件名:
Oracle Applicationsインストレーションおよびアップグレード・ノート, リリース12(12.0)for Solaris Operating System (SPARC)
Doc ID :
Note:402312.1
タイプ:
README
最終修正日:
18-MAY-2007
ステータス:
PUBLISHED
Oracle® Applicationsインストレーションおよびアップグレード・ノート
リリース12(12.0)for Solaris Operating System (SPARC)
部品番号: E05276-02
2007年8月
「変更履歴 」を参照してください。
このドキュメントは、『Oracle Applicationsインストレーション・ガイド: Rapid Installの使用方法』および『Oracle Applications Upgrade Guide: Release 11i to Release 12』の内容を、Oracle Applicationsリリース12(12.0)のSolaris Operating System (SPARC)固有の情報によって更新するものです。システムのインストールまたはアップグレード時には、ここに記載された情報および適切なマニュアルを参照してください。
また、OracleMetaLink で入手可能な『Oracle Applicationsリリース・ノート』および『Oracle Applications NLSリリース・ノート』には、システム内の製品に適用されるADパッチおよびリリース更新パック(RUP)の適用を含め、追加の必須タスクが記載されています。
このドキュメントは毎週更新される可能性があります。現在、このドキュメントは次の各項で構成されています。
動作要件
Oracle Applicationsリリース12の最新の動作要件は、OracleMetaLink (「動作保証」)に記載されています。
http://metalink.oracle.com/
オペレーティング・システム要件
Solaris Operating System (SPARC)のオペレーティング・システム要件は、次の項に示しています。
オペレーティング・システムのサポートされるバージョン
次の表に、オペレーティング・システムのサポートされるバージョンを示しています。
オペレーティング・システム名
サポートされるバージョン
Solaris SPARC (64-bit)
8 (5.8) - 保守アップデート7以上(アップグレード・ユーザーのみ)
Solaris SPARC (64-bit)
9 (5.9) - 保守アップデート6以上
Solaris SPARC (64-bit)
10 (5.10)
オペレーティング・システムのバージョンを確認するには、次のコマンドを使用します。
保守アップデート・レベルを確認するには、次のコマンドを使用します。
必須パッチ
次の表に、Solaris Operating System (SPARC)の必須パッチおよび最小必須バージョンを示します。別途記載されていないかぎり、パッチは手動でインストールする必要があります。
追加情報: パッチの取得および適用方法については、ベンダーのオペレーティング・システムのインストレーション・マニュアルまたはオペレーティング・システム・メディアを参照してください。
オペレーティング・システム
必須パッチ
Solaris 8 (5.8)
108652-82以上: X11 6.4.1: Xsun patch
108921-21以上: CDE 1.4: dtwm patch
108940-62以上: Motif 1.2.7 and 2.1.1: Runtime library patch
108773-18以上: IIIM and X input and output method patch
111310-01以上: /usr/lib/libdhcpagent.so.1 patch
109147-28以上: Linker patch
111308-04以上: /usr/lib/libmtmalloc.so.1 patch
112438-03以上: /kernel/drv/random patch
108434-17以上: 32-bit shared library patch for C++
108435-17以上: 64-bit shared library patch for C++
111111-04以上: /usr/bin/nawk patch
112396-02以上: /usr/bin/fgrep patch
110386-03以上: RBAC feature patch
111023-03以上: /kernel/fs/mntfs and /kernel/fs/sparcv9/mntfs patch
111317-05以上: /sbin/init and /usr/sbin/init patch
113648-03以上: /usr/sbin/mount patch
115827-01以上: /sbin/sulogin and /sbin/netstrategy patch
116602-01以上: /sbin/uadmin and /sbin/hostconfig patch
108987-13以上: Patch for patchadd and patchrm
108528-29以上: Kernel update patch
108989-02以上: /usr/kernel/sys/acctctl and /usr/kernel/sys/exacctsys patch
109326-14以上: libresolv.so.2 and in.named patch
110615-11以上: sendmail patch
