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Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Linux x86
B55924-02
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30 Oracle User Messaging Service

この章では、Oracle User Messaging Serviceに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

30.1 一般的な問題および回避方法

この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

30.1.1 アップグレード済ドメインの権限付与

Oracle User Messaging Serviceを特定のユーザーとして実行するには、コード・ベースの権限付与が必要です。この付与は、Fusion Middleware 11gR1パッチ・セット2へのアップグレードに作成されたWebLogicドメインで事前にシードされます。

パッチ・セット2へのアップグレードの前にWebLogicドメインを作成した場合は、この権限付与を手動で追加する必要があります。これを行うには、次のOracle Platform Security Services(OPSS)WLSTコマンドをオンライン(接続)モードで実行します。

 wls:/mydomain/serverConfig>
grantPermission(codeBaseURL="file:${ums.oracle.home}/communications/modules/oracle.sdp.client_11.1.1/-",
permClass="oracle.security.jps.JpsPermission",permTarget="IdentityAssertion", permActions="execute")

 wls:/mydomain/serverConfig>
grantPermission(codeBaseURL="file:${ums.oracle.home}/communications/modules/oracle.sdp.messaging_11.1.1/-",
permClass="oracle.security.jps.JpsPermission",permTarget="IdentityAssertion", permActions="execute")

grantPermissionの情報は、Oracle WebLogic Fusion Middleware Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。

30.1.2 アップロード障害後にオープンされたままになるXMLファイルのハンドル

WLST manageUserMessagingPrefsコマンドを使用してユーザー・メッセージングのプリファレンスXMLファイルをアップロードしようとしたときにエラーが発生すると、そのXMLファイルのハンドルはオープンされたままになります。Microsoft Windowsプラットフォームでは、WLSTシェルを終了するまでこのファイルを削除できません。

30.1.3 ユーザー・メッセージング・サーバーの「パフォーマンス」ページでメッセージ・メトリックが「使用不可」とレンダリングされる

サーバーの設定後にメッセージの送受信がない場合などのようにメトリック・データがない場合、メトリックの「パフォーマンス」ページに「使用不可」と表示されます。これは、ソフトウェアの問題ではなく、パフォーマンス・レポート機能は適切に動作しています。送信および受信トラフィックが発生すると、即座に結果が「パフォーマンス」ページに正常に表示されます。

30.1.4 再起動後にUser Messaging ServiceのURLを使用できない

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogicコンソールを通じてUser Messaging Serviceサーバー(usermessagingserver)を再起動し、User Messaging Serviceサーバーにより提供されるユーザー・プリファレンスUI(/sdpmessaging/userprefs-ui)や様々なWebサービス・エンドポイントなどのURLにアクセスしようとすると、「エラー503 - サービスが使用できません」というエラーが発生することがあります。このエラーは、Oracle WebLogic Serverの負荷が(SOAインスタンスなどで)高い場合に断続的に発生します。この問題を回避するには、次の操作を実行します。

  • User Messaging Serviceサーバーを再起動します(2回以上の再起動が必要になる可能性があります)。

  • User Messaging Serviceサーバーを複数回再起動しても不十分な場合は、Oracle WebLogic Serverインスタンス全体を再起動します。

30.1.5 ユーザー・プリファレンスのユーザー・インタフェースの不適切なレンダリング

一部の言語では、破損した.cssファイルの生成が原因で、断続的なUIレンダリング・エラーがレポートされます。この問題が発生したら、次の手順を実行して問題を回避してください。

  1. 影響を受けているロケール(または単にすべてのロケール)の自動生成されたキャッシュ済の.cssファイルをサーバーのDOMAIN_HOME/servers/<server_name>/tmp/_WL_user/usermessagingserver/<random_name>/public/adf/styles/cacheから削除し、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してusermessagingserverアプリケーションを再起動します。すべてのユーザーのブラウザ・キャッシュを消去します。

    次回ブラウザからUIにアクセスすると、目的のロケールに対応する新しい.cssファイルが生成されます(通常、このファイルは有効な.cssファイルです)。問題を解決できない場合は、この手順を2、3回繰り返してください。

