件名: Oracle Applicationsインストレーションおよびアップグレード・ノート, リリース12(12.0)for HP-UX PA-RISC
  Doc ID: Note:402308.1 タイプ: README
  最終修正日: 14-MAY-2007 ステータス: PUBLISHED

Oracle® Applicationsインストレーションおよびアップグレード・ノート

リリース12(12.0)for HP-UX PA-RISC

部品番号: E05274-02

2007年8月

変更履歴」を参照してください。

このドキュメントは、『Oracle Applicationsインストレーション・ガイド: Rapid Installの使用方法』および『Oracle Applications Upgrade Guide: Release 11i to Release 12』の内容を、Oracle Applicationsリリース12(12.0)のHP-UX PA-RISC固有の情報によって更新するものです。システムのインストールまたはアップグレード時には、ここに記載された情報および適切なマニュアルを参照してください。

また、OracleMetaLinkで入手可能な『Oracle Applicationsリリース・ノート』および『Oracle Applications NLSリリース・ノート』には、システム内の製品に適用されるADパッチおよびリリース更新パック(RUP)の適用を含め、追加の必須タスクが記載されています。

このドキュメントは毎週更新される可能性があります。現在、このドキュメントは次の各項で構成されています。

動作要件

Oracle Applicationsリリース12の最新の動作要件は、OracleMetaLink(「動作保証」)に記載されています。

http://metalink.oracle.com/

オペレーティング・システム要件

HP-UX PA-RISCのオペレーティング・システム要件は、次の項に示しています。

オペレーティング・システムのサポートされるバージョン

次の表に、オペレーティング・システムのサポートされるバージョンを示しています。

オペレーティング・システム名 サポートされるバージョン
HP-UX PA-RISC (64-bit) 11.11
HP-UX PA-RISC (64-bit) 11.23

オペレーティング・システムのバージョンを確認するには、次のコマンドを使用します。

$ uname -r

必須パッチおよびパッケージ

次の表に、HP-UX PA-RISCの必須パッチおよび必須パッケージと、最小必須バージョンを示します。別途記載されていないかぎり、パッチおよびパッケージは手動でインストールする必要があります。

追加情報: パッチの取得および適用方法については、ベンダーのオペレーティング・システムのインストレーション・マニュアルまたはオペレーティング・システム・メディアを参照してください。

オペレーティング・システム 必須パッチおよびパッケージ
HP-UX PA-RISC 11.11
  • GOLDQPK11i、2006年6月以降
  • PHSS_28871
  • X11MotifDevKit.MOTIF21-PRG
HP-UX PA-RISC 11.23
  • HP-UX 11i Quality Pack(GOLDQPK11i)、2004年12月以降
  • PHSS_31849

すでに適用されているオペレーティング・システム・パッチのリストを取得するには、次のコマンドを使用します。

$ /usr/sbin/swlist -l patch | more

特定のパッチの有無を確認するには、次のコマンドを使用します。

$ /usr/sbin/swlist -l patch | grep <patchname>

廃止パッチの有無を確認するには、次のコマンドを使用します。

$ /usr/sbin/swlist -l patch -a supersedes | grep -in <patchname>

既存の品質パックの有無を確認するには、次のコマンドを使用します。

$ /usr/sbin/swlist | grep QPK

JDK 5.0の要件

JDKはOracle Applicationsにバンドルされています。JDK 5.0の必須パッチを次に示します。

オペレーティング・システム名 JDK 5.0パッチ
HP-UX PA-RISC 11.11
  • Quality Pack 2004年12月(PHSS_30049、PHKL_32457、PHKL_32927、PHKL_34534)
  • Quality Pack 2005年6月(PHSS_30049、PHKL_32927、PHKL_34534)
  • Quality Pack 2005年9月(PHSS_30049、PHKL_34534)
  • Quality Pack 2006年6月(PHSS_30049、PHKL_34534)
HP-UX PA-RISC 11.23 PHKL_35029

追加情報: HP-UX PA-RISCのJDK 5.0の要件に関する更新情報は、HP社のWebサイトを確認してください。

http://h18012.www1.hp.com/java/patches/index.html

ソフトウェア要件

HP-UX PA-RISCのソフトウェア要件を次に示します。

保守ツールのインストール

次の保守ツールは、すべてのマシンにインストールする必要があります。また、Rapid Installを実行するアカウントのPATH、およびデータベース層とアプリケーション層のファイル・システムを所有するアカウントのPATHの両方に、保守ツールの場所を指定する必要があります。

  • ar
  • cc
  • aCC
  • make
  • X Display Server

HP C/aC++ Developer's Bundleのインストール

HP aC++リンカーはHP C/aC++ Developer's Bundleに含まれており、HP社のWebサイトで入手できます。60日間のトライアル・バージョンをダウンロードし、インストールしてください。60日間のトライアル期間はコンパイラにのみ適用されます。Oracle Applicationsでは、60日間のトライアル期間を過ぎても使用できる、Developer's Bundleに含まれるリンカーが必要です。次のWebサイトで情報を確認してください。

http://h21007.www2.hp.com/dspp/tech/tech_TechSoftwareDetailPage_IDX/1,1703,10176,00.html

注意: HP aC++ Compiler A.03.65以上を使用している場合、60日間のトライアル・バージョンに含まれるaC++リンカーは不要です。

その他の要件

HP-UX PA-RISCのその他の要件を次に示します。

ulimit値の設定

Oracle Application ServerおよびOracle Databaseサーバーのファイル・システム所有者に次のulimit値が設定されていることを確認します。

