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Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Linux x86
B55924-02
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43 Oracle Forms

この章では、Oracle Formsに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

43.1 一般的な問題および回避方法

この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

43.1.1 以前のリリースとの下位互換性

Forms 6iからのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Forms Services Deployment Guide』の「Oracle Forms Services 11gへのアップグレード」を参照してください。変更された機能と不要になった機能の詳細は、『Oracle Forms Upgrading Oracle Forms 6i to Oracle Forms 11g』を参照してください。

Oracle Forms 10g以下のリリースからアップグレードする場合、アップグレード・アシスタントを使用できます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, ReportsおよびDiscovererアップグレード・ガイド』を参照してください。

下位互換性の詳細は、My Oracle Supportノート113987.1(http://myoraclesupport.oracle.com)を参照してください。

どのリリースのOracle Formsからアップグレードするかにかかわらず、現在のアプリケーションを再コンパイルしてOracle Formsを再起動する必要があります。

43.1.2 Linux/UNIXの問題および回避方法

この項では、Oracle FormsおよびLinux/UNIXに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

43.1.2.1 シグナル・チェーン機能に必要なLD_PRELOAD設定

Oracle Bug#8245262、8229799に従って記載されています。

JVMバージョン1.5以上でシグナル・チェーン機能が動作するには、default.envLD_PRELOAD設定が必要です。他の環境ファイルを作成または使用する場合、その環境ファイルでのLD_LIBRARY_PATHおよびLD_PRELOADの設定は、default.envでの設定と同じである必要があります。

43.1.2.2 FRM-41214の詳細を確認できるReportsエンジン・ログ

Oracle Bug#8399805に従って記載されています。

FormsセッションでReportsを実行しようとして、レポートを実行できないというFormsエラー(FRM-41214)が発生した場合、そのエラーの詳細はReportsエンジン・ログを確認してください。

43.1.2.3 Linux RHEL5でForms Builderが起動しない問題

Oracle Bug#8485101に従って記載されています。

$ORACLE_INSTANCE/bin/のコマンドfrmbld.shを使用してForms Builderを起動しようとすると、次のエラー・メッセージが表示されます。

$ORACLE_HOME/bin/frmbld: error while loading shared libraries: libXm.so.3: cannot open shared object file: No such file or directory

この問題を回避するには、ORACLE_INSTANCE/bin/xmlibXm.so.4に対してlibXm.so.3という名前のシンボリック・リンクを作成し、それをLD_LIBRARY_PATHに追加します。または、コマンドrpm -i openmotif22-2.2.3-18.i386.rpmを使用してOpenMotifパッケージをインストールします。

43.1.2.4 ユーザー権限の変更

Oracle Bug#8543780に従って記載されています。

11gのインストールでは、11gをインストールしたユーザーのみが実行可能ファイルを実行できるように、ファイル・アクセス権が設定されます。他のユーザーがForms開発ツールを実行できるようにアクセス権を変更する方法の詳細は、http://www.oracle.com/technology/products/formsにあるドキュメント『Setting Developer Tools Permissions on Unix』を参照してください。

43.2 構成の問題および回避方法

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

43.2.1 One-Button-Runの使用時におけるInternet Explorer以外のブラウザのプロキシ設定

Internet Explorer以外のサポートされる任意のブラウザでOne-Button-Runを使用している際にFORBIDDENエラーが発生した場合、127.0.0.1(localhost)がブラウザのプロキシ・設定に存在するかどうかを確認してください。127.0.0.1が例外リストに存在しない場合は、追加します。これにより、ブラウザはプロキシ・サーバーを迂回できます。

43.2.2 WebUtilクライアント・ファイルで可能な宛先ディレクトリの構成

WebUtilでは、Windows上のJREまたはJVMのbinディレクトリに、またはLinux上のJREのlibディレクトリにinstall.syslibライブラリをダウンロードします。この場所は、webutil.cfgのパラメータinstall.syslib.location.client.<OS> = <Path on client machine>で指定できます(<Path on client machine>は、WebUtilによりクライアントで使用されるライブラリが格納される場所へのパスを表し、絶対パスまたはクライアント・ユーザー・ホームに対する相対パスです)。