  2. 前述の方法で問題が解決しない場合、DOMAIN_HOME/servers/<server_name>/tmp/_WL_user/usermessagingserver/<random_name>/sdpmessaginguserprefs-ui-web.warにあるユーザー・プリファレンスWebモジュールのweb.xmlファイルでコンテンツ圧縮を無効化します。具体的には、web.xmlを抽出し、次の<context-param/>を追加します。

    <context-param>
      <param-name>org.apache.myfaces.trinidad.DISABLE_CONTENT_COMPRESSION</param-name>
      <param-value>true</param-value>
    </context-param>
    

    その後、ファイルをwarモジュールに再アーカイブします。

    最後に、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してusermessagingserverアプリケーションを再起動します。

30.2 構成の問題および回避方法

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

30.2.1 PS2パッチのインストール後にドライバを再構成する

PS2パッチのインストール後に、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、ドライバを手動で再構成する必要があります。前のドライバ構成のバックアップ・ファイルは、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<ServerName>/applications/<DriverName>/configuration/driverconfig.xml.bakで取得できます。

なんらかの変更を行った後は、サーバーを再起動してください。

30.2.2 PS2パッチのインストール後にカスタムの取引条件を移行する

PS2パッチのインストール後に、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、カスタムで作成した取引条件を再作成する必要があります。カスタム作成の取引条件のコピーは、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<ServerName>/applications/usermessagingserver/configuration/businessterms.xml.bakで取得できます。

なんらかの変更を行った後は、サーバーを再起動してください。


注意:

このリリースには、事前シード済の新規の取引条件が導入されています。アップグレード済(PS2)のファイルをPS1のバックアップで上書きしないでください(上書きすると新規条件が失われます)。

30.2.3 ドライバの構成時に正しいSSL信頼ストアを使用する

SSLを使用してリモート・ゲートウェイに接続するためにUser Messaging Serviceドライバ(電子メール・ドライバなど)を構成する際には、まず、正しいSSL信頼ストアが使用されていることを確認してください。

$DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh(またはWindowsの相当するファイル)で設定されるJVMシステム・プロパティ(javax.net.ssl.trustStore)の値を更新してください。

30.2.4 即座に反映されないUser Messaging Serviceドライバ構成の変更

ドライバの構成を変更してドライバを再起動しても、その変更はプール内のすべての管理対象接続が破棄されるまで反映されません(デフォルトで900秒(15分))。確実に接続を破棄するには、次のいずれかの操作を行ってください。

  • ドライバ構成を変更したときに、ドライバ・アプリケーションを停止して15分間待機します。その後、ドライバ・アプリケーションを再起動します。


    注意:

    この推奨事項に従って900秒(15分)間待機する時間が長すぎる場合、次のようにOracle WebLogic Server管理コンソールを使用して時間を短縮できます。
    1. 「デプロイメント」をクリックします。

    2. 適切なUser Messaging Serviceドライバ・デプロイメントを選択します。

    3. リソース・アダプタ・タイプ・モジュールをクリックします。

    4. 「構成」「アウトバウンド接続プール」をクリックします。

    5. DriverConnectionFactoryグループをクリックします。

    6. 「接続プール」をクリックします。

    7. 「縮小間隔」の値を編集します(たとえば、120秒に設定します)。

    8. プロンプトが表示されたら、「保存」をクリックして変更をデプロイメント・プラン・ファイルに保存します。

    9. 新規プランを反映させるため、User Messaging Serviceドライバ・デプロイメントを再起動します。

    ただし、縮小間隔を短くすると、アイドル接続のリサイクル頻度が高くなり、最終的にドライバのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。


    または

  • ドライバ構成の変更後にOracle WebLogic Server全体を再起動します。新しい変更内容は、サーバーの再起動時に即座に反映されます。

30.2.5 driverconfig.xmlでデフォルト・パラメータを変更しない場合でも電子メール通知が送信される

通知構成の手順には、送信サーバー・パラメータの設定が含まれます。パラメータを変更せずにデフォルト設定をそのまま使用した場合でも、通知は送信されます。これは予定された動作ですが、検証せずにデフォルト設定に依存することは避けてください。正しいパラメータが確実に使用されるように、パラメータを設定してください。