Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite、WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55926-02 |
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この章では、Oracle WebCenter 10.1.3.xアプリケーションをOracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする方法について説明します。
Oracle SOA Suite、Oracle WebCenterおよびADFの各アプリケーションのアップグレード時に必要となる主なタスクは、第8章「Oracle SOA Suite、WebCenterおよびADFアプリケーションのアップグレードの概要」を参照してください。
Oracle WebCenterアプリケーションのアップグレードに固有のタスクについては、次の各項を参照してください。
Oracle WebCenter 10.1.3.xアプリケーションとOracle WebCenter 11gアプリケーションは、様々なアプリケーション・テンプレートに基づいています。 この項では、様々なWebCenterアプリケーション・テンプレートの概要について説明し、主な移行タスクを示します。
WebCenterアプリケーションの作成に使用するアプリケーション・テンプレートは、Oracle JDeveloper 10.1.3.xとOracle JDeveloper 11gでは異なります。 JDeveloper 10.1.3.xでは、「WebCenterアプリケーション[ポートレット、コンテンツ・リポジトリ、JSF]」というアプリケーション・テンプレートを使用してWebCenterアプリケーションを作成しました。 WebCenterコンシューマ・アプリケーションとポートレット・プロデューサ・アプリケーションは、どちらも同じテンプレートに基づいて作成されました。
一方、Oracle WebCenter 11gアプリケーションは、WebCenterアプリケーション・テンプレート(コンシューマ・アプリケーションの場合)またはポートレット・プロデューサ・アプリケーション・テンプレート(ポートレット・プロデューサ・アプリケーションの場合)に基づいて作成されます。
JDeveloper 10.1.3.xの場合、「モデル」、「ポートレット」、「ViewController」という3つのプロジェクトでWebCenterアプリケーションが構成されます。 JDeveloper 11gの場合、「WebCenterアプリケーション」テンプレートを使用して作成されたアプリケーションには、「モデル」と「ViewController」という2つのプロジェクト、「ポートレット・プロデューサ・アプリケーション」テンプレートを使用して作成されたアプリケーションには、「ポートレット」というプロジェクトが1つだけ含まれています。
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションの機能、およびアプリケーションで使用するように構成されているWebCenterサービスに応じて、アプリケーションをOracle WebCenter 11gに移行するために特定のタスクの実行が必要な場合があります。 表15-1にこれらのタスクを示します。
表15-1 WebCenterアプリケーションを移行するためのタスク
タスク | マニュアル | 必須/オプション |
---|---|---|
Oracle WebCenter 11g環境が適切に構成されていることの確認 |
詳細は、第15.2項「WebCenterアプリケーションの移行に必要な前提条件タスク」を参照してください。 |
必須 |
Oracle JDeveloperを使用したWebCenterコンシューマ・アプリケーションの移行 |
詳細は、第15.3項「WebCenterコンシューマ・アプリケーションの移行」を参照してください。 |
必須 |
ポートレット・プロデューサ・アプリケーションおよびカスタマイズ内容の移行 |
詳細は、第15.4項「ポートレット・プロデューサの移行」を参照してください。 |
必須(WebCenterアプリケーションにポートレットが含まれる場合) |
Oracle WebCenter Wiki and Blog Serverデータの移行 |
詳細は、第15.5項「Wikiデータの移行」を参照してください。 |
必須(WikiおよびブログのサービスがWebCenterアプリケーションに統合されている場合) |
Oracle WebCenterディスカッションの移行 |
詳細は、第15.6項「Oracle WebCenterディスカッションの移行」を参照してください。 |
必須(ディスカッションおよびお知らせのサービスがWebCenterアプリケーションに統合されている場合) |
Oracle Content Server 10.1.3.5.1への移行 |
詳細は、第15.7項「Oracle Content Serverの移行」を参照してください。 |
必須(Oracle Content ServerがWebCenterアプリケーションの外部リポジトリとして構成されている場合) |
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションを移行する前に、次のタスクを実行します。
アプリケーションがOracle Application Server 10g上で正常に稼働していることを確認します。
詳細は、第8.2項「タスク2: アプリケーションがOracle Application Server 10g上で正常に稼働していることの確認」を参照してください。
Oracle WebCenter 10.1.3.x環境がOracle WebCenter 11g環境にアップグレードされていることを確認します。
詳細は、第8.4項「タスク4: 10g環境から11g環境へのアップグレードが完了していることの確認」を参照してください。
Oracle JDeveloper 11gをインストールします。
詳細は、第8.5項「タスク5: Oracle JDeveloper 11gのインストールと起動」を参照してください。
Oracle WebCenter拡張機能をインストールします。
WebCenterアプリケーションを使用するには、Oracle WebCenter拡張機能をインストールする必要があります。 Oracle WebCenter拡張機能は、JDeveloperの全WebCenter機能を提供するJDeveloperアドインです。
Oracle WebCenter 11g拡張機能をインストールする手順は、次のとおりです。
JDeveloper 11gを起動します。
注意: アプリケーション設定をJDeveloper 10.1.3.xから移行する場合は、JDeveloper 11gを初めて起動する前に、WebCenterアプリケーションを終了してJDeveloper 10.1.3.xのIDEから削除します。アプリケーションをIDEから削除するには、アプリケーション・ナビゲータでアプリケーション名を右クリックし、ショートカット・メニューから「削除」を選択します。 アプリケーションを削除すると、アプリケーションはIDEからのみ削除され、ローカル・ストレージ・システムからは削除されません。 |
「ロールの選択」ダイアログが表示される場合は、「デフォルトのロール」を選択して全テクノロジを有効にして、「OK」をクリックします。
JDeveloper 11gを初めて起動した場合、以前のバージョンのJDeveloperからプリファレンスをインポートするかどうかを尋ねられます。
「はい」をクリックすると、ダイアログにリストされた以前のバージョンのJDeveloperから、OmniPortletやWebクリッピングなどの事前構成したポートレット・プロデューサのポートレットのカスタム・データが自動的に移行されます。 「すべてのインストールを表示 >>」ボタンをクリックし、必要なバージョンを選択することで、JDeveloperの別のバージョンを選択することもできます。
「いいえ」を選択した場合は、以前のバージョンのJDeveloperからポートレットのカスタマイズ内容が移行されないことに注意してください。 この場合、カスタマイズ内容を手動で移行する必要があります。 デフォルトの場所からカスタマイズ内容を手動で移行する方法の詳細は、第15.4.2.3.1項「デフォルトの場所からのカスタマイズ内容の移行」を参照してください。
注意: 事前構成したポートレット・プロデューサのポートレットのカスタマイズ内容は、デフォルトの場所である10.1.3.x_jdev_install_dir /portal/portletdata からのみ移行されます。
詳細は、次のリソースを参照してください。
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「ヘルプ」メニューから「更新の確認」を選択します。
「更新の確認」ウィザードの「ようこそ」ページで、「次へ」をクリックします。
「ソース」ページで、「更新センターの検索」を選択した後、「次へ」をクリックします。
「更新」ページで、WebCenter拡張機能を検索して選択した後、「終了」をクリックします。
注意: Oracle WebCenter拡張機能の入手とインストールの詳細は、Oracle Technology Network(OTN)の次のOracle WebCenterページを参照してください。 |
