Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B55911-02 |
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この項の内容は次のとおりです。
インストールを実行する前に、システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストール先の環境が、これからインストールするコンポーネントの最低のインストール要件を満たしていることを確認してください。これらのドキュメントはいずれもOracle Technology Network(OTN)から入手できます。
『Oracle Fusion Middleware System Requirements, Prerequisites, and Specifications』
このシステム要件のドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、最低ディスク領域およびメモリー要件、および必須のシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm
注意: システム要件のドキュメントでは、Oracle Universal Installerの起動要件も説明されています。 |
『Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations』
この動作保証のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサードパーティ製品が記載されています。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
WindowsシステムにOracle Identity Managementをインストールする場合、第508条のアクセシビリティ用にJava Access Bridgeをインストールおよび構成するオプションを選択できます。これは、第508条のアクセシビリティ用の機能を必要とする場合のみです。
次のWebサイトからJava Access Bridgeをダウンロードします。
http://java.sun.com/javase/technologies/accessibility/accessbridge/
Java Access Bridgeをインストールします。
インストールの場所からjre\lib\ext
ディレクトリにaccess-bridge.jar
およびaccess-1_4.jar
をコピーします。
インストールの場所からjre\bin
ディレクトリにWindowsAccessBridge.dll
、JavaAccessBridge.dll
およびJAWTAccessBridge.dll
をコピーします。
accessibility.propertiesファイルをjre\lib
ディレクトリにコピーします。
Oracle WebLogic Serverを必要とするOracle Identity Managementインストールの場合、Oracle WebLogic Serverのインストール後、かつ、Oracle Identity Managementのインストール前に、次の手順を実行する必要があります。
Oracle WebLogic Serverのノード・マネージャ・ユーティリティが停止していることを確認します。実行中であればプロセスを終了します。
nodemanager.propertiesファイルがWL_HOME/common/nodemanager/ディレクトリに存在するかどうかを調べます。
ファイルが存在しない場合、Oracle Identity Managementのインストールを続行します。
nodemanager.propertiesファイルが存在する場合、ファイルを開き、ListenPort
パラメータが含まれており、このパラメータが設定されていることを確認します。ListenPort
パラメータが含まれていないか、または設定されていない場合、次のようにnodemanager.propertiesファイルを編集します。NODE_MANAGER_LISTEN_PORTはノード・マネージャがリスニングするポート(5556など)を示します。
ListenPort=NODE_MANAGER_LISTEN_PORT
一部のOracle Identity Managementコンポーネントをインストールする前に、Oracle Databaseをインストールする必要があります。次のようなコンポーネントがあります。
Oracle Internet Directory
Oracle Identity Federation(RDBMSデータ・ストアを使用する場合)
サポートされているデータベースの最新情報は、次のWebサイトを参照してください。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
関連するOracle Identity Managementコンポーネントをインストールするには、データベースが稼働している必要があります。データベースが、Oracle Identity Managementコンポーネントのインストール先と同じシステム上にある必要はありません。
データベースはOracle Repository Creation Utility(RCU)とも互換性を持つ必要があります。このユーティリティは、Oracle Identity Managementコンポーネントが必要とするスキーマを作成するために使用されます。RCU要件の詳細は、次のWebサイトのシステム要件ドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm
注意: Oracle Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Services 10gのデータベースを準備する場合、データベース内の371 WKSYSオブジェクトとともにUltrasearchがインストールされていることを確認してください。10gコンポーネント用のUltrasearchをインストールする方法の詳細は、metalinkのノート337992.1 - How to Manually Install and Uninstall Ultrasearch 10gR2 Server Componentsを参照してください。Webサイトは次のとおりです。
さらに、次のデータベース・パラメータが設定されていることを確認します。
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次のOracle Identity Managementのコンポーネントと構成をインストールする前に、データベースに対応するOracle Fusion Middlewareスキーマを作成してロードする必要があります。
Oracle Internet Directory(インストール時にインストーラを使用して新しいスキーマを作成するのでなく、既存のスキーマを使用する場合)。
