ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Linux x86
B55924-02
  ドキュメント・ライブラリへ
ドキュメント・ライブラリへ
製品リストへ
製品リストへ
目次
目次

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

52 Oracle Data Integrator

この章では、Oracle Data Integratorに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

52.1 構成の問題および回避方法

この項では、次の問題および回避方法について説明します。

52.1.1 Oracle RAC URL付きデータソースを含む生成済テンプレートをデプロイできない

Oracle WebLogic構成ウィザードでは、データソースのOracle RAC URLはサポートされていません。データソースがOracle Data Integrator Studioで生成されたJava EEエージェント・テンプレートに含まれる場合、このテンプレートのデプロイは失敗し、次の例外が発生します。

com.oracle.cie.wizard.WizardController - Uncaught Exception
java.lang.NullPointerException
atcom.oracle.cie.domain.jdbc.DatasourceXBeanAspectHelper.decomposeURL

回避方法として、このデータソース定義を生成されたテンプレートに含めずに、Oracle Data Integrator Studioからデータソースをデプロイしてください。

52.1.2 データソースを含む生成済テンプレートをデプロイできない

Oracle WebLogic構成ウィザードでは、URLを解析し、わかりやすい形式でパラメータを公開するために特定のコードが使用されるため、事前定義済のJDBC URLのセットのみがサポートされています。Oracle Data Integrator Studioで生成されたJavaEEエージェント・テンプレートに、このセットに含まれていないURLやドライバを含むデータソースが含まれる場合は、次の例外が発生するため、ウィザードでこのテンプレートを使用できません。

com.oracle.cie.wizard.WizardController - Uncaught Exception
java.lang.NullPointerException
atcom.oracle.cie.domain.jdbc.DatasourceXBeanAspectHelper.decomposeURL

回避方法として、このデータソース定義を生成されたテンプレートに含めずに、Oracle Data Integrator Studioからデータソースをデプロイしてください。

52.1.3 Windowsでデフォルト・パスを使用した場合にテンプレートを生成できない

Windowsプラットフォームで稼働するOracle Data Integrator Studioからエージェント・テンプレートを生成する場合、ターゲット・テンプレートのデフォルト・パスはC:/Documents and Settings/<username>/My Documents/agent_template.jarに設定されます。

テンプレートがこのデフォルト・パスに生成されると、次の例外が表示されます。

Exception in thread "main" org.apache.commons.vfs.FileSystemException: Could not create file...

この例外は、このフォルダが読取り専用であるために表示されます。

回避方法として、生成されたテンプレートに対して、書込み可能な別のターゲット・パスを指定します。

52.1.4 Studioのログ・ウィンドウでリポジトリ作成がトレースされない

Oracle Data Integrator Studioでは、メッセージ-ログ・ウィンドウでのリポジトリの作成処理中に実行されるアクションはトレースされません(これは、ドキュメントに記述されている内容と異なります)。

リポジトリ作成のアクションは、Oracle Data Integrator Studioの起動に使用されるターミナル・コンソールでトレースされます。

回避方法として、次の手順を行ってこのトレースを表示します。

  • UNIXの場合は、シェルからodi.shコマンドを使用してStudioを起動します。リポジトリ作成の操作は、このシェルでトレースされます。

  • Windowsの場合は、odi.exeを実行してコマンド・シェルからStudioを起動します。リポジトリ作成の操作は、このコマンド・シェルでトレースされます。

52.1.5 パスワード記憶域を内部に切り替えるとコンテンツ・キーが残る

パスワード記憶域を外部から内部に切り替える際に、コンテンツ関連のキー(名前はOdiContext@_<internal id>)がWebLogicドメインの資格証明マップに残ります(これは、ドキュメントに記述されている内容と異なります)。

回避方法として、これらのキーを手動で削除します。

52.1.6 WLSデータソースでのテスト問合せの設定

エージェントの「失効したセッションの除去」機能は、接続プールの失効または停止した接続が、接続の期限切れ、または接続プール実装によって実行される接続検証テストを介して自動的に除去されることに依存します。

失効した接続が接続プールによって削除されない場合、データベースを再起動しても「失効したセッションの除去」は機能しません。エージェント自体を再起動しないかぎり、データベースを再起動しても、エージェントのその他のリクエストはいずれも機能しません。

WebLogic Serverコンテナでは、テスト問合せを使用して数秒ごとに接続が検証されます。テスト問合せ(select count(*) from <test_table_name>)の実行にデータベースで使用される表名を検証して指定することをお薦めします。

