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Oracle Rapid Planningインプリメンテーションおよびユーザー・ガイド
リリース12.2
E57804-01
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目次
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実装: シミュレーション

ステップ9: シミュレーション

ビジネス環境における予期しないイベントをシミュレートして、それに対応できます。 複数のシミュレーション計画をベースライン計画と比較することで、実行に関して最適な方法を決定できます。

概要

シミュレーションは、たとえば、新規需要、供給に対する変更、設計変更など、ビジネス状況の変化をモデル化することで実行できます。 プランニング・ソルバーでは、これらの変更の影響が分析されます。

シミュレーションは、次の場合に使用します。

実装

次の内容を変更できます。

次のいずれかの方法で変更します。

次のようにして変更します。

この表では、編集方法を比較しています。

シミュレーション・セットビュー
変更は収集データに適用されます。変更は計画データに適用されます。
複数の計画で変更を使用できます。変更した計画のみで変更を使用できます。
供給および需要のエンティティは編集できません。供給および需要のエンティティを編集できます。
ERPを更新せずに主要なプロパティを更新する際に使用します。計画を使用した対話型のシミュレーションに使用します。
変更は「計画入力」タブに表示されます。変更はビューに表示されます。

この表は、更新可能なエンティティを示しています。

エンティティ・タイプ行の作成行の複製行の更新行の削除
品目NoNoYesNo
生産資源NoYesYesNo
部品構成表NoYesYesNo
生産資源可用性NoYesYesYes
生産資源所要量NoNoNoNo
カレンダNoYesYesNo
カレンダ関連YesYesYesNo
仕入先NoYesYesNo
プロセスNoYesYesNo
供給と需要NoNoNoNo

この表は、更新可能な属性を示しています。

エンティティ属性
品目最大オーダー数量、最小オーダー数量、固定ロット乗数、固定発注数量、変動リード・タイム、固定リード・タイム、前処理リード・タイム、処理リード・タイム、後処理リード・タイム
生産資源ユニット、ボトルネック・フラグ、有効日、失効日
部品構成表組立数量、有効日、失効日、構成部品、代替構成部品品目、構成部品使用数量、構成部品歩留、代替優先度、代替数量、代替品目単位
生産資源可用性シフト、シフト日付、割当ユニット、開始時間、終了時間
カレンダステータス
カレンダ関連関連タイプ
仕入先処理リード・タイム、最終変更日/時間、変更者、最小オーダー数量、日付:自、日付:至、生産能力、FLM
プロセス有効日、失効日、工程有効日、工程失効日、生産資源、代替工順、置換グループ、代替生産資源、割当ユニット、レートまたは金額、工程歩留

計画入力(収集)データの編集

収集データを取得した後は、そのデータを変更せずに計画の実行に使用できます。

次のいずれかを使用して変更できます。

計画入力(収集)データの編集 – 直接変更

データは、計画または計画のコピーを個々に更新または一括更新することで、製造環境の変化に応じて変更できます。 ソース・システムに変更内容を適用して再度収集する必要はありません。

これらの変更を使用して、供給および需要の状況を視覚化できます。

変更を直接編集する手順は、次のとおりです。

変更内容を使用するために計画実行を直接変更する必要はありません。 ラピッド・プランニングのビューでデータを更新し、変更をシミュレーション・セットに保存できます。 シミュレーション・セットに個別の更新および一括更新を実行し、そのシミュレーション・セットで計画を実行すると、シミュレーション・セットの変更内容がプランニング・ソルバーによって使用されます。 計画の変更は永続的ではなく、シミュレーション・セット内にあります。 「計画入力(収集)データの編集 – シミュレーション・セット」を参照してください。

計画への個々の更新および一括更新を行い、計画を実行すると、変更内容がプランニング・ソルバーによって使用されます。 編集はその計画にのみ適用され、各編集を手動で元に戻さないかぎり、その計画に永続的に保持されます。 それらはシミュレーション・セットには保持されず、データベースにも保存されません。

