件名: Oracle Applicationsインストレーションおよびアップグレード・ノート, リリース12(12.0)for AIX-Based Systems
  Doc ID: Note:402306.1 タイプ: README
  最終修正日: 21-MAY-2007 ステータス: PUBLISHED

Oracle® Applicationsインストレーションおよびアップグレード・ノート

リリース12(12.0)for AIX-Based Systems

部品番号: E05272-02

2007年8月

変更履歴」を参照してください。

このドキュメントは、『Oracle Applicationsインストレーション・ガイド: Rapid Installの使用方法』および『Oracle Applications Upgrade Guide: Release 11i to Release 12』の内容を、Oracle Applicationsリリース12(12.0)のAIX-Based Systems固有の情報によって更新するものです。システムのインストールまたはアップグレード時には、ここに記載された情報および適切なマニュアルを参照してください。

また、OracleMetaLinkで入手可能な『Oracle Applicationsリリース・ノート』および『Oracle Applications NLSリリース・ノート』には、システム内の製品に適用されるADパッチおよびリリース更新パック(RUP)の適用を含め、追加の必須タスクが記載されています。

このドキュメントは毎週更新される可能性があります。現在、このドキュメントは次の各項で構成されています。

動作要件

Oracle Applicationsリリース12の最新の動作要件は、OracleMetaLink(「動作保証」)に記載されています。

http://metalink.oracle.com/

オペレーティング・システム要件

AIX-Based Systemsのオペレーティング・システム要件は、次の項に示しています。

オペレーティング・システムのサポートされるバージョン

次の表に、オペレーティング・システムのサポートされるバージョンを示しています。

オペレーティング・システム名 サポートされるバージョン
IBM AIX (64-bit) 5L (5.2): メンテナンス・レベル7以上
IBM AIX (64-bit) 5L (5.3): メンテナンス・レベル3以上

オペレーティング・システムのバージョンを確認するには、次のコマンドを使用します。

$ oslevel        

メンテナンス・レベルを確認するには、次のコマンドを使用します。

$ oslevel -r

必須パッチ

次の表に、AIX-Based Systemsの必須パッチおよび最小必須バージョンを示します。別途記載されていないかぎり、パッチは手動でインストールする必要があります。

追加情報: パッチの取得および適用方法については、ベンダーのオペレーティング・システムのインストレーション・マニュアルまたはオペレーティング・システム・メディアを参照してください。

オペレーティング・システム 必須パッチ
AIX 5L (5.2) IY65001、IY64978、IY64737、IY64691、IY63366、IY63133、IY69518、IY75901、IY59082、IY76141
AIX 5L (5.3) IY58143、IY59386、IY60930、IY66513、IY70159、IY68989、IY76140

すでに適用されているオペレーティング・システム・パッチのリストを取得するには、次のコマンドを使用します。

$ /usr/sbin/instfix -i | more

特定のパッチの有無を確認するには、次のコマンドを使用します。

$ /usr/sbin/instfix -ik <patchname>

JDK 5.0の要件

JDKはOracle Applicationsにバンドルされています。

追加情報: AIX-Based SystemsのJDK 5.0の要件に関する更新情報は、IBM社のWebサイトを確認してください。

http://www-128.ibm.com/developerworks/java/jdk/aix/service.html

必須ファイルセット

次の表は、AIX-Based Systemsの必須ファイルセットを示しています。

オペレーティング・システム 必須ファイルセット
AIX 5L (5.2、5.3)
  • bos.adt.base
  • bos.adt.lib
  • bos.adt.libm
  • bos.perf.libperfstat
  • bos.perf.perfstat
  • bos.perf.proctools
  • X11.motif.lib

既存のファイルセットの有無を確認するには、次のコマンドを使用します。

$ lslpp -l <fileset>

ファイルセットの状態は「COMMITTED」である必要があります。

ソフトウェア要件

AIX-Based Systemsのソフトウェア要件を次に示します。

保守ツール

次の保守ツールは、すべてのマシンにインストールする必要があります。また、Rapid Installを実行するアカウントのPATH、およびデータベース層とアプリケーション層のファイル・システムを所有するアカウントのPATHの両方に、保守ツールの場所を指定する必要があります。

  • ar
  • cc
  • ld
  • linkxlC
  • make
  • X Display Server

IBM XL C/C++ランタイム・ユーティリティのインストール

XL C/C++ Enterprise Edition V8.0 for AIX, Runtime Environment and Utilitiesは、IBM社のWebサイトで入手できます。XL C/C++ランタイム・ユーティリティおよび事前に必要なツールをダウンロードし、インストールします。次のWebサイトで情報を確認してください。

http://www-1.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg24010670

注意: XL C/C++ Enterprise Edition V8.0 for AIXの完全バージョンを使用している場合、XL C/C++ランタイム・ユーティリティは不要です。 .

