Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート 11gリリース1(11.1.1) for Linux x86 B55924-02 |
|
戻る |
次へ |
この章では、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)の新機能および変更された機能について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
この項では、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)の新しい機能および動作について説明します。
Oracle Service Bus 11gリリース1(11.1.1.3)の閉ループ・ガバナンス
Oracle Service Bus(OSB)では、現在、Eclipse環境からOracle Enterprise Repositoryを通じてSOA Suiteビジネス・サービスを使用できます。OSBで生成されたプロキシ・サービスは、Oracle Enterprise Repositoryに収集されます。そのプロキシ・サービスは、Oracle Enterprise RepositoryによってOracle Service Registryにプロモートされ、Enterprise ManagerによってEnterprise Repositoryにプロキシ・サービスの実行時パフォーマンス・メトリックが提供されます。
Oracle Enterprise Repositoryに対するOracle JDeveloper 11gリリース1(11.1.1.3)の接続の変更
Oracle JDeveloper 11gリリース1(11.1.1.2)では、Oracle Enterprise RepositoryアダプタとSOAアダプタは、1つにまとめられていました。SOAをインストールすると、自動的にOracle Enterprise Repositoryアダプタが適用されました。
Oracle JDeveloper 11gリリース1(11.1.1.3)には、次の3つの個別プラグインがあります。
SOA拡張用のプラグイン
Oracle Enterprise Repositoryの検索機能を提供するOracle Enterprise Repository用のプラグイン
Oracle Enterprise Repositoryハーベスタ・プラグイン
Oracle JDeveloperでOracle Enterprise Repositoryのプラグインを取得するには、次の手順を実行します。
Oracle JDeveloperで、「ヘルプ」→「更新の確認」をクリックします。
更新の確認ウィザードで、内部自動更新オプションを選択し、「次へ」をクリックして更新をインストールします。
注意: Oracle Enterprise Repositoryアダプタは、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.2)のOracle Enterprise Repositoryサーバーと連携して動作します。 |
OWSMおよびWLSポリシーの基本的表示
Oracle Enterprise RepositoryによってOWSMまたはWLSのポリシー・アタッチメントでアセットが収集されると、そのアセットとポリシー間の関係は、Oracle Enterprise Repositoryメタデータに反映されます。
カスタマ・エスカレーションの重大な不具合の修正
不具合の修正および回避方法は、22.2項「一般的な問題および回避方法」を参照してください。
11gリリース1(11.1.1.3)コンポーネントおよびプラットフォームのサポート
Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)でサポートされるプラットフォームのリストは、次の場所にあるOracle Enterprise RepositoryのOTNページで参照できます。
http://www.oracle.com/technology/products/soa/repository/index.html
Enterprise Manager 11gリリース1(11.1.1)Grid Controlでの動作保証
Oracle Enterprise Repositoryは、Enterprise Manager(EM)11gリリース1(11.1.1)Grid Controlでの動作も保証されており、EMの監視対象の実行時パフォーマンス・メトリックは、Oracle Enterprise Repositoryに提供されます。
この項では、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)に関する一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、Oracle Enterprise Repositoryの問題および回避方法について説明します。
プロジェクトの編集ダイアログの「編集」ボタンを選択すると、ユーザーの追加/削除ダイアログが表示されます。以前のOracle Enterprise Repositoryリリースでは、ユーザーの追加/削除ダイアログの検索ユーティリティは、基準を無視してすべてのユーザーを返していたため、機能していませんでした。この問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で修正されています。
Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1)では、すべてのワークフロー・シェル・スクリプトのJDKパスがハードコーディングされていました。この問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で、ユーザーが設定したJAVA_HOME
パラメータを使用できるように修正されています。
