Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server WebLogic SCAアプリケーションの開発 11g リリース1(10.3.3) B61414-01 |
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サービス・コンポーネント・アーキテクチャ(SCA)は、統合および再利用可能なモジュラ・ビジネス・サービスとしてエンタープライズ・アプリケーションおよびシステムをバインドするためのモデルを提供します。WebLogic SCAはPlain Old Java Object(POJO)を使用するSCAアプリケーションの開発とデプロイをサポートします。
WebLogic SCA はOASISサービス・コンポーネント・アーキテクチャのSpringコンポーネントの実装仕様(http://www.oasis-open.org/committees/download.php/25529/sca-springci-draft-20070926.doc
)のサブセットに基づきます。サポートされない機能については、第2章「制限事項」にリストしています。
SCAでは、コンポーネントの実装とその通信は明確に分離されています。WebLogic SCAでは、POJOおよびその他のプロトコルを使用するJavaアプリケーションを作成、SCAサービスとしてコンポーネントを公開、参照を経由して他のコンポーネントにアクセスすることができます。これを行うには、Springアプリケーション・コンテキストで構成されたSCAセマンティクスを使用します。 SCAの用語では、WebLogic Spring SCAアプリケーションとは、POJOの集合に、SCAサービスおよび参照とクラスをワイヤリングするSpring SCAコンテキストを加えたものです。
WebLogic Spring SCAアプリケーションはWebLogicサーバーでシームレスに実行することができ(WebLogic SCAランタイムを使用)、変更なしでOracle SOAコンポジットのコンポーネントとして使用できます。
WebLogicサーバーでは、WebLogic Spring SCAアプリケーションがWebLogic SCAランタイム内で実行します。このランタイムが共有Webアプリケーション・ライブラリとしてWebLogicサーバーにデプロイされるまで、アプリケーションはデプロイできません。WebLogic SCAランタイムには次のものが含まれます。
WebLogic SCAスキーマを使用したSCA参照およびサービスの構成のサポートを含むSpringコンテナ。
注意: WebLogic SCAランタイムのSpringコンテナは、『Oracle WebLogic ServerでのSpringのサポート』に記載されているWebLogic Server Springサポートとは異なります。しかし、Springアプリケーション(WebLogicサーバーでの現在のSpringサポートを使用してビルドされたものを含む)もWebLogic SCAの拡張機能を使用できます。 |
着信メッセージ(サポートされているJavaパラメータのみ)を適切なサービスへルーティングするメッセージ・プロセッサ。
リクエストのリスニング、サービスの公開、参照の起動を担当するSCAバインディング・コンポーネントの実装。このリリースでは、WebサービスおよびEJBセッションBeanの2つのバインディング・コンポーネントの実装が含まれます。
図2-1に、デプロイされたWebLogic Spring SCAアプリケーションの表現を示します。
WebLogic SCAはOASISサービス・コンポーネント・アーキテクチャのSpringコンポーネントの実装仕様のうちいくつかの機能をサポートしません。制限事項は次のとおりです。
スタンドアロンWebLogicサーバーでのWebLogic SCAの場合、サービスおよび参照バインディングはSpringコンテキストでのみ指定し、別個のSCDL(コンポジット)ファイルでは指定しません。SCDLファイルを使用してサービスおよび参照バインディングを指定することは、Oracle SOA Suiteでのみ可能です。
SCA注釈はこのリリースではサポートされません。
<sca:property>
要素はこのリリースではサポートされません。
次のものはこのリリースのEJBセッションBeanバインディングではサポートされません。
EJBポリシー
ステートフルEJBバインディング
EJB 2.xサービス・バインディング
<ejb-link>
要素
ローカルEJBサービス・バインディング
次の制限事項はこのリリースのWebサービス・バインディングに適用されます。
セキュリティの構成で説明しているとおり、WebLogic組込みセキュリティ・ポリシーのみがサポートされます。
Oracle Web Services Manager(OWSM)ポリシーはスタンドアロンWebLogicサーバーではサポートされません。ただしOWSMポリシーはOracle SOA Suiteでサポートされます。
SCA参照の場合、使用されるタイプは、JAX-WS wsimport
ツール、WebLogic clientgen
Antタスク、Oracle JDeveloperまたはOracle Enterprise Pack for Eclipse(OEPE)などのJAX-WS互換のクライアント生成ツールを使用して、外部WSDLから生成されたJAX-WS互換インタフェースである必要があります。