Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート 11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows(32-Bit) B55923-02 |
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この章では、Oracleテクノロジ・アダプタおよび『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』に関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、すべてのアダプタ(Oracle AQ Adapter、Oracle JMS Adapter、Oracle Files/FTP Adapter、Oracle MQ Series Adapter、Oracle Database AdapterおよびOracle Socket Adapter)に当てはまる問題と回避方法について説明します。
この項で説明する問題は次のとおりです。
ECID(Execution Context Identifier)伝播はOracleテクノロジ・アダプタでサポートされていません。ECIDはOracle Enterprise Managerでのメッセージ・フローの追跡に使用されます。このため、この機能はOracleテクノロジ・アダプタで使用できません。
アウトバウンド・アダプタがGLOBAL_RETRY
で例外をスローした場合、アウトバウンド・アダプタ・レベルで構成されている再試行が行われません。再試行はコール元にフォールバックします。コール元はBPELプロセスの場合もあります。Oracle BPELプロセスの次のトランザクション・セマンティクスでインバウンドからBPELプロセス(コール元BPELプロセス)へ再試行が行われることが認識されています。
シナリオ1:
<property name="bpel.config.transaction">requiresNew</property> <property name="bpel.config.oneWayDeliveryPolicy">sync</property>
シナリオ2:
<property name="bpel.config.transaction">required</property> <property name="bpel.config.oneWayDeliveryPolicy">sync</property>
アダプタがLOCAL_RETRY
をスローした場合、アウトバウンド・アダプタ・レベルで構成されている再試行が行われます。
インバウンド再試行が機能するには、Oracle BPELプロセスにデハイドレーション・ポイントがない必要があることに注意してください。
Oracle WebLogic Serverの強制停止時にサーバーがデータを処理していると、JCAバインディング・コンポーネントのエラー・メッセージが表示されることがあります。これらのメッセージは無害です。
アダプタ構成ウィザードを使用してアダプタを編集するたびに、ウィザードではユーザー入力によるデータが使用されてアダプタWSDLが再作成されます。以前にWSDLを手動で編集した場合、アダプタ構成ウィザードでは、次回のアダプタ編集時にそれらの変更が破棄されます。
この問題を回避するには、アダプタ構成ウィザードを使用するたびに、同じ手動編集を行います。
DBアダプタのアウトバウンド操作(選択、Pure SQL、およびストアド・プロシージャ・アダプタの選択操作など)について、MBeanにペイロードしきい値を設定できます。ただし、MBeanに設定した値は、動的に反映されません。MBeanの値を変更した場合、SOAコンポジットを再デプロイする必要があります。
MBeanにペイロードしきい値を設定するには、次の手順を実行します。
composite.xmlファイルのしきい値を使用してコンポジットをデプロイします。composite.xmlのこの値によって、EMコンソールで定義されたMBeanの値が上書きされます。
MBeanの値を変更し、その値を反映する場合、コンポジット・アプリケーションを再デプロイする必要があります。
データベース・アダプタのインバウンド操作を構成する場合、SOAコンポジット・アプリケーションに値を指定しないでください。DBインバウンド・アダプタに約70バイトのデータ・サイズを指定します。
DefaultPayloadSizeThreshold
にEnterprise Managerで値を設定する次のシナリオを参照してください。
-1バイトから2バイトにしきい値のデフォルト値を変更します。データは拒否されます(これは所定の動作です)。
2バイトから-1バイトにしきい値のデフォルト値を変更します。データは拒否されます(これは所定の動作ではありません)。
-1バイトから50000バイトにしきい値のデフォルト値を変更します。データは処理されます(これは所定の動作です)。
50000バイトから-1バイトにしきい値のデフォルト値を変更します。データは処理されます(これは所定の動作です)。
手順2と4の結果は同じである必要がありますが、現在のところそうなっていません。
一連の手順で手順2のような操作を実行すると、例外が発生します。この例外は、アダプタ・フレームワークは-1の値をany value