43.2.3 異なるライブラリで名前が変更されるwebutil.propertiesファイル

install.syslibライブラリのダウンロード時に、WebUtilでは、webutil.propertiesファイルをクライアント・ユーザー・ホームに作成します。異なるサーバーでクライアントにライブラリをダウンロードして管理できるように、異なるwebutil.propertiesファイルがクライアント側で保持されます。クライアント上のファイルの名前は、webutil.<HOST>.<CONFIG>.propertiesです(HOSTはサーバー・コンピュータの名前で、CONFIGformsweb.cfgの構成セクションの名前です)。

43.2.4 JDK 1.6.0_12の存在するクライアントにWinRunnerもあるとFormsが動作しない問題

WinRunnerがインストールされているクライアント上でJDKバージョン1.6.0_12以上を使用すると、Formsを実行できません。

この問題を回避するには、2つの環境変数_JAVA_OPTIONSおよびJAVA_TOOLS_OPTIONSの名前を変更します。たとえば、これらの名前をtest_JAVA_OPTIONSおよびtest_JAVA_TOOLS_OPTIONSに変更します。これにより、WinRunnerは無効化されますが、Formsは実行できます。

43.2.5 IE7のフレーム付きHTMLファイルでJavaScript通信が機能しない問題

file://プロトコルに基づいてInternet Explorer 7で開かれたフレーム付きHTMLファイルでは、JavaScript通信は機能しません。

この問題を回避するには、フレームのURLでマシン名のかわりにIPアドレスを使用します。たとえば、testform.htmで、次の部分を変更します。

<frame noresize="noresize" 
 src="http://testform.us.oracle.com:8888/forms/java/js2frm1.html" name="fr2" 
 frameborder="0"> 
   <frame noresize="noresize" 
 src="http://testform.us.oracle.com:8888/forms/frmservlet?play=&record=forms& 
 form=js2frm1&userid=scott/tiger@adt10220" name="fr1" frameborder="0">

次のように変更します。

<frame noresize="noresize" 
 src="http://10.229.147.186:8888/forms/java/js2frm1.html" name="fr2" 
 frameborder="0"> 
   <frame noresize="noresize" 
 src="http://10.229.147.186:8888/forms/frmservlet?play=&record=forms&form=js2fr 
 m1&userid=scott/tiger@adt10220" name="fr1" frameborder="0">

43.2.6 Forms J2EEアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタの変更

Forms J2EEアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタ(weblogic.xmlweb.xmlapplication.xmlおよびweblogic-application.xml)は、デプロイ後にOracle WebLogic Serverで変更できません。

回避方法として、次の手順を実行してForms J2EEアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタをカスタマイズし、アプリケーションを再デプロイします。

  1. デフォルトのformsappデプロイメント・プラン$DOMAIN_HOME/ deploymentplans/formsapp/11.1.1/plan.xmlをバックアップします。

  2. デプロイメント・ディスクリプタのカスタマイズをForms J2EEアプリケーションのデプロイメント・プランに追加します。

  3. WebLogic管理コンソールを使用して、Formsアプリケーションを更新(再デプロイ)し、このアプリケーションを新しいデプロイメント・プランの変更とあわせた場所に更新します(このオプションには、デプロイメント・プランを指定する必要があります)。オプションを選択します。

  4. WebLogic管理コンソールを使用してForms J2EEアプリケーションを再起動します。


注意:

デプロイメント・プランの更新の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ11gリリース1(10.3.3)』を参照してください。

たとえば、FormsサーブレットtestModeパラメータをオーバーライドしてtrueに設定するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを入力します。

    Mkdir –p $CLASSIC_ORACLE_HOME/forms/j2ee/backup
    cd $CLASSIC_ORACLE_HOME/forms/j2ee
    cp $DOMAIN_HOME/deploymentplans/formsapp/11.1.1/plan.xml backup/
    Vi $DOMAIN_HOME/deploymentplans/formsapp/11.1.1/plan.xml
    