108993-45, SunOS 5.8: LDAP2 client, libc, libthread and libnsl libraries patch
111721-04, SunOS 5.8: Math Library (libm) patch
112003-03, SunOS 5.8: Unable to load fontset ... iso-1 or iso-15
112138-01, SunOS 5.8: usr/bin/domainname patch
Solaris 9 (5.9)
112233-11, SunOS 5.9: Kernel Patch
111722-04, SunOS 5.9: Math Library (libm) patch
115675-01, SunOS 5.9: liblgrp API
113471-08, SunOS 5.9: Miscellaneous SunOS Commands Patch
115675-01, SunOS 5.9: /usr/lib/liblgrp.so Patch
113096-03以上: X11 6.6.1: OWconfig patch
112785-35以上: X11 6.6.1: Xsun patch
Solaris 10 (5.10)
すでに適用されているオペレーティング・システム・パッチのリストを取得するには、次のコマンドを使用します。
$ showrev -p | sort > patchList
特定のパッチの有無を確認するには、次のコマンドを使用します。
$ /usr/sbin/patchadd -p | grep patch_number (without version number)
たとえば、パッチ123456-01の有無を確認するには、次のように入力します。
$ /usr/sbin/patchadd -p | grep 123456
必須パッケージ
次の表に、Solaris 8 (5.8)、9 (5.9)および10 (5.10)の必須パッケージを示します。
オペレーティング・システム
必須パッケージ
Solaris 8 (5.8)、9 (5.9)
Solaris 8 (5.8)、9 (5.9)および10 (5.10)
SUNWarc
SUNWbtool
SUNWhea
SUNWlibm
SUNWlibms
SUNWsprot
SUNWtoo
SUNWi1of
SUNWi1cs
SUNWi15cs
SUNWxwfnt
既存のパッケージの有無を確認するには、次のコマンドを使用します。
JDK 5.0の要件
JDKはOracle Applicationsにバンドルされています。
ソフトウェア要件
次の保守ツールは、すべてのマシンにインストールする必要があります。また、Rapid Installを実行するアカウントのPATH、およびデータベース層とアプリケーション層のファイル・システムを所有するアカウントのPATHの両方に、保守ツールの場所を指定する必要があります。
ar
ld
make
X Display Server
その他の要件
Solaris Operating System (SPARC)のその他の要件を次に示します。
ulimit値の設定
Oracle Application ServerおよびOracle Databaseサーバーのファイル・システム所有者に次のulimit値が設定されていることを確認します。
time (seconds) = unlimited
file (blocks) = unlimited
data (kbytes) = unlimited
stack (kbytes) = unlimited
memory (kbytes) = unlimited
coredump (blocks) = unlimited
nofiles (descriptors) = 65536
ulimit設定を確認するには、次のコマンドを使用します。
カーネル設定
次の表は、Solaris Operating System (SPARC)のカーネル設定を示しています。
注意: 次のカーネル・パラメータが、表に示す式か推奨値以上の値のいずれかに設定されていることを確認してください。 カーネル・パラメータの構成の詳細は、オペレーティング・システムのマニュアルを参照するか、オペレーティング・システムのベンダーに問い合せてください。
オペレーティング・システム
パラメータ
値
Solaris 8 (5.8)
rlim_fd_max
65536
noexec_user_stack
1
semsys:seminfo_semmni
100
semsys:seminfo_semmns
1024
semsys:seminfo_semmsl
256
semsys:seminfo_semvmx
32767
shmsys:shminfo_shmmax
4294967295
shmsys:shminfo_shmmin
1
shmsys:shminfo_shmmni
100
shmsys:shminfo_shmseg
10
Solaris 9 (5.9)
rlim_fd_max
65536
noexec_user_stack
1
semsys:seminfo_semmni
100
semsys:seminfo_semmns
1024
semsys:seminfo_semmsl
256
semsys:seminfo_semvmx
32767
shmsys:shminfo_shmmax
4294967295
shmsys:shminfo_shmmni
100
Solaris 10 (5.10)
rlim_fd_max
65536
noexec_user_stack
1
semsys:seminfo_semmni
100
semsys:seminfo_semmsl
256
shmsys:shminfo_shmmax
4294967295
shmsys:shminfo_shmmni
100
