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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managerシステム管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B62264-01
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17 オフライン・プロビジョニングの有効化

オンライン・プロビジョニングでは、複数のプロビジョニング操作が順々に実行されます。たとえば、5つのリソースを5人のOIMユーザーに割り当てる(プロビジョニングする)リクエストを作成すると、システムでは次のように処理が行われます。

プロビジョニングは、1つのトランザクションとして処理されます。この方法では、一定の条件の下でパフォーマンス上の問題が発生する可能性があります。さらに、トランザクション・タイムアウトが発生して、トランザクション全体がロールバックされる可能性が高まります。

オフライン・プロビジョニングでは、プロビジョニング操作がJMSメッセージに変換されます。各ユーザーにプロビジョニングされるリソースごとに1つのJMSメッセージが送信されます。たとえば、5つのリソースを5人のOIMユーザーにプロビジョニングするリクエストを作成する場合、25のJMSメッセージが生成されます。各JMSメッセージの処理は1つのトランザクションとして処理され、これは非同期で、他のJMSメッセージとは独立しています。他のメッセージの処理は、たとえ1つのトランザクションがタイムアウトになっても続行されます。この方法では、パフォーマンスが向上し、トランザクションのタイムアウトの可能性も低くなります。

このセクションの内容は次のとおりです。

17.1 オフライン処理の特徴

オフライン・プロビジョニングの特徴は、次のとおりです。

17.2 オフライン・プロビジョニングの有効化と無効化

前述のように、オフライン・プロビジョニングは、リソース・オブジェクト・レベルで有効化します。オフライン・プロビジョニングは、「プロセス定義」フォームで「自動保存フォーム」オプションがすでに選択されている場合のみ適用できます。

オフライン・プロビジョニングを有効化するには:

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。

  2. 「リソース管理」を展開し、「リソース・オブジェクト」をダブルクリックします。

  3. オフライン・プロビジョニングを有効化するリソース・オブジェクトを検索して開きます。

  4. 「リソース・オブジェクト」フォームで、オフライン・プロビジョニングを選択します。これにより、リソースの有効化、無効化および失効化の操作に対してオフライン・プロビジョニングが有効になります。

    オフライン・プロビジョニングオプションを選択していない場合は、特定のリソースのプロビジョニング、有効化、無効化および失効化の操作はオンラインで行われます。

  5. 「保存」アイコンをクリックします。

オフライン・プロビジョニングを無効化するには:

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。

  2. 「リソース管理」を展開し、「リソース・オブジェクト」をダブルクリックします。

  3. オフライン・プロビジョニングを有効化するリソース・オブジェクトを検索して開きます。

  4. 「リソース・オブジェクト」フォームで、オフライン・プロビジョニングチェック・ボックスの選択を解除します。

  5. 「保存」アイコンをクリックします。

17.3 オフライン・プロビジョニング関連のレポート

オンライン・プロビジョニング、有効化、無効化または失効化の操作が失敗した場合は、エラー・メッセージとその操作に関するその他の情報がUIに表示されます。オフライン操作が失敗した場合は、OPS表で失敗に関する情報が更新されます。Oracle BI Publisherの「オフライン・リソース・プロビジョニング・メッセージ」レポートに、すべてのエラー・メッセージが格納されます。

17.4 失敗したオフライン・メッセージの削除スケジュール済タスクの構成

失敗したプロビジョニング操作のOPS表からの削除をスケジュールするために、失敗したオフライン・メッセージの削除スケジュール済タスクを構成します。このスケジュール済タスクの構成中に、より古い失敗したメッセージの削除(日付)属性の値を設定します。

スケジュール済タスクの処理については、第2章「スケジュール済タスクの管理」を参照してください。