1. Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアの概要
制御ドメインまたはサービスドメインとその他のドメイン間のネットワークの有効化
A. Oracle VM Server for SPARC 物理から仮想への変換ツール
B. Oracle VM Server for SPARC Configuration Assistant
C. Logical Domains Manager の検出
D. Logical Domains Manager での XML インタフェースの使用
次の仮想デバイスサービスを作成し、制御ドメインをサービスドメインとして使用してほかのドメインの仮想デバイスを作成する必要があります。
vcc – 仮想コンソール端末集配信装置サービス
vds – 仮想ディスクサーバー
vsw – 仮想スイッチサービス
たとえば、次のコマンドを使用して、ポートの範囲が 5000 ~ 5100 の仮想コンソール端末集配信装置サービス (primary-vcc0) を、制御ドメイン (primary) に追加します。
primary# ldm add-vcc port-range=5000-5100 primary-vcc0 primary
たとえば、次のコマンドを使用して、仮想ディスクサーバー (primary-vds0) を制御ドメイン (primary) に追加します。
primary# ldm add-vds primary-vds0 primary
各論理ドメインが仮想スイッチを使用して外部と通信する必要がある場合は、GLDv3 準拠のネットワークアダプタを仮想スイッチに割り当てます。
たとえば、次のコマンドを使用して、ネットワークアダプタドライバ nxge0 の仮想スイッチサービス (primary-vsw0) を、制御ドメイン (primary) に追加します。
primary# ldm add-vsw net-dev=nxge0 primary-vsw0 primary
このコマンドによって、仮想スイッチに MAC アドレスが自動的に割り当てられます。ldm add-vsw コマンドに、オプションとして独自の MAC アドレスを指定できます。ただし、この場合、指定した MAC アドレスが既存の MAC アドレスと競合していないことの確認は、ユーザーが責任を持って行います。
追加された仮想スイッチが、基本となる物理アダプタに代わり主ネットワークインタフェースとなる場合は、動的ホスト構成プロトコル (Dynamic Host Configuration Protocol、DHCP) サーバーによってドメインに同じ IP アドレスが割り当てられるように、仮想スイッチに物理アダプタの MAC アドレスを割り当てる必要があります。「制御ドメインまたはサービスドメインとその他のドメイン間のネットワークの有効化」 を参照してください。
primary# ldm add-vsw mac-addr=2:04:4f:fb:9f:0d net-dev=nxge0 primary-vsw0 primary
次のように出力されるはずです。
primary# ldm list-services primary VDS NAME VOLUME OPTIONS DEVICE primary-vds0 VCC NAME PORT-RANGE primary-vcc0 5000-5100 VSW NAME MAC NET-DEV DEVICE MODE primary-vsw0 02:04:4f:fb:9f:0d nxge0 switch@0 prog,promisc