マスター・リポジトリおよび作業リポジトリのデータソースでは、表名としてSNP_LOC_REPおよびSNP_LOC_REPWが使用されます。

もしくは、OracleリポジトリのDUAL表を使用できます。

52.1.7 Hypersonic SQLはリポジトリとしてサポートされていない

Hypersonic SQL(HSQL)は、デモまたはテスト目的で使用される可能性がありますが、このリリースでは、リポジトリ・プラットフォームとしてサポートされていません。

HSQLを使用する場合は、そのリポジトリ用にサポートされているプラットフォームに切り替える必要があります。

52.2 設計時環境の問題および回避方法

この項では、次の問題および回避方法について説明します。

52.2.1 カタログおよびスキーマの修飾子を使用するテクノロジのデータを編集できない

データストアでデータ・コンテキスト・メニューを使用する場合、データ・エディタでデータを変更することは可能です。ただし、変更を適用する際にエラーが表示されます。このエラーは、無効なオブジェクト名のエラーとして表示されます。Microsoft SQL Serverの場合の例を次に示します。

[SQLServer JDBCDriver][SQLServer]Invalid object name 'dbo.SRC_CITY'.

このエラーは、カタログ(Microsoft SQL Serverのコンテキスト内のデータベース)とスキーマ名(Microsoft SQL Serverのコンテキスト内の所有者)の両方で修飾されるオブジェクト名をサポートするテクノロジによって表示されます。

データをフェッチする際、オブジェクト名は完全に修飾されますが(<catalog>.<schema>.<table_name>)、更新を実行する際には、スキーマ名のみで修飾されるため(<schema>.<table_name>)、検出されません。

この時点で一般的な回避方法はありません。

52.2.2 OdiFTPGetツールで発生する不正なパスワードのIndexOutOfBound例外

不正にエンコードされたパスワードを使用してOdiFtpGetコールを送信すると、次のエラーが発生します。

java.lang.IndexOutOfBoundsException: toIndex = 53273 at java.util.SubList.<init>(AbstractList.java:602) at java.util.RandomAccessSubList.<init>(AbstractList.java:758) at java.util.AbstractList.subList(AbstractList.java:468) ... 

このエラーが発生した場合は、エンコードされたパスワードを確認してください。

52.2.3 OdiXMLSplitツールで空のターゲット・ファイルが生成される

OdiXMLSplitコールを送信すると、空のターゲット・ファイルが生成されます。正しい数のファイルが生成されますが、内容は空です。

この時点でこの問題の回避方法はありません。

52.2.4 OdiXMLSplitツール: if_file_exists=skipオプションが機能しない

OdiXMLSplitツールのif_file_existsオプションをskipに設定した場合、このオプションは機能せず、既存のターゲット・ファイルが上書きされます。

この時点でこの問題の回避方法はありません。

52.2.5 Zipエクスポート・ファイルでのASCII以外の不正なファイル名

Zipエクスポート・ファイルでは、ASCII以外のファイル名が不正に生成されます。これらのファイルでは、ASCII以外の文字がアンダースコアに置き換えられます。「ASCII以外の文字をアンダースコアに変換することはできません」ユーザー・パラメータを「はい」に設定しても効果はありません。回避方法として、フォルダ内のファイルをエクスポートして、このフォルダを圧縮してください。

52.2.6 ASCII以外の文字が不正にアンダースコアに変換される

「ASCII以外の文字をアンダースコアに変換することはできません」ユーザー・パラメータを「はい」に設定した場合でも、次の状況ではASCII以外の文字が不正に処理されます。

  • 固定ファイル・リバース・エンジニアリング・ウィザードの使用時に、列の「別名」フィールドで、ASCII以外の文字がアンダースコアに置き換えられます。

  • デリミタ付きファイルのリバース・エンジニアリングの実行時に、ヘッダー行のASCII以外の文字が、列名でアンダースコアに置き換えられます。

回避方法として、リバース処理の後に手動で列定義を変更します。

52.2.7 モデル・ダイアグラムにデータストアを追加できない

「ダイアグラム(PNG)を保存するためのディレクトリ」ユーザー・パラメータが空の値に設定されている場合、1つのデータストアをダイアグラムにドラッグ・アンド・ドロップできません。回避方法として、このディレクトリを有効な値に設定します。