  2. デプロイメント・プランに変更を追加します。デプロイメント・プランのサンプルを次に示します。太字は追加したエントリです。

    <?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>
    <deployment-plan xmlns="http://xmlns.oracle.com/weblogic/deployment-plan"
     xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
     xsi:schemaLocation="http://xmlns.oracle.com/weblogic/deployment-plan
     http://xmlns.oracle.com/weblogic/deployment-plan/1.0/deployment-plan.xsd"
     global-variables="false">
      <application-name>formsapp</application-name>
      <variable-definition>
        <variable>
          <name>vd-/scratch/t_work/Oracle/Middleware/as_1/forms</name>
          <value>/scratch/t_work/Oracle/Middleware/as_1/forms</value>
        </variable>
        <variable>
          <name>vd-/scratch/t_work/Oracle/Middleware/user
    _projects/domains/ClassicDomain/config/fmwconfig/servers/WLS
    _FORMS/applications/formsapp_11.1.1/config/forms</name>
          <value>/scratch/t_work/Oracle/Middleware/user
    _projects/domains/ClassicDomain/config/fmwconfig/servers/WLS
    _FORMS/applications/formsapp_11.1.1/config/forms</value>
        </variable>
        <variable>       
           <name>FormsServlet_InitParam_testMode</name>      
           <value>true</value>    
        </variable>
      </variable-definition>
      <module-override>
        <module-name>formsapp.ear</module-name>
        <module-type>ear</module-type>
        <module-descriptor external="false">
          <root-element>weblogic-application</root-element>
          <uri>META-INF/weblogic-application.xml</uri>
        </module-descriptor>
        <module-descriptor external="false">
          <root-element>application</root-element>
          <uri>META-INF/application.xml</uri>
        </module-descriptor>
        <module-descriptor external="true">
          <root-element>wldf-resource</root-element>
          <uri>META-INF/weblogic-diagnostics.xml</uri>
        </module-descriptor>
      </module-override>
      <module-override>
        <module-name>formsweb.war</module-name>
        <module-type>war</module-type>
        <module-descriptor external="false">
          <root-element>weblogic-web-app</root-element>
          <uri>WEB-INF/weblogic.xml</uri>
          <variable-assignment>
            <name>vd-/scratch/t_work/Oracle/Middleware/as_1/forms</name>
    <xpath>/weblogic-web-app/virtual-directory-mapping/[url-pattern="java/*"]
    /local-path</xpath>
          </variable-assignment>
          <variable-assignment>
            <name>vd-/scratch/t_work/Oracle/Middleware/as_1/forms</name>
    <xpath>/weblogic-web-app/virtual-directory-mapping/[url-pattern="webutil/*"]
    /local-path</xpath>
          </variable-assignment>
          <variable-assignment>
            <name>vd-/scratch/t_work/Oracle/Middleware/user
    _projects/domains/ClassicDomain/config/fmwconfig/servers/WLS
    _FORMS/applications/formsapp_11.1.1/config/forms</name>
    <xpath>/weblogic-web-app/virtual-directory-mapping/[url-pattern="registry/*"]
    /local-path</xpath>
          </variable-assignment>
        </module-descriptor>
        <module-descriptor external="false">
          <root-element>web-app</root-element>
          <uri>WEB-INF/web.xml</uri>
          <variable-assignment>
            <name>FormsServlet_InitParam_testMode</name>
    <xpath>/web-app/servlet/[servlet-name="frmservlet"]/init-param
    /[param-name="testMode"]/param-value</xpath>
          </variable-assignment>
        </module-descriptor>
      </module-override>
    </deployment-plan>
    
  3. WebLogic管理コンソールを使用して、Forms J2EEアプリケーション・デプロイメント(formsapp(11.1.1))を更新します。

  4. WebLogic管理コンソールを使用してForms J2EEアプリケーションを再起動します。

43.3 ドキュメントの訂正箇所

この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。

43.3.1 EVENT_PARAMETERSはキーワード

Forms Builderのオンライン・ヘルプでは、EVENT_PARAMETERSがキーワードとして記述されていません。