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Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows(32-Bit)
B55923-02
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22 Oracle Enterprise Repository

この章では、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)の新機能および変更された機能について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

22.1 Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)の新機能

この項では、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)の新しい機能および動作について説明します。

Oracle Service Bus 11gリリース1(11.1.1.3)の閉ループ・ガバナンス

Oracle Service Bus(OSB)では、現在、Eclipse環境からOracle Enterprise Repositoryを通じてSOA Suiteビジネス・サービスを使用できます。OSBで生成されたプロキシ・サービスは、Oracle Enterprise Repositoryに収集されます。そのプロキシ・サービスは、Oracle Enterprise RepositoryによってOracle Service Registryにプロモートされ、Enterprise ManagerによってEnterprise Repositoryにプロキシ・サービスの実行時パフォーマンス・メトリックが提供されます。

Oracle Enterprise Repositoryに対するOracle JDeveloper 11gリリース1(11.1.1.3)の接続の変更

Oracle JDeveloper 11gリリース1(11.1.1.2)では、Oracle Enterprise RepositoryアダプタとSOAアダプタは、1つにまとめられていました。SOAをインストールすると、自動的にOracle Enterprise Repositoryアダプタが適用されました。

Oracle JDeveloper 11gリリース1(11.1.1.3)には、次の3つの個別プラグインがあります。

Oracle JDeveloperでOracle Enterprise Repositoryのプラグインを取得するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle JDeveloperで、「ヘルプ」「更新の確認」をクリックします。

  2. 更新の確認ウィザードで、内部自動更新オプションを選択し、「次へ」をクリックして更新をインストールします。


    注意:

    Oracle Enterprise Repositoryアダプタは、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.2)のOracle Enterprise Repositoryサーバーと連携して動作します。

OWSMおよびWLSポリシーの基本的表示

Oracle Enterprise RepositoryによってOWSMまたはWLSのポリシー・アタッチメントでアセットが収集されると、そのアセットとポリシー間の関係は、Oracle Enterprise Repositoryメタデータに反映されます。

カスタマ・エスカレーションの重大な不具合の修正

不具合の修正および回避方法は、22.2項「一般的な問題および回避方法」を参照してください。

11gリリース1(11.1.1.3)コンポーネントおよびプラットフォームのサポート

Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)でサポートされるプラットフォームのリストは、次の場所にあるOracle Enterprise RepositoryのOTNページで参照できます。

http://www.oracle.com/technology/products/soa/repository/index.html

Enterprise Manager 11gリリース1(11.1.1)Grid Controlでの動作保証

Oracle Enterprise Repositoryは、Enterprise Manager(EM)11gリリース1(11.1.1)Grid Controlでの動作も保証されており、EMの監視対象の実行時パフォーマンス・メトリックは、Oracle Enterprise Repositoryに提供されます。

22.2 一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)に関する一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

22.2.1 Oracle Enterprise Repository

この項では、Oracle Enterprise Repositoryの問題および回避方法について説明します。

22.2.1.1 改善されたプロジェクト検索

プロジェクトの編集ダイアログの「編集」ボタンを選択すると、ユーザーの追加/削除ダイアログが表示されます。以前のOracle Enterprise Repositoryリリースでは、ユーザーの追加/削除ダイアログの検索ユーティリティは、基準を無視してすべてのユーザーを返していたため、機能していませんでした。この問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で修正されています。

22.2.1.2 ワークフロー・シェル・スクリプトのパスの構成

Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1)では、すべてのワークフロー・シェル・スクリプトのJDKパスがハードコーディングされていました。この問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で、ユーザーが設定したJAVA_HOMEパラメータを使用できるように修正されています。

22.2.1.3 コンテナ管理の認証で認識される管理レベルの権限

ロール同期を有効化したコンテナ管理の認証を使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールすると、Oracle Enterprise Repositoryの管理ロールがコンテナによって認識されません。

