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Oracle Applications概要
リリース11i(11.5.10)
部品番号: B15656-01
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はじめに

対象読者

『Oracle Applications概要 リリース11i(11.5.10)』へようこそ。

このマニュアルは、Oracle E-Business Suiteリリース11iの配置を検討している、または構成に大幅な変更を行うことを検討しているユーザーを対象としています。 ここでは、システム管理者などが、公開されている様々なインストール方法および構成方法について情報に基づいた決定ができるように、レベルの高い戦略的なトピックに焦点を当てています。

このマニュアルは、インストレーション・マニュアル、メンテナンス・マニュアル、アップグレード・マニュアルのかわりまたは補足となるものではありません。 このため、手順に関する詳細な説明はありませんが、特定の目的の達成に必要な処置について広範な概要を提供しています。 このマニュアルの構成は、最初にすべてのインストールに適用されるトピックを説明し、次にオプションでほとんどのサイトに関係のあるエリアについて解説しています。 通常、1つのサイトで複数の機能を実装している場合が多いため、これらオプションのトピックには相互に関連しています。 最後に、専門的なエリアについていくつか説明します。これらのエリアは、主に参照用として説明されています。

注意: このマニュアルでは、ファイルおよびディレクトリを指定する際、通常UNIXの用語を使用しています。 Windowsユーザーは、必要に応じて適切なWindowsの用語に置き換える必要があります。 たとえば、UNIXの.env(environment)ファイルは、Windowsでは.cmd(command)ファイルになります。

Oracle Applications製品情報の詳細は、「関連ドキュメント」を参照してください。

ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

JAWS(Windowsのスクリーン・リーダー)は、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについてこのドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

このマニュアルの構成

1 Applicationsアーキテクチャ
2 Applicationsファイル・システム
3 Applicationsデータベースの編成
4 データベース機能およびリリース11
5 AutoConfig
6 クローニング
7 共有APPL_TOP
8 Oracle Applications Manager
9 認証および統合
10 高可用性
11 ロード・バランス
12 セキュリティ
13 ネットワーク・トポロジ
14 国際化に関するサポート
15 複数組織アーキテクチャ
16 複数報告通貨
用語集

関連ドキュメント

関連ドキュメント

このマニュアルには、発行時点での最新情報が記載されています。 このマニュアルは、リリース11iアップデートCDパックに同梱されているOracle Applications Document Library CDに含まれています。 オンライン・マニュアルはhttp://otn.oracle.co.jp/document/からダウンロードできます。Oracle E-Business Suite Documentation Library CD-ROMリリース11.5.10以降には、リリース間に大幅な変更があったドキュメントを含む最新情報が記載されています。Oracle製品ご購入の各種お問い合せに関しては、日本オラクル正規代理店もしくはOracle Directにお問い合せください。 このマニュアルを大幅に変更する必要が生じた場合、改訂版がOracleMetaLinkのドキュメントCD上で入手可能です。

Oracle Applicationsを配置して保守するには、次のマニュアルを入手する必要があります。 インストール要件によって、追加のマニュアルまたはガイドが必要になる場合もあります。

『Oracle Applicationsのインストール』

このマニュアルでは、Oracle Applications製品のインストールを管理する手順を説明しています。このマニュアルは、各製品のユーザーズ・ガイドおよびインプリメンテーション・ガイドと併用してください。

『Oracle Applicationsのアップグレード』

このマニュアルには、アップグレード・プロセスの説明と、データベースおよび製品特有のアップグレード・タスクのリストが記載されています。

『Oracle Applicationsメンテナンス・プロシージャ』および『Oracle Applicationsメンテナンス・ユーティリティ』

これら2つのマニュアルでは、Oracle Applicationsファイル・システムおよびデータベースの保守に関する情報を提供しています。 Applications DBA(AD)の手順、スクリーンショットおよびユーティリティを実行するためのその他ガイドラインについて説明しています。

『Oracle Applications製品アップデート・ノート』

このマニュアルは、Oracle Applicationsのインストレーションをアップグレードする際にリファレンスとして使用します。これには、データベース・オブジェクト、プロファイル・オプションおよびシード・データに適用された新機能、拡張機能および変更が含まれます。

『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』

このマニュアルには、Oracle Applicationsのシステム管理者を対象とした計画およびリファレンス情報が記載されています。セキュリティの定義、メニューとオンライン・ヘルプのカスタマイズおよびコンカレント処理の管理の方法が説明されています。

