C.1 Oracle Identity Management 11gリリース1（11.1.1）の削除

このトピックでは、Oracle Identity Management 11gリリース1（11.1.1）を削除する手順を説明します。内容は次のとおりです。

• Oracle Identity ManagementのOracleホームの削除

• Oracle共通ホームの削除

• Oracle Single Sign-On 10gリリース10.1.4.3.0に登録されたアプリケーションの削除

C.1.1 Oracle Identity ManagementのOracleホームの削除

デインストーラは、みずからが起動されたOracleホーム・ディレクトリを削除しようとします。Oracle Identity Management Oracleホーム・ディレクトリの削除を選択する前に、ディレクトリが既存のドメインによって使用中でないことを確認し、このOracleホームを使用する実行プロセスを確実にすべて停止します。

Oracle Identity Managementを削除しても、ユーザーが作成したWebLogicドメインは削除されません。削除されるのは、Oracle Identity Management Oracleホーム・ディレクトリにあるソフトウェアのみです。

注意: インスタンスおよびOracleホームの削除にoraInventoryが必要です。

この項では、グラフィカルな、画面ベースのデインストーラを使用してOracle Identity ManagementのOracleホームを削除する方法を説明します。ただし、レスポンス・ファイルを使用してサイレント削除を実行することもできます。独自の削除に合せてカスタマイズできる削除レスポンス・ファイルのテンプレートは、UNIXではDisk1/stage/Responseディレクトリ、WindowsではDisk1\stage\Responseディレクトリにあります。

グラフィカルな、画面ベースのデインストーラを使用してOracle Identity ManagementのOracleホームを削除するには、次の手順を実行します。

1. Oracle Identity Management Oracleホームが、既存のドメインによって使用中でないことを確認します。

2. Oracle Identity Management Oracleホームを使用しているすべてのプロセスを停止します。

3. コマンド・プロンプトを開き、IDENTITY_MANAGEMENT_ORACLE_HOME/oui/binディレクトリ（UNIX）、またはIDENTITY_MANAGEMENT_ORACLE_HOME\oui\binディレクトリ（Windows）に移動（cd）します。

4. -deinstallを使用して、コマンドラインからデインストーラを起動します。次に例を示します。

   UNIXの場合:

   ./runInstaller -deinstall
   

   Windowsの場合:

   setup.exe -deinstall
   

   「ようこそ」画面が表示されます。

5. 「次へ」をクリックします。

   • Oracle Internet Directory、Oracle Virtual Directory、Oracle Directory Services Manager、Oracle Directory Integration PlatformおよびOracle Identity Federationを削除する場合、「アンインストール・タイプの選択」画面が表示されます。

     実行する削除タイプを選択します。表C-1に、それぞれの削除タイプとその説明を示します。

     表C-1 削除タイプ

     タイプ	説明
     Oracleホームの削除	このオプションは、リストにあるOracle Identity Management Oracleホームに含まれるバイナリを削除する場合に選択します。 このオプションを選択すると、次にOracleホームの削除画面が表示されます。この画面で、削除設定を含むレスポンス・ファイルを、削除する前に保存することができます。
     WebLogicドメインが管理するASInstancesの削除 - Oracle Internet DirectoryおよびOracle Vitual Directoryのみ	このオプションは、Oracle Internet DirectoryやOracle Virtual Directoryなど、WebLogicドメインに登録されているOracle Identity Managementシステム・コンポーネント・インスタンスを削除する場合に選択します。 このオプションを選択すると、次にWeblogicドメインの詳細の指定画面が表示されます。この画面で、削除するシステム・コンポーネントを含む管理ドメインを指定します。次に管理インスタンスの選択画面が表示されます。この画面で、削除するインスタンスを指定します。
     管理対象外ASInstanceのアンインストール - Oracle Internet DirectoryおよびOracle Vitual Directoryのみ	このオプションは、Oracle Internet DirectoryやOracle Virtual Directoryなど、WebLogicドメインに登録されていないOracle Identity Managementシステム・コンポーネント・インスタンスを削除する場合に選択します。 このオプションを選択すると、次にインスタンスの場所の指定画面が表示されます。この画面で、削除するインスタンスを指定します。

     
     