52.2.8 「モデル・データストアのみの処理」ユーザー・パラメータの動作が不正

「モデル・データストアのみの処理」ユーザー・パラメータの動作が不正です。このパラメータを「false」に設定した場合、モデル・データストアのみが処理されます。

回避方法として、期待する結果を得るために、このパラメータを一時的に反対の値に設定します。

52.2.9 マッピング・プロパティ・インスペクタで失われるフォーカス

インタフェース・エディタでは、ソース・データストア列をマッピング・プロパティ・インスペクタの実装フィールドにドラッグ・アンド・ドロップしようとすると、プロパティ・インスペクタが切り替わってソース列プロパティが表示されます。

これは、フォーカスがマッピング・プロパティ・インスペクタ内にある場合に発生します。

回避方法として、ターゲット・データストア上のマッピング・フィールドを使用して、ソース列をドラッグ・アンド・ドロップします。

52.2.10 KMおよびプロシージャ・エディタの重複するスクロールバーおよびチェック・ボックスの不正な動作

KMまたはプロシージャ・コマンドの編集時、およびデフォルトで縮小されているオプション・アコーディオンの展開時には、エディタに2本の垂直スクロールバーが表示されます。

オプションのいずれかを選択すると、エディタが1番上までスクロールして2本目のスクロールバーが消え、チェック・ボックスが選択解除されます。

回避方法として、下へスクロールして再度オプションを選択します。

52.2.11 プロジェクト差分のPDF印刷によって空のファイルが生成される

バージョン管理されたプロジェクトとの比較によるプロジェクトのバージョン差分レポートに新規インタフェースのみが含まれる場合、このレポートを印刷すると空のPDFファイルが生成されます。

この時点でこの問題の回避方法はありません。

52.2.12 一時ターゲット列がアルファベット順にソートされる

11gでは、インタフェースの一時ターゲット・データストアの列は、アルファベット順にソートされます。10gでは、作成順にソートされていました。

この問題は、インタフェースの全体的な動作や一時データストアの構造には影響しません。

この時点でこの問題の回避方法はありません。

52.2.13 プロジェクト変数を複製モードでインポートするとグローバル変数になる

変数を含むプロジェクトを複製モードでインポートした場合、これらの変数はプロジェクト内にインポートされず、グローバル変数として表示されます。

回避方法として、これらのグローバル変数をエクスポートして、複製モードでプロジェクト内に再インポートします。

52.2.14 「概要」または「制御」タブで変更を行った場合にインタフェースを保存できない

インタフェースで実行したすべての変更が「概要」または「制御」タブ、もしくはその両方のみで行われた場合、このインタフェースを保存できません。<interface name>を保存できませんというエラーが表示されます。回避方法として、インタフェースを保存する前に「マッピング」タブを選択します。

52.3 Oracle Data Integratorコンソールの問題および回避方法

この項では、次の問題および回避方法について説明します。

52.3.1 別のタブを閉じるとOracle Data Integratorコンソール・ページのタスク・フローがリセットされる

Oracle Data Integratorコンソールでページを含むタブを閉じると、このタブの後のすべてのタブで、タスク・フロー(実行されたナビゲーション・アクション)がリセットされます。これらのタブに含まれるページは、最初に開いたオブジェクトにリセットされます。

この時点でこの問題の回避方法はありません。

52.3.2 Enterprise ManagerからログアウトしてもOracle Data Integratorコンソールに伝播されない

シングル・サインオン(SSO)をアクティブ化してOracle Data Integratorコンソールと組み合せてEnterprise Manager Fusion Middleware Control(EM)を使用した場合、Enterprise ManagerでSSOからログアウト中のユーザーが、同じブラウザ・ウィンドウでダイレクトURLを入力することで、Oracle Data Integratorコンソールのページにアクセスできる可能性があります。

Enterprise Managerのログアウト・アクションによってOracle Data Integratorコンソールが無効化されていないために、Oracle Data Integratorコンソールが作成するCookieによってこの問題が発生します。

回避方法は次のとおりです。

  • 管理者は、ゲートウェイ経由のアクセス用に、Enterprise ManagerおよびOracle Data Integratorコンソールのサーバーを構成する必要があります。ゲートウェイによって、SSOにログインしていないユーザーがSSOログイン・ページに自動的にリダイレクトされます。

  • 共有またはパブリック・コンピュータからOracle Data IntegratorコンソールまたはEnterprise Managerにアクセスしている場合は、ログアウトしてセッションを閉じます。さらにセキュリティを高めるために、ブラウザ・セッションを閉じます。

52.3.3 Oracle Data Integratorコンソールからエラー表を表示する際のエラー

Oracle Data Integratorコンソールからエラー表を表示しようとすると、次のエラーが表示されます。

"Error fetching records from error table <table_name>. The table might no more exist or the format of the table is not correct."  