その他の要件

AIX-Based Systemsのその他の要件を次に示します。

ulimit値の設定

Oracle Application ServerおよびOracle Databaseサーバーのファイル・システム所有者に次のulimit値が設定されていることを確認します。

  • time (seconds) = unlimited
  • file (blocks) = unlimited
  • data (kbytes) = unlimited
  • stack (kbytes) = unlimited
  • memory (kbytes) = unlimited
  • coredump (blocks) = unlimited
  • nofiles (descriptors) = 65536

ulimit設定を確認するには、次のコマンドを使用します。

$ ulimit -a

カーネル設定

次の表は、AIX-Based Systemsのカーネル設定を示しています。

注意: 次のカーネル・パラメータが、表に示す式か推奨値以上の値のいずれかに設定されていることを確認してください。 カーネル・パラメータの構成の詳細は、オペレーティング・システムのマニュアルを参照するか、オペレーティング・システムのベンダーに問い合せてください。

パラメータ
Soft FILE size -1(無制限)
Soft CPU time -1(無制限)
Soft DATA segment -1(無制限)
Soft STACK size -1(無制限)
Soft NOFILE size 65536
Maximum number of PROCESSES allowed per user 2048
ARG_MAX 524288

カーネル設定を確認または変更するには、rootユーザーでsmittyを起動します。

$ /usr/bin/smitty

インストールまたはアップグレードの前に

インストールまたはアップグレードを開始する前に、『Oracle Applicationsリリース・ノート』(OracleMetaLink Doc ID: 405293.1)の説明に従って、必ず最新のRapid Installパッチを適用してください。Oracle Applicationsをインストールまたはアップグレードする前に、すべてのオペレーティング・システム要件、ソフトウェア要件およびその他の要件を満たしてください。

インストールまたはアップグレードの後に

リリース12をインストールまたはリリース12にアップグレードした後、システムへのアクセスをユーザーに許可する前に、次の手順を実行します。

LIBPATH環境変数

再リンクおよび実行プロセスの一部として、動的ライブラリが使用されます。実行時に必要な動的ライブラリを検索するため、Oracle ApplicationsによりLIBPATH環境変数が使用されます。Rapid Installでは、LIBPATHが次のように設定されます。

各アプリケーション層サーバー・ノード

LIBPATHは次の3箇所に設定されます。

  • $APPL_TOP/admin/adovars.env
  • $ORA_CONFIG_HOME/10.1.2/<CONTEXT_NAME>.env(10.1.2のOracleホーム・ディレクトリ内)
  • $ORA_CONFIG_HOME/10.1.3/<CONTEXT_NAME>.env(10.1.3のOracleホーム・ディレクトリ内)

アプリケーション層における位置の値を変更するには、OAM AutoConfigツールの「Edit Parameters」機能を使用して、(必要に応じて)次のフィールドを更新します。次に、AutoConfig(adautocfg.sh)を実行して変更を実装します。

位置 パラメータ
adovars LIBPATH
10.1.3 Oracle Home LIBPATH
Tools Oracle Home LIBPATH

追加情報: AutoConfigの詳細は、『Oracle Applicationsメンテナンス・ユーティリティ』のAutoConfigに関する項を参照してください。

データベース・サーバー・ノード

LIBPATHは$ORACLE_HOME/<CONTEXT_NAME>.envで設定されます。

マルチユーザー・インストールのネット・サービス・リスナー

ネット・サービス・リスナーでは、テンポラリ・ファイルの格納に/tmp/.oracleディレクトリが使用されます。マルチユーザー・インストールのすべてのユーザーに書込み権限を付与するには、次のように777権限で/tmp/.oracleを更新します。

$ chmod 777 /tmp/.oracle

非同期I/Oの有効化

非同期I/Oを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーでログインします。
  2. 次のコマンドを入力し、非同期I/Oサービスが実行中かどうかを確認します。 実行中でない場合は、コマンドによりサービスが開始されます。
    # mkdev -l aio0
  3. システムの再起動ごとにサービスが構成されるようにする手順は、次のとおりです。
    1. コマンド・プロンプトで、次のように入力します。
      # smit aio
    2. メニュー項目「Change/Show Characteristics of Asynchronous I/O」を選択します。
    3. フィールド「STATE to be configured at system restart」を「DEFINED」から「AVAILABLE」に変更します。

