Portalでは、ユーザーがジョブをより効率的に実行するために必要な情報をすべて1つにまとめます。ビジネス文書やその他のコンテンツの管理はほとんどの仕事で重要な部分を占めており、また、Portalはユーザーの連携作業の中心で、ビジネス・コンテンツを公開し、ビジネス・コンテンツにアクセスするための論理的な場所であるため、Oracle Portalフレームワークには、当然のことながらコンテンツ管理機能が含まれます。
Oracle Portalには、Portalのコンテンツを記述するための基盤となる複数の属性、ページ・タイプおよびアイテム・タイプが含まれます。Portal内のページとアイテムに関する追加情報を格納する必要がある場合は、独自の属性を作成して、ページ・タイプおよびアイテム・タイプに追加することができます。また、独自のページ・タイプおよびアイテム・タイプを作成することもできます。5.2項「属性、アイテム・タイプおよびページ・タイプの使用」を参照してください。
Portalにはセルフサービス機能があるため、大量のコンテンツが含まれる可能性があります。Portalに格納された情報をユーザーが簡単に検索できるように、Oracle Portalでは、カテゴリとパースペクティブを使用してコンテンツを分類できます。これにより、特定のカテゴリ(「売上報告」など)のコンテンツ、または特定のパースペクティブ(「営業担当」など)から書き込まれたコンテンツをユーザーが検索できるようになります。5.3.1項「カテゴリの使用」および5.3.2項「パースペクティブの使用」を参照してください。
コンテンツの妥当性を確認するため、Oracle Portalでは、ページで公開する前に承認のためにコンテンツをルーティングできます。単一または複数の手順から成り、各手順に1人または複数のレビューアがいるプロセスを定義できます。承認プロセスの各承認者には、処理が必要であることを示す通知が送信されます。一方、承認ステータス・ポートレットでは、コンテンツ作成者の観点からアイテムの進行状況を追跡できます。「失効通知」によって、コンテンツがまもなく失効することをユーザーが認識できます。5.4項「承認の設定」を参照してください。
追加機能によって、連携的なドキュメント作成がサポートされ、コンテンツ管理タスクが軽減され、公開アイテムの検索が簡単になります。これらの機能には、アイテムのバージョン制御、チェックイン/チェックアウト、公開日と有効期限、および自動索引作成が含まれます。ユーザーは、アイテムまたはページをサブスクライブすることもでき、サブスクライブしたコンテンツが変更されると常に通知されます。5.5項「ページ・グループ・レベルでのアイテム動作の管理」を参照してください。