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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B56238-02
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21 Oracle Mediatorにおける複数パート・メッセージの使用

この章では、Oracle Mediatorサービス・コンポーネントで複数パート(マルチパート)のメッセージを使用する方法について説明します。

項目は次のとおりです。

21.1 Oracle Mediatorのマルチパート・メッセージ・サポートの概要

Oracle Mediatorには、メディエータ・エディタでのマルチパートWSDLファイルのインポートに対するサポートが組み込まれています。

Oracle Mediatorでは、マルチパートのソース・メッセージとターゲット・メッセージの操作がサポートされています。この操作には、マルチパートのフィルタ式の作成、マルチパートのスキーマ検証、およびリクエスト、リプライ、フォルト、コールバック用のマルチパートのソース・メッセージとターゲット・メッセージ間のトランスフォーメーションが含まれます。

メディエータ・エディタとマルチパートのソースは、図21-1のように表示されます。

図21-1 マルチパートのソースに対するメディエータ・エディタ

図21-1の説明は次にあります。
「図21-1 マルチパートのソースに対するメディエータ・エディタ」の説明

21.2 マルチパートのリクエスト・メッセージの使用

この項では、様々なタイプのマルチパート・メッセージの使用方法について説明します。

21.2.1 マルチパートのリクエスト・メッセージの使用方法

この項では、マルチパートのリクエスト・メッセージについて説明します。

21.2.1.1 フィルタ式の指定方法

マルチパートのメッセージに対してフィルタ式を指定すると、図21-2に示すように、式ビルダーには、in変数の下にすべてのメッセージ・パートが表示されます。

図21-2 マルチパートのリクエストのソースに対する式ビルダー

図21-2の説明は次にあります。
「図21-2 マルチパートのリクエストのソースに対する式ビルダー」の説明

21.2.1.2 検証の追加方法

マルチパートのメッセージに対して検証を追加すると、図21-3に示すように、「検証の追加」ダイアログにパートを選択できるパート・リストが表示されます。リクエスト・メッセージ・パートごとにSchematronファイルを指定します。次に、Oracle Mediatorでは、パートに対応するSchematronファイルが処理されます。

図21-3 マルチパートのリクエストのソースに対する「検証の追加」ダイアログ

図21-3の説明は次にあります。
「図21-3 マルチパートのリクエストのソースに対する「検証の追加」ダイアログ」の説明

21.2.1.3 トランスフォーメーションの作成方法

マルチパートのメッセージに対して新しいマッパー・ファイルを作成すると、図21-4に示すように、XSLTマッパーでは、生成されたマッパー・ファイルに複数のソース・パートが表示されます。

図21-4 マルチパートのリクエストのソースに対するXSLTマッパー

図21-4の説明は次にあります。
「図21-4 マルチパートのリクエストのソースに対するXSLTマッパー」の説明

21.2.1.4 値の割当て方法

ソース式を使用して値を割り当てると、式ビルダーには、メッセージ・パートごとにin変数が表示されます。これは、フィルタ式を指定した場合と同じです。

21.2.2 マルチパートのリプライ、フォルトおよびコールバック用ソース・メッセージの使用方法

トランスフォーメーションの作成方法、およびマルチパートのリプライ、フォルト、コールバック用ソース・メッセージへの値の割当て方法は、リクエスト用ソース・メッセージの場合と同じです。


注意:

リプライ、フォルトおよびコールバック用の各メッセージに対しては、フィルタ式の指定や検証の追加はできません。

21.2.3 マルチパートのターゲット・メッセージの使用方法

ルーティングのターゲット(つまり、リクエスト、リプライ、フォルトまたはコールバック)にマルチパートのメッセージがある場合、トランスフォーメーションは多少異なる方法で処理されます。これは、XSLTマッパーではマルチパートのターゲットがサポートされていないためです。このような場合は、図21-5に示すように、Oracle Mediatorによって、ターゲット・パートごとに別々のマッパー・ファイルが作成されて調整されます。

図21-5 マルチパートのルーティングのターゲットに対するリクエスト・トランスフォーメーション・マップ

図21-5の説明は次にあります。
「図21-5 マルチパートのルーティングのターゲットに対するリクエスト・トランスフォーメーション・マップ」の説明