この表は、「供給および需要」ビューで操作できる編集を示しています。

オーダー・タイプ編集可能なフィールドデフォルト値
計画オーダー確定ステータス確定
 確定日「提示納期」フィールドからの値
 確定数量「数量」フィールドからの値
 代替部品構成表 
 代替工順 
 ソース組織 
 ソース仕入先 
 ソース仕入先サイト 
発注 / 購買依頼確定ステータス確定
 確定日「提示納期」フィールドからの値
 確定数量「数量」フィールドからの値
 ソース組織 
 ソース仕入先 
 ソース仕入先サイト 
作業指示確定ステータス確定
 確定日「提示納期」フィールドからの値
 確定数量「数量」フィールドからの値
 代替部品構成表 
 代替工順 
需要予測確定ステータス確定
 確定日「提示納期」フィールドからの値
 確定数量「数量」フィールドからの値
 オーダー優先度 
受注確定ステータス確定
 確定日「提示納期」フィールドからの値
 確定数量「数量」フィールドからの値
 オーダー優先度 

計画データを編集した後は、スナップショット・データをリフレッシュしないで計画を再実行できます。 計画処理「計画の起動」を開始する場合は、「計画の起動。スナップショットをリフレッシュしない」を選択します。

計画入力データの編集 – シミュレーション・セット

シミュレーション・セットを使用して計画入力を変更し、計画に対する影響を評価します。 単一のシミュレーション・セットを使用して、特定の計画に対する入力として指定できます。 1つのシミュレーション・セットに複数のエンティティに対する変更を指定できます。

計画実行で変更を使用するために、その変更をシミュレーション・セットに保存する必要はありません。 ラピッド・プランニングのビューでデータを更新し、シミュレーション・セット名は未指定にできます(直接更新)。 計画への個々の直接更新および一括更新を実行し、計画を実行すると、変更内容がプランニング・ソルバーによって使用されます。 変更内容は永続的に計画に存在します。 「計画入力(収集)データの編集 – 直接変更」を参照してください。

計画変更をシミュレーション・セットに保存すると、収集されたデータとは区別され、収集データは変更されません。 後で、その計画または別の計画に適用できます。 計画実行は収集データで開始され、そのシミュレーション・セットのデータで上書きされます。

シミュレーション・セットの管理

シミュレーション・セットの操作は、データ領域のタブにナビゲートすることで開始できます。

ビュー用のシミュレーション・セット

ビューにシミュレーション・セットへの変更がすでにある場合は、次の情報が表示されます。

シミュレーション・セットには引き続き変更を追加できます。

新規シミュレーション・セットでの開始

シミュレーション・セットに変更を初めて追加する場合は、次のようにします。

シミュレーション・セットの操作

シミュレーション・セットを作成する手順は、次のとおりです。

シミュレーション・セットに変更を追加する手順は、次のとおりです。

シミュレーション・セット名を変更する手順は、次のとおりです。

シミュレーション・セットのコピーを作成する手順は、次のとおりです。

シミュレーション・セットをデフォルトとして設定できます。 一括変更を実行するたびに、「データの更新」ウィンドウは、次のようになります。

タブで行を追加または複製し、シミュレーション・セットに格納する場合は、「シミュレーション・セット」列の値として必要なシミュレーション・セットを選択します。

シミュレーション・セットからの行が含まれている一括更新を実行できます。

収集されたデータから行を削除するのと同様に、シミュレーション・セットから行を削除できます。

変更内容をシミュレーション・セットに保存してデータを再収集し、再収集されたデータにシミュレーション・セットを適用できます。 シミュレーション・セットの変更によっては、以前の収集以降に行を変更し、その行が現在の収集に存在しないことがあります。 これらのシミュレーション・セットの変更は、削除された行としてタブに表示されます(テキストの赤色の取消し線および赤色のフラグ)。

新規シミュレーション・セットを削除する手順は、次のとおりです。

シミュレーション・セットの適用

各実行ごとに1つのシミュレーション・セットを計画に適用できます。

シミュレーション・セットを計画に適用する場合は、「シミュレーション・セット」計画オプションに名称を入力します。

プランニング・ソルバーにより、供給および需要の解決を開始する前に、すべてのシミュレーション・セットの変更内容が計画データに適用されます。

計画を終了すると、データ領域のタブに、シミュレーション・セットのエンティティが新規の行として表示されます。

計画のシミュレーション・タイプ

増分計画

増分計画は至急需要に対して使用します。 増分計画では、計画データが再度スナップショットされません。

増分計画では、次のすべてが確定されます。

プランニング・ソルバーでは、次の場合のみ計画出力が変更されます。

複数の至急需要がある場合、プランニング・ソルバーでは次の順序で計画されます。

「増分再計画スコープの定義」を参照してください。

シミュレーションの再計画およびスナップショットのリフレッシュ

増分計画出力が不十分な場合は再計画を実行します。複数の増分計画を実行しないでください。

計画の起動は、スナップショットを使用、または使用せずに実行します。

スナップショットを使用して再実行すると、プランニング・ソルバーでは収集データを使用して最初から計画されます。 ただし、プランニング・ソルバーによって、ユーザーがシミュレーション・セットに手動で変更した内容が、スナップショット・データで上書きされることはありません。