JDeveloper 11gを再起動するかどうかを尋ねるメッセージに対し、「はい」をクリックします。
「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログで、以前のバージョンのJDeveloperからプリファレンスをインポートするかどうかを尋ねられた場合は、「はい」をクリックします。 このプリファレンスには、ポートレットのカスタム・データが含まれています。
注意: 事前構成したポートレット・プロデューサのポートレットのカスタマイズ内容は、デフォルトの場所である10.1.3.x_jdev_install_dir /portal/portletdata からのみ移行されます。
詳細は、次のリソースを参照してください。
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表15-2は、Oracle WebCenter 11gへのWebCenter 10.1.3.xコンシューマ・アプリケーションの移行に関連するタスクを示したものです。
表15-2 WebCenter 10.1.3.xコンシューマ・アプリケーションの移行のタスク・フロー
タスク | サブタスク | 実行する状況 |
---|---|---|
アプリケーションの移行準備 |
|
全状況 |
WebCenter 10.1.3.2または10.1.3.3アプリケーションにOracle Content Database(Oracle Content DB)接続が含まれている場合 |
||
|
WebCenterアプリケーションにポートレットが含まれている場合 |
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アプリケーションの移行 |
|
全状況 |
移行後タスクの実行 |
カスタマイズ可能なコンポーネントのアプリケーション設定の構成 |
WebCenterアプリケーションにカスタマイズ可能なコンポーネントが含まれている場合 |
|
WebCenterアプリケーションにOracle Portal接続が含まれている場合 |
|
|
WebCenterアプリケーションにセキュリティが適用されている場合 |
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Content Integration Suite APIのダウンロード |
WebCenter 10.1.3.4アプリケーションで |
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事前構成済ポートレット・プロデューサのプロデューサ登録の移行 |
事前構成済ポートレット・プロデューサがデフォルト・ポート(6688)にデプロイされていない場合 |
|
|
全状況 |
この項には次のサブセクションがあります。
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションをJDeveloper 11gで開くと、移行ユーティリティによってアプリケーションがOracle WebCenter 11gに自動的にアップグレードされます。 ただし、アプリケーションを移行する前に、アプリケーションをバックアップする必要があります。 さらに、アプリケーションにポートレットが含まれている場合、またはアプリケーションがOracle Content DBに依存している場合は、移行の前に特定のタスクの実行も必要な場合があります。
この項では、次のタスクについて説明します。
注意: アプリケーションの移行時は、JDeveloper 10.1.3.xインストールを保持してください。 アプリケーションの移行準備をするには、JDeveloper 10.1.3.xで特定のタスクの実行が必要な場合があります。 |
アプリケーションのバックアップは重要です。Oracle WebCenter 11gに移行したWebCenter 10.1.3.xアプリケーションは、以前のリリースのJDeveloper 11gでは開くことができなくなります。 また、移行中にアプリケーションに行った変更は、元に戻すことはできません。 ソース・コントロール・システムを使用している場合は、個別のバックアップは不要な場合があります。
Oracle WebCenter 11gでは、Oracle Content ServerとOracle Portalを外部コンテンツ・リポジトリとしてサポートしています。 Oracle WebCenter 11gはOracle Content DBをサポートしていません。 WebCenterアプリケーションがコンテンツ統合に関してOracle Content DBに依存している場合は、次の操作が必要です。
10.1.3.2または10.1.3.3アプリケーションをOracle WebCenter 10.1.3.4に移行して、Oracle Content Serverをコンテンツ・リポジトリ・データ・コントロールの接続タイプとして追加するためのサポートを追加します。
Oracle Content DBの全データをOracle Content Server 10.1.3.5.1に移行します。
Oracle Content Server 10.1.3.5.1のインストールと構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』を参照してください。
注意: アプリケーションにOracle Content DB接続が含まれていない場合は、この項は省略してください。 |
WebCenter 10.1.3.2または10.1.3.3アプリケーションをOracle WebCenter 10.1.3.4にアップグレードする手順は、次のとおりです。
アプリケーションをJDeveloper 10.1.3.4で開き、移行ウィザードの指示に従います。
移行したアプリケーションの既存のコンテンツ・リポジトリ・データ・コントロールを、Oracle Content Serverを指すように編集します。 このためには、接続タイプをOracle Content Serverに変更し、カスタム属性定義を再定義する必要があります。 移行したWebCenter 10.1.3.4アプリケーションでは、カスタム属性に対し、WebCenter 10.1.3.2または10.1.3.3アプリケーションで使用していたものと同じ名前および値を使用する必要があります。
コンテンツ・リポジトリ接続の詳細は、次のマニュアルを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』のコンテンツ・リポジトリの管理に関する項。ここでは、管理対象サーバーにデプロイされているWebCenterアプリケーションのコンテンツ・リポジトリ接続を管理者が構成する方法が説明されています。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterのための開発者ガイド』の「コンテンツの統合」。この章では、開発者が新しいカスタムWebCenterアプリケーションを作成およびテストする間に、コンテンツ・リポジトリ接続をJDeveloper内で設定する方法が説明されています。
これらのタスクの実行後、WebCenter 10.1.3.4アプリケーションをOracle WebCenter 11gに移行できます。
Oracle Content DBデータは、アプリケーション移行中に任意のタイミングで移行できます。
WebDavクライアントを使用してOracle Content DBデータをOracle Content Serverに移行する手順は、次のとおりです。
関連するすべてのコンテンツにアクセスできるユーザー・アカウントを使用して、WebDAVの次の場所を開きます。
Oracle Content DBの場合: http://server:host/content/dav
Oracle Content Serverの場合: http://server:host/content-server-root/idcplg/webdav
コンテンツをOracle Content DBの場所からOracle Content Serverの場所にコピーします。
WebDavを使用してコンテンツを移行する場合は、次の点に注意してください。
ごみ箱フォルダがコピーされます。
バージョニング済のドキュメントでは、最新バージョンのみがコピーされます。
メタデータおよびアクセス制御設定は、コピーされたコンテンツでは保持されません。
JDeveloper 11gでは、WebCenterアプリケーションに「ポートレット」プロジェクトは含まれていません。 ただし、WebCenter 10.1.3.xアプリケーションにポートレットが含まれている場合、移行した後もアプリケーションには「ポートレット」プロジェクトが含まれています。 このため、WebCenterアプリケーションを移行する前に、「ポートレット」プロジェクトをアプリケーションから手動で削除する必要があります。
注意: アプリケーションにポートレットが含まれていない場合は、この項は省略してください。 |
「ポートレット」プロジェクトをWebCenter 10.1.3.xアプリケーションから削除する手順は、次のとおりです。
JDeveloper 10.1.3.xを起動します。
注意: 「ポートレット」プロジェクトを削除するには、JDeveloper 11gではなくJDeveloper 10.1.3.xを使用する必要があります。 |