このダイアログは、前のOracle Data Integratorリリース(10gR3)のチェック・ナレッジ・モジュール(CKM)を使用するインタフェースで作成および移入されたエラー表にアクセスしようとした場合に表示されます。レガシー・ナレッジ・モジュールでは、Oracle Data Integratorコンソールに必要なすべてのフィールドを含むエラー表が作成されません。

11g CKMのインタフェースを使用し、UPGRADE_ERROR_TABLE = trueまたはDROP_ERROR_TABLE=true CKMオプションをアクティブ化して、エラー表の構造をアップグレードする必要があります。

エラー表のレコードを再利用する場合は、前者を使用する必要があります。古いレコードを再利用する必要がない場合は、後者を使用できます。

52.3.4 セッション検索の一部のフィールドでは大/小文字を区別しないことおよびワイルドカードの使用がサポートされていない

セッション検索では、シナリオ名でのワイルドカードの使用、およびシナリオ名とメッセージで大/小文字を区別しないことはサポートされていません。

この時点でこの問題の回避方法はありません。

52.3.5 現在接続中の作業リポジトリのみがエクスポートされる

Oracle Data Integratorコンソールから作業リポジトリをエクスポートすると、ツリー上でどの作業リポジトリが選択されている場合でも、常に現在接続中のリポジトリがエクスポートされます。回避方法として、エクスポートする前に、エクスポートする作業リポジトリに接続します。

52.4 テクノロジおよびナレッジ・モジュールの問題および回避方法

この項では、次の問題および回避方法について説明します。

52.4.1 Oracleテクノロジは順序付きでない結合で定義されている

Oracle Data Integratorのこのリリースで提供されるOracleテクノロジは、順序付きでない結合の構文をサポートするように定義されています。ただし、Oracleデータベースでは、順序付き構文と順序付きでない構文の両方がサポートされます。

Oracle Data Integratorのテクノロジでは、どちらか一方の構文を選択してテクノロジを定義できますが、両方を選択することはできません。

順序付きでない構文は前の製品バージョンから保持されており、既存のインタフェースを変更せずに実行するためのアップグレードを可能にしています。

順序付き構文は、Oracleデータベースでの作業用に現在推奨されている構文で、このバージョンの新機能のサポートをより強化できます。

結合構文の管理に関するガイドラインは次のとおりです。

  • 新規顧客は、Oracleテクノロジを順序付き構文に切り替えることを推奨します。

  • 既存のフローを使用してアップグレードする顧客がこの新規構文を使用する場合も、Oracleテクノロジを順序付き構文に切り替えることができます。その場合、インタフェースの結合を確認し、新規構文で結合の妥当性をチェックする必要があります。

    この構文を変更した場合、既存のシナリオには影響しませんが、インタフェース、パッケージまたはアップグレード後に生成される新規シナリオに影響します。

Oracleテクノロジを順序付き構文に切り替えるには、次の手順を行います。

  1. 「トポロジ・ナビゲータ」の「物理アーキテクチャ」アコーディオンからOracleテクノロジを編集します。

  2. 「データ処理」オプション・グループの「参照」ラジオ・ボタンを「順序付き」(SQL ISO)に設定します。

  3. ツールバーの「保存」をクリックします。

52.4.2 JavaScriptのサポートに関する誤った記述

Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorの開発者ガイドの第12章に、スクリプト言語としてJavaScriptがサポートされていると記述されています。これは間違っています。このリリースでは、JavaScriptはスクリプト実行エンジンとしてサポートされていません。

52.4.3 IKM SQL Incremental Update(Row by Row)では日本語の表をターゲットにできない

ターゲット表の名前に日本語の文字が含まれている場合、IKM SQL Incremental Update(Row by Row)がFlag rows for updateタスクで失敗します。生成されるコードでは、統合表の名前がI$_??????と表示されます。日本語文字が?記号に置き換えられています。

回避方法として、このIKMをテクノロジに適した別のIKMに置き換えます。たとえば、Oracleの場合はIKM Oracle Incremental Updateに置き換えます。

52.4.4 ASCII以外のファイルではLKM File to DB2 UDB(Load)がLoad Dataタスクで失敗する

ソース・ファイルにASCII以外のデータが含まれている場合、LKM File to DB2 UDB(LOAD)がLoad Dataタスクで失敗します。ロード・スクリプトでは、ASCII以外の文字は?記号に変換されます。