ではなくrestricted value
として処理するというメッセージとして表示されます。
この項では、Oracle File AdapterとOracle FTP Adapterに関連する次の問題および回避方法について説明します。
内容は次のとおりです。
Oracle File Adapterは、インバウンド・ディレクトリからファイルを取得してファイルを処理し、処理したファイルを出力ディレクトリに送信します。ただし、この処理時にSOA管理対象サーバーでフェイルオーバーが起こると、Oracle File Adapterの非トランザクション型特性から、ファイルが失われることがあります。この結果、インバウンド・アダプタで読み取られたファイルの一部が出力ディレクトリに送信されない場合があります。Oracle File Adapterを高可用性向けに構成し、フェイルオーバー時にファイルが失われないようにする必要があります。
Oracle File AdapterおよびOracle FTP Adapterでバイト・オーダー・マーク(BOM)付きのUnicode XMLファイルを読み取る際、実行時にDOM解析例外がスローされます。Unicode XMLファイルにBOMが使用されていない場合、例外はスローされません。
余分なタグや不正データなどのエラーのXMLペイロードを使用するシナリオをデバッチする場合、拒否されたメッセージとともに出力ファイルが作成されます。
Oracle File AdapterおよびOracle FTP Adapterでインバウンドおよびアウトバウンド操作に論理ディレクトリが使用される場合、Oracle Enterprise ManagerコンソールからのJCAプロパティの更新が適用されません。
Oracle FTP Adapterの大きなペイロードに対するFTP over SSL(FTPS)でのデバッチ・シナリオでは、同期プロセスを使用する必要があります。同期プロセスが使用されない場合、FTPサーバーからエラー・コード421がスローされます。
Oracle FTP Adapterのチャンク読取り機能では、SSHトランスポートを使用したSFTP(Secure FTP)はサポートされていません。
出力ファイルに動的ファイル名が指定されている場合、Append
プロパティは編集しません。しかし、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールでは、出力ファイルに動的ファイル名が指定されている場合でもAppend
プロパティを編集できます。出力ファイルに動的ファイル名を指定する場合、Append
プロパティを編集しないようにしてください。
動的ファイル名を使用する場合、Append
プロパティの値はfalse
である必要があります。デフォルトでは、Append
プロパティはfalse
で、動的ファイル名を使用する際、これは編集しません。
Oracle File Adapterで複数の無効なレコードを含むファイルを処理する場合、無効なレコードは拒否されたメッセージのディレクトリに送信されますが、有効なレコードは失われます。データの損失を防ぐには、無効なデータを含む入力ファイルをエラー・アーカイブ・キューに送信する必要があります。エラーを含む入力ファイルをエラー・アーカイブ・キューに送信するには、ファイル読取り操作のWSDLファイルに次のプロパティを設定する必要があります。
PhysicalErrorArchiveDirectory="physical_directory_ path"
LogicalErrorArchiveDirectory="logical_directory_path"
添付ファイルの使用時にペイロード検証を有効化すると、Oracle FTP Adapterは、java.lang.NullPointerException
が発生して失敗し、「FtpIn FtpInAdapter Service FtpInはインバウンド・メッセージをコンポジットに配信できませんでした」などのエラーが記録されます。
添付ファイルの使用時は、ペイロード検証を無効化してください。添付ファイルには、ペイロード検証は不要です。
この項では、AQ用Oracle JCAアダプタに関連する次の問題および回避方法について説明します。
内容は次のとおりです。
26.1.3.1項「オブジェクト・タイプからフィールドを読み取るAQ用Oracle JCAアダプタはサーバー・ロケール・エンコーディングに依存する」
26.1.3.2項「AQ用Oracle JCAアダプタはOracle E-Business Suiteアプリケーションでキューからメッセージをデキューしない」
26.1.3.3項「ペイロード・フィールド選択時のAQ_INVALID_PAYLOAD_HEADERS_OUTBOUNDエラー」
アウトバウンドのAQ用Oracle JCAアダプタ、メディエータまたはBPELと、インバウンドのAQ用Oracle JCAアダプタを含むSOAプロジェクトで、ビジネス・ペイロード・オプションに「オブジェクト内のフィールド」を選択すると、各国語文字が化けます。この問題はサーバー・ロケール・エンコーディングに依存し、ネイティブ・ロケールでのみ起こります。ただし、サーバーがUTF-8エンコーディングで稼働している場合、この問題は起こりません。