移行する10.1.3.xアプリケーションを開きます。
アプリケーション・ナビゲータで、「ポートレット」プロジェクトを選択します。
「ファイル」メニューから「ディスクから削除」を選択します。
「はい」をクリックし、アプリケーションからプロジェクトを削除します。
アプリケーションを保存します。
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションを準備した後、そのアプリケーションをOracle WebCenter 11gに移行できます。
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションをOracle WebCenter 11gに移行する手順は、次のとおりです。
JDeveloper 11gを起動します。
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションを開きます。
移行ウィザードが起動します。このウィザードは、WebCenter 10.1.3.xアプリケーションをJDeveloper 11gで開いたときに起動します。
「ようこそ」ページで、「次へ」をクリックします。
「確認」ページでは、図15-2のように、デフォルトでは「はい」オプションが選択されています。 「次へ」をクリックし、アプリケーションとそのプロジェクトの移行を確定します。
「いいえ」を選択すると、移行プロセスは中断され、アプリケーションはJDeveloperで開かれません。
「Webapp 2.5移行」ページで、図15-3のように、JavaServer Pages Standard Tag Library(JSTL)バージョン1.0または1.1を使用して作成されたプロジェクトを移行するかどうかを指定します。 デフォルトの設定を受け入れるには、「次へ」をクリックします。
「コンポーネントID」ページで、コンポーネントIDを移行してランダム化するかどうかを指定します。 「次へ」をクリックし、デフォルトの設定を受け入れます。 (図15-4)
トリニダード移行ページで、「次へ」をクリックします。 (図15-5)
「終了」をクリックし、WebCenterアプリケーションの移行を開始します。 (図15-6)
アプリケーションのサイズによっては、移行プロセスに時間がかかる場合があります。 移行プロセスの実行中は進行状況を示すダイアログが表示されます。 アプリケーションの移行が終了すると、図15-7のように、移行されたプロジェクトのリストが「移行ステータス」ダイアログに表示されます。
「OK」をクリックします。
移行したアプリケーションが開き、そのプロジェクトがアプリケーション・ナビゲータに表示されます。 図15-7および図15-8で、移行されたプロジェクトのリストに「ポートレット」プロジェクトが含まれていない点に注目してください。
アプリケーションの移行中にエラーが発生した場合は、エラーが「メッセージ - ログ」ウィンドウに表示されます。
注意: デフォルトでは、WebCenter 10.1.3.xアプリケーションはsuede スキンを使用するように構成されるのに対し、WebCenter 11gアプリケーションはblafplus-rich スキンを使用するように構成されます。 WebCenter 10.1.3.xアプリケーションを移行する際、suede スキンの設定は移行後のアプリケーションでも維持され、10.1.3.xアプリケーションに似たルック・アンド・フィールが提供されます。 移行後のアプリケーションでADFリッチ・スキンblafplus-rich を使用する場合は、trinidad-config.xml ファイルのスキン設定を更新します。 |
アプリケーションの移行中は、JDeveloper 11gの移行ユーティリティによってアプリケーションに様々な変更が加えられ、Oracle WebCenter 11g用に構成されます。 これらの変更には、次に関連するものが含まれます。
カスタマイズ可能コンポーネント
外部アプリケーション
ポートレット・コンポーネントの変更
これらの変更の詳細は、第16章「その他のOracle WebCenter移行の詳細」を参照してください。
WebCenterコンシューマ・アプリケーションの移行後は、様々な移行後タスクの実行が必要な場合があります。これには次のタスクが含まれます。
移行後のWebCenterアプリケーションにカスタマイズ可能なコンポーネント(ShowDetailFrame、PanelCustomizableなど)が含まれている場合、カスタマイズ可能なコンポーネントに関連するカスタマイズ内容またはパーソナライズが引き続き機能するように、web.xml
を更新する必要があります。 そのためには、ComposerChangeManager
をMDSDocumentChangeManager
に置換する必要があります。
web.xml
で、次のコンテキスト・パラメータ・エントリを置換します。
<context-param> <param-name>org.apache.myfaces.trinidad.CHANGE_PERSISTENCE</param-name> <param-value>oracle.adf.view.page.editor.change.ComposerChangeManager </param-value> </context-param>
置換後のエントリ:
<context-param> <param-name>org.apache.myfaces.trinidad.CHANGE_PERSISTENCE</param-name> <param-value>oracle.adf.view.rich.change.MDSDocumentChangeManager</param-value> </context-param>
Oracle Portalアダプタに基づくコンテンツ・リポジトリについては、データ・ソースをデータベース接続に移行する必要があります。 最初にJDeveloper 11gを起動したときに、以前のバージョンのJDeveloperから設定を移行するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。
「はい」を選択すると、データベース接続が自動的に移行され、JDeveloper 11gのIDE接続から接続を使用できるようになります。
「いいえ」を選択した場合、データベース接続は移行されません。
設定の移行に関するJDeveloperのメッセージに対して「はい」を選択した場合、WebCenterアプリケーションの移行時に、移行されたデータベース接続が移行ユーティリティによって使用されます。 以前のバージョンのJDeveloperから設定を移行しなかった場合、移行ユーティリティはアプリケーションのdata-sources.xml
ファイル内の情報を使用してデータベース接続の作成を試みます。 この場合、データベース接続のパスワードは使用できません。 そのため、アプリケーションの移行後に、データベース接続の編集ウィザードを使用してデータベース接続のパスワードを指定する必要があります。
まれに、Oracle Portalアダプタで使用されているデータベース接続が自動的に移行または作成されないことがあります。この場合は、アプリケーションの移行後に、データベース接続の作成ウィザードを使用して新しいデータベース接続を作成する必要があります。このウィザードはコンテンツ・リポジトリ接続の編集ウィザードからアクセスできます。 データベース接続の作成方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterのための開発者ガイド』のOracle Portalアダプタに基づくコンテンツ・リポジトリ接続の作成方法に関する項を参照してください。
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションにADFセキュリティが適用されている場合は、アプリケーションの移行後にセキュリティを再構成する必要があります。
ADFセキュリティが適用されているWebCenterアプリケーションを移行すると、ADFセキュリティ・ポリシーが移行されます。 approot
/.adf/META-INF/app-jazn-data.xml
に定義されているポリシーは、approot
/src/META-INF/jazn-data.xml
に移行されます。 ただし、ポリシーに定義されているユーザーおよびエンタープライズ・ロールは移行されません。
図15-9は、移行後のWebCenterアプリケーションのjazn-data.xml
のプロパティを示したものです。
移行後のWebCenterアプリケーションのADFセキュリティを再構成する手順は、次のとおりです。
jazn-dataエディタで新しいレルムを作成した後、WebCenter 10.1.3.xアプリケーションのセキュリティ・ポリシーで定義されていた必要なユーザーおよびエンタープライズ・ロールを再作成します。 レルムの名前はjazn.com
にすることをお薦めします。
注意: valid-users ロールは、すべての認証済ユーザーを指定し、通常はweblogic.xml 内のusers ロールにマップされますが、移行後のアプリケーションのweb.xml には作成されないため、すべての認証済ユーザーにアクセスを制限します。 すべての認証済ユーザーが移行後のアプリケーションにアクセスできるようにするには、web.xml 内にvalid-users ロールを手動で作成し、weblogic.xml 内のusers ロールにマップする必要があります。 |