回避方法:

Oracle Enterprise Repositoryのコンテナ管理の認証プロセスを有効化する前に、少なくとも1人のユーザーが含まれるロールをコンテナのユーザー・ディレクトリ内(LDAP/DB/XML Fileなど)に作成する必要があります。その後、認証プロパティをリセットする直前にこの新しいグループ/ロール名をenterprise.security.roletype.admin値に設定し、Oracle Enterprise Repositoryアプリケーションを再起動します。

コンテナが呼び出されると、enterprise.security.roletype.adminプロパティの値に実際のロール・タイプの名前が含まれるため、その値がユーザーのアカウントに割り当てられ、Oracle Enterprise Repositoryアプリケーション内で管理レベルの権限が許可されます。

22.2.1.4 Oracle Enterprise Repositoryのホームページで発生する可能性のあるパフォーマンス問題

Oracle Enterprise Repositoryのパフォーマンス・テストで、Oracle Enterprise Repositoryのホームページのトランザクション・レスポンス時間およびデータベースCPU使用時間が高い負荷を示します。この問題は、多数の同時ユーザーおよび30,000を超えるアセットが存在する場合に発生する可能性があります。この問題の原因は、Oracle Enterprise Repositoryのホームページに含まれる5つの検索問合せにあります。

回避方法

Oracle Enterprise Repositoryのホームページをカスタマイズし、問合せの一部または全部を削除します。

22.2.1.5 更新されたワークフロー・スクリプト

OBPM_SetupScriptsフォルダにあるLinux環境の設定スクリプトのsetenv.shファイルは、.batバージョンと同じではありませんでした。setenv.shファイルでは、変数が欠落しており、間違ったパスが含まれていました。このスクリプト・ファイルは、Windows環境の設定スクリプトのsetenv.batと一致するように更新されました。

22.2.1.6 アセット・ナビゲータ・ダイアグラムのウィンドウ・サイズが変更されない問題

ブラウザのJREがJRE 1.6.0_10より上位のバージョンに設定されている場合、ナビゲータのブラウザ・ウィンドウを監視画面にまで最大化すると、アセット・ナビゲータ・ダイアグラムが新しいウィンドウ・サイズに応じて再描画されません。

回避方法

ウィンドウのアセットの説明ペインでグラフ・アイコンをクリックします。この操作により、アセット・ダイアグラムが新しいウィンドウ・サイズに応じて再描画されます。

22.2.2 アセット・エディタ

この項では、Oracle Enterprise Repositoryアセット・エディタの問題および回避方法について説明します。

22.2.2.1 WebLogicでナビゲータを起動できない問題

Cookieを使用した自動ログイン(enterprise.security.cookielogin.allow)がWebLogicで無効化されると、ナビゲータを起動できません。

22.2.2.2 アセット名が長すぎる場合に切り捨てられる問題

アセット名が123文字を超えると、Oracle Enterprise Repositoryによって文字数が123になるように切り捨てられ、v???が追加されます。この問題は、Oracle Enterprise Repositoryにすでに存在するアセットをインポートした場合にのみ発生します。新規アセットをOracle Enterprise Repositoryにインポートする場合には発生しません。

22.2.3 ハーベスタ

この項では、Oracle Enterprise Repositoryハーベスタの問題および回避方法について説明します。

22.2.3.1 Oracle Service Busプロジェクトからのポリシーの収集

Oracle Service Busプロジェクトを収集すると、アセットはポリシーに対して作成されなくなります。かわりに、ハーベスタ・プロパティが実行時ポリシーというサービスに追加されます。

22.2.3.2 MBCSを含むファイルの収集

マルチバイト・キャラクタ(MBCS)を含む収集済ファイルは、適切に保存されません。

22.2.3.3 SOA Directトランスポートを含むリモートSOAコンポジットの収集

Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1)では、SOA Directトランスポートを含むリモートSOAコンポジットが収集されると、エンドポイント・アセットが作成されます。ただし、エンドポイント・プロパティは、エンドポイントURIが欠落しているため不完全です。また、ハーベスタは、直接バインディング・サービスを認識していませんでした。したがって、エンドポイントは、間違ったサービスに関連していました。これらの問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で修正されています。