  • time (seconds) = unlimited
  • file (blocks) = unlimited
  • data (kbytes) = unlimited
  • stack (kbytes) = unlimited
  • memory (kbytes) = unlimited
  • coredump (blocks) = unlimited
  • nofiles (descriptors) = 65536

ulimit設定を確認するには、次のコマンドを使用します。

$ ulimit -a

カーネル設定

次の表は、HP-UX PA-RISC 11.11および11.23のカーネル設定を示しています。

注意: 次のカーネル・パラメータが、表に示す式か推奨値以上の値のいずれかに設定されていることを確認してください。 カーネル・パラメータの構成の詳細は、オペレーティング・システムのマニュアルを参照するか、オペレーティング・システムのベンダーに問い合せてください。

パラメータ
maxfiles_lim 65536
ksi_alloc_max nproc * 8 = 33600
max_thread_proc 3000
maxdsiz 2063835136
maxdsiz_64bit 2147483648
maxfiles 2048
maxssiz 134217728
maxssiz_64bit 1073741824
maxswapchunks 16384
maxuprc (nproc * 9)/10 = 3780
maxusers 512
msgmap (2 + msgmni) = 4098
msgmni 4096
msgseg 32767
msgtql 4096
ncallout 6000
ncsize ((8 * nproc+2048) + vx_ncsize) = 36672
nfile (2 * maxfiles_lim以上)
nflocks 4096
ninode (8 * nproc + 2048) = 35648
nkthread 6000
nproc 4200
semmap (semmni + 2) = 4098
semmni 4096
semmns (semmni * 2) = 8192
semmnu (nproc - 4) = 4196
semvmx 32767
shmmax 最大(RAMサイズ、1073741824)
shmmni 512
shmseg 32
tcp_conn_request_max 2048
vps_ceiling 64

カーネル設定を確認または変更するには、rootユーザーでSystem Administration Manager(SAM)を起動します。

$ /usr/sbin/sam

インストールまたはアップグレードの前に

インストールまたはアップグレードを開始する前に、『Oracle Applicationsリリース・ノート』(OracleMetaLink Doc ID: 405293.1)の説明に従って、必ず最新のRapid Installパッチを適用してください。Oracle Applicationsをインストールまたはアップグレードする前に、すべてのオペレーティング・システム要件、ソフトウェア要件およびその他の要件を満たしてください。

インストールまたはアップグレードの後に

リリース12をインストールまたはリリース12にアップグレードした後、システムへのアクセスをユーザーに許可する前に、次の手順を実行します。

SHLIB_PATH環境変数

再リンクおよび実行プロセスの一部として、動的ライブラリが使用されます。実行時に必要な動的ライブラリを検索するため、Oracle ApplicationsによりSHLIB_PATH環境変数が使用されます。Rapid Installでは、SHLIB_PATHが次のように設定されます。

各アプリケーション層サーバー・ノード

SHLIB_PATHは次の3箇所に設定されます。

  • $APPL_TOP/admin/adovars.env
  • $ORA_CONFIG_HOME/10.1.2/<CONTEXT_NAME>.env(10.1.2のOracleホーム・ディレクトリ内)
  • $ORA_CONFIG_HOME/10.1.3/<CONTEXT_NAME>.env(10.1.3のOracleホーム・ディレクトリ内)

アプリケーション層における位置の値を変更するには、OAM AutoConfigツールの「Edit Parameters」機能を使用して、(必要に応じて)次のフィールドを更新します。次に、AutoConfig(adautocfg.sh)を実行して変更を実装します。

位置 パラメータ
adovars SHLIB_PATH
10.1.3 Oracle Home SHLIB_PATH
Tools Oracle Home SHLIB_PATH

追加情報: AutoConfigの詳細は、『Oracle Applicationsメンテナンス・ユーティリティ』のAutoConfigに関する項を参照してください。

データベース・サーバー・ノード

SHLIB_PATHは$ORACLE_HOME/<CONTEXT_NAME>.envで設定されます。

マルチユーザー・インストールのネット・サービス・リスナー

ネット・サービス・リスナーでは、テンポラリ・ファイルの格納に/tmp/.oracleディレクトリが使用されます。マルチユーザー・インストールのすべてのユーザーに書込み権限を付与するには、次のように777権限で/tmp/.oracleを更新します。

$ chmod 777 /tmp/.oracle

DQM索引の作成

リリース12 Vision Demo Databaseをインストールした場合、次の手順を使用してDQM索引を作成します。

  1. 「取引先コミュニティ・マネージャ」職責でOracle Applicationsにログオンします。
  2. 「管理」->「要求」->「実行」を順にクリックします。
  3. 「単一要求」オプションを選択します。
  4. 「DQMステージング・プログラム」の名前を入力します。
  5. 次の各パラメータを入力します。
    • パラレル・ステージング・ワーカー数: 4
    • ステージング・コマンド: CREATE_INDEXES
    • 前回実行を続行: NO
    • 索引作成: SERIAL
  6. 「発行」をクリックします。

変更履歴

このドキュメントでは、次の項が変更されました。

日付 変更の要約
2007年5月4日 「OS要件」の項に64-bitの詳細を追加
2007年5月1日 用語「ロールアップ・パッチ」を「リリース更新パック」に置換
2007年3月21日 概要の「一括更新パッチ」を「ロールアップ・パッチ(RUP)」に変更、「カーネル設定」の項に注意を追加
2007年3月13日
必須パッチおよびパッケージの情報を変更
2007年2月16日
HP C/aC++ Developer's BundleのURLおよびバージョン情報を変更
2007年1月24日
ドキュメントの初期リリース

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Oracle Applicationsインストレーションおよびアップグレード・ノート, リリース12(12.0)for HP-UX PA-RISC

部品番号: E05274-02

原本名: Oracle Applications Installation and Upgrade Notes, Release 12 (12.0) for HP-UX PA-RISC

原本部品番号: B31574-01

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