E-Business Suiteアプリケーションでのキューからのデキューには、AQ用Oracle JCAアダプタではなくAdapter for Oracle Applicationsを使用することをお薦めします。
アダプタ構成ウィザードを使用してオブジェクト・ペイロードを構成する場合、ビジネス・ペイロードを次のいずれかで構成できます。
オブジェクト全体
オブジェクト内のフィールド
「オブジェクト内のフィールド」を選択し、「ペイロード以外のフィールドへのアクセスも必要」オプションを選択しない場合、コンポジットはAQ_INVALID_PAYLOAD_HEADERS_OUTBOUND
エラーとともに実行時に失敗する可能性があります。
この問題を回避するには、「オブジェクト内のフィールド」オプションを選択してビジネス・ペイロードを構成する場合、必ず「ペイロード以外のフィールドへのアクセスも必要」オプションを選択します。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』のアダプタ構成ウィザードの「オブジェクト・ペイロード」ページに関する項を参照してください。
Oracle Enterprise Managerコンソールを使用してSOA-INFRA
レベルでペイロード検証を有効化する場合、インバウンドのAQ用Oracle JCAアダプタ(AQ用Oracle JCAアダプタを使用するB2BアダプタまたはOracle Adapter for Oracle Applications(Oracle E-Business Suite Adapter)を含む)では、ペイロードXSDで次のブロックを使用することをお薦めします。
xmlns:nxsd="http://xmlns.oracle.com/pcbpel/nxsd" nxsd:validation="true"
この項では、Oracle JMS Adapterに関連する次の問題および回避方法について説明します。
例外「weblogic.messaging.kernel.QuotaException: 割当て制限ブロック時間を超えました。割当て制限は使用できません。」が発生した場合、WLS JMSプロバイダで調整可能なフロー制御設定を使用し、生成および消費されるメッセージの数を制御します。
制御設定の調整の詳細は、次を参照してください。
次に、使用フロー制御設定の使用とペイロード・サイズが5Kのメッセージの様々なしきい値の例を示します。
Config JMSServer: Message Buffer Size:5000 Config JMSConnectionFactory: Flow Control: Flow Maximum: 30 Flow Minimum: 1 Flow Interval: 10 Flow Step: 10 check Flow Control Enabled Default Delivery: Send Timeout: 3000000 Config JMS Destinations: Bytes Threshold High: 50000 Bytes Threshold Low: 50 Messages Threshold High: 100 Messages Threshold Low: 1 Set Quota
ある環境から別の環境へプロジェクトを移行する際、Oracle JMS Adapterのウィザードで次のページの「接続先」および「JNDI名」フィールドに編集モードで移入されます。
「消費操作のパラメータ」ページ
「発行操作のパラメータ」ページ
「リクエスト操作パラメータ」ページ
「リプライ操作パラメータ」ページ
「リクエスト/リプライ操作パラメータ」ページ
ただし、「次へ」をクリックすると、アダプタ構成ウィザードでこれが有効な接続先かどうかが検証され、無効な場合はその旨の警告メッセージが表示されます。続行するか有効な接続先を入力するかを選択できます。
Oracle JMS Adapterをクラスタ内にデプロイされている分散トピックに使用する場合、トピックに実際に渡されたメッセージの数より多いメッセージがシナリオで処理されます。
トピックの各サブスクライバに、WLS JMSで処理されるメッセージのコピーが渡されます。したがって、処理されるメッセージの数は、分散トピックでアクティブなサブスクライバの数と同じです。これは、Oracle WebLogic Application Server 10.3のOracle WebLogic JMSの既知の動作です。
エンキュー/デキューのリクエスト/リプライ・シナリオでOracle JMS Adapterを使用する場合、キュー名(インバウンド・キューおよび応答キュー)を新規値に変更しても、引き続き古いキューがポーリングされます。
この問題を回避するには、新しいキュー名を構成してコンポジットを再デプロイします。
この項では、Oracle Database Adapterに関連する次の問題および回避方法について説明します。
SELECT操作を行うようアウトバウンドOracle Database Adapterを構成する際、アダプタ構成ウィザードの「詳細オプション」ページで「アクティブな作業ユニットの取得」を選択した場合、GetActiveUnitofWork
プロパティの値が.jca
ファイルに保存されません。
この問題の回避方法は、次の例に示すようにこのプロパティをOracle Database Adapterの.jca
ファイルに手動で追加することです。