Customer Care (CSC) Formsの環境変数の設定

AD管理によるCSC Formsファイルの生成時、またはCSC Formsファイルを生成するパッチの適用時に、環境変数LDR_CNTRL=MAXDATA=0x40000000@DSAを設定します。

たとえば、kshでは次のようになります。

$ export LDR_CNTRL=MAXDATA=0x40000000@DSA

DQM索引の作成

リリース12 Vision Demo Databaseをインストールした場合、次の手順を使用してDQM索引を作成します。

  1. 「取引先コミュニティ・マネージャ」職責でOracle Applicationsにログオンします。
  2. 「管理」->「要求」->「実行」を順にクリックします。
  3. 「単一要求」オプションを選択します。
  4. 「DQMステージング・プログラム」の名前を入力します。
  5. 次の各パラメータを入力します。
    • パラレル・ステージング・ワーカー数: 4
    • ステージング・コマンド: CREATE_INDEXES
    • 前回実行を続行: NO
    • 索引作成: SERIAL
  6. 「発行」をクリックします。

Javaファイルの更新

10.1.3 Oracleホーム内のJavaファイルを更新するには、次のパッチを適用します。

  • 5261515 - JDKホームのプロンプトが表示されたら、<10.1.3 ORACLE_HOME>/appsutil/jdkへのフルパスを入力します。
  • 5946958

Oracle Payrollフォームの更新(Oracle Payrollユーザーのみ必須)

  1. 10.1.0.5パッチ5394728をダウンロードし、パッチのREADMEの説明に従って10.1.2 Application ServerのOracleホームに適用します。

    OPatchに次のメッセージのいずれかまたは両方が表示される場合は、「Y」と入力し、パッチの適用を続行します。

    1. 「現在インストール中のパッチ(5394728)には、パッチ5394728の修正が含まれています。続行すると、修正がロールバックされ、新しいパッチ(5394728)がインストールされます。 続行しますか。 Y|Nを選択してください」
    2. 「静的アーカイブ・ファイルのバックアップ中に、次の問題が発生しました。 1. <10.1.2 Oracle Home>/lib32/libpls10.a [ object: phb.o ]。 続行しますか。 Y|Nを選択してください」

  2. 次のコマンドを使用して、フォーム、レポートおよびProcedure Builderコンポーネントを再リンクします。
    1. フォーム・コンポーネントの再リンク:
      $ cd $ORACLE_HOME/forms/lib32
      $ make -f cus_forms.mk install OBJECT_MODE=32
      $ make -f cus_forms.mk sharedlib OBJECT_MODE=32
    2. Procedure Builderコンポーネントの再リンク:
      $ cd $ORACLE_HOME/procbuilder/lib32
      $ make -f cus_procbuilder.mk sharedlibs OBJECT_MODE=32
    3. レポート・コンポーネントの再リンク:
      $ cd $ORACLE_HOME/reports/lib32
      $ make -f cus_reports.mk install OBJECT_MODE=32
  3. AD管理を使用して、フォームFFXWSMNG.fmxを再生成します。

 

変更履歴

このドキュメントでは、次の項が変更されました。

日付 変更の要約
2007年5月18日 Payrollフォームを更新するためのインストール後の手順を追加
2007年5月15日 カーネル・パラメータ値の設定について、「カーネル設定」の項の注意を更新
2007年5月4日 「OS要件」の項に64-bitの詳細を追加
2007年5月1日 用語「ロールアップ・パッチ」を「リリース更新パック」に置換
2007年3月21日
概要の「一括更新パッチ」を「ロールアップ・パッチ(RUP)」に変更、「カーネル設定」の項に注意を追加
2007年1月24日
ドキュメントの初期リリース
2007年4月6日 10.1.3 Oracleホーム内のJavaファイルを更新するために必要なインストール後/アップグレード手順を追加

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Oracle Applicationsインストレーションおよびアップグレード・ノート, リリース12(12.0)for AIX-Based Systems

部品番号: E05272-02

原本名: Oracle Applications Installation and Upgrade Notes, Release 12 (12.0) for AIX-Based Systems

原本部品番号: B31572-01

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