オプションで、アプリケーション・ロールを使用するようにアプリケーション認可データを再構成できます。アプリケーション・ロールは、Oracle WebCenter 11gアプリケーションでサポートされています。 エンタープライズ・ロールではなくアプリケーション・ロールを使用するようにADFセキュリティを再構成できます。
ADFセキュリティの構成方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』を参照してください。
ADFセキュリティが適用されているWebCenterアプリケーションの移行時の考慮事項: 10.1.3.xアプリケーションに権限のない権限付与が含まれている場合、権限付与は正しく移行されません。 移行を実行する前に、10.1.3ワークスペース内のapp-jazn-data.xml
ファイルを調べて、空の権限セットを持つ権限付与を削除する必要があります。
Oracle WebCenter 10.1.3.xでは、ADFフレームワークは、ページ呼出しのチェック以外に、行セット、属性およびメソッド呼出しのチェックを実行していました。 10.1.3 WebCenterアプリケーションが行セットおよび属性に対して読取り権限を付与し、すべてのユーザーのメソッドに対して起動権限を付与すると、アプリケーションは追加設定を行わなくてもOracle WebCenter 11gで予想どおりに機能します。
ただし、10.1.3.x WebCenterアプリケーションが、特定のユーザーにのみ行セット、属性または起動メソッドの表示を許可するように設計されていた場合は、このセキュリティのスタイルをサポートするために、特別なフラグを設定する必要があります。 このフラグが設定されていない場合は、ページ・アクセス権を持つすべてのユーザーが属性、行セットおよび起動メソッドを表示できます。これは、Oracle WebCenter 11gでは、権限チェックはページおよびタスク・フローでのみ行われるためです。 次の例に示すように、adf-config.xml
ファイル内のアプリケーションごとにフラグを設定する必要があります。
<sec:adf-security-child xmlns="http://xmlns.oracle.com/adf/security/config">
<JaasSecurityContext
initialContextFactoryClass="oracle.adf.share.security.JAASInitialContextFactory"
jaasProviderClass="oracle.adf.share.security.providers.jps.JpsSecurityContext"
authorizationEnforce="true"/>
<contextEnv name="oracle.adf.security.metadata" value="false"/>
<CredentialStoreContext
credentialStoreClass=
"oracle.adf.share.security.providers.jps.CSFCredentialStore"
credentialStoreLocation="../../src/META-INF/jps-config.xml"/>
</sec:adf-security-child>
adf-config.xml
ファイル内に重複するJaasSecurityContext
要素およびCredentialStoreContext
要素がないことも確認する必要があります。
Oracle WebCenter 10.1.3.4には、Oracle Content Server用のクライアントAPIであるcis-client-8.0.0.jar
が含まれています。 このAPIは、Oracle WebCenter 11gには含まれていません。 移行後のWebCenter 10.1.3.4アプリケーションでこのAPIを使用できない場合、コンパイル・エラーが発生することがあります。
cis-client-8.0.0.jar
クライアントAPIは、Content Integration Suite 10g リリース3の一部として入手できます。WebCenter 10.1.3.4アプリケーションでcis-client-8.0.0.jar
を使用する場合は、アプリケーションの移行後に、OTNの次の場所からこのAPIをダウンロードする必要があります。
http://www.oracle.com/technology/software/products/content-management/index.html
このOTNページで、「Content Integration Suite 10gR3」リンクをクリックし、ContentIntegrationSuite_10gR3_20081218.zip
ファイル(このAPIが含まれているファイル)をダウンロードします。
移行中に、すべての事前構成済ポートレット・プロデューサのポート番号(Webクリッピング、OmniPortletなど)が更新されます。 Oracle Application Server 10.1.3.x環境にある事前構成済ポートレット・プロデューサの登録で、ポート6688を使用しているプロデューサ登録はすべて、ポート7101に移行されます。Oracle Application Server 10.1.3.x環境でデフォルトのポート番号を使用していなかった場合は、これらのポート番号を手動で適切なポート番号に変更する必要があります。
事前構成済ポートレット・プロデューサ以外のポートレット・プロデューサ登録に対しては、WebCenterアプリケーションの移行時にポート番号の変更は行われません。
アプリケーションをJDeveloper 11gで移行した後は、アプリケーションを再コンパイルする必要があります。 アプリケーションの再デプロイを準備するには、WebLogic管理対象サーバー・インスタンスを作成し、必要な一連の共有ライブラリをプロビジョニングします。 また、WebLogicドメインの管理サーバー・インスタンス上にアプリケーションのメタデータ・サービス(MDS)リポジトリを作成して登録します。 その後、アプリケーションを再デプロイし、正しくデプロイされたことを確認する必要があります。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』の「WebCenterアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションでポートレットが使用されている場合は、WebCenterコンシューマ・プリケーションの移行に加えて、ポートレット・プロデューサもOracle WebCenter 11gに移行することが必要な場合があります。
表15-3は、WebCenter 10.1.3.xアプリケーションで使用しているポートレット・プロデューサの移行に関連するタスクを示したものです。
表15-3 ポートレット・プロデューサの移行のタスク・フロー
タスク | サブタスク | 実行する状況 |
---|---|---|
アプリケーションの移行準備 |
WebCenterコンシューマ・アプリケーションとポートレット・プロデューサの互換性の判断 |
全状況 |
ポートレット・プロデューサ・アプリケーションの移行 |
JDeveloperで作成されたポートレット・プロデューサの移行 |
WebCenterアプリケーションにJDeveloper 10.1.3.xで開発されたポートレット・プロデューサのポートレットが含まれている場合 |
JDeveloper以外で作成されたポートレット・プロデューサの移行 |
WebCenterアプリケーションにJDeveloper以外で開発されたポートレット・プロデューサのポートレットが含まれている場合 |
|
|
WebCenterアプリケーションに事前構成済ポートレット・プロデューサのポートレットが含まれている場合 |
|
移行後タスクの実行 |
|
WebCenterアプリケーションに事前構成済ポートレット・プロデューサのポートレット以外のポートレットが含まれている場合 |
|
全状況 |
Oracle Application Server 10.1.3.xにデプロイされているWebCenterコンシューマ・アプリケーションまたはポートレット・プロデューサ・アプリケーションのほとんどは、Oracle Fusion Middleware 11gに移行されたアプリケーションと互換性があります。 たとえば、Oracle Fusion Middleware 11gのOracle WebLogic Serverに移行およびデプロイされたWebCenterコンシューマ・アプリケーションが、Oracle Application Server 10.1.3.xで実行されているPDK-Javaプロデューサ・アプリケーションからのポートレットを引き続き使用することも可能です。
Oracle Fusion Middleware 11gは、WebCenterコンシューマ・アプリケーションとポートレット・プロデューサ・アプリケーションの下位互換性をサポートしています。 互換性のサポート状況に応じて、WebCenterコンシューマ・アプリケーションのみを移行するのか、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションのみを移行するのか、それとも両方を移行するのかを決定できます。 表15-4は、WebCenterコンシューマ・アプリケーションとポートレット・プロデューサ・アプリケーションの様々なバージョン間の互換性を示したものです。
