Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite、WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55926-02 |
|
戻る |
次へ |
この章では、Oracle WebCenter環境をOracle Application Server 10gからOracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする方法について説明します。
この環境とアプリケーションのアップグレードには、次のタスクが含まれます。
アップグレード処理を開始する前に、新しいOracle Fusion Middleware 11g環境のトポロジを決定します。
詳細は、第3.3項「Oracle WebCenterユーザー向けの情報」を参照してください。
Oracle WebCenter環境をアップグレードする場合は、Oracle WebCenterスキーマのインストール先となるデータベースのバージョンがOracle Fusion Middleware 11gでサポートされることを確認しておく必要があります。
新しいデータベースをインストールするか、または既存のデータベースをサポートされているバージョンにアップグレードできます。
データベースがOracle Fusion Middleware 11gの要件を満たしているかどうかを確認する手順については、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』のデータベースのアップグレードと準備に関する項を参照してください。
Oracle WebCenterにアップグレードする場合は、リポジトリ作成ユーティリティを使用して、「タスク2: Oracle WebCenterスキーマをホストするOracleデータベースのアップグレード(必要な場合)」で識別して準備したデータベースにスキーマをインストールします。
詳細は、次の各項を参照してください。
リポジトリ作成ユーティリティを開始するには、rcu
コマンドを実行します。このコマンドは、リポジトリ作成ユーティリティCDのルート・ディレクトリまたは(ディスクにOracle WebCenterソフトウェアをインストール済の場合は)Oracle WebCenterのOracleホームのbinディレクトリにあります。
RCUへのアクセスおよび実行方法の詳細手順は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。
リポジトリ作成ユーティリティの実行時に選択するスキーマの詳細は、第7.3.2項「Oracle WebCenterのアップグレードに必要なスキーマの選択」を参照してください。
リポジトリ作成ユーティリティでインストールされるOracle WebCenterスキーマの詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのメタデータ・リポジトリ・スキーマに関する項を参照してください。
RCUを使用して、スキーマを必要とするすべてのOracle Fusion Middlewareソフトウェア・コンポーネントに必要なスキーマをインストールできます。 ただし、すべてのスキーマをインストールする必要があるのは、Oracle Fusion Middlewareの完全な環境をインストールし、すべてのOracle Fusion Middlewareコンポーネント・スキーマに同じデータベースを使用する計画がある場合にかぎられます。
Oracle WebCenterのアップグレードでは、リポジトリ作成ユーティリティから要求されたときに、次のスキーマを選択する必要があります(図7-1を参照)。
Oracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする前に、Oracle Application Server 10gに対して設定したトポロジと同様のOracle Fusion Middleware環境をインストールする必要があります。
Oracle Fusion Middlewareのインストール手順の詳細は、次のマニュアルを参照してください。
『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterクイック・インストレーション・ガイド』
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』
表7-1は、Oracle WebCenter中間層のインストールと構成時に実行する必要がある主なステップの概要と、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』の各ステップで実行する特定の手順の参照先を示しています。
ここで説明する手順では、最新バージョンのOracle WebLogic ServerおよびOracle Fusion Middleware 11gのダウンロード作業が完了していることを前提としています。 詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』の最新のOracle WebLogic ServerおよびOracle Fusion Middleware 11gソフトウェアの取得に関する項を参照してください。
表7-1 Oracle WebCenter中間層のインストールと構成に必要となる主なステップ
ステップ番号 | 説明 | 項 | マニュアル名 |
---|---|---|---|
1 |
Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成 |
グラフィカル・モードでのインストレーション・プログラムの実行に関する項 |
Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド |
2 |
Oracle WebCenterソフトウェアのインストールとOracle WebCenter Oracleホームの作成 |
Oracle WebCenterのインストールに関する項 |
Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド |
3 |
最新のFusion Middlewareパッチ・セットの適用 |
パッチ・セット・インストーラを使用した最新のFusion Middlewareパッチ・セットの適用に関する項 |
Oracle Fusion Middlewareパッチ・ガイド |
4 |
Oracle SOA Suiteドメインの構成 |
Oracle WebCenterの構成に関する項 |
Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド |
5 |
Oracle WebLogic Serverドメインの開始 |
サーバーの起動に関する項 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite and Oracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド』 |
6 |
インストールの確認 |
インストールの確認および構成に関する項 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite and Oracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド』 |
Oracle WebLogic Serverのインストール時にインストールされるOracle WebCenterシステム・コンポーネントだけでなく、デプロイするアプリケーションのサポートに必要なその他のOracle WebLogic Server機能も構成する必要があります。
たとえば、アプリケーションに必要なデータソース、JMSリソースまたはその他のサービスを定義することが必要な場合があります。 Oracle WebLogic Serverドメインで提供されるリソースおよびサービスは、Oracle WebCenterアプリケーションを含むすべてのJavaベース・アプリケーションに共通です。