<property name="GetActiveUnitOfWork" value="true"/>
composite.xml
でバインディング・フォルト再試行が指定されていてフォルト・ポリシーが定義されていない状況で、Oracle Database Adapterがリモート・フォルト(データベースの停止)でトランザクションを再試行するシナリオについて考えます。このようなシナリオでは、Oracle Database Adapterで行われるバインディング・フォルト再試行はOracle Enterprise Managerコンソールの監査証跡で取得されません。
Oracle Database PL/SQL文または他のスキーマ・オブジェクト(データ型など)を再作成するか、パッケージ本体を再コンパイルしてOracle Database Adapterを使用するSOAコンポジットを再デプロイすると、Oracle Database Adapterランタイムによって「ORA-00902: データ型が無効です。」という例外がスローされます。
この問題を回避するには、次のOracle WebLogic Serverプロパティを設定します。
データ・ソース:
初期容量: 0
文キャッシュ・サイズ: 0
アダプタ接続プール:
初期容量: 0
SOAコンポジットがこれらのプロパティ設定と互換性がない場合、この問題を回避するには、Oracle WebLogic Serverを停止して起動します。
詳細は、次を参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCの構成と管理』のJDBCデータソースの構成に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverリソース・アダプタのプログラミング』の接続管理に関する項
今回のリリースでは、スキップ・ロックに基づく新しい分散ポーリング・アプローチを使用することをお薦めします。MarkReservedValue
が設定されたOracle Database Adapterサービスを編集すると、その値は削除されて新しいベスト・プラクティスが有効になります。
予約値に基づく古い分散ポーリング・アプローチを使用するには、ドロップダウン・メニューから値を選択します。
Oracle Database Adapterストアド・プロシージャのインタフェースでは、SQL Server 2008の次のデータ型がサポートされません。
TIME
DATE
DATETIME
DATETIME2
DATETIMEOFFSET
この項では、Oracle MQ Series Adapterに関連する次の問題および回避方法について説明します。
26.1.6.1項「Oracle MQ Series Adapterはメディエータに対する非同期リクエスト/レスポンス・パターンをサポートしない」
26.1.6.2項「アウトバウンド・リソースがXAの場合、Oracle MQ Series Adapterでアウトバウンド再試行が行われない」
26.1.6.7項「キュー・マネージャの強制停止後にOracle MQ Series Adapterの再接続に失敗する」
Oracle MQ Series Adapterでは、非同期リクエスト/レスポンス・パターンはサポートされません(メディエータがサーバーの場合)。
アウトバウンド・リソースにXAを選択した場合、アウトバウンド・リソースがXAの場合のアウトバウンド再試行がOracle MQ Series Adapterでサポートされないため、例外がスローされ、再試行されません。反対に、アウトバウンド・リソースがXA以外の場合、再試行は正常に行われます。
複数の管理対象サーバーを使用する場合、チャネルを停止しようとすると、Oracle MQ Seriesがハングします。これは、WindowsとUNIXの両オペレーティング・システムで起こります。
標準JavaエンコーディングとそのマッピングがMQ Series Adapterに用意されていますが、必要なその他のJavaエンコーディングの追加がアダプタ構成ウィザードでサポートされません。
リストにない標準Javaエンコーディングのサポートを追加するには、次の手順を実行します。
MQSeriesAdapter.rar
ファイルからMQSeriesAdapter.jar
ファイルを抽出します。
MQSeriesAdapter.jarファイルからmq.properties
ファイルを抽出します。
mq.properties
ファイルにエントリを追加します。このファイルには、MQ SeriesエンコーディングとJavaエンコーディングとの間のマッピング用のエントリが2つあります。必要な新規エンコーディングごとに、mq.properties
に2つのエントリを作成する必要があります。MQ Seriesエンコーディングから対応するJavaエンコーディングへのエントリと、Javaエンコーディングから対応するMQ Seriesエンコーディングへのエントリを作成します。
MQ Series用Oracle JCAアダプタは、MQ Seriesバージョン7.0.0.2での動作が保証されています。XAトランザクションを使用する場合、対話共有のレベルを0(ゼロ)に設定してサーバー接続チャネルを構成する必要があります。