表15-4を見ると、WebCenter 10.1.3.xコンシューマ・アプリケーションとPDK-JavaまたはWSRP 1.0のWebCenter 11gポートレット・プロデューサ・アプリケーションの組合せは互換性があることがわかります。 このように下位互換性がサポートされている場合は、WebCenter 10.1.3.xコンシューマ・アプリケーションをOracle WebCenter 11gに移行しないことも選択できます。 この表を見ると、WebCenter 11gコンシューマ・アプリケーションとPDK-JavaまたはWSRP 1.0のWebCenter 10.1.3.xポートレット・プロデューサ・アプリケーションの組合せも互換性があるということがわかります。 この場合は、10.1.3.xポートレット・プロデューサ・アプリケーションを移行しないことも選択できます。
ただし、WebCenter 10.1.3.xコンシューマ・アプリケーションはWSRP 2.0のOracle WebCenter 11gポートレット・プロデューサ・アプリケーションとは互換性がありません。 同様に、WebCenter 11gコンシューマ・アプリケーションはWSRP 2.0のWebCenter 10.1.3.xポートレット・プロデューサ・アプリケーションとは互換性がありません。 このような場合は、アプリケーションの連携動作が可能になるように、すべての10.1.3.x WSRP 2.0アプリケーションをOracle Fusion Middleware 11gに移行する必要があります。
表15-4 WebCenterコンシューマ・アプリケーションとポートレット・プロデューサ・アプリケーションの様々なバージョン間の互換性
WebCenterコンシューマ・アプリケーションのバージョン脚注1 | ポートレット・プロデューサ・アプリケーションのバージョン | このアプリケーションの組合せがOracle Fusion Middleware 11gでサポートされるかどうか |
---|---|---|
10.1.3.x |
PDK-Java 11.1.1.2.0 |
はい |
10.1.3.x |
Oracle WebLogic Server 11.1.1.2.0にデプロイされたWSRP 1.0 |
はい |
10.1.3.x |
Oracle WebLogic Server 11.1.1.2.0にデプロイされたWSRP 2.0 |
いいえ |
11.1.1.2.0 |
PDK-Java 10.1.3.x |
はい |
11.1.1.2.0 |
Oracle Application Server 10.1.3.xにデプロイされたWSRP 1.0 |
はい |
11.1.1.2.0 |
Oracle Application Server 10.1.3.xにデプロイされたWSRP 2.0 |
いいえ |
脚注1 このコラムでは、バージョン11.1.1.2.0は、元々Oracle WebCenter 11.1.1.2.0で作成されたWebCenterコンシューマ・アプリケーション、またはOracle WebCenter 11.1.1.2.0に移行されたWebCenter 10.1.3.xまたはOracle WebCenter 11.1.1.1.0アプリケーション.を表しています。
ポートレット・プロデューサ・アプリケーションを移行するには、WebCenter 10.1.3.xアプリケーションで使用しているポートレット・プロデューサのタイプに応じて、様々なタスクの実行が必要な場合があります。 これには次のタスクが含まれます。
WebCenter 10.1.3.xアプリケーションにポートレットが含まれており、そのアプリケーションがJDeveloperを使用して作成された場合は、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをOracle WebCenter 11gで作成してポートレット・プロデューサを移行する必要があります。 また、新しく作成されたポートレット・プロデューサ・アプリケーションにWebCenter 10.1.3.xアプリケーションの「ポートレット」プロジェクトを手動で移行する必要もあります。
注意: WebCenter 10gアプリケーションにポートレット・プロデューサが含まれていない場合、「ポートレット」プロジェクトは空ということになります。 |
JDeveloper 10.1.3.xで作成したポートレット・プロデューサ・アプリケーションを移行する手順は、次のとおりです。
「ポートレット・プロデューサ・アプリケーション」テンプレートを使用して、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをJDeveloper 11gで作成します。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterのための開発者ガイド』の「開発環境の準備」を参照してください。
「ファイル」メニューから「プロジェクトの削除」を選択します。
「プロジェクトの削除の確認」ダイアログで、図15-10に示すように、「プロジェクトを削除してそのコンテンツをすべて削除します(ソース・ディレクトリを含む)ラジオ・ボタンを選択し、「はい」を選択します。
削除操作を確認するメッセージに対し、「はい」をクリックします。
アプリケーションを保存します。
ファイル・システムで、Portlets
ディレクトリを、WebCenter 10.1.3.xアプリケーションのバックアップ・コピーから、新しく作成したポートレット・プロデューサ・アプリケーションのディレクトリにコピーします。
JDeveloper 11gで、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションのportlets.jpr
を開きます。
「ポートレット」プロジェクトを移行するかどうか入力を要求されます。
図15-11のように、「はい」をクリックして、10.1.3.xの「ポートレット」プロジェクトを11gのポートレット・プロデューサ・アプリケーションに移行します。
「ポートレット」プロジェクトの移行が終了すると、portlets.jpr
が正常に移行されたことを示すメッセージが「移行ステータス」ダイアログに表示されます。
「OK」をクリックします。
WARファイルまたはEARファイル内のWARファイルとしてパッケージ化されたJSR 168 Javaポートレット・プロデューサ・アプリケーションまたはPDK-Javaポートレット・アプリケーションがある場合は、アプリケーションをOracle WebLogic Serverアプリケーション・ディスクリプタなどのOracle WebCenter 11gに固有の要素で更新する必要があります。
次の各項では、PDK-JavaまたはJSR 168アプリケーション(EARまたはWARアーカイブ・ファイルの形式のアプリケーション)をOracle WebCenter 11gに移行する方法について説明します。
EARファイル内のWARファイルとしてパッケージ化されたJSR 168ポートレット・アプリケーションまたはPDK-Javaポートレット・アプリケーションがある場合、そのEARをOracle WebCenter 11gに移行するには、まずアーカイブ・ファイルに基づいてJDeveloper 10.1.3.xアプリケーションを作成する必要があります。 その後、アプリケーションをJDeveloper 11gで開くと、アプリケーションを移行できます。
EARファイルを移行する手順は、次のとおりです。
JDeveloper 10.1.3.xを開きます。
注意: EARファイルの移行準備をするには、JDeveloper 10.1.3.xを使用する必要があります。 |
「ファイル」メニューから「新規」を選択します。
「新規ギャラリ」ダイアログで「一般」を展開し、「アプリケーション」、続いて「EARファイルからのアプリケーション」を選択し、「OK」をクリックします。
「EARファイルからのアプリケーション」を選択し、「OK」をクリックします。
EARファイルからのアプリケーション作成ウィザードの「ようこそ」ページで、「次へ」をクリックします。
「場所」ページで、「EARファイル」フィールドにEARファイルへのパスを入力します。
「ファイルをアプリケーションへコピー」チェック・ボックスを選択します。
「終了」を選択し、アプリケーションをJDeveloperで作成します。
アプリケーションを保存します。
アプリケーションのバックアップ・コピーを保存します。
JDeveloper 11gを開きます。
EARファイルから作成したWebCenter 10.1.3.xアプリケーションを開きます。
指示に従い、アプリケーションをJDeveloper 11gに移行します。
アプリケーションを保存します。
これで、アプリケーションの再デプロイが可能になります。
WARファイルとしてパッケージ化されたJSR 168またはPDK-JavaアプリケーションからJDeveloperファイルを作成する手順は、次のとおりです。
JDeveloper 10.1.3.xを開きます。
注意: WARファイルの移行準備をするには、JDeveloper 10.1.3.xを使用する必要があります。 |
「ファイル」メニューから「新規」を選択します。
「新規ギャラリ」ダイアログで「一般」を展開し、「アプリケーション」、続いて「アプリケーション」を選択し、「OK」をクリックします。