『Oracle Workflow管理者ガイド』

このマニュアルでは、ワークフロー対応プロセスを含むOracle Applications製品に必要な設定手順を完了する方法と、実行時ワークフロー・プロセスの進行をモニターする方法が説明されています。

『Oracle Workflow開発者ガイド』

このマニュアルでは、新規のワークフロー・ビジネス・プロセスを定義して、既存のOracle Applications埋込みワークフロー・プロセスをカスタマイズする方法が説明されています。また、ビジネス・イベントとイベント・サブスクリプションを定義およびカスタマイズする方法も説明されています。

『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』

このマニュアルでは、データの入力、問合せおよびレポートの実行について説明し、Oracle Applicationsで利用できるグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用したナビゲートの方法を説明します。さらにこのマニュアルには、ユーザー・プロファイルの設定、ならびにレポートおよびコンカレント・プロセスの実行および検討の詳細が含まれます。このユーザーズ・ガイドにオンラインでアクセスするには、Oracle Applicationsヘルプ・ファイルから「Oracle Applicationsスタート・ガイド」を選択します。

『Oracle Applications開発者ガイド』

このマニュアルには、Oracle Applicationsの開発スタッフが従っているコーディング標準が含まれています。『Oracle Applicationsフォーム・ベース製品のユーザー・インタフェース標準』に記載されているOracle Applicationsユーザー・インタフェースの実装に必要なOracle Applications Object Libraryコンポーネントについて説明されています。また、フォームをOracle Applicationsと統合できるように、カスタムのOracle Forms Developerフォームを作成するための参考情報も記載されています。

『Oracle Applicationsフォーム・ベース製品のユーザー・インタフェース標準』

このマニュアルには、Oracle Applicationsの開発スタッフが従っているユーザー・インタフェース(UI)標準が記載されています。Oracle Applications製品のUIと、このUIをOracle Formsでビルドされたアプリケーションの設計に適用する方法が説明されています。

『Oracle Applicationsにおける複数報告通貨』

複数報告通貨機能を使用して複数の通貨で取引を記録する場合、Oracle Applications製品を実装する前にこのマニュアルを参照してください。このマニュアルでは、Oracle Applications製品を複数報告通貨機能とあわせて実装するための、追加ステップについて詳細に説明しています。

『Oracle Applicationsにおける複数組織』

このマニュアルでは、Oracle Applicationsの複数組織サポート機能の設定および使用方法を説明します。Oracle製品の単一のインストレーションとは異なる組織体系を定義およびサポートできます。

Oracle eTechnical Reference Manuals

各eTechnical Reference Manual(eTRM)には、データベース・ダイアグラムと、特定の製品のデータベース表、フォーム、レポートおよびプログラムに関する詳細説明が記載されています。この情報は、既存のアプリケーションからのデータを変換する際、Oracle ApplicationsデータをOracle以外のアプリケーションと統合する際およびOracle Applications製品のカスタム・レポートを記述する際に役立ちます。Oracle eTRMは、OracleMetaLinkから入手できます。

データベース・ツールによるOracle Applicationsデータの変更の禁止

特に指示されている場合を除き、SQL*Plus、Oracle Data Browser、データベース・トリガーまたはその他のツールを使用して、Oracle Applicationsデータを変更しないことをお薦めします。

オラクル社では、Oracleデータベースへの情報の作成、記憶、変更、検索および保守に使用できる強力なツールを提供します。 ただし、SQL*PlusのようなOracleツールを使用してOracle Applicationsデータを変更すると、データの整合性が損われたり、データの変更を監査できなくなるおそれがあります。

Oracle Applicationsの表は相互に関連付けられているので、Oracle Applicationsを使用して表を変更すると、一度に多数の表が更新されます。 しかし、Oracle Applicationsを使用せずにOracle Applicationsデータを変更すると、1つの表のある行を変更した場合に、関連する表で反映させる必要のある変更が行われないことがあります。 各表を相互に同期させていないと、誤った情報を検索したり、Oracle Applicationsで予測できない結果が生じる可能性があります。

Oracle Applicationsを使用してデータを変更すると、その変更が有効であるかどうかがOracle Applicationsにより自動的にチェックされます。 Oracle Applicationsは、情報を変更したユーザーを記録することもできます。 データベース・ツールを使用してデータベース表に情報を入力すると、無効な情報が記憶されることがあります。 また、SQL*Plusや他のデータベース・ツールを使用したときは、変更履歴が記録されないため、情報の変更者を追跡できなくなります。