エンキュー/デキューのリクエスト/リプライまたはデキュー/エンキューのリクエスト/リプライ・シナリオでOracle MQ Series Adapterを使用する場合、キュー名(インバウンド・キューおよび応答キュー)を新規値に変更しても、引き続き古いキューがポーリングされます。
この問題を回避するには、新しいキュー名を構成してコンポジットを再デプロイします。
インバウンド・キュー・マネージャを-i
オプション(endmqm -i
QUEUE-MANAGER
など)を使用して強制的に停止し、その後再起動すると、次のようにOracle MQ Series Adapterの再接続が適切に行われません。
インバウンド・キューのオープン入力数がデフォルト値の2から1に減少し、インバウンド・メッセージはアウトバウンド・キューに配信された後、インバウンド・キューに戻されます。Oracle MQ Series Adapterはこの動作を無限に繰り返します。
状況によっては、オープン入力数がデフォルト値の2から1に減少し、メッセージはアウトバウンド・キューのみに配信されます。
この問題の回避方法は次のとおりです。
非ブロック・モードでSOAインスタンスを構成します。
インバウンド・パートナ・リンクを再起動します。
管理対象インスタンスを停止して起動します。
この項では、Oracle Socket Adapterに関連する次の問題および回避方法について説明します。
Oracle Socket Adapterはクラスタ・ベースの環境でサポートされていません。インバウンドOracle Socket Adapterをクラスタ環境にデプロイしようとすると、管理対象サーバーの1つで、サーバーのポートがすでに使用されているというエラー・メッセージがスローされます。
アダプタ構成ウィザードを使用してOracle Socket Adapterを構成する場合に、ステップ4/7で次のいずれかを選択するとします。
インバウンド同期リクエスト/リプライ
インバウンド受信
この場合、アダプタ構成ウィザードのステップ5/7では、次のことに留意してください。
所定のソケット接続JNDI名のデフォルト・ポートを上書きする場合、「ホストおよびポートの指定」を選択します。
「ホストおよびポートの指定」を選択する場合、「ホスト名」の値を入力する必要があります。次の点に注意してください。
ホストにただ1つのIPアドレスが関連付けられている場合、つまり、ホストにただ1つのネットワーク・インタフェース・カード(NIC)が存在する場合、localhost
と入力します。
ホストに複数のIPアドレスが関連付けられている場合、つまり、ホストに複数のNICが存在する場合、Oracle Socket Adapterでリスニングする単一のIPアドレスを入力します。
Oracle Socket Adapterでリスニングできるのは、ただ1つの特定のIPアドレスです。Oracle Socket Adapterは、複数のIPアドレスでリスニングできません。
ソケット・アダプタ・プロジェクト(インバウンドとアウトバウンドの両方)を設計するか、既存のプロジェクトを編集すると、次のプロパティがJCAファイルに追加されます。
<property name="EncByteOrderCheckBox" value="false"/>
このEncByteOrderCheckBox
プロパティは、アダプタによって認識されず、次の例外がスローされます。
Error while performing Endpoint Activation: BINDING.JCA-12532 Cannot set JCA WSDL Property roperty setEncByteOrderCheckBox is not defined for oracle.tip.adapter.socket.SocketActivationSpec
この問題を回避するには、.jca
ファイルからEncByteOrderCheckBox
を削除します。つまり、プロパティ自体がアダプタに認識されないため、.jcaファイルから次のプロパティを削除します。
<property name="EncByteOrderCheckBox" value="false"/>
この項では、ネイティブ・フォーマット・ビルダーに関連する次の問題および回避方法について説明します。
ネイティブ・フォーマット・ビルダー・ウィザードの「デリミタの指定」ページで「デリミタ」リストの「空白(任意の数のタブ、スペース)」
がサポートされていません。
ペイロード検証を有効化すると、サイズが10MBを超えるペイロードでjava.lang.ClassCastException
が発生して検証に失敗することがあります。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』のペイロード検証に関する項を参照してください。
この時点で既知の構成の問題はありません。
この項では、『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』の訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。
「データベース用Oracle JCAアダプタ」のUndyingに関する項に、新しいプロパティUndyingがサポートされると記載されています。しかし、Undyingは現在常にtrueです。このため、この構成プロパティは削除されています。
composite.
