.3.2項「出力アダプタ・コンポーネント構成ファイル構成のブロードキャスト」表17-9を参照してください。

23.1.5 Oracle Coherenceパフォーマンス・チューニング・オプション

高可用性アーキテクチャでOracle Coherenceを構成する場合、次のパフォーマンス・チューニング・オプションを考慮します。

詳細は、『Oracle Coherence開発者ガイド』のテストとチューニングに関する項を参照してください。

23.1.5.1 Oracle Coherenceハートビート頻度

フェイルオーバーの時間を削減するには、Coherenceハートビート・タイムアウトのマシン頻度を増加し、失敗する前のハートビート数を減少します。

23.1.5.2 Oracle Coherenceシリアライズ

XML登録を必要としない、Oracle Coherence「簡易」シリアライズ・インタフェースを実施します。