複数計画担当コラボレーション

複数計画担当コラボレーションは、次の場合に使用します。

次に、複数の計画担当が同じ計画を操作する場合に、Oracle Rapid Planningでデータがどのように処理されるかを示します。

シミュレーション・セットへの保存

各計画担当は、各自の変更内容を単一のシミュレーション・セットに保存できます。

変更したレコードを選択していない場合は、すべての変更内容がシミュレーション・セットに適用されます。 変更したレコードを選択した場合は、その変更内容のみがシミュレーション・セットに適用されます。

ビューの「セットに保存」処理、または「計画処理」メニュー->「シミュレーション・セットに保存」を使用します。

シミュレーション・セットのすべての処理を実行できます。

ビューのエンティティを更新できる場合は、エンティティをシミュレーション・セットに保存できます。

レコードのフィールドを変更した場合は、変更したフィールドのみでなくレコード全体が保存されます。 計画が実行され、シミュレーション・セットが適用されると、時間順で最後に更新したレコードからすべてのフィールドが適用されます。

2人の計画担当が異なる時間に同じレコードを更新した場合、第2更新者のビューには、第1更新者のフィールド更新内容は表示されません。 この場合、第1更新者のフィールド変更内容は、第2更新者のレコードの適用時に消失します。

シミュレーション・セット構成

すべての計画担当は、各自の変更内容を単一のシミュレーション・セットに保存できます。 複数の計画担当が同じ情報を変更した場合、プランニング・ソルバーでは時間順で最新の変更内容が使用されます。 すべての変更内容を連結し、計画の次の実行に適用する場合は、この方法を使用します。

各計画担当は、各自の変更内容を異なるシミュレーション・セットに保存できます。 各計画担当が計画の各自の部分に対して独立したシミュレーションを実行する必要がある場合は、この方法を使用します。

計画担当は、複数の計画からの変更内容を同じシミュレーション・セットに保存できます。 計画担当はベース計画のコピーを操作しますが、変更内容を保存してベース計画の次の実行に適用する場合は、この方法を使用します。

複数の計画担当の例

この表は、「計画入力」タブに収集された設計変更のカットオーバーを示しています。

シミュレーション・セット最終品目構成部品有効開始日有効終了日
収集データAS66311CM66331-1月7日
収集データAS66311CM66331New1月8日-

計画担当はいくつかのシミュレーションを実行し、カット・オーバーは遅いほうが適切と判断し、「部品構成表」ビューにその決定を入力します。 計画担当は、変更内容をMySimSetシミュレーション・セットに保存します。 「計画入力」タブのデータが変更されます。

シミュレーション・セット最終品目構成部品有効開始日有効終了日最終更新者最終更新日時
収集データAS66311CM66331-1月7日計画担当109/12/08 00:00
収集データAS66311CM66331New1月8日-計画担当109/12/08 00:00
収集データAS66311CM11222-1月15日計画担当109/12/08 00:00
収集データAS66311CM112221月16日-計画担当109/12/08 00:00
MySimSetAS66311CM66331-1月31日計画担当109/12/08 00:10
MySimSetAS66311CM66331New2月1日-計画担当109/12/08 00:10

別の計画担当の変更内容を同じシミュレーション・セットに保存できます。

シミュレーション・セット最終品目構成部品有効開始日有効終了日最終更新者最終更新日時
収集データAS66311CM66331-1月7日計画担当109/12/08 00:00
収集データAS66311CM66331New1月8日-計画担当109/12/08 00:00
収集データAS66311CM11222-1月15日計画担当109/12/08 00:00
収集データAS66311CM112221月16日-計画担当109/12/08 00:00
MySimSetAS66311CM66331-1月31日計画担当109/12/08 00:10
MySimSetAS66311CM66331New2月1日-計画担当109/12/08 00:10
MySimSetAS66311CM11222-2月14日計画担当209/12/08 00:20
MySimSetAS66311CM11222New2月15日-計画担当209/12/08 00:10

