Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート 11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows(32-Bit) B55923-02 |
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この章では、Oracle Directory Integration Platformに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
ソース・ディレクトリの負荷が高い場合、データベースのコミットがlastchangenumberへの更新に対応できなくなる競合状態が発生する場合があります。この競合状態が発生すると、Oracle Directory Integration Platformでは一部の変更を同期できなくなります。
この問題を回避するには、次の手順を実行して、データベースのコミットがlastchangenumberに対応できるようにします。
同期プロファイルの「スケジューリングの間隔」の値を増やします。
プロファイルでsearchDeltaSizeパラメータを設定することで、同期サイクルの中でソース・ディレクトリで実行される検索の回数を制御します。最初は値を10に設定し、後で必要に応じて値を調整することをお薦めします。
同期プロファイルが初期化されると、Oracle Directory Integration Platformアプリケーションのデバッグ・ログ・レベルが、同期プロファイル用に構成されたデバッグ・ログ・レベルに設定されます。異なるデバッグ・ログ・レベルを使用して同期プロファイルが構成されている場合は、Oracle Directory Integration Platformアプリケーションのログに様々なレベルの情報が表示されます。
この問題を回避するには、すべての同期プロファイルのデバッグ・ログ・レベルを同じレベルに設定します。
Oracle Directory Integration Platformアプリケーションを同期の実行中に停止すると、クォーツ・スケジューラによって開始された同期プロセスが継続して実行されます。
この問題を回避するには、Oracle Directory Integration PlatformをホストするOracle WebLogic管理対象サーバーを再起動するか、Oracle Directory Integration Platformアプリケーションを再デプロイします。
Oracle Bug#7909839に従って記載されています。
Windowsでは、プロファイル・プロパティ・ファイル内およびOracle Directory Integration Platformコマンドの実行時、円記号(\)を使用してファイル・パス・セパレータをエスケープする必要があります。次に例を示します。
プロファイル・プロパティ・ファイル内:
odip.profile.configfile = C:\\test\\Oracle_ IDM1\\ldap\\odi\\conf\\activeimp.cfg.master
manageDIPServerConfigなどのOracle Directory Integration Platformコマンドの実行時:
C:\test\Oracle_IDM1\BIN>manageDIPServerConfig.bat set -attribute \ keystorelocation -h myhost.mycompany.com -p 7005 -D LOGIN_ID \ -value C:\\test\\Oracle_IDM1\\bin\\server_keystore.jks
syncProfileBootstrap
ユーティリティでは同期プロファイルまたはLDIFファイルに基づいて、接続されているターゲット・ディレクトリとOracle Internet Directoryとの間のデータの初期移行を行います。このユーティリティは、SSLモード2(サーバーのみの認証)に対してサポートされていません。
syncProfileBootstrap
ユーティリティでは、SSLモード0(SSLなし)およびSSLモード1(認証なし)のみサポートされています。
SearchTimeDeltaInSeconds同期プロファイル構成パラメータのデフォルト値は、3600秒、つまり1時間です。このデフォルト値は、特定の構成に対して高すぎる場合があります。最初は値を60秒に設定し、後で必要に応じて値を調整することをお薦めします。
Oracle Bug#9584625に従って記載されています。
Windowsでは、ORACLE_HOME\bin\oidprovtool.batにあるoidprovtoolユーティリティの起動が失敗し、次のメッセージが表示されます。
Error occurred during initialization of VM
この問題を回避するには、次を変更して、oidprovtool.batのJVMヒープ・サイズ・パラメータの値を増やします。
%ORACLE_HOME%\jdk\bin\java -ms4m -mx256m -%CLASSPATH_QUAL% %CLASSPATHADD%
-DORACLE_HOME=%ORACLE_HOME% oracle.ldap.util.provisioning.ProvisioningProfile %*
次のように変更します。
%ORACLE_HOME%\jdk\bin\java -Xms48m -Xmx256m -%CLASSPATH_QUAL% %CLASSPATHADD%
-DORACLE_HOME=%ORACLE_HOME% oracle.ldap.util.provisioning.ProvisioningProfile %*
このリリース・ノートの発行時点では、DIPテスター・ユーティリティは、Oracle Directory Integration Platform 11gリリース1(11.1.1)に対してサポートされていません。
Oracle Directory Integration Platform 11gリリース1(11.1.1)でのDIPテスター・サポートについては、My Oracle Support(以前のMetaLink)で更新に注意してください。My Oracle Supportには、http://support.oracle.com
からアクセスできます。
DIPテスター・ユーティリティは、Oracle Directory Integration Platform 11gリリース1(11.1.1)に対して現在サポートされていませんが、manageSyncProfilesコマンドとtestProfile操作を使用して、無効化されている同期プロファイルで正常に同期を行えるかどうかをテストできます。testProfile操作の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Management統合ガイド』のmanageSyncProfilesを使用した同期プロファイルの管理に関する項を参照してください。
この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
インストーラの「インストールと構成」インストール・オプションまたはOracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1)の構成ウィザードを使用してOracle Directory Integration Platformを既存のOracle Internet Directoryに対して構成する場合、完全修飾ドメイン名(myhost.example.comなど)を使用してOracle Internet Directoryのホスト名を指定する必要があります。Oracle Directory Integration PlatformとOracle Internet Directoryが同じホストに共存する場合でも、localhost
をOracle Internet Directoryのホスト名とし使用しないでください。
localhost
をOracle Internet Directoryのホスト名として使用すると、Oracle Directory Integration PlatformをホストするOracle WebLogic管理対象サーバーを起動できません。
この時点で既知のドキュメントの問題はありません。