アプリケーションの作成ウィザードで、「OK」をクリックします。
プロジェクトの作成ウィザードで、「取消」をクリックし、新しいプロジェクトがアプリケーションに作成されないようにします。
アプリケーション・ナビゲータで、新しく作成したアプリケーションを選択します。
「ファイル」メニューから「新規」を選択します。
「新規ギャラリ」で「一般」を展開し、「プロジェクト」、続いて「WARファイルからのプロジェクト」を選択し、「OK」をクリックします。
WARファイルからのプロジェクト作成ウィザードの「ようこそ」ページで、「次へ」をクリックします。
「WARの場所」ページで、WARファイルへのパスを「WARファイル」フィールドで指定します。
「終了」をクリックし、プロジェクトを作成します。
アプリケーションを保存します。
アプリケーションをバックアップします。
JDeveloper 11gを開きます。
WARファイルから作成したWebCenter 10.1.3.xアプリケーションを開きます。
指示に従い、アプリケーションをJDeveloper 11gに移行します。
アプリケーションを保存します。
これで、アプリケーションの再デプロイが可能になります。
Oracle WebCenter 11gには、様々な事前構成済ポートレット・プロデューサが用意されています。 たとえば、OmniPortlet、Webクリッピング、リッチ・テキスト・ポートレット、WSRPパラメータ・フォーム・ポートレット、サンプルWSRPポートレット・プロデューサ、サンプルPDK-Javaポートレット・プロデューサなどです。
Oracle WebCenterではポートレットのカスタマイズが可能です。 ユーザー・データおよびポートレットやプロデューサの設定などのプリファレンスをカスタマイズすることができます。 カスタマイズ内容はデータベースまたはファイル・システム内に保存できます。 事前構成済ポートレット・プロデューサに関連するカスタマイズ内容は、アプリケーション・プロジェクト内ではなく、これらのプロデューサのカスタマイズ内容の保存先に保存されます。 デフォルトでは、事前構成されたポートレット・プロデューサのOracle WebCenter 10gのカスタマイズ内容は次の場所に保存されます。
10.1.3.x_jdev_install_dir
/portal/portletdata
10.1.3.x_jdev_install_dir
は、JDeveloper 10.1.3.xのインストール・ディレクトリを表します。
このため、構成済ポートレット・プロデューサのポートレットが含まれているWebCenterアプリケーションの移行時は、ポートレットのカスタマイズ内容も移行する必要があります。
JDeveloper 11gのインストール後の最初の起動時に、以前のリリースの設定を移行するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。 「はい」を選択すると、事前構成済ポートレット・プロデューサのポートレットのカスタマイズ内容は、他のJDeveloperシステム・プロパティとともに、以前のJDeveloperインストールからJDeveloper 11gに自動的に移行されます。 ただし、ポートレットのカスタマイズ内容は、デフォルトの場所である10.1.3.x_jdev_install_dir
/portal/portletdata
からのみ移行されます。
ポートレットのカスタマイズ内容を移行しないと選択し、「いいえ」を選択した場合は、カスタマイズ内容を後で手動で移行する必要があります。 手動の手順では、10.1.3.x_jdev_install_dir
/portal/portletdata
ディレクトリを11g_jdev_install_dir
/jdeveloper/portal/portletdata
ディレクトリにコピーします。
ポートレットのカスタマイズ内容の保存先としては、デフォルトの場所である10.1.3.x_jdev_install_dir
/portal/portletdata
以外も選択できます。
デフォルト以外の場所からカスタマイズ内容を移行するには、次のいずれかのタスクを実行する必要があります。
カスタマイズ内容の保存先のディレクトリを必要なパスにコピーし、カスタマイズ内容の保存先の新しい場所を指すように移行済ポートレット・プロデューサを構成します。 カスタマイズ内容がデータベースに保存される場合は、そのデータベースにアクセスするように移行済ポートレット・プロデューサを構成します。
以前の場所からカスタマイズ・ストアにアクセスするように移行済ポートレット・プロデューサを構成します。
カスタマイズ内容をデフォルト以外の場所に保存する方法の詳細は、第16.3項「事前構成されたポートレット・プロデューサ: カスタマイズ内容の保存先」を参照してください。
ポートレット・プロデューサの移行後は、カスタマイズ内容を移行し、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションを再デプロイします。
Oracle PDK-JavaおよびWSRPポートレット・プロデューサの移行後に、カスタマイズ内容が共有されていない場合、または移行済ポートレット・プロデューサからカスタマイズ内容にアクセスできない場合は、そのカスタマイズ内容を移行する必要があります。 このカスタマイズ内容は、事前構成済ポートレット・プロデューサ以外のポートレット・プロデューサのものです。
このようなカスタマイズ内容を移行するには、プリファレンス・ストア移行ユーティリティを使用できます。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterのための開発者ガイド』のポートレット・プリファレンス・ストア移行ユーティリティに関する項を参照してください。
移行済ポートレット・プロデューサ・アプリケーションは、Oracle WebLogic Serverの管理対象サーバーでOracle WebCenterポートレット・プロデューサをサポートする構成のサーバーであれば、どのサーバーにもデプロイできます。 デプロイメントには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control、Oracle WebLogic Server管理コンソールまたはOracle WebLogic Scripting Tool(WLST)を使用できます。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』のポートレット・プロデューサ・アプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。
WebLogicサーバーへのアクセスに必要な資格証明がある場合は、JDeveloperを使用して、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションを開発環境から直接Oracle WebLogic Serverインスタンスにデプロイすることも可能です。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterのための開発者ガイド』のOracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスへのポートレット・アプリケーションのデプロイに関する項を参照してください。
Oracle WebCenter 11gには、WebCenterアプリケーションへのWiKiおよびブログの統合を可能にするOracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gが含まれています。 Wikiおよびブログのサービスが含まれているWebCenter 10.1.3.xアプリケーションの移行時は、WikiデータもOracle Wiki Server 10.1.3.2またはOracle WebCenter Wiki and Blog Server 10.1.3.4からOracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gに移行する必要があります。
注意: Wikiデータは、WebCenterアプリケーションの移行中に任意のタイミングで移行できます。WebCenterアプリケーションでWikiおよびブログのサービスを使用しない場合は、この項は省略してください。 |
Oracle WebCenter Wiki 10.1.3.2では、ファイル・ベースのリポジトリのみがサポートされていました。 Oracle WebCenter Wiki and Blog Server 10.1.3.4では、ファイル・ベースのリポジトリまたはデータベース・リポジトリがサポートされていました。 Oracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gでは、データベース・リポジトリのみがサポートされます。これは、エンタープライズ・デプロイメントの場合に効率的なリポジトリです。
注意: Oracle Wiki Server 10.1.3.xで使用していた次の機能は、Oracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gで使用できなくなります。
Wikiページにタグやディスカッションの機能を統合するには、Oracle WebCenter 11gでサポートされているタグ・サービスとディスカッション・サービスを使用します。 |
