Oracle SOA Suite標準

Oracle SOA Suiteでは、標準および相互運用性を特に重要視しています。 利用する標準には次のものがあります。

• サービス・コンポーネント・アーキテクチャ（SCA）・アセンブリ・モデルは、実装を抽象化し、実装の詳細をほとんど使用することなくコンポーネントの構成を可能にします。 SCAを使用すると、ビジネス・ロジックを、あらゆるSCA準拠のアプリケーションに簡単に統合できる再利用可能なサービス・コンポーネントとして表すことができます。 その結果、アプリケーションはSOAコンポジット・アプリケーションとして認識されます。 SCA標準の仕様は、Organization for the Advancement of Structured Information Standards（OASIS）によって管理されています。
• サービス・データ・オブジェクト（SDO）は、データ・プログラミング・アーキテクチャを提供します。 データに関する標準化されたビュー、および効率的な転送を提供し、さらに、変更を変更要約の形式で把握します。 具体的には、データ・オブジェクトと呼ばれる関連ビジネス・オブジェクトのデータ・グラフを収集します。 このグラフは、データ・オブジェクトを記述するスキーマを追跡します。 SOAコンポジット・アプリケーションでSDOを使用する場合、特定のバックエンド・データ・ソースへのアクセス方法についての知識は不要です。 つまり、静的または動的なプログラミング・スタイルを使用して、接続および切断されたアクセスを取得できます。
• Business Process Execution Language（BPEL）は、ビジネス・プロセスの編成と実行に関する業界標準を企業に提供します。 BPELを使用して、独立した一連のサービスをエンドツーエンドのプロセス・フローに統合するビジネス・プロセスを設計します。 この統合によって、プロセスのコストと複雑さが低減されます。
• XSL Transformation（XSLT）は、XML文書を処理し、文書データを、あるXMLスキーマから他のスキーマに変換します。
• Java Connector Architecture（JCA）は、エンタープライズ情報システム（EIS）内の多数のアプリケーション・サーバー間での接続性の問題に対して、Javaテクノロジ・ソリューションを提供します。
• Java Messaging Service（JMS）は、Java Enterprise Edition（JEE）に基づいたアプリケーション・コンポーネントが、異種システム間に分散されているビジネス・ロジックにアクセスできるようにするメッセージング標準を提供します。
• Web Service Description Language（WSDL）ファイルは、サービスの各機能に関する標準化されたビューを提供します。 実行時のコンポジットへのエントリ・ポイントは、バインディングによって提供されます。
• SOAP over HTTP（SOAP）は、メッセージ配信のためのデフォルトのネットワーク・プロトコルを提供します。