xmlのページで「サービス・アダプタ」リストから公開コンポーネントのスイムレーンに「サード・パーティ・アダプタ」をドラッグ・アンド・ドロップし、「ヘルプ」ボタンをクリックしたとき、オンライン・ヘルプに「JCAファイル」属性が定義されていません。
正しい定義: JCAファイルにより、サービスにアダプタ構成情報が提供されます。
このヘルプ・トピックの正しいタイトル: サード・パーティ・アダプタ
このヘルプ・トピックの正しいブレッドクラム: 「SOAコンポジット・エディタのコンポーネント・パレット」→「アダプタ・サービス」→「サード・パーティ・アダプタ」→「アダプタ構成ウィザード」
Oracle JMS Adapterのアダプタ構成ウィザードで、「メッセージ本文のタイプ」が「MapMessage」のとき、「消費操作のパラメータ」ページのオンライン・ヘルプに「ペイロード」属性が定義されていません。
正しい定義: オプションで、ペイロードとして指定するMapMessage
エントリの名前を指定します。他のすべてのMapMessage
エントリは、jca.jms.Map.xxxx
(xxxx
はMapMessage
エントリの名前)で識別されるアダプタ・プロパティに変換されます。「ペイロード」属性を構成しない場合、MapMessage
全体がXMLに変換され、XMLファイルがペイロードとして転送されます。
Oracle JMS Adapterのアダプタ構成ウィザードで、「メッセージ本文のタイプ」が「MapMessage」のとき、「消費操作のパラメータ」ページのオンライン・ヘルプに「添付として」属性が定義されていません。
正しい定義: このオプションを選択して、Oracle JMS Adapterでペイロードを添付として不透明にコピーします。これにより、コンポジット・アプリケーション内のコンテンツを処理することなく、大量のデータ(通常はバイナリ・データ)を効率的に転送できます。
『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』の「Oracle Socket Adapter」の章では、Oracle Socket Adapterの構成プランにTCPポートを指定する方法が欠落しています。
これを行うには、次の手順を実行します。
次のコードを構成プランのXMLファイルに追加します。
<service name="Receive"> <property name="Port"> <replace>2222</replace> </property> <binding type="jca"/> </service>
次のようにポート・プロパティを.jca
ファイルに追加します。
<property name="Port" value="Port"/>
composite.xml
ファイルのservice要素にポート・プロパティを追加し、デフォルト値(この例では1111)を指定します。
<service name="Receive" ui:wsdlLocation="Receive.wsdl"> <interface.wsdl interface="..." /> <binding.jca config="Receive_tcp.jca"/> <property name="Port" type="xs:string" many="false" override="may">1111</property> </service>
構成プランを使用してコンポジットをデプロイします。
デプロイすると、Oracle Socket Adapterは、構成プランの指定どおりポート2222でリスニングします。
構成プランなしでコンポジットをデプロイする場合や、構成プランでPort
プロパティを上書きしない場合、Oracle Socket Adapterは、composite.xml
ファイルのデフォルトのPort
プロパティで指定されているソケット(この例ではポート1111)でリスニングします。
『Oracle Fusion Middlewareテクノロジ・アダプタ・ユーザーズ・ガイド』のJDBCドライバおよびデータベース接続の構成に関する項の最初に、次の記載があります。
今回のリリースで、Oracle JCAアダプタは、Oracle WebLogic Serverタイプ4 JDBCドライバを使用する次のサード・パーティ・データベースに対して動作保証されています。
Microsoft SQL Server 2008
Sybase 15
Informix 11.5
正しくは次のとおりです。
今回のリリースで、Oracle Database Adapterは、Oracle WebLogic Serverタイプ4 JDBCドライバを使用する次のサード・パーティ・データベースに対して動作保証されています。
Microsoft SQL Server 2005、2008
Sybase 15
Informix 11.5
MySQL 5.x+
DB2/UDB 9.5およびそれ以降のFixPak