注意: Oracle Internet Directoryをインストールするときに、既存のスキーマを使用するか、インストーラを使用して新しいスキーマを作成するか、選択できます。既存のスキーマを使用する場合、Oracle Internet Directoryをインストールする前に、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して、スキーマを作成する必要があります。インストール時に新しいスキーマの作成を選択した場合、インストーラが対応するスキーマを作成します。RCUを使用する必要はありません。 |
フェデレーション・ストア、セッション・ストア、メッセージ・ストアまたはコンフィギュレーション・ストアでRDBMSを使用するOracle Identity Federation拡張構成。
RCUを使用して、データベースにOracle Fusion Middlewareスキーマを作成し、ロードします。RCUは、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1)のインストール・メディアに収録されている他、Oracle Technology Network(OTN)Webサイト上からも入手できます。OTN Webサイトは、次のURLでアクセスできます。
http://www.oracle.com/technology/index.html
注意: RCUは、LinuxおよびWindowsプラットフォームでのみ利用可能です。サポートされているUNIXデータベース上でスキーマを作成するには、Linux RCUを使用します。サポートされているWindowsデータベース上でスキーマを作成するには、Windows RCUを使用します。 |
RCUを実行する場合、インストールするOracle Identity Managementコンポーネントに対して、次のスキーマのみを作成してロードします。RCUで利用できる他のいずれのスキーマも選択しないでください。
Oracle Internet Directoryの場合、「Identity Management - Oracle Internet Directory」スキーマのみを選択します。
Oracle Identity Federationの場合、「Identity Management - Oracle Identity Federation」スキーマのみを選択します。
注意: スキーマを作成する場合、RCUに表示されるスキーマ・オーナーとパスワードを決して忘れないでください。Oracle Identity Federationの場合、PREFIX _OIF という形になります。RDBMSストアでOracle Identity Federationを構成するときに、この情報を入力する必要があります。 |
次を参照してください。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。 |
このトピックでは、Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1)をインストールする前に実行しておくとよい、環境固有のオプションの作業について説明します。このトピックの内容は次のとおりです。
シンボリック・リンクを使用してOracle Identity Managementをインストールする場合、インストールの前にシンボリック・リンクを作成する必要があります。たとえば、次のコマンドを実行することによって、インストールのためのシンボリック・リンクを作成することができます。
prompt> mkdir /home/basedir prompt> ln -s /home/basedir /home/linkdir
続いてインストーラを実行してOracle Identity Managementをインストールする場合、Oracleホームとして/home/linkdir
を指定できます。
インストール後に、Oracleホームへのシンボリック・リンクを作成することはできません。また、Oracleホームを別の場所に移動し、元のOracleホームへのシンボリック・リンクを作成することもできません。
Oracle Identity ManagementコンポーネントをDHCPサーバー上にインストールする場合、インストーラが確実にホスト名を解決できる必要があります。そのために、UNIXシステムでは/etc/hostsファイルの編集、Windowsシステムではループバック・アダプタのインストールが必要になることがあります。一般的な例を次に示します。この例を変更して、利用する環境に適合させてください。
UNIXシステム:
/etc/hostsファイルを修正して次のエントリを含め、ホスト名をループバックIPアドレスに解決するようにホストを構成します。変数を、適切なホストとドメイン名に置き替えます。
127.0.0.1 hostname.domainname hostname 127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
次のコマンドを実行し、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されることを確認します。
ping hostname.domainname
Windowsシステム:
ループバック・アダプタをDHCPサーバー上にインストールします。これにより、システムにローカルIPアドレスが割り当てられます。
アダプタをインストールした後に、%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイルのlocalhost行の直後に、次の形式の行を追加します。ここでIP_addressはループバック・アダプタのローカルIPアドレスです。
IP_address hostname.domainname hostname
Oracle Identity Managementコンポーネントを、複数のホームを持つシステムにインストールすることができます。複数のホームを持つシステムは、通常、システム上に複数のネットワーク・カードを持つことによって到達できる複数のIPアドレスに関連付けられています。各IPアドレスはホスト名に関連付けられ、各ホスト名には別名を作成することができます。
インストーラは、/etc/hostsファイル(UNIXの場合)または%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイル(Windowsの場合)の最初のエントリから完全修飾ドメイン名を取得します。たとえば、ファイルが次のようである場合、インストーラはmyhost1.mycompany.comを取得して構成に使用します。
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost 10.222.333.444 myhost1.mycompany.com myhost1 20.222.333.444 devhost2.mycompany.com devhost2
システム・コンポーネントの特定のネットワーク構成の詳細は、「関連ドキュメント」にあげられた、個々のコンポーネントのマニュアルを参照してください。