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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B56238-02
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45 ドメイン値マップでのSOAコンポーザの使用

ドメイン値マップを使用すると、特定のドメインで使用されているある用語を、異なるドメインで使用されている別の用語にマップできます。以前のリリースでは、実行時のドメイン値マップを編集するには、最初にOracle JDeveloperで変更を加えた後に、そのドメイン値マップをアプリケーション・サーバーに再デプロイする必要がありました。現在は、SOAコンポーザによって、実行時のドメイン値マップを編集するためのサポートが提供されています。SOAコンポーザはEARファイルです。このファイルは、Oracle SOA Suiteインストールの一部としてインストールされます。SOAコンポーザを使用すると、実行時のドメイン値マップを管理できます。

項目は次のとおりです。

ドメイン値マップの詳細は、第44章「ドメイン値マップの使用」を参照してください。

45.1 SOAコンポーザの概要

SOAコンポーザを使用すると、デプロイ済のドメイン値マップを操作できます。ドメイン値マップのメタデータは、1つのSOAコンポジット・アプリケーションに関連付けたり、複数のコンポジット・アプリケーション間で共有することもできます。図45-1は、SOAコンポーザによってMDS(メタデータ・サービス)リポジトリからドメイン値マップへのアクセスが可能になる様子を示しています。

図45-1 SOAコンポーザの高レベルなデプロイメント・トポロジ

SOA Workspace topology
「図45-1 SOAコンポーザの高レベルなデプロイメント・トポロジ」の説明

45.1.1 SOAコンポーザへのログイン方法

SOAコンポーザにログインする手順は、次のとおりです。

  1. 次の場所からSOAコンポーザにアクセスします。

    http://hostname:port/soa/composer
    

    図45-2に示すように、SOAコンポーザのログイン・ページが表示されます。

    図45-2 SOAコンポーザのログイン・ページ

    SOA workspace login page
    「図45-2 SOAコンポーザのログイン・ページ」の説明

    ログインIDとパスワードを入力して、ユーザー自身を認証する必要があります。

  2. 「ユーザー名」フィールドに、ユーザー名を入力します。

  3. 「パスワード」フィールドに、パスワードを入力します。

  4. 「ログイン」をクリックします。

SOAコンポーザにログインすると、図45-3に示すように、SOAコンポーザのホームページが表示されます。

図45-3 SOAコンポーザのホームページ

Oracle SOA Workspace Home Page
「図45-3 SOAコンポーザのホームページ」の説明

SOAコンポーザのメタデータにアクセスするには、SOADesignerアプリケーション・ロールが必要です。このロールは、デフォルトで、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールの管理者権限があるすべてのユーザーに付与されます。このロールが付与されていないユーザーがSOAコンポーザにログインすると、次のメッセージが表示されます。

Currently logged in user is not authorized to modify SOA metadata.

45.2 実行時のドメイン値マップの表示

実行時のドメイン値マップを表示できます。ドメイン値マップを開いて表示するには、次の手順を実行します。

45.2.1 実行時のドメイン値マップの表示方法

実行時のドメイン値マップを表示する手順は、次のとおりです。

  1. 「開く」メニューから「DVMを開く」を選択します。

    図45-4に示すように、「開くDVMの選択」ダイアログが表示されます。

    図45-4 「開くDVMの選択」ダイアログ

    Select a DVM to Open Dialog
    「図45-4 「開くDVMの選択」ダイアログ」の説明

    最近開いたドキュメントを表示する「ユーザー編集」オプションから、ドキュメントを選択することもできます。


    注意:

    また、「コンポジットの検索」フィールドに、ドメイン値マップが含まれているコンポジット・アプリケーションの名前を入力して、このフィールドの右側にある「検索」をクリックし、ドメイン値マップを検索することもできます。

  2. ドメイン値マップを選択して「開く」をクリックします。ドメイン値マップをダブルクリックして開くこともできます。

    選択したドメイン値マップがビュー・モードで開きます。

選択したドメイン値マップへの直接リンクを取得するには、「ブックマーク可能なリンク」をクリックします。選択したドメイン値マップの詳細を取得するには、「情報」ボタンを使用します。

45.3 実行時のドメイン値マップの編集

実行時のドメイン値マップを編集できます。デフォルトでは、ドメイン値マップはビュー・モードで開きます。ドメイン値マップを編集するには、「編集」メニュー項目をクリックして、モードを編集セッションに変更する必要があります。

45.3.1 実行時のドメイン値マップの編集方法

ドメイン値マップが編集セッションで開きます。

45.3.1.1 行の追加

行を追加するには:

行を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 「ドメイン値の追加」をクリックします。

    「ドメイン値の追加」ダイアログが表示されます。

  2. 値を入力し、「OK」をクリックします。

    入力した値がドメイン値マップに追加されます。

45.3.1.2 行の編集

行を編集するには:

行を編集する手順は、次のとおりです。

  1. 編集する行を選択します。

  2. 「ドメイン値の編集」をクリックします。

    「ドメイン値の編集」ダイアログが表示されます。

  3. 必要に応じて値を編集し、「OK」をクリックします。

45.3.1.3 行の削除

行を削除するには:

行を削除する手順は、次のとおりです。

  1. 削除する行を選択します。

  2. 「ドメイン値の削除」をクリックします。

45.4 実行時のドメイン値マップの保存

編集セッションでドメイン値マップを開くたびに、各ユーザーのドメイン値マップごとにサンドボックスが1つ作成されます。変更内容を保存すると、そのサンドボックスに変更内容が保存されます。

45.4.1 実行時のドメイン値マップの保存方法

実行時のドメイン値マップを保存する手順は、次のとおりです。

  1. 「保存」メニュー項目をクリックして変更内容を保存します。変更内容が正常に保存されると、通知メッセージが表示されます。

    ドメイン値マップを最後に保存した状態に戻すこともできます。

  2. 「元に戻す」メニュー項目をクリックします。確認ダイアログが表示されます。

  3. 「はい」をクリックして変更内容を元に戻します。

45.5 実行時の変更内容のコミット

変更内容を完全に保存するには、その変更をコミットする必要があります。コミットした変更内容は、ランタイムによって選択されてMDSリポジトリに保存されます。セッションでは、変更内容をコミットせずに保存することもできます。その場合、ドメイン値マップは保存済の状態のままです。後でドメイン値マップを再度開いて変更内容をコミットできます。

45.5.1 実行時の変更内容のコミット方法

実行時の変更内容をコミットする手順は、次のとおりです。

  1. 「コミット」メニュー・オプションをクリックします。確認ダイアログが表示されます。

  2. 「はい」をクリックして変更内容をコミットします。

45.6 競合の検出

SOAコンポーザは、同時ユーザー間で発生する可能性のある競合を検出します。図45-5に示すように、別のユーザーが編集しているドメイン値マップを開くと、警告が表示されます。

図45-5 ドメイン値マップの同時ユーザーに関する「確認」ダイアログ

Confirm Dialog Box for Concurrent Users of a DVM
「図45-5 ドメイン値マップの同時ユーザーに関する「確認」ダイアログ」の説明

ただし、ドメイン値マップの編集を続行する場合は、「はい」をクリックして変更を加えることができます。

他のユーザーがそのドメイン値マップを変更してコミットした場合は、自分の変更内容をコミットしようとすると通知メッセージが表示されます。

「はい」をクリックして変更内容をコミットすると、他のユーザーが加えた変更が上書きされます。