回避方法として、このLKMをテクノロジに適した別のLKMに置き換えます。例: LKM File to SQL。

52.4.5 ASCII以外のファイルではLKM File to Oracle(SQLLDR)がCall SQLLDRタスクで失敗する

ソース・ファイルにASCII以外のデータが含まれている場合、Charset Encoding KMオプションがUTF-8に設定されていても、LKM File to Oracle(SQLLDR)がCall SQLLDRタスクで失敗します。

回避方法として、このLKMをテクノロジに適した別のLKMに置き換えます。例: LKM File to SQL。

52.4.6 LKM SAP BW to OracleでSAP BW OpenHubの抽出が機能しない

LKM SAP BW to OracleでSAP BW OpenHubの抽出を使用すると、「OpenHubのソース列とターゲット列が異なります。すべてのソース列とターゲット列が同じであることを確認してください。」というエラー・メッセージが表示されます。このメッセージはローカライズされています。

この不具合により、SAP BW Open Hub Destinationsからの抽出は不可能です。ただし、InfoCube、InfoObjectsおよびODS/DSOなどのその他のBWデータ・ターゲットは影響を受けないため、抽出に使用できます。

この時点でこの問題の回避方法はありません。

52.5 Oracle Data ProfilingおよびOracle Data Qualityの問題および回避方法

この項では、次の問題および回避方法について説明します。

52.5.1 クライアントからUNIX上のData Qualityサーバーへ接続できない

UNIXマシンにインストールされているData QualityサーバーにOracle Data Qualityクライアントから接続しようとすると、「クライアント・アプリケーション"Admin"バージョン"12.0.1"はサポートされていません。」というエラー・メッセージが表示されます。

この問題を解決するには、次の手順でメタベース定義を再インストールします。

  1. UNIXサーバーでODQ_HOME/oracledi/odp/Client/SvrSideディレクトリに移動します。

  2. ./setupを実行します。

  3. プロンプトに従って、メタベース・インストールの場所としてODQ_HOME/oracledq/metabase_server/を入力します。

  4. メタベース管理ユーザーおよびパスワードを入力します。

  5. メタベース定義のインストールが完了したら、ODQ_HOME/oracledq/metabase_server/metabase/bin/scheduler -restartコマンドを使用して、スケジューラ・サービスを再起動します。

52.5.2 Linux上のData Qualityサーバーでクオリティ・プロジェクトを作成できない

LinuxマシンにインストールされたData QualityサーバーにOracle Data Qualityクライアントから接続しようとすると、クオリティ・プロジェクトの作成メニューが無効になります。

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. ODQ_HOME/oracledq/metabase_server/etc/.registryファイルを編集してTSQ_Rootパラメータ値を探します。このパラメータは、value TSQ_Root /scratch/odidq_1/oracledq/12のように表示されます。

  2. この値をData Qualityサーバー・インストールのルート・ディレクトリに設定します。

  3. .registryファイルを保存します。

  4. この値の変更後、ODQ_HOME/oracledq/metabase_server/metabase/bin/scheduler -restartコマンドを使用して、スケジューラ・サービスを再起動します。

52.5.3 .tssファイルを使用してクライアントを起動するとメニューが英語で表示される

保存済.tssファイルをダブルクリックしてOracle Data Qualityクライアントを起動すると、クライアント・マシンのロケールとは関係なく、メニューが英語で表示されます。

回避方法として、ショートカット・メニューからクライアントを開いた後、.tssファイルを開きます。

52.5.4 日本語または中国語のクライアントからエンティティを作成する際のユーザー/パスワードが不正な場合に表示される不正なエラー・メッセージ

エンティティの作成時に、ローダー接続の構成用にユーザーとパスワードの不正な組合せを入力すると、「エンティティの作成」ページに不正なメッセージが表示されます。

この時点でこの問題の回避方法はありません。

52.5.5 英語以外の言語でクライアントの文字列が切り捨てられる

Oracle Data Qualityクライアントを英語以外のマシンから使用すると、クライアント・ユーザー・インタフェースの様々な場所で文字列が切り捨てられて表示されます。この問題によるクライアントの機能および動作への影響はありません。

この時点でこの問題の回避方法はありません。

52.5.6 フォルダ・パスにASCII以外の文字が含まれる場合にプロジェクトのエクスポートが空になる

データ・クオリティ・プロジェクトのエクスポート先フォルダのパスにASCII以外の文字が含まれる場合、作成されるプロジェクト・フォルダ構造にファイルが含まれません。

回避方法として、ASCII以外の文字を含まないフォルダ・パスを使用します。