Oracle Portalでは、次の3つの一般的なスタイルの使用例が考えられます。
ポータルのユーザー・インタフェースを介して作成したスタイルの使用
Oracle Portalスタイル要素クラスとそのカスタマイズの組合せによるポータル・スタイルの強化
独自のカスタム・カスケード・スタイル・シート(CSS)の指定
この項では、2つ目の使用例のPortalスタイル要素クラスの強化について概説します。
Oracle Portalスタイル要素クラスをCSSで使用して、またはポータルのHTMLテンプレートに<style></style>
タグの間に埋め込んで、カスタム・スタイル・シートを作成することがあります。たとえば、ポータル・ヘッダーの標準スタイル要素クラスには、背景イメージ用ではなく、次のような背景色用のパラメータが含まれています。
.PortletHeaderColor{Background-Color:#336699;}
既存のクラスは、次のように背景イメージ・パラメータを追加すると強化できます。
.PortletHeaderColor{Background-Color:#336699; Background-Image:url(https://company.us.myco.com:5555/images/FFFFFFr.gif);}
注意: Oracle Portalスタイル要素クラスを追加パラメータで強化すると、Oracle Portalの宣言型インタフェースを使用してスタイル・クラスを保持することができなくなります。クラスは、手動でHTMLまたは参照されるCSSファイルに保持する必要があります。 |
Oracle Portalスタイル要素クラスをカスタマイズすると、これらの既存のクラスを変更するだけでコーディング量を減らすことができます。
適切なスタイル・クラスをCSSまたは<style></style>
タグの間で必ず使用するには、次のようにします。
Oracle Portalスタイル要素クラスを使用するすべてのページを「メイン・スタイル」に設定します。
Oracle Portalスタイル要素クラスの多くは、idn変数およびsiteidnn変数を使用します。idn変数は、使用されるスタイルのIDを指します。siteidnn変数は、スタイルを所有するページ・グループを指します。「共有オブジェクト」ページ・グループが所有するメイン・スタイルでは、これらの変数の値は固定されているため、id1siteid0
と予測できます。
ページ・グループ内のすべての新しいページでメイン・スタイルを必ず使用するための方法の1つとして、ページ・グループのデフォルト・スタイルとして「メイン」を設定した後、ページ・グループの構成オプション「ページの作成時にデフォルト・プロパティを使用」を選択します。このオプションの設定方法は、4.5.2項「新規作成ページの継承規則の指定」を参照してください。ページ・グループのデフォルト・スタイルの選択方法は、4.5.3項「ページ・グループのデフォルト・スタイルの選択」を参照してください。ページのスタイルの選択方法は、11.8項「スタイルの適用」を参照してください。
ユーザーがページのスタイルを変更できないようにするためにさらに措置を講じる場合があります。これを行うには、該当するページ・グループのプロパティを編集し、「権限が付与されたユーザーにページ・スタイルの管理を許可する」の選択を解除します。詳細は、4.3.2項「ページに別のスタイルを適用できるユーザーの制御」を参照してください。
独自のスタイル仕様に従って定義できる、Oracle Portalスタイル要素クラスを含むCSSを作成します。または、Oracle Portalスタイル要素クラスをHTMLテンプレートに埋め込みます(次の箇条書きを参照)。
Oracle Portalスタイル要素クラスのリストおよび説明は、E.2項「Oracle Portalのスタイルで使用されるスタイル要素クラス」を参照してください。
CSSをコールするまたはOracle Portalスタイル要素クラスを含むHTMLテンプレートを作成します。
テンプレートでは、#page.style#
タグを使用しないでください。#page.style#
タグには、テンプレートのOracle Portalスタイル要素クラスが含まれます。そのため、2つのクラスが同じ名前になり矛盾が生じます。HTMLテンプレートの作成方法は、第12章「標準ルック・アンド・フィールの指定」を参照してください。
HTMLテンプレートをポータル・ページに適用します。
HTMLテンプレートの適用方法は、第12章「標準ルック・アンド・フィールの指定」を参照してください。