カーネル設定を確認するには、/etc/systemファイルをチェックします。
インストールまたはアップグレードの前に
インストールまたはアップグレードを開始する前に、『Oracle Applicationsリリース・ノート』(OracleMetaLink Doc ID: 405293.1)の説明に従って、必ず最新のRapid Installパッチを適用してください。Oracle Applicationsをインストールまたはアップグレードする前に、すべてのオペレーティング・システム要件、ソフトウェア要件およびその他の要件を満たしてください。
インストールまたはアップグレードの後に
リリース12をインストールまたはリリース12にアップグレードした後、システムへのアクセスをユーザーに許可する前に、次の手順を実行します。
LD_LIBRARY_PATH環境変数
再リンクおよび実行プロセスの一部として、動的ライブラリが使用されます。実行時に必要な動的ライブラリを検索するため、Oracle ApplicationsによりLD_LIBRARY_PATH環境変数が使用されます。Rapid Installでは、LD_LIBRARY_PATHが次のように設定されます。
各アプリケーション層サーバー・ノード
LD_LIBRARY_PATHは次の3箇所に設定されます。
$APPL_TOP/admin/adovars.env
$ORA_CONFIG_HOME/10.1.2/<CONTEXT_NAME>.env(10.1.2のOracleホーム・ディレクトリ内)
$ORA_CONFIG_HOME/10.1.3/<CONTEXT_NAME>.env(10.1.3のOracleホーム・ディレクトリ内)
アプリケーション層における位置の値を変更するには、OAM AutoConfigツールの「Edit Parameters」機能を使用して、(必要に応じて)次のフィールドを更新します。次に、AutoConfig(adautocfg.sh)を実行して変更を実装します。
位置
パラメータ
adovars
LD_LIBRARY_PATH
10.1.3 Oracle Home
LD_LIBRARY_PATH
Tools Oracle Home
LD_LIBRARY_PATH
追加情報: AutoConfigの詳細は、『Oracle Applicationsメンテナンス・ユーティリティ』のAutoConfigに関する項を参照してください。
データベース・サーバー・ノード
LD_LIBRARY_PATHは$ORACLE_HOME/<CONTEXT_NAME>.envで設定されます。
マルチユーザー・インストールのネット・サービス・リスナー
ネット・サービス・リスナーでは、テンポラリ・ファイルの格納に/var/tmp/.oracleディレクトリが使用されます。マルチユーザー・インストールのすべてのユーザーに書込み権限を付与するには、次のように777権限で/var/tmp/.oracleを更新します。
$ chmod 777 /var/tmp/.oracle
DQM索引の作成
リリース12 Vision Demo Databaseをインストールした場合、次の手順を使用してDQM索引を作成します。
「取引先コミュニティ・マネージャ」職責でOracle Applicationsにログオンします。
「管理」->「要求」->「実行」を順にクリックします。
「単一要求」オプションを選択します。
「DQMステージング・プログラム」の名前を入力します。
次の各パラメータを入力します。
パラレル・ステージング・ワーカー数: 4
ステージング・コマンド: CREATE_INDEXES
前回実行を続行: NO
索引作成: SERIAL
「発行」をクリックします。
サポートされない製品
次の製品は、対応するSolaris Operating Systemバージョンで現在サポートされていません。
製品
オペレーティング・システム
Oracle Mobile Field Service
Solaris 10 (5.10)
Oracle Demand Planning
Solaris 10 (5.10)
変更履歴
このドキュメントでは、次の項が変更されました。
日付
変更の要約
2007年5月15日
カーネル・パラメータ値の設定について、「カーネル設定」の項の注意を更新
2007年5月4日
「OS要件」の項に64-bitの詳細を追加
2007年5月1日
用語「ロールアップ・パッチ」を「リリース更新パック」に置換
2007年4月18日
SUNWsprox for Solaris 10への参照を削除
2007年3月21日
概要の「一括更新パッチ」を「ロールアップ・パッチ(RUP)」に変更、「カーネル設定」の項に注意を追加
2007年1月24日
ドキュメントの初期リリース
ドキュメントのアクセシビリティについて
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ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて
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Oracle Applicationsインストレーションおよびアップグレード・ノート, リリース12(12.0)for Solaris Operating System (SPARC)
部品番号: E05276-02
原本名: Oracle Applications Installation and Upgrade Notes, Release 12 (12.0) for Solaris Operating System (SPARC)
原本部品番号: B31578-01
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