一方、計画担当の当初の保存済変更と同じデータに対する変更が他の計画担当によって保存されると、シミュレーション・セットには他の計画担当からの変更内容のみが保持されます。

シミュレーション・セット最終品目構成部品有効開始日有効終了日最終更新者最終更新日時
収集データAS66311CM66331-1月7日計画担当109/12/08 00:00
収集データAS66311CM66331New1月8日-計画担当109/12/08 00:00
収集データAS66311CM11222-1月15日計画担当109/12/08 00:00
収集データAS66311CM112221月16日-計画担当109/12/08 00:00
MySimSetAS66311CM66331-1月25日計画担当209/12/08 00:10
MySimSetAS66311CM66331New1月26日-計画担当209/12/08 00:10

更新された需要優先度を使用したシミュレート

これは、一貫したルールに従っていない需要優先度の変更があり、至急需要を受け取る場合に使用します。 需要優先度は、プランニング・ソルバーのスナップショットを再実行せずに一括更新できます。

この機能は、無制約計画と制約付き計画で使用できます。

一貫した需要優先度があり、至急需要を受け取らない場合は、次のいずれかを実行します。

プロセス

当初計画、つまり、新規計画またはスナップショットのリフレッシュ付で起動した計画を使用します。

コピー(宛先計画)を作成します。 コンカレント要求「シミュレーション計画のコピー」を使用します。

コピー計画から需要を抽出します。 ビジネスでは、問合せを記述し、スプレッドシートに含める需要IDおよび属性を抽出する必要があります。

需要優先度を更新します。 計画用データ格納にアップロードする必要があります。

コピー計画を起動します。

分析および表示

コピー計画の起動が終了した後は、当初計画とコピー計画を比較します。

「需要/供給」ビューで、「オーダー優先度」および「確定日」の列に新しい優先度情報が表示されます。

新しい需要優先度に基づいて提示納期が更新されます。 「当初納期」列には、当初の(スナップショットの最初のリフレッシュ実行からの)提示納期が保持されます。 スナップショットなしで計画を実行した場合は、確定日を変更しても「当初納期」は変更されません。

完了したコピー計画で一部の需要優先度を調整する場合は、「需要/供給」ビューで直接更新と一括更新の両方を使用できます。

アドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画のシミュレート

Oracle Advanced Supply Chain PlanningとOracle Rapid Planningを併用して、アドバンスト・サプライ・チェーン計画の各実行間での予期しないイベントに対応します。 ラピッド・プランニングを使用して、これらの予期しない問題に対応する、効果的な変更をシミュレートします。 ソリューションを選択して実行システムにリリースし、アドバンスト・サプライ・チェーン計画にフィードバックします。

次の場合は、ラピッド・プランニングでアドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画をシミュレートします。

通常、アドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画は夜間ジョブとして実行されます。 翌朝、計画担当が計画の出力を検証し、訂正処理を適用してオーダーを実行システムにリリースします。

日中、たとえば、需要、供給、生産資源、部品構成表、工順などに動的な変更が発生した場合、計画担当はこれらの変更の影響を確認できます。 これらの変更は、ラピッド・プランニングの計画を使用してシミュレートします。

「ラピッド・プランニングおよびアドバンスト・サプライ・チェーン計画」も参照してください。

プロセス

この表は、シミュレーション・プロセスを示しています。

Oracle Advanced Supply Chain PlanningOracle Rapid Planning
シミュレーションを有効化します。 
計画を実行します。-
オーダー日を編集して確定します。--
実行にオーダーをリリースします。--
次の計画実行までに生産上の問題の原因となる予期しないイベントがあります。 . .--
アドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画をラピッド・プランニングのベースライン計画にコピーします(アドバンスト・サプライ・チェーン計画またはラピッド・プランニングのいずれかから1回)。アドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画をラピッド・プランニングのベースライン計画にコピーします(アドバンスト・サプライ・チェーン計画またはラピッド・プランニングのいずれかから1回)。
--シミュレートする必要がある潜在的なソリューションの数に応じて実行し、ソリューションを選択します。
--- ベースライン計画をシミュレーション計画にコピーします。
--- シミュレーション計画に変更を追加します。
--- シミュレーション計画の一部を確定します。
--- シミュレーション計画を実行します。
--- ベースラインの結果とシミュレーションの結果を比較します。
--オーダーをリリースします。
--オーダーを確定します。
計画を実行し、問題を解決するために使用し、オーダーをリリースしたラピッド・プランニングのシミュレーション計画を指定します。--