22.2.3.4 WSDL参照の重複エンドポイント

Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1)では、SOA SuiteハーベスタがコンポジットのWSDL参照をイントロスペクトしていました。この処理によって、重複するエンドポイントが作成されました。この問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で、コンポジットの参照をイントロスペクトしないように修正されています。

22.2.3.5 エンドポイントURIの欠落

WSDLを収集する場合、エンドポイントURIは、Port要素の子であるAddress要素から取得されます。ただし、Port要素に複数の子要素があり、Address要素がリスト内の最初の要素ではない場合、アドレスの取得に失敗していました。この問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で修正されています。

22.2.3.6 SOAコンポジットの収集

SOAコンポジットを収集する場合、プロモートされたサービスに直接バインディングが含まれると、トランスポート・タイプのハーベスタ・プロパティがsoa-directに設定されます。

22.2.3.7 ハーベスタによるBPMNサポートの制限事項

BPMNプロセスのコンポーネント・タイプを含むBPMプロセスのJDeveloperプロジェクトを収集する場合、ハーベスタでは、そのコンポーネントが無視された状態で収集に成功します。そのため、BPMNコンポーネントが欠落したコンポジット・モデルが生成されます。

22.2.4 交換ユーティリティ

この項では、Oracle Enterprise Repository交換ユーティリティ(XU)の問題および回避方法について説明します。

22.2.4.1 公開および受信時にXUが失敗する問題

Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1)では、XUのインストール・ディレクトリ名に空白が含まれると、交換ユーティリティによる公開および受信は失敗します。この問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で修正されています。

22.2.4.2 交換ユーティリティでサポートされるSOAP、HTTPおよびJMSプロトコル

交換ユーティリティは、SOAP、HTTPおよびJMSプロトコルをサポートするWebサービスのみを公開します。EJBおよびJavaサービスは、Oracle Service Registryに公開されません。

22.2.4.3 変更されたXU構成ファイル

即時利用可能なXUの構成ファイルでは、現在、Oracle Service Registryにプロキシ・サービスを公開できます。

22.2.4.4 デフォルト構成ファイルへのパス

交換ユーティリティ(XU)には、orrxu.xmlファイルというデフォルト構成ファイルが付属しています。独自の構成ファイルを定義して任意のディレクトリに配置できます。XUを実行する場合、必ずそのファイルが参照されていることを確認してください。ただし、XUには、引き続きデフォルト構成ファイルが参照されるセクションがあります。この問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で修正されています。

22.2.5 リポジトリ拡張性フレームワーク(REX)

この項では、Oracle Enterprise Repository拡張性フレームワークの問題および回避方法について説明します。

22.2.5.1 非アクティブとしてマークされるアセット・タイプ・レコード

REXの以前のリリースでは、assetDeleteメソッドがコールされると、データベースからアセット・タイプ・レコードが削除されました。ただし、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)では、アセット・タイプ・レコードはデータベースから削除されず、かわりに非アクティブとしてマークされます。

22.2.5.2 送信ファイルを削除できるメソッド

Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)では、送信ファイルを削除できる新規メソッドがREXに追加されています。追加されたメソッドの名前は、assetDeleteFilesです。

22.3 Oracle Enterprise Repositoryの機能拡張

Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)の機能拡張はありません。

22.4 非推奨の機能

この項では、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)の非推奨の機能について説明します。この項の内容は次のとおりです。

非推奨になったTomcatのサポート

Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)では、Tomcatのサポートが非推奨になりました。TomcatにOracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)をインストールする必要がある場合は、Oracleサポート・チームに連絡してください。