この項では、10.1.3.xバージョンのWiki Serverがファイル・ベースのリポジトリとデータベース・リポジトリのどちらを使用するかに応じて、Wikiデータをデータベース・リポジトリに移行する方法について説明します。 この項には次のサブセクションがあります。
10.1.3.xバージョンのWiki Serverのファイル・ベース・リポジトリからOracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gにコンテンツを移行する手順は、次のとおりです。
Wiki and Blog Server 10.1.3.2または10.1.3.4で、$10g_WIKI_HOME
/pages
ディレクトリに移動します($10g_WIKI_HOME
は10.1.3.2または10.1.3.4 Wiki and Blog Serverのデプロイメント・ディレクトリ)。
pages
ディレクトリ内のファイルをOracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gの$11g_WIKI_HOME/
pages
ディレクトリにコピーします($11g_WIKI_HOME
はOracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gのデプロイメント・ディレクトリ)。
これで、WiKi 10.1.3.xファイルがOracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gに移行されます。
Oracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gに管理者としてログオンします。
「管理」リンクをクリックし、管理モードにアクセスします。 (図15-12)
図15-12 Oracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gの「管理」リンク
「ドメイン関連」で、「ドメインのインポート」をクリックし、ドメイン・ディレクトリをデータベースにインポートします。
注意: 一度にインポートできるドメインは1つのみです。 |
「ドメインのインポート」ページで、インポートするOracle Wiki Server 10.1.3.2ドメインの名前、説明、開始ページ名および場所を指定します。 (図15-13)
「ドメインのインポート」をクリックします。
ステップ3および4を繰り返し、他のドメインをインポートします。
WiKiページに関連する添付ファイルは、attachments
という名前の別のディレクトリに保存されます。 添付ファイルを移行する場合は、10.1.3.2または10.1.3.4バージョンのWiki ServerからOracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gの$11g_WIKI_HOME
/attachments
ディレクトリに$10g_WIKI_HOME
/attachments
ディレクトリにコピーします。
デフォルトでは、添付ファイル機能はOracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gでは無効になっています。 この機能は、管理モードを使用して有効化できます。
Oracle WebCenter Wiki and Blog Server 11gがデプロイされているサーバーを再起動します。
Oracle WebCenter Wiki and Blog Server 10.1.3.4のデータベース・リポジトリに格納されているコンテンツを操作するには、同じデータベース(スキーマが同じ)を指すようにデータベース接続を構成します。 Wiki接続の構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』の「Wikiおよびブログのサービスの管理」を参照してください。
または、データベースのエクスポートおよびインポート・コマンドを使用して、データベース・スキーマをエクスポートまたはインポートすることもできます。 10.1.3.xサーバーのデータベース・スキーマをダンプ・ファイルにエクスポートできます。 その後、ダンプ・ファイルの内容を、Oracle WebCenter Wiki and Blog server 11gのRCUインストール中にインストールされたデータベース・スキーマにインポートします。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』の「WebCenterのエクスポート、インポート、バックアップおよびリカバリの管理」を参照してください。
Oracle WebCenter Discussions Server 11.1.1.2.0を使用する場合は、このサーバーをインストールし、既存のOracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバーのデータベース・スキーマをOracle WebCenter Discussions Server 11.1.1.2.0にアップグレードする必要があります。
Oracle WebCenter Discussions 11.1.1.2.0では、シングル・サインオン(SSO)構成がOracle WebCenter Discussions 10.1.3.xから変更されました。 SSOがOracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバー用に構成されている場合は、SSO関連のエラーを回避するために、Oracle WebCenter Discussions 11.1.1.2.0をインストールする前にサーバー上のSSO構成を無効にする必要があります。 Discussionsサーバーをアップグレードした後、SSO認証が必要な場合はSSOを再構成する必要があります。
表15-5は、Oracle WebCenter Discussions 11.1.1.2.0へのOracle WebCenter Discussions 10.1.3.xのアップグレードに関するタスクを示したものです。
表15-5 Oracle WebCenter Discussionsをアップグレードするためのタスク
ステップ | 必須/オプション |
---|---|
1. Oracle WebCenter Discussionsデータベース・スキーマのバックアップ |
必須 |
2. SSO関連のシステム・プロパティの削除 |
必須(SSOが構成されている場合のみ) |
3. Oracle WebCenter Discussions 11.1.1.2.0のインストール |
必須 |
4. Oracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバーで使用されるデータ・ストアからデータを読み取るためのOracle WebCenter Discussions 11.1.1.2.0サーバーのデータベース接続の変更 |
必須 |
5. Jive Forumsアップグレード・コンソールを使用したDiscussionsサーバーのアップグレード |
必須 |
6. WS-Securityの構成 |
必須 |
7. SSOの再構成 |
必須(SSOを有効にする必要がある場合のみ) |
この項では、Oracle WebCenter Discussions 10.1.3.xからOracle WebCenter Discussions 11.1.1.2.0にアップグレードする方法について説明します。
Oracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバーのアップグレードを準備する手順は、次のとおりです。
Oracle WebCenter Discussionsデータベース・スキーマのバックアップ
ヒント: データベース・スキーマへのパスを検索するには、Oracle WebCenter Discussions管理コンソールに管理者としてログインします。 コンソールの上部にある「システム」リンクから、「システム情報」ページに移動します。 このページの「データソース情報」セクションには、接続URLやユーザー名など、データベース・スキーマの様々な詳細が表示されます。 |
SSOがOracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバー用に構成され、SSO関連のシステム・プロパティがOracle固有のSSOカスタム・クラスに設定されている場合は、このシステム・プロパティを削除する必要があります。
SSO関連のシステム・プロパティを削除する手順は、次のとおりです。
次のURL形式を使用して、Oracle WebCenter Discussions管理コンソールに管理者としてログオンします。
http://host
:port
/owc_discussions/admin
host
およびport
は、Oracle WebCenter Discussionsサーバーからデプロイされているサーバーおよびポート番号を表します。
Jive Forum管理コンソールの「システム」ページの右側にあるナビゲーション・パネルで、「システム・プロパティ」をクリックします。
Jiveプロパティ・ページの「すべてのプロパティ」で、AuthFactory.className
システム・プロパティがSSOのOracle固有のカスタム・クラスoracle.jive.sso.OracleSSOAuthFactory