シミュレーションの有効化

『Oracle Advanced Supply Chain Planningインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』を参照してください。

シミュレーションのオープン

『Oracle Advanced Supply Chain Planningインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』を参照してください。

サプライ・チェーン計画プロセス要求セットの起動

『Oracle Advanced Supply Chain Planningインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』を参照してください。

計画のコピー

「計画のコピー」にナビゲートします。

「コピー元」で、「ASCP」の計画タイプを選択します。

「コピー先」で、「ラピッド・プランニング」の計画タイプを選択します。 新しい計画の場合は、「摘要」、「シミュレーション範囲(日数)」および「カテゴリ・セット」に値を入力します。

計画が存在する場合は、警告が表示されます。

ベースライン計画の作成

ラピッド・プランニングのベースライン計画は、次の方法を使用して、アドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画から作成できます。

シミュレーション範囲外の需要にペグされているシミュレーション範囲内の供給は、ベースライン計画に表示されません。

ベースラインのエンティティ

ベースライン作成プロセスでは、これらのエンティティを使用してアドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画が複製されます。

最終需要

供給: 日付および数量。 ただし、グローバル・オーダー納期処理によって作成されたオーダーはコピーされません。

計画オーダーおよびその依存需要の詳細

計画受入およびその依存需要の詳細

安全在庫

ベースライン計画のプロセス

計画オプションをコピーし、ASCPにないアドバンスト・サプライ・チェーン計画以外の計画オプションにデフォルトを設定します。

ラピッド・プランニングのスナップショット・プロセスを実行し、静的データをロードします。

シミュレーション範囲に含まれる最終需要と最終供給(計画受入および計画オーダー)をすべてロードします。 ラピッド・プランニングの計画範囲外の需要にペグされている供給がラピッド・プランニングの計画範囲内にある場合、その供給は表示されません。 ラピッド・プランニングの計画範囲は、次のように設定することをお薦めします。

すべての供給の確定フラグを「Yes」に設定します。 プランニング・ソルバーではオーダー日は変更されません。

すべての計画タイム・フェンスをラピッド・プランニングの計画範囲の終わりに設定します。 プランニング・ソルバーでは供給は作成されません。

プランニング・ソルバーは次の場合に実行します。

人為的に確定した供給を未確定にし、人為的に設定されたすべての計画タイム・フェンスをリセットします。

ベースライン計画オプション

ラピッド・プランニングの計画には、アドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画名が表示されます。

「メイン」タブで、これらの計画オプションを変更できます。

「組織」タブのセクションには、アドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画から、組織とグローバル需要、需要および供給計画が表示されます。

「詳細」タブには、アドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画からプロファイル・オプションの値が表示されます。

ベースライン・オーダーの属性およびオプション

これは、ベースライン計画の作成プロセスで供給オーダーの属性がどのように設定されるか、およびラピッド・プランニングの供給オーダーを使用して実行できる内容を示しています。

確定供給の場合は、依存する構成部品所要量と生産資源所要量も確定されます。

Oracle Advanced Supply Chain Planningの供給Oracle Rapid Planningの供給
計画受入 – 変更の推奨なしアドバンスト・サプライ・チェーン計画から確定ステータスが継承され、「処理」=「なし」です。
ラピッド・プランニングのシミュレーションで計画し、その推奨をリリースできます。
計画受入 – 変更の推奨あり、および未リリース「確定」=「No」および「処理」=「リリース」が継承されます。
次のいずれかの処理を実行できます。
- アドバンスト・サプライ・チェーン計画の推奨を即時にリリースします。
- ラピッド・プランニングのシミュレーションで計画し、その推奨をリリースします。
計画受入 – 変更の推奨あり、およびリリース済実施確定が継承され、「処理」=「なし」および「提示納期」=「実施日」です。
次のいずれかの処理を実行できます。
- そのままにしておきます。
- 未確定にし、ラピッド・プランニングのシミュレーションで計画し、その推奨をリリースします。
計画オーダー – 未リリースおよび未確定「確定」=「No」および「処理」=「リリース」が継承されます。
次のいずれかの処理を実行できます。
- アドバンスト・サプライ・チェーン計画の推奨を即時にリリースします。
- ラピッド・プランニングのシミュレーションで計画することで置換します。
計画オーダー – 未リリースおよび確定「確定」=「Yes」および「処理」=「リリース」が継承されます。
次のいずれかの処理を実行できます。
- そのままにしておきます。
- 即時にリリースします。
- 未確定にし、ラピッド・プランニングのシミュレーションで計画し、推奨をリリースします。
計画オーダー - リリース済「確定」=「Yes」、「提示納期」=「実施日」および「処理」=「なし」が継承されます。
確定フラグは変更できます。 シミュレーションを計画すると、そのシミュレーションがシミュレーション・スコープの一部でない場合は、ラピッド・プランニングによって削除されます。 計画を再実行すると別の計画が作成され、その計画を偶然にリリースして2倍の生産をオーダーする可能性があるため、実行しないことをお薦めします。

