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Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows(32-Bit)
B55923-02
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10 Oracle Web Cache

この章では、Oracle Web Cacheに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

10.1 構成の問題および回避方法

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

10.1.1 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererインストール・タイプで生成されるランダム・パスワードの再設定

セキュリティ強化のため、Oracle Web Cacheの管理では、ハードコードされたデフォルトのパスワードは使用されません。

Oracle Web Tierインストール・タイプをインストールする場合、Oracle Universal Installerでパスワードを選択するよう求められます。Oracle Universal InstallerのWeb Cache管理者ページで、administratorアカウントのパスワードを入力するよう求められます。administratorアカウントは、Oracle Web Cache Managerにログインし、そのインタフェースを通じて構成を変更することを許可されたOracle Web Cache管理者です。

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererインストール・タイプをインストールする場合、administratorのパスワードのプロンプトは表示されません。かわりに、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererインストール・タイプでは、インストール時に選択されたランダムな値が使用されます。

どのインストール・タイプであっても、構成を始める前に、これらのアカウントのパスワードをセキュアなパスワードに変更してください。キャッシュ・クラスタを構成する場合、クラスタのすべてのメンバーでadministratorアカウント用に同じパスワードを使用する必要があります。

パスワードを変更するには、Fusion Middleware Controlの「パスワード」ページを使用します(『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド』のパスワード・セキュリティの構成に関する項を参照)。

10.1.2 異なるユーザーとしてOracle Web Cacheプロセスを実行することがサポートされない問題

webcache_setuser.sh setidentityコマンドの使用を通じて、インストールされているユーザー以外のユーザーとしてOracle Web Cacheを実行することは、今回のリリースではサポートされません。具体的には、次の手順を使用してユーザーIDを変更することはできません。

  1. Oracle Web Cache Managerを使用して「Process Identity」ページ(「Properties」「Process Identity」)でOracle Web Cacheプロセスのプロセス認証を変更します。

  2. webcache_setuser.shスクリプトを次のように使用して、ファイルとディレクトリの所有権を変更します。

    webcache_setuser.sh setidentity <user_ID> 
    

    <user_ID>は、「Process Identity」ページの「User ID」フィールドで指定したユーザーです。

  3. opmnctlを使用してOracle Web Cacheを再起動します。

    Oracle Web Cacheは起動しますが、すぐに停止します。

    また、次のようなメッセージがイベント・ログに記録されます。

    [2009-06-02T21:22:46+00:00] [webcache] [ERROR:1] [WXE-13212] [logging] [ecid: ] 
    Access log file /scratch/webtier/home/instances/instance1/diagnostics/logs/WebCache/webcache1/access_log could not be opened.
    [2009-06-02T21:22:46+00:00] [webcache] [WARNING:1] [WXE-13310] [io] [ecid: ] 
    Problem opening file /scratch/webtier/home/instances/instance1/config/WebCache/webcache1/webcache.pid (Access Denied).
    [2009-06-02T21:22:46+00:00] [webcache] [ERROR:1] [WXE-11985] [esi] [ecid: ] 
    Oracle Web Cache is unable to obtain the size of the default ESI fragment page 
    /scratch/webtier/home/instances/instance1/config/WebCache/webcache1/files/esi_fragment_error.txt.
    [2009-06-02T21:22:46+00:00] [webcache] [WARNING:1] [WXE-11905] [security]
    [ecid: ] SSL additional information: The system could not open the specified file. 
    

webcache_setuser.shスクリプトの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド』のroot権限でのwebcachedの実行に関する項を参照してください。

10.1.3 リクエスト・フィルタの処理順序の間違い

Fusion Middleware ControlとOracle Web Cache Managerの両方で、リクエスト・フィルタが次の順序で表示されます。

  1. 特権IP

  2. クライアントIP

  3. メソッド

  4. URL

  5. ヘッダー

  6. 問合せ文字列

  7. フォーマット

ただし、Oracle Web Cacheでは、クライアントIPフィルタの次にヘッダー・リクエスト・フィルタが続く次の順序で各フィルタを処理します。

  1. 特権IP

  2. クライアントIP

  3. ヘッダー

  4. メソッド

  5. URL

  6. 問合せ文字列

  7. フォーマット

たとえば、ヘッダー・フィルタ・タイプによる拒否は、メソッドまたはURLフィルタによる拒否の前に発生します。