     どのオプションを選択しても、いくつかの画面が表示された後、削除の進行状況画面が表示され、削除の進行状況とステータスを確認できます。削除を完了する前に終了するには、「取消」をクリックします。

     削除が100%まで進行したら、「終了」をクリックします。削除完了画面が表示されます。

   • Oracle Identity Manager、Oracle Access Manager、Oracle Adaptive Access Manager、Oracle Authorization Policy ManagerおよびOracle Identity Navigatorを削除する場合、Oracleホームのアンインストール画面が表示されます。

     Oracleホームのアンインストール画面では、削除設定を含むレスポンス・ファイルを、削除する前に保存することができます。「削除」をクリックします。削除の進行状況画面が表示されます。この画面では、削除の進行状況およびステータスが表示されます。

     削除が100%まで進行したら、「終了」をクリックします。削除完了画面が表示されます。

6. 削除完了画面で「終了」をクリックすると、デインストーラが終了します。

C.1.2 Oracle共通ホームの削除

MW_HOMEディレクトリ内のORACLE_COMMON_HOMEディレクトリには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlおよびJava Required Files（JRF）に必要なバイナリおよびライブラリ・ファイルが含まれています。ORACLE_COMMON_HOMEディレクトリを削除する前に、Oracle SOA Suiteなどの他のOracle Fusion MiddlewareソフトウェアがORACLE_COMMON_HOMEに依存していないことを確認してください。ORACLE_COMMON_HOMEディレクトリに依存するすべてのソフトウェアが削除されるまで、そのディレクトリは削除できません。

ORACLE_COMMON_HOMEディレクトリを削除するには、次の手順を実行します。

1. ORACLE_COMMON_HOMEディレクトリを使用するすべてのプロセスを停止します。

2. 「Oracle Identity ManagementのOracleホームの削除」の手順を実行して、Oracle Identity ManagementのOracleホームを削除します。

3. コマンド・プロンプトを開き、ORACLE_COMMON/oui/bin/ディレクトリ（UNIX）、またはORACLE_COMMON_HOME\oui\bin\ディレクトリ（Windows）に移動（cd）します。

4. -deinstallオプションおよび-jreLocオプションを使用してデインストーラをコマンドラインから起動します。-jreLocオプションは、Java Runtime Environment（JRE）がインストールされている場所を識別します。次に例を示します。

   UNIXの場合:

   ./runInstaller -deinstall -jreLoc FULL_PATH_TO_JRE_DIRECTORY
   

   Windowsの場合:

   setup.exe -deinstall -jreLoc FULL_PATH_TO_JRE_DIRECTORY
   

   「ようこそ」画面が表示されます。

5. 「次へ」をクリックします。削除タイプ画面が表示されます。

6. 「アンインストール・タイプの選択」画面の一番上のOracleホームのアンインストール・オプションを選択します。

   
   

   注意: ORACLE_COMMON_HOMEディレクトリへのパスは、Oracleホームのアンインストールオプションを説明しているテキストに表示されます。

   
   

   「次へ」をクリックします。Oracleホームのアンインストール画面が表示されます。

7. 正しいORACLE_COMMON_HOMEディレクトリが示されていることを確認し、「削除」をクリックします。

   削除の進行状況画面が表示され、さらにORACLE_COMMON_HOMEディレクトリの削除を確認する警告ダイアログ・ボックスが表示されます。

8. 「警告」ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックし、ORACLE_COMMON_HOMEディレクトリの削除を確認します。削除が開始されます。

9. 削除が100%まで進行したら、「終了」をクリックします。削除完了画面が表示されます。

10. 削除完了画面で「終了」をクリックすると、デインストーラが終了します。

C.1.3 Oracle Single Sign-On 10gリリース10.1.4.3.0に登録されたアプリケーションの削除

Oracle Single Sign-On 10gリリース10.1.4.3.0に登録されたパートナ・アプリケーションを削除するには、Oracle Single Sign-Onからパートナ・アプリケーションを手動で登録解除する必要があります。『Oracle Application Server Single Sign-On管理者ガイド10g（10.1.4.0.1）』第9章の、シングル・サインオン中間層でのmod_ossoの再登録の項を参照してください。このマニュアルには、次のURLからアクセスできます。

http://www.oracle.com/technology/documentation/oim1014.html