ベースライン・シミュレーション計画の実行

これらの計画のスナップショットは実行できません。

これらのいずれかのモードで再計画する必要があります。

シミュレーション・スコープの指定

「増分再計画スコープの定義」を参照してください。

計画の比較

ベースライン計画とシミュレーション計画の間で供給オーダーを比較するには、「分析」ビューを使用します。

「メトリック」タブにナビゲートします。 これらのメトリックを完成します。

「基本メトリック」を参照してください。

「オーダー比較」タブの「供給オーダー比較」サブタブにナビゲートします。 発注、購買依頼、作業指示間の比較を確認できます。 次の情報がレポートされます。

計画オーダーはレポートされません。

オーダーのリリース

問題の解決に使用するシミュレーション計画では、オーダーを実行システムにリリースします。

オーダーの確定

問題の解決に使用するシミュレーション計画では、リリースした計画オーダーを確定します。

計画オーダーを次のアドバンスト・サプライ・チェーン計画の実行に渡すと、確定計画オーダーになります。

アドバンスト・サプライ・チェーン計画へのフィードバック

ラピッド・プランニング・シミュレーションの決定の結果を、次のアドバンスト・サプライ・チェーン計画の実行にフィードバックします。

『Oracle Advanced Supply Chain Planningインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』を参照してください。

計画のパージ

ベースラインがあるアドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画およびラピッド・プランニングの計画は、パージできます。

ラピッド・プランニングの計画は残りますが、ベースライン計画への参照はなくなり、ベースライン計画の制約もすべてなくなります。

実装のガイドライン

アドバンスト・サプライ・チェーン計画では、詳細なレベルまで計画できます。 順序依存設定、ハード・リンクなど、製造現場の詳細な制約をモデル化できます。

ラピッド・プランニングでは、日次レベルで計画されます。 詳細な制約のすべてを尊重する必要がなく、計画入力およびデータへの変更に対する速やかな応答を取得するために使用します。

制約付き計画では、ラピッド・プランニングによる計画は常に「生産能力制約の施行」モードで実行されます。 ラピッド・プランニングとアドバンスト・サプライ・チェーン計画の出力を比較する場合は、アドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画を「制約付き - 生産能力制約の施行」モードで実行します。

ラピッド・プランニングには、安全在庫を制御するためのグローバル・パラメータがあります。 アドバンスト・サプライ・チェーン計画には、組織レベルの制御があります。 ラピッド・プランニングとアドバンスト・サプライ・チェーン計画の結果を比較する場合は、アドバンスト・サプライ・チェーン計画の計画安全在庫パラメータを、ラピッド・プランニングのパラメータと同じ各計画組織に設定します。

これらのモデル化の構築および制約をアドバンスト・サプライ・チェーン計画の出力に使用すると、ラピッド・プランニングとアドバンスト・サプライ・チェーン計画の出力は大きく異なります。

アドバンスト・サプライ・チェーン計画からラピッド・プランニングに計画をコピーすると、シミュレーション範囲に含まれる需要と供給のみがロードされます。 シミュレーション範囲には、範囲終了時の影響を最小限にするための十分な大きさを確保します。 たとえば、シミュレーションを30日間実行するときに、累積リード・タイムが15日の場合は、範囲を45日に設定することをお薦めします。 シミュレーション範囲に含まれる需要には、30日までの供給がすべて使用されます。そうでない場合は、プランニング・ソルバーにより削除されます。