ロール同期を有効化したコンテナ管理の認証を使用してOracle Enterprise Repositoryをインストールすると、Oracle Enterprise Repositoryの管理ロールがコンテナによって認識されません。
回避方法:
Oracle Enterprise Repositoryのコンテナ管理の認証プロセスを有効化する前に、少なくとも1人のユーザーが含まれるロールをコンテナのユーザー・ディレクトリ内(LDAP/DB/XML Fileなど)に作成する必要があります。その後、認証プロパティをリセットする直前にこの新しいグループ/ロール名をenterprise.security.roletype.admin
値に設定し、Oracle Enterprise Repositoryアプリケーションを再起動します。
コンテナが呼び出されると、enterprise.security.roletype.admin
プロパティの値に実際のロール・タイプの名前が含まれるため、その値がユーザーのアカウントに割り当てられ、Oracle Enterprise Repositoryアプリケーション内で管理レベルの権限が許可されます。
Oracle Enterprise Repositoryのパフォーマンス・テストで、Oracle Enterprise Repositoryのホームページのトランザクション・レスポンス時間およびデータベースCPU使用時間が高い負荷を示します。この問題は、多数の同時ユーザーおよび30,000を超えるアセットが存在する場合に発生する可能性があります。この問題の原因は、Oracle Enterprise Repositoryのホームページに含まれる5つの検索問合せにあります。
回避方法
Oracle Enterprise Repositoryのホームページをカスタマイズし、問合せの一部または全部を削除します。
OBPM_SetupScripts
フォルダにあるLinux環境の設定スクリプトのsetenv.sh
ファイルは、.bat
バージョンと同じではありませんでした。setenv.sh
ファイルでは、変数が欠落しており、間違ったパスが含まれていました。このスクリプト・ファイルは、Windows環境の設定スクリプトのsetenv.bat
と一致するように更新されました。
この項では、Oracle Enterprise Repositoryアセット・エディタの問題および回避方法について説明します。
Cookieを使用した自動ログイン(enterprise.security.cookielogin.allow
)がWebLogicで無効化されると、ナビゲータを起動できません。
この項では、Oracle Enterprise Repositoryハーベスタの問題および回避方法について説明します。
Oracle Service Busプロジェクトを収集すると、アセットはポリシーに対して作成されなくなります。かわりに、ハーベスタ・プロパティが実行時ポリシーというサービスに追加されます。
Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1)では、SOA Directトランスポートを含むリモートSOAコンポジットが収集されると、エンドポイント・アセットが作成されます。ただし、エンドポイント・プロパティは、エンドポイントURIが欠落しているため不完全です。また、ハーベスタは、直接バインディング・サービスを認識していませんでした。したがって、エンドポイントは、間違ったサービスに関連していました。これらの問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で修正されています。
Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1)では、SOA SuiteハーベスタがコンポジットのWSDL参照をイントロスペクトしていました。この処理によって、重複するエンドポイントが作成されました。この問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で、コンポジットの参照をイントロスペクトしないように修正されています。
WSDLを収集する場合、エンドポイントURIは、Port要素の子であるAddress要素から取得されます。ただし、Port要素に複数の子要素があり、Address要素がリスト内の最初の要素ではない場合、アドレスの取得に失敗していました。この問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で修正されています。
SOAコンポジットを収集する場合、プロモートされたサービスに直接バインディングが含まれると、トランスポート・タイプのハーベスタ・プロパティがsoa-directに設定されます。
この項では、Oracle Enterprise Repository交換ユーティリティ(XU)の問題および回避方法について説明します。
Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1)では、XUのインストール・ディレクトリ名に空白が含まれると、交換ユーティリティによる公開および受信は失敗します。この問題は、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)で修正されています。
交換ユーティリティは、SOAP、HTTPおよびJMSプロトコルをサポートするWebサービスのみを公開します。EJBおよびJavaサービスは、Oracle Service Registryに公開されません。
この項では、Oracle Enterprise Repository拡張性フレームワークの問題および回避方法について説明します。
REXの以前のリリースでは、assetDelete
メソッドがコールされると、データベースからアセット・タイプ・レコードが削除されました。ただし、Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)では、アセット・タイプ・レコードはデータベースから削除されず、かわりに非アクティブとしてマークされます。
Oracle Enterprise Repository 11gリリース1(11.1.1.3)の機能拡張はありません。