に設定されている場合は、このシステム・プロパティを削除します。
UserManager.className
システム・プロパティがSSOのOracle固有のカスタム・クラスoracle.jive.sso.OracleSSOUserManager
に設定されている場合は、このシステム・プロパティを削除します。
Oracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバーをOracle WebCenter Discussions 11.1.1.2.0にアップグレードする手順は、次のとおりです。
Oracle WebCenterリリース11.1.1.2.0のメディアからOracle WebCenter Discussionsをインストールします。
Oracle WebCenterのインストール中にOracle WebCenter Discussionsのインストールを選択できます。 Oracle WebCenterがすでにインストールされている場合は、WebCenterドメインを拡張することでOracle WebCenter Discussionsをインストールできます。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』を参照してください。
Oracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバーで使用されるデータソースからデータを読み取るように、Oracle WebCenter Discussions 11.1.1.2.0サーバーのデータベース接続を変更します。 データベース接続を編集するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用するか、またはOracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバーのデータベース・スキーマをエクスポートまたはインポートします。
データベースのエクスポートおよびインポート・コマンドを使用してデータベース接続を構成するには、Oracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバーのデータベース・スキーマをダンプ・ファイルにエクスポートします。 その後、ダンプ・ファイルの内容を、Oracle WebCenter Discussions server 11.1.1.2.0のRCUインストール中にインストールされたデータベース・スキーマにインポートします。
Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してデータベース接続を編集する手順は、次のとおりです。
Oracle WebLogic Server管理コンソールに管理者としてログオンします。 次のURL形式を使用します。
http://host
:port
/console
host
およびport
は、Oracle WebLogic Serverがインストールされているシステム名およびポート番号を表します。 デフォルトでは、ポート番号は7001です。
Oracle WebLogic Server管理コンソールの右側のナビゲーション・パネルにある「ドメイン構造」で、「サービス」→「JDBC」→「データ・ソース」に移動します。
データ・ソースの概要ページの「データ・ソース」表で、「OWC_DiscussionsDS」接続リンクをクリックします。
「DiscussionsDS」ページの「設定」で、「接続プール」タブをクリックします。
Oracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバー・データ・ストアからデータを読み取るように、Oracle WebCenter Discussions 11.1.1.2.0サーバーのデータベース接続を変更します。
「接続プール」タブの「URL」フィールドで、Oracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバーで使用されるデータベースを指すようにJDBC URLを変更します。
「プロパティ」フィールドで、ユーザー名をOracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバーのデータベースへの接続に使用されるユーザー名に変更します。
「パスワード」フィールドで、パスワードをOracle WebCenter Discussions 10.1.3.xサーバーのデータベースへの接続に使用されるパスワードに変更します。
「保存」をクリックします。
Oracle WebCenter Discussions 11.1.1.2.0がデプロイされているWLS_Services管理対象サーバーを再起動します。
Oracle WebCenter Discussions 11.1.1.2.0サーバーに管理者としてログインします。 URL形式は、http://
host
:
port
/owc_discussions
を使用します。
Jive Forumsアップグレード・コンソールが表示される場合は、コンソールに管理者としてログオンします。
Jive Forumsアップグレード・コンソールで、データベースおよびJive Forum構成ファイルをバックアップしたかどうか、およびjiveHome
ディレクトリの場所を確認するチェック・ボックスをすべて選択します。 (図15-14)
アップグレードの開始をクリックして、Discussionsサーバーのデータベース・スキーマをアップグレードします。
すべてのアップグレード・タスクが完了すると、確認メッセージが表示されます。
Oracle WebCenter DiscussionsがデプロイされているWLS_Services管理対象サーバーを再起動します。
新しくアップグレードされたOracle WebCenter Discussionsサーバーにアクセスします。
このDiscussionsサーバーをWebCenterアプリケーションと組み合せて使用する場合は、Oracle WebCenter DiscussionsおよびWebCenterアプリケーションでWeb Servicesセキュリティ(WS-Security)信頼認証を構成します。 WS-Securityにより、WebCenterアプリケーションとOracle WebCenter Discussionsの間に信頼関係が確立されます。
WS-Securityの構成方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』のWS-Securityの構成に関する項を参照してください。
必要に応じて、Oracle WebCenter DiscussionsのSSOを再構成します。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』のシングル・サインオンを使用するためのWebCenterアプリケーションの構成に関する項を参照してください。
既存のOracle Content ServerをOracle WebCenter 11gのリポジトリとして使用する場合は、Oracle Content Server 10.1.3.5.1に移行する必要があります。 サーバーをアップグレードするには、WebCenter構成スクリプトwc_contentserverconfig
を実行する必要があります。 このスクリプトは、Oracle WebCenter 11gに同梱されているUniversal Content Management(UCM)メディアから入手できます。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』のOracle Content Server - インストールに関する項を参照してください。
Oracle WebCenter 11gには、エンタープライズ・ロール・マッピングのサポート、Oracle SES検索のサポートなど、Oracle Content Server用の新機能が用意されています。 オプションで、移行後のOracle Content Serverをこのような新機能用に構成できます。
新しいエンタープライズ・ロール・マッピングのサポートを使用するには、Oracle Content Serverのアイデンティティ・ストアを再構成する必要があります。 Oracle Content Server 10.1.3.5.1では、LDAPベースのアイデンティティ・ストアに接続するために、LDAPユーザー・プロバイダではなくJPSユーザー・プロバイダが必要です。 したがって、JPSユーザー・プロバイダを構成してから、Oracle Content Serverの既存のLDAPユーザー・プロバイダを無効にする必要があります。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』のアイデンティティ・ストアの構成に関する項を参照してください。
Oracle SESを使用してドキュメントを検索するには、Oracle Content ServerにSESCrawlerExportコンポーネントをインストールする必要があります。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』のOracle SES検索用のOracle Content Serverの設定に関する項を参照してください。