シミュレーションのシナリオ

至急需要

これは、至急需要を処理するための考えられるシナリオです。

生産計画があります。

至急需要に関する情報を受け取ります。

生産計画を「至急需要」という名前の新しい計画にコピーします。

需要品目に対するサプライ・チェーン構成表を表示します。

「資材計画」ビューにナビゲートします。 供給、需要および予定使用可能残高を確認します。

「需要/供給」ビューにナビゲートし、至急需要を入力して、それに高優先度を割り当てます。

「資材計画」ビューに再度ナビゲートし、マイナスの予定使用可能残高など、至急需要の影響を確認します。

「至急需要」計画を保存します。

現在のオーダーを変更せずに「至急需要」計画を実行します。

至急需要の計画日が許容不可の遅延であることを確認します。

現在のオーダーを変更する機能を使用して「至急需要」計画を再実行します。

生産計画と「至急需要」計画の間のキー・パフォーマンス・インディケータ、お気に入りおよびオーダー比較情報を確認します。

「至急需要」計画がより許容可能な計画である場合は、計画オーダーをリリースします。

設計変更の割込み

これは、設計変更の割込みを処理するための考えられるシナリオです。

生産計画があります。

製品廃止-製品導入の部品構成表の変更に関する情報を受け取ります。

生産計画を「設計変更1」という名前の新しい計画にコピーします。

「部品構成表」ビューにナビゲートして、有効日を変更することによって部品構成表を変更します。

「設計変更1」計画を実行します。

「水平プラン」画面にナビゲートして、2つの構成部品に対する予定使用可能残高を確認します。 廃止構成部品の大規模な最終予定使用可能残高をチェックします。

超過在庫金額や遅延日数など、生産計画と「設計変更1」計画の間のキー・メトリックを比較します。

許容不可の超過在庫金額などがある場合は、「設計変更1」計画を「設計変更2」という名前の新しい計画にコピーします。

「部品構成表編集/更新」画面に再度ナビゲートして、新しい割込日で部品構成表を変更します。

「設計変更2」計画を実行します。

「資材計画」ビューにナビゲートして、2つの構成部品に対する予定使用可能残高を確認します。

超過在庫金額や遅延日数など、「設計変更1」計画と「設計変更2」計画の間のキー・メトリックを比較します。

より許容可能な設計変更計画から計画オーダーをリリースします。

歩留低下

これは、歩留低下を処理するための考えられるシナリオです。

生産計画があります。

歩留低下によって、在庫が100個減少したという情報を受け取ります。

生産計画を「供給変更」という名前の新しい計画にコピーします。

「需要/供給」ビューにナビゲートし、在庫を100個減らします。

「資材計画」ビューにナビゲートして、予定使用可能残高の変更を確認します。

「供給変更」計画を実行します。

生産計画と「供給変更」計画の間のキー・メトリックを比較します。

「供給変更」計画の結果が許容不可であることがわかった場合は、代替構成部品をチェックして、仕入先生産能力が1日当り100の構成部品を探します。

代替構成部品の供給について仕入先と交渉します。

「供給変更」計画を再実行します。

生産計画と「供給変更」計画の間のキー・メトリックを再度比較します。

「供給変更」計画がより許容可能な計画である場合は、計画オーダーをリリースします。

生産資源非稼働時間

これは、生産資源非稼働時間を処理するための考えられるシナリオです。

生産計画があります。

ボトルネック生産資源が次週すべて非稼働であるという情報を受け取ります。

生産計画を「生産資源非稼働時間」という名前の新しい計画にコピーします。

「生産資源可用性」ビューにナビゲートして、次週の生産資源可用性をゼロにします。

「生産資源非稼働時間」計画を実行します。

生産計画と「生産資源非稼働時間」計画の間のキー・メトリックを比較します。

「生産資源非稼働時間」計画の結果が許容不可であることがわかった場合は、代替生産資源をチェックします。

代替生産資源の次週の超過勤務について交渉します。

「生産資源生産能力」ビューに再度ナビゲートして、次週の代替生産資源可用性を20%増やします。

「生産資源非稼働時間」計画を再実行します。

生産計画と「生産資源非稼働時間」計画の間のキー・メトリックを再度比較します。

「生産資源非稼働時間」計画がより許容可能な計